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005章 ドリタニア世界
5章002ー 5つの城
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と、いうわけで、俺、ミラッパ・ビナスの3人はドリタニア世界へとやってきたわけなんだけど……
出現した小高い丘の上から街の方角を見つめ、俺は思わず目を丸くた。
「……なんだありゃ?」
そう言う俺の横で、ミラッパも目を丸くしている。
「……あれは何っぱ?」
で、さらにその横にいるビナスも
「あらあらいかがなさったのでしょうねぇ」
そう言いながら右頬に手をあてて首をかしげている。
俺達の視線の先には、壮大な規模の城を中心にした城下街っぽい街並みが広がっているんだけど……その周囲が真っ黒な魔素に覆われている。
わかりやすくいえば、城を中心にしている円形の空間の中だけが魔素に犯されておらず、その周囲に魔素が押し寄せている状態だ。
で、さらによく見ると、城の北・南西・南東の3方向にそれぞれ巨大な城があるんだけど……
「ビナス、あの城って……」
「はい、間違いございませんわ。あれ、全部魔王城です」
「……やっぱりかぁ……」
俺はその言葉を聞いて思わず天を仰いだ。
3つの魔王城は明らかに城に向かって攻め込もうとしている形で建設されている。
で、城は、そんな魔王軍達の侵攻を阻むために魔法防壁を発動しているらしく、その城の周囲だけがかろうじて安全に保たれている状態なのである。
「いくら魔法防壁があるからって、あんだけ周囲を魔素に囲まれてたら中の住人はたまったもんじゃないだろうに……魔王軍の魔獣達の攻撃もあるだろうしなぁ」
俺はその城を見つめながらそんなことを呟いていった。
「あぁ、そんなことは全然ないんですよ」
そんな俺に、背後から声をかけてきた人物がいた。
俺が振り返ると、そこには子連れの女性が立っていた。
「え? そんなことはないって……どういうことなんです」
「はい、あそこには勇者ライアナ様お一人しかおられませんのです」
「「「はい?」」」
その女性の言葉に、俺達3人は思わずすっとんきょうな声をあげていった。
「え? じゃあなんです? あの3つの魔王城に囲まれているのは勇者ライアナ一人だけってことなのかい?」
「はいそうです。城下街の者達は全員避難を済ませておりまして、ほらあちらに……」
そう言うと、女性は城の反対側を指さしていった。
するとそこには女性の言うとおり別の城が出来上がっており、その周囲には城下街が広がっていたのである。
その城下街は、こんなに近くに魔王城があるにも関わらず、まったく被害を被っている様子はなかった。
「あの……なんでこっちの街は平穏無事なんです?」
「あぁ、それはですね、勇者ライアナ様が魔王達と遊んでくださっているからなんですよ」
「「「は?」」」
女性の言葉に、俺達は再びすっとんきょうな声をあげていった。
◇◇
女の話を聞いた俺達は魔王城に囲まれていない方の街へ移動し、そこで宿をとった。
こっちの城は新ドリタニア城って言うそうなんだけど、その城下街は普通に栄えていた。
人通りも多く、商店や店もどこも繁盛している様子だ。
宿の食事も非常に満足いくものだった……とはいえ、俺敵にはエンテン亭のランチの方が好みなんだけど。
夕食を終えた俺達は宿の部屋へと戻っていた。
部屋は1室で、ベッドは3つ。
いつも資金調達をしてくれているロミネスカスがいなかったもんだからお金をどうしようかと思ったんだけど、ミラッパが近くの森まで走って行って魔獣を10匹狩ってきてくれた。
で、それを冒険者組合に引き渡したら結構いい金になったんだ。
そのお金のおかげで、俺達は結構いい部屋に泊まることが出来ている。
で、そんな部屋の中で俺達はひとつのベッドの端に横一列になって座っていった。
「さて……現状はだいたいわかったけど……なぜこうなってるかはさっぱりわからないな……」
俺はそう言い、腕組みしていった。
カチャカチャ
そんな俺の右横で、ビナスは、首をかしげながら天井を見上げていた。
「ですよねぇ……街の人の話を総合するとぉ、勇者ライアナは、3つの魔王軍を相手にして『遊んでいる』ってお話ですわよねぇ?」
カチャカチャ
「あぁ……なんで遊んでいるんだ? 遊ぶくらい余裕があるのならとっとと魔王討伐に出向かえばいいのに……」
俺は最初、この依頼を聞いたとき魔王城がどっかとんでもない場所にあるもんだから勇者が発見出来ていないのかと思ったんだけど……そんなことはないよなぁ、ご丁寧にドリタニア城の周囲に3つドーンってあるんだから。
カチャカチャ
「……ところでミラッパよ」
「ぱ?」
「お前、俺とビナスが真面目な話をしてるっていうのに、何さっきからカチャカチャやってんだ?」
「ミラッパ、難しい話よくわかんないっぱ。だから先にダーリンのアレを頂きますしようとしてるっぱ」
「って、お前!? その音って俺のベルトをはずそうとしてる音だったのかよ!?」
「あぁ、もういいっぱよダーリン。もう外れたっぱ。ほーら」
「うわぁ!?いきなりズボンを持ち上げるんじゃねぇ!?」
ミラッパの思わぬ行動の前に、俺はベッドに倒れ込んでいった……下半身が下着一枚だけというあられもない姿で……
するとそんな俺の上に、右からビナス、左からミラッパがのしかかってくる。
「うふふ、ではせっかくですので難しいお話はここまでにして……」
「あ、ビナスはずるいっぱ!昨日ダーリンといたしたっぱ!だから今日はミラッパが先っぱよ」
「あらあら、まぁそういうことでしたら仕方ありませんわね。では1回目をお譲りいたしますわ」
「わ~い!」
「って、お前達何勝手にいたす方向で話を進めてんだよ!? まだ勇者ライアナの件をどうするかうむむ」
言葉を続けかけた俺の口に、ミラッパがすごい勢いで口づけてきた。
ミラッパはすでに服を脱ぎ捨てている。
そんなミラッパの後方で、ビナスがキモノを脱いでいる衣擦れの音が聞こえていた。
……あぁ、こうなったらもうどうにもならないな。
観念した俺はミラッパを抱き寄せていった。
と、いうわけで、この日は2人を相手にしっかり8回いたすことになった俺です。
◇◇
翌朝俺が目覚めると、俺の右腕を枕にしてビナスが、左腕を枕にしてミラッパが、それぞれ満足そうな笑顔を浮かべながら寝息をたてていた。
まぁ、あんだけサービスしたんだし、満足してもらえないとやっぱ辛いもんがあるわけです。
2人を起こさないようにゆっくりとベッドから抜け出した俺は、窓の外へと視線を向けていった。
丘の向こうに、新じゃない方のドリタニア城の上部が見えている。
「……ん?」
その時俺はあることに気がついた。
ドリタニア城の上部に、何かどす黒い物体が渦巻いていたんだ。
で、その渦に向かって何かが攻撃を繰り返している。
その攻撃がまた半端なく強力らしく、黒い渦がどんどん小さくなっていく。
しばらくその光景を見つめていた俺は、やっと気がついた。
「……あれ、魔族か?」
そう……あの黒い渦みたいなのって、魔族が集まった集団だったんだ。
で、その集団に対して何者かが攻撃を仕掛けているみたいなんだけど……どう見てもあれ、一人だよな。
……間違いない……あれがこの世界の勇者、ライアナだろう。
ーつづく
出現した小高い丘の上から街の方角を見つめ、俺は思わず目を丸くた。
「……なんだありゃ?」
そう言う俺の横で、ミラッパも目を丸くしている。
「……あれは何っぱ?」
で、さらにその横にいるビナスも
「あらあらいかがなさったのでしょうねぇ」
そう言いながら右頬に手をあてて首をかしげている。
俺達の視線の先には、壮大な規模の城を中心にした城下街っぽい街並みが広がっているんだけど……その周囲が真っ黒な魔素に覆われている。
わかりやすくいえば、城を中心にしている円形の空間の中だけが魔素に犯されておらず、その周囲に魔素が押し寄せている状態だ。
で、さらによく見ると、城の北・南西・南東の3方向にそれぞれ巨大な城があるんだけど……
「ビナス、あの城って……」
「はい、間違いございませんわ。あれ、全部魔王城です」
「……やっぱりかぁ……」
俺はその言葉を聞いて思わず天を仰いだ。
3つの魔王城は明らかに城に向かって攻め込もうとしている形で建設されている。
で、城は、そんな魔王軍達の侵攻を阻むために魔法防壁を発動しているらしく、その城の周囲だけがかろうじて安全に保たれている状態なのである。
「いくら魔法防壁があるからって、あんだけ周囲を魔素に囲まれてたら中の住人はたまったもんじゃないだろうに……魔王軍の魔獣達の攻撃もあるだろうしなぁ」
俺はその城を見つめながらそんなことを呟いていった。
「あぁ、そんなことは全然ないんですよ」
そんな俺に、背後から声をかけてきた人物がいた。
俺が振り返ると、そこには子連れの女性が立っていた。
「え? そんなことはないって……どういうことなんです」
「はい、あそこには勇者ライアナ様お一人しかおられませんのです」
「「「はい?」」」
その女性の言葉に、俺達3人は思わずすっとんきょうな声をあげていった。
「え? じゃあなんです? あの3つの魔王城に囲まれているのは勇者ライアナ一人だけってことなのかい?」
「はいそうです。城下街の者達は全員避難を済ませておりまして、ほらあちらに……」
そう言うと、女性は城の反対側を指さしていった。
するとそこには女性の言うとおり別の城が出来上がっており、その周囲には城下街が広がっていたのである。
その城下街は、こんなに近くに魔王城があるにも関わらず、まったく被害を被っている様子はなかった。
「あの……なんでこっちの街は平穏無事なんです?」
「あぁ、それはですね、勇者ライアナ様が魔王達と遊んでくださっているからなんですよ」
「「「は?」」」
女性の言葉に、俺達は再びすっとんきょうな声をあげていった。
◇◇
女の話を聞いた俺達は魔王城に囲まれていない方の街へ移動し、そこで宿をとった。
こっちの城は新ドリタニア城って言うそうなんだけど、その城下街は普通に栄えていた。
人通りも多く、商店や店もどこも繁盛している様子だ。
宿の食事も非常に満足いくものだった……とはいえ、俺敵にはエンテン亭のランチの方が好みなんだけど。
夕食を終えた俺達は宿の部屋へと戻っていた。
部屋は1室で、ベッドは3つ。
いつも資金調達をしてくれているロミネスカスがいなかったもんだからお金をどうしようかと思ったんだけど、ミラッパが近くの森まで走って行って魔獣を10匹狩ってきてくれた。
で、それを冒険者組合に引き渡したら結構いい金になったんだ。
そのお金のおかげで、俺達は結構いい部屋に泊まることが出来ている。
で、そんな部屋の中で俺達はひとつのベッドの端に横一列になって座っていった。
「さて……現状はだいたいわかったけど……なぜこうなってるかはさっぱりわからないな……」
俺はそう言い、腕組みしていった。
カチャカチャ
そんな俺の右横で、ビナスは、首をかしげながら天井を見上げていた。
「ですよねぇ……街の人の話を総合するとぉ、勇者ライアナは、3つの魔王軍を相手にして『遊んでいる』ってお話ですわよねぇ?」
カチャカチャ
「あぁ……なんで遊んでいるんだ? 遊ぶくらい余裕があるのならとっとと魔王討伐に出向かえばいいのに……」
俺は最初、この依頼を聞いたとき魔王城がどっかとんでもない場所にあるもんだから勇者が発見出来ていないのかと思ったんだけど……そんなことはないよなぁ、ご丁寧にドリタニア城の周囲に3つドーンってあるんだから。
カチャカチャ
「……ところでミラッパよ」
「ぱ?」
「お前、俺とビナスが真面目な話をしてるっていうのに、何さっきからカチャカチャやってんだ?」
「ミラッパ、難しい話よくわかんないっぱ。だから先にダーリンのアレを頂きますしようとしてるっぱ」
「って、お前!? その音って俺のベルトをはずそうとしてる音だったのかよ!?」
「あぁ、もういいっぱよダーリン。もう外れたっぱ。ほーら」
「うわぁ!?いきなりズボンを持ち上げるんじゃねぇ!?」
ミラッパの思わぬ行動の前に、俺はベッドに倒れ込んでいった……下半身が下着一枚だけというあられもない姿で……
するとそんな俺の上に、右からビナス、左からミラッパがのしかかってくる。
「うふふ、ではせっかくですので難しいお話はここまでにして……」
「あ、ビナスはずるいっぱ!昨日ダーリンといたしたっぱ!だから今日はミラッパが先っぱよ」
「あらあら、まぁそういうことでしたら仕方ありませんわね。では1回目をお譲りいたしますわ」
「わ~い!」
「って、お前達何勝手にいたす方向で話を進めてんだよ!? まだ勇者ライアナの件をどうするかうむむ」
言葉を続けかけた俺の口に、ミラッパがすごい勢いで口づけてきた。
ミラッパはすでに服を脱ぎ捨てている。
そんなミラッパの後方で、ビナスがキモノを脱いでいる衣擦れの音が聞こえていた。
……あぁ、こうなったらもうどうにもならないな。
観念した俺はミラッパを抱き寄せていった。
と、いうわけで、この日は2人を相手にしっかり8回いたすことになった俺です。
◇◇
翌朝俺が目覚めると、俺の右腕を枕にしてビナスが、左腕を枕にしてミラッパが、それぞれ満足そうな笑顔を浮かべながら寝息をたてていた。
まぁ、あんだけサービスしたんだし、満足してもらえないとやっぱ辛いもんがあるわけです。
2人を起こさないようにゆっくりとベッドから抜け出した俺は、窓の外へと視線を向けていった。
丘の向こうに、新じゃない方のドリタニア城の上部が見えている。
「……ん?」
その時俺はあることに気がついた。
ドリタニア城の上部に、何かどす黒い物体が渦巻いていたんだ。
で、その渦に向かって何かが攻撃を繰り返している。
その攻撃がまた半端なく強力らしく、黒い渦がどんどん小さくなっていく。
しばらくその光景を見つめていた俺は、やっと気がついた。
「……あれ、魔族か?」
そう……あの黒い渦みたいなのって、魔族が集まった集団だったんだ。
で、その集団に対して何者かが攻撃を仕掛けているみたいなんだけど……どう見てもあれ、一人だよな。
……間違いない……あれがこの世界の勇者、ライアナだろう。
ーつづく
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