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EX03 パルマ世界での通常の日々 その3
EX03ー002 女三人の話合いと、勇者ロステータの初仕事
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「それではお仕事がありますので今日はこれで……」
事を終えたばかりのビナスは、やや息を荒くしながらも、努めて冷静を装いつつ、ベッドの上で正座し、俺にむかって深々と頭を下げていった。
俺の横には、ビナスが忍んで来る前に相手をしていたロミネスカスが寝息を立てている。
ビナスは、3日に1回きっちりこうして俺のベッドに忍び混んでくるんだが、
基本、俺は毎日ロミネスカスとミラッパを交互に相手にしてるもんだから、その相手が終わり、女性陣が眠りに入った頃合いを見計らってやってくるわけだ。
んで、眠っている女性陣を起こさないように、声を必死に抑え、動きたいのをこらえながら……あ、いや、すまない……ちょっと思い出してたらまた、その、
で、今も、俺とビナスは、そんな逢瀬を終えたばかりなわけである。
俺は、ビナスの頭をポンと叩くと
「無理しなくていいんだぞ、お前1人くらいならなんとかしてやるから」
そう言いながら微笑みかけた。
俺が務めているここ、勇者派遣会社は、仕事がないときの副業が認められている。
当然、今いるこのパルマ世界の中でって制約はあるけど、それでも結構仕事はある。
俺達が住んでる、ここブラコンベってのは、この世界でも、結構田舎なんだけど、そのせいもあって周辺の森には結構やばい魔獣が多く住んでいる。
んで、こいつらの討伐依頼が、街の冒険者組合に頻繁に張り出されてるわけだ。
最近のオフの間の俺とミラッパは、この討伐に精を出しまくっていて、まぁ、ぶっちゃけ結構儲けている。
それに、勇者派遣会社の給料も結構なもんだ。
基本給は正直雀の涙なんだけど、仕事をこなしたときの成功報酬がマジでびっくりした。
最初の引きこもり姫勇者さんの案件の報酬ってんで、宝剣1本買えるんじゃね? ってくらいもらえたんだよね……まぁ、さすが依頼主が神ってだけはあるな、と思ったわけだ。
というわけで、今の俺、結構金あるし……
そんな感じでビナスに、無理に働かなくてもいいんだぜって伝えてたんだけど、
「……旦那様、1つよろしいでしょうか?」
正座したままのビナス……なんか急に雰囲気が変わった。
なんか背に魔王のオーラっぽい何かをはき出しながら
「いいですか? お金と言う物は使えばなくなるものでございます。あるときにこそ貯蓄し、将来産まれてくる私達の子供達が苦労しないようしっかり肝に銘じてですね……」
……なんか、いきなり贅沢は敵です的お説教が始まってしまったんだけど、どうもビナスにとってお金の話ってのは、こう、スイッチが入っちゃう話題らしい……うん、以後気をつけよう。
ビナスが仕事に向かったおかげで、やっと説教から解放された俺はベッドの上で安堵のため息をもらした。
すると、そんな俺の真後ろから
「……ウインダ、どういうことかしら?」
ロミネスカスの重低音ボイスが聞こえて来た。
……ろ、ロミネスカスさん……えっと、どのあたりから起きていらしたのでしょうか?
「そうね……どのあたりからだと思う?」
……やばい
完全にカマを掛けられているとわかってはいる。
だが、ロミネスカスのこの尋問から、俺は逃れられる自信が全くない。
案の定
1時間も経たないウチに、誘導尋問にかかりまくった俺が全部白状したのはいうまでもない。
◇◇
その夜、
ロミネスカス・ミラッパ・ビナスによる話合いが行われた結果。
今後の夜のお相手は
ミラッパ→ロミネスカス→ビナス
の順番とし、2週したら1日休みになることになった。
一応、俺自身にも拒否権はあるらしいけど、前に1度、マジで体調が悪かった時に、
「ロミネスカス、悪いけど今日は……」
って、お願いしたら、マジ泣きされたんだよなぁ……
あれ以来、拒否権を発動したくても出来ない俺なわけです。
で、回数が減るからミラッパも結構不服じゃないのかな、と思ったんだけど
「まぁ、いいっぱ」
と、割とさばさばしていた。
でもまぁ、これには理由がある。
俺とミラッパは、オフの間って一緒に魔獣討伐に行ってるって話はさっきしたけど。
魔獣を倒しながら高まっちゃったミラッパの相手を、討伐先でしてるからにほかならないんだよね……
俺の視線に気づいたミラッパが、ニカッと笑いながらブイサインしてるけど、そのうちミラッパの回数が週1に減らされるんじゃないかと思ったりもするんだけど……
で、正式にローテーションに組み込まれることになったビナスは、なんかもう感謝感激と言いますか、感涙を流しながら
「旦那様、皆も私達のことを認めてくださいましたわ。さぁ、早速励みましょう」
そう言いながら俺の腕を嬉しそうに引っ張りながら俺の寝室へテテテと駆け込もうとしていくんだけど、当然のように、
「いきなりは許さないわよ」
とロミネスカス
「順番は守るっぱ」
とミラッパ
2人に止められるビナス。
でも、ビナスはニッコリ微笑むと
「昨夜はロミネスカス様が旦那様の寵愛をお受けしたのですから、今日は私の番でございましょう?
なら、今夜は私の思うがままに旦那様と愛し合わせていただきますので」
2人を押しのけ、俺を引き連れ、俺の寝室へ入ってったわけだ。
「っていうか、ビナス……まだ夕飯食ったばかりで風呂もまだじゃないか」
そう言う俺に、ビナスがニッコリ笑うと
「大丈夫ですわご主人様……私が隅々まで綺麗にして差し上げますから」
そう言いながら、シュルシュルとキモノを脱いでいくビナスの後ろ姿が、なんつうか、すっごい艶めかしてくだね……
……あとは、ご想像にお任せする。
◇◇
翌日、ロステータとプリアの2人が俺の部屋に遊びに来た。
2日ほど姿を見ないなと思っていたら、勇者派遣会社社員としての初仕事に行っていたらしい。
「で、魔王はどうだった?」
俺が笑顔でそう聞くと、ロステータは苦笑しながら
「メフィラさんの話ですと魔王討伐案件は、僕には時期尚早とのことでして……」
あのメフィラがそんなことをねぇ……
そんなメフィラから魔王討伐の仕事をしれっと頼まれ続けてる俺って、実は結構信用されてるってことかな……なんて思ったわけだけど
「僕が承ったのは、『逃げ回っている自称勇者を捕まえて王に差し出す』というものでした」
「ほう……」
「なんかですね、この自称勇者……自称と言う割には勇者の称号を持っていたので少しびっくりしたのですが、勇者としての力はすごく弱かったので、なんなく捕縛出来ました」
「ふ~ん……ちなみにさ、そいつなんか言ってなかった?」
「そうですね……とにかくうるさかったですよ。確か
『なんで魅了が誰にもきかないんだよ』とか
『なんで罠スキルがなくなってんだよ』とか
『ビーチェル、なんで俺を捨てた』とか……
城に連行していく間中、こんなことをずっとブツブツつぶやいてたもんですから、プリアがうるさいって言って途中から猿ぐつわをしたんですよねぇ」
「ふ~ん……ちなみにさ、そのビーチェルって女の話は聞かなかったか?」
「そうですね……そのビーチェルって女かどうかははっきりわかりませんが、この自称勇者と一緒にいた女は自称勇者より先に城に自首したそうですよ……今は服役中とか言ってたような……」
まぁ、そんな会話をしながら、皆でお茶を頂いたりした。
不思議なもんだな
なんかどっかで聞いた話の後日談みたいじゃないか。
まぁ、ビーチェルらしい女が生きているってことは、ビナスがバイトから帰ったら伝えておこう。
「じゃ、ま、ロステータの初仕事お疲れ様ってことで、昼は何か食べに行くか! おごるぞ!」
俺がそう言うと、皆大歓声をあげていった。
まぁ、さ、倹約も大事だけど、たまにはこうして騒ぐのもいいじゃないかビナス。
俺が玄関に向かうと、皆も席を立ち、その後を追ってきた。
さて、今日は何を食べにいくかな。
ーつづく
事を終えたばかりのビナスは、やや息を荒くしながらも、努めて冷静を装いつつ、ベッドの上で正座し、俺にむかって深々と頭を下げていった。
俺の横には、ビナスが忍んで来る前に相手をしていたロミネスカスが寝息を立てている。
ビナスは、3日に1回きっちりこうして俺のベッドに忍び混んでくるんだが、
基本、俺は毎日ロミネスカスとミラッパを交互に相手にしてるもんだから、その相手が終わり、女性陣が眠りに入った頃合いを見計らってやってくるわけだ。
んで、眠っている女性陣を起こさないように、声を必死に抑え、動きたいのをこらえながら……あ、いや、すまない……ちょっと思い出してたらまた、その、
で、今も、俺とビナスは、そんな逢瀬を終えたばかりなわけである。
俺は、ビナスの頭をポンと叩くと
「無理しなくていいんだぞ、お前1人くらいならなんとかしてやるから」
そう言いながら微笑みかけた。
俺が務めているここ、勇者派遣会社は、仕事がないときの副業が認められている。
当然、今いるこのパルマ世界の中でって制約はあるけど、それでも結構仕事はある。
俺達が住んでる、ここブラコンベってのは、この世界でも、結構田舎なんだけど、そのせいもあって周辺の森には結構やばい魔獣が多く住んでいる。
んで、こいつらの討伐依頼が、街の冒険者組合に頻繁に張り出されてるわけだ。
最近のオフの間の俺とミラッパは、この討伐に精を出しまくっていて、まぁ、ぶっちゃけ結構儲けている。
それに、勇者派遣会社の給料も結構なもんだ。
基本給は正直雀の涙なんだけど、仕事をこなしたときの成功報酬がマジでびっくりした。
最初の引きこもり姫勇者さんの案件の報酬ってんで、宝剣1本買えるんじゃね? ってくらいもらえたんだよね……まぁ、さすが依頼主が神ってだけはあるな、と思ったわけだ。
というわけで、今の俺、結構金あるし……
そんな感じでビナスに、無理に働かなくてもいいんだぜって伝えてたんだけど、
「……旦那様、1つよろしいでしょうか?」
正座したままのビナス……なんか急に雰囲気が変わった。
なんか背に魔王のオーラっぽい何かをはき出しながら
「いいですか? お金と言う物は使えばなくなるものでございます。あるときにこそ貯蓄し、将来産まれてくる私達の子供達が苦労しないようしっかり肝に銘じてですね……」
……なんか、いきなり贅沢は敵です的お説教が始まってしまったんだけど、どうもビナスにとってお金の話ってのは、こう、スイッチが入っちゃう話題らしい……うん、以後気をつけよう。
ビナスが仕事に向かったおかげで、やっと説教から解放された俺はベッドの上で安堵のため息をもらした。
すると、そんな俺の真後ろから
「……ウインダ、どういうことかしら?」
ロミネスカスの重低音ボイスが聞こえて来た。
……ろ、ロミネスカスさん……えっと、どのあたりから起きていらしたのでしょうか?
「そうね……どのあたりからだと思う?」
……やばい
完全にカマを掛けられているとわかってはいる。
だが、ロミネスカスのこの尋問から、俺は逃れられる自信が全くない。
案の定
1時間も経たないウチに、誘導尋問にかかりまくった俺が全部白状したのはいうまでもない。
◇◇
その夜、
ロミネスカス・ミラッパ・ビナスによる話合いが行われた結果。
今後の夜のお相手は
ミラッパ→ロミネスカス→ビナス
の順番とし、2週したら1日休みになることになった。
一応、俺自身にも拒否権はあるらしいけど、前に1度、マジで体調が悪かった時に、
「ロミネスカス、悪いけど今日は……」
って、お願いしたら、マジ泣きされたんだよなぁ……
あれ以来、拒否権を発動したくても出来ない俺なわけです。
で、回数が減るからミラッパも結構不服じゃないのかな、と思ったんだけど
「まぁ、いいっぱ」
と、割とさばさばしていた。
でもまぁ、これには理由がある。
俺とミラッパは、オフの間って一緒に魔獣討伐に行ってるって話はさっきしたけど。
魔獣を倒しながら高まっちゃったミラッパの相手を、討伐先でしてるからにほかならないんだよね……
俺の視線に気づいたミラッパが、ニカッと笑いながらブイサインしてるけど、そのうちミラッパの回数が週1に減らされるんじゃないかと思ったりもするんだけど……
で、正式にローテーションに組み込まれることになったビナスは、なんかもう感謝感激と言いますか、感涙を流しながら
「旦那様、皆も私達のことを認めてくださいましたわ。さぁ、早速励みましょう」
そう言いながら俺の腕を嬉しそうに引っ張りながら俺の寝室へテテテと駆け込もうとしていくんだけど、当然のように、
「いきなりは許さないわよ」
とロミネスカス
「順番は守るっぱ」
とミラッパ
2人に止められるビナス。
でも、ビナスはニッコリ微笑むと
「昨夜はロミネスカス様が旦那様の寵愛をお受けしたのですから、今日は私の番でございましょう?
なら、今夜は私の思うがままに旦那様と愛し合わせていただきますので」
2人を押しのけ、俺を引き連れ、俺の寝室へ入ってったわけだ。
「っていうか、ビナス……まだ夕飯食ったばかりで風呂もまだじゃないか」
そう言う俺に、ビナスがニッコリ笑うと
「大丈夫ですわご主人様……私が隅々まで綺麗にして差し上げますから」
そう言いながら、シュルシュルとキモノを脱いでいくビナスの後ろ姿が、なんつうか、すっごい艶めかしてくだね……
……あとは、ご想像にお任せする。
◇◇
翌日、ロステータとプリアの2人が俺の部屋に遊びに来た。
2日ほど姿を見ないなと思っていたら、勇者派遣会社社員としての初仕事に行っていたらしい。
「で、魔王はどうだった?」
俺が笑顔でそう聞くと、ロステータは苦笑しながら
「メフィラさんの話ですと魔王討伐案件は、僕には時期尚早とのことでして……」
あのメフィラがそんなことをねぇ……
そんなメフィラから魔王討伐の仕事をしれっと頼まれ続けてる俺って、実は結構信用されてるってことかな……なんて思ったわけだけど
「僕が承ったのは、『逃げ回っている自称勇者を捕まえて王に差し出す』というものでした」
「ほう……」
「なんかですね、この自称勇者……自称と言う割には勇者の称号を持っていたので少しびっくりしたのですが、勇者としての力はすごく弱かったので、なんなく捕縛出来ました」
「ふ~ん……ちなみにさ、そいつなんか言ってなかった?」
「そうですね……とにかくうるさかったですよ。確か
『なんで魅了が誰にもきかないんだよ』とか
『なんで罠スキルがなくなってんだよ』とか
『ビーチェル、なんで俺を捨てた』とか……
城に連行していく間中、こんなことをずっとブツブツつぶやいてたもんですから、プリアがうるさいって言って途中から猿ぐつわをしたんですよねぇ」
「ふ~ん……ちなみにさ、そのビーチェルって女の話は聞かなかったか?」
「そうですね……そのビーチェルって女かどうかははっきりわかりませんが、この自称勇者と一緒にいた女は自称勇者より先に城に自首したそうですよ……今は服役中とか言ってたような……」
まぁ、そんな会話をしながら、皆でお茶を頂いたりした。
不思議なもんだな
なんかどっかで聞いた話の後日談みたいじゃないか。
まぁ、ビーチェルらしい女が生きているってことは、ビナスがバイトから帰ったら伝えておこう。
「じゃ、ま、ロステータの初仕事お疲れ様ってことで、昼は何か食べに行くか! おごるぞ!」
俺がそう言うと、皆大歓声をあげていった。
まぁ、さ、倹約も大事だけど、たまにはこうして騒ぐのもいいじゃないかビナス。
俺が玄関に向かうと、皆も席を立ち、その後を追ってきた。
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ーつづく
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