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EX03 パルマ世界での通常の日々 その3
EX03ー001 はたらく後家魔王様
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セルイッシュ世界での仕事を終えて数日。
セルイッシュ世界からやってきた元魔王ビナス……もうビナスでいいか、は本当によく働いてくれている。
俺達が起きると
「皆様、おはようございます」
台所で作業しながら俺達を出迎えて暮れる。
朝、台所から聞こえてくる
『トントントン……』
って、いうまな板の音が、最近の俺の心地よい目覚まし代わりになっている。
ビナスは、俺の知っている世界でいえば、和の国ってとこの装束を好んで来ている。
「キモノと言いますが、私、これをとても好んでおりますの」
なんだそうだ。
ちなみに、自分のキモノとかを魔法袋に入れて持って来ていたそうなので、着る物には困っていないんだとか。
で、このビナス。
食事を作る時には「カッポーギ」という白いダボッとしたエプロンもどきを身につけているんだが……この衣装がまた、ビナスのキモノにマッチしていて、なんか良い感じなんだよな……
で、このビナスが作ってくれる食事なんだが、
毎朝必ず主食の他に1汁3品。手間暇かけて料理をしてくれている。
ちなみに今朝の料理だが
主食:雑穀混合麦ライス
汁物:青野菜と根菜のミソスープ
1品:焼き魚
2品:葉野菜のおひたし
3品:細切れ肉入りスクランブルエッグ
と、いった感じだ。
「美味しいっぱ!」
と、すでにミラッパなんかは、胃袋から陥落しており、毎回おかわりまでしてしっかり食べている。
でもまぁ、ビナスの料理がうまいのは事実だ。
以前の、野菜がど~ん、汁には適当に切った野菜がごろっと、んで、肉は焼いただけで……
「それ? 誰に言ってるのかしら? ウインダ」
……い、いや、別に俺、以前の食事係だったお前のことなんて何も言ってないじゃないか。
で、だ。
俺達が食事を終えると
「お粗末様でした」
といいながら全部片付けてくれる。
せめて洗い場にまでくらい持って行くって言っても
「お世話になっているのですもの……これくらいさせてくださいませ」
ニコッと笑って譲ってくれないんだ。
で、洗い物を終えると洗濯だ。
「さ、今日は天気がよろしいですから」
と、初日に俺のベッドのシーツやら何やらを全部洗い、布団干しまでやったビナスは
翌日にはロミネスカスの
翌々日にはミラッパのベッド周り一式の洗濯・布団干しまでやってくれた。
その合間に全員の部屋を掃除しても回ってくれていた。
圧巻だったのはロミネスカスの部屋の掃除だろう。
本人が書店に出向いている間に
「はい、ちょっと失礼いたしますね」
そう言いながらビナスは部屋中を本が埋め尽くしている中に入っていったかと思うと、これを手際よくリビングに運び出しながら、せっせと部屋を拭き掃除していき、ついでに本まで1冊1冊拭いてから元に戻していったんだが、全部の仕事を終えるまでに1時間もかかっていなかった上に、一度リビングに出された本が、すべて同じ場所に積み直されていたんだとか……
で、だ
本来なら、ビナスはこっちの世界で説得して向こうの世界に戻って貰う計画だったんだが
ミラッパは
「あのご飯はありっぱ、ダーリン」
ロミネスカスは
「家事要員としてはかなり有用と判断するわ」
とまぁ……すでに2人は残留容認派になってたわけでして……
俺的にも、まぁ、確かにあの食事は捨てがたいし、家事にしてもホント助かってるし……洗濯物が山積みになってる光景がなくなったもんなぁ……ちょっとかび臭かった風呂もすっきりさわやかになってるし
……まぁ、というわけで、俺もこの数日で残留容認派に以降してたわけだ……
ただまぁ、俺の給料でもう1人養わなきゃなんないのか……って思って思わずため息だったんだけど、
「あ、旦那様、私自分の生活費は自分で稼ぐつもりですのでご安心くださいな」
ビナスはそう言ってニッコリ笑ってた。
でもまぁ、俺も最近は副業を見つけているので、ビナスに働きに行って貰わないといけないほど困ってもいない。
勇者派遣会社の規約的にもOKだってメフィラに確認済みのこの副業。
冒険者組合で張り出されている魔獣の討伐依頼や、山賊退治、あとは賞金首の捕縛など……ま、要は賞金稼いで生活費の足しにしてるってわけ。
これが案外馬鹿にならない。
俺が住んでるこのブラコンベって街はかなりの田舎になるらしく、周辺の森にはかなりの数の魔獣が住んでいる。
で、そいつらがしょっちゅうあちこちに出没しているらしくそいつらを討伐するだけで結構な儲けになるんだ。
で、この依頼ってほぼ毎日新たに更新されてるんで、俺とミラッパでこれをホクホクで狩りに行ってる。
ちなみにロミネスカスは本代を稼ぐためにどっかで魔石を採取して売っているらしい。
なんでも、今通っている本屋に併設されてる雑貨屋で魔石の買い取りもしているらしく、結構良い金になっているんだとか……まぁ全額ロミネスカスの本題になってるんだけどね。
まぁ、そんなわけなんで、無理に働かなくても、まぁ、家事要員としてだな……
と思っていると、ビナスは1枚の紙を差し出し
「ちょうど求人募集していう店を見つけましたので……これから面接に行ってまいりますわ」
そう言って、ニッコリ笑うビナス。
……なんつうか、城にこもって、娘のビーチェルと2人、慎ましやかに暮らし続けていたって言うけど……おかん度高すぎだろ、この人……
なんて思ってたら
「ただいま戻りましたわ」
って、あっという間に戻ってきたビナス。
あぁそうか、角が半分でも復活してるから転移魔法が使えるようになってたのか。
そう思っている俺に、ビナスはにっこり笑って
「仮採用を頂きました。明日から早速おつとめにいってまいりますわ」
そう言った。
詳しく話を聞いてみると、ガタコンベって街の雑貨屋っで弁当調理の仕事をするらしい。
勤務開始が夜明け頃からと、やけに早いんだけど、昼で上がれるらしい。
それで1日分の日当を保証されているのだから、割といいんじゃないか、と思えるんだが
「となると、ビナスの朝ご飯を食べられなくなるのか……」
思わず俺がボソッとそう言うと、ビナスはにっこり笑って
「短時間でしたら分身が出来ますので、朝ご飯の時間にはここで朝ご飯も作りますわ」
そう言ってくれた時、思わずガッツポーズをしてしまった俺……もう完全に残留容認してるっていうか、いなくなったらもう困る状態だよね、これって。
で、そんなビナス、
俺の部屋にやってきてしばらくはリビングの一角で寝起きしてたんだけど、いつの間にか屋根裏を改造してそこに部屋を作っていた。
小柄なビナスが正座して座って、天井に頭がつきそうになるほどの狭さなんだけど、
「私はこれだけのスペースがあれば十分でございます」
そう言って土下座するビナス。
俺の部屋は4部屋あって、うち1つが台所付きのリビング……これは共同使用の間。
あとの3部屋を、俺・ロミネスカス・ミラッパが使ってて、ビナスがやって来たときにはもう満員御礼だったんだよな。
ちなみに、そんな満員御礼状態だったもんだから、ビナスが俺の部屋で同居すると言い出すんじゃないかって、ロミネスカスとミラッパが戦々恐々としてはいたんだけど、ビナスが自ら天井裏に移動したので、2人とも安堵しきりだったんだけど……
その日は、ミラッパを相手する日だった。
で、若さに任せたミラッパのアレってのは毎回すごく激しいわけで、時間も結構なもんだ。
交わりはじめてかなりの時間が経ち、やっとミラッパが満足して寝息を立て始めた。
……さて、俺も寝ようか
そう思った俺の真後ろ
ベッドの上に、正座したビナスがいた。
どうやら天井裏部屋から俺の部屋に降りることが出来る隠し戸があるらしい。
転移魔法で移動でもしようものなら、それこそロミネスカスが飛び起きて来かねない。
とまぁ、そんな隠し戸まで作って事が終わった俺の後ろにやってくるなんて、、まぁ、理由は1つしかないわな……
「旦那様、お情けを頂戴にまいりました」
そういうビナスは、薄絹の着物一枚羽織っただけの姿。
そう言いながら、ミラッパとの一戦を終えて一息ついていた俺に抱きつくと、唇を重ね舌を絡めて……
とまぁ、こんな感じで、2人の相手が終わったあとに、きっちり3日に1度やってきている。
で、まぁ、なんだ。
やっぱ、元魔王の妻だけあってだね……魔王の相手をしていたその手練手管って……あぁいや、なんでもない。
まぁ、そんな感じで、元魔王ビナスは、毎日バイトしながら家事をがんばってくれています。
……そういや、今夜は、来る日だったっけ……
あ、いや、別にだな、ちょっと楽しみになんかしてないんだからな!
ーつづく
セルイッシュ世界からやってきた元魔王ビナス……もうビナスでいいか、は本当によく働いてくれている。
俺達が起きると
「皆様、おはようございます」
台所で作業しながら俺達を出迎えて暮れる。
朝、台所から聞こえてくる
『トントントン……』
って、いうまな板の音が、最近の俺の心地よい目覚まし代わりになっている。
ビナスは、俺の知っている世界でいえば、和の国ってとこの装束を好んで来ている。
「キモノと言いますが、私、これをとても好んでおりますの」
なんだそうだ。
ちなみに、自分のキモノとかを魔法袋に入れて持って来ていたそうなので、着る物には困っていないんだとか。
で、このビナス。
食事を作る時には「カッポーギ」という白いダボッとしたエプロンもどきを身につけているんだが……この衣装がまた、ビナスのキモノにマッチしていて、なんか良い感じなんだよな……
で、このビナスが作ってくれる食事なんだが、
毎朝必ず主食の他に1汁3品。手間暇かけて料理をしてくれている。
ちなみに今朝の料理だが
主食:雑穀混合麦ライス
汁物:青野菜と根菜のミソスープ
1品:焼き魚
2品:葉野菜のおひたし
3品:細切れ肉入りスクランブルエッグ
と、いった感じだ。
「美味しいっぱ!」
と、すでにミラッパなんかは、胃袋から陥落しており、毎回おかわりまでしてしっかり食べている。
でもまぁ、ビナスの料理がうまいのは事実だ。
以前の、野菜がど~ん、汁には適当に切った野菜がごろっと、んで、肉は焼いただけで……
「それ? 誰に言ってるのかしら? ウインダ」
……い、いや、別に俺、以前の食事係だったお前のことなんて何も言ってないじゃないか。
で、だ。
俺達が食事を終えると
「お粗末様でした」
といいながら全部片付けてくれる。
せめて洗い場にまでくらい持って行くって言っても
「お世話になっているのですもの……これくらいさせてくださいませ」
ニコッと笑って譲ってくれないんだ。
で、洗い物を終えると洗濯だ。
「さ、今日は天気がよろしいですから」
と、初日に俺のベッドのシーツやら何やらを全部洗い、布団干しまでやったビナスは
翌日にはロミネスカスの
翌々日にはミラッパのベッド周り一式の洗濯・布団干しまでやってくれた。
その合間に全員の部屋を掃除しても回ってくれていた。
圧巻だったのはロミネスカスの部屋の掃除だろう。
本人が書店に出向いている間に
「はい、ちょっと失礼いたしますね」
そう言いながらビナスは部屋中を本が埋め尽くしている中に入っていったかと思うと、これを手際よくリビングに運び出しながら、せっせと部屋を拭き掃除していき、ついでに本まで1冊1冊拭いてから元に戻していったんだが、全部の仕事を終えるまでに1時間もかかっていなかった上に、一度リビングに出された本が、すべて同じ場所に積み直されていたんだとか……
で、だ
本来なら、ビナスはこっちの世界で説得して向こうの世界に戻って貰う計画だったんだが
ミラッパは
「あのご飯はありっぱ、ダーリン」
ロミネスカスは
「家事要員としてはかなり有用と判断するわ」
とまぁ……すでに2人は残留容認派になってたわけでして……
俺的にも、まぁ、確かにあの食事は捨てがたいし、家事にしてもホント助かってるし……洗濯物が山積みになってる光景がなくなったもんなぁ……ちょっとかび臭かった風呂もすっきりさわやかになってるし
……まぁ、というわけで、俺もこの数日で残留容認派に以降してたわけだ……
ただまぁ、俺の給料でもう1人養わなきゃなんないのか……って思って思わずため息だったんだけど、
「あ、旦那様、私自分の生活費は自分で稼ぐつもりですのでご安心くださいな」
ビナスはそう言ってニッコリ笑ってた。
でもまぁ、俺も最近は副業を見つけているので、ビナスに働きに行って貰わないといけないほど困ってもいない。
勇者派遣会社の規約的にもOKだってメフィラに確認済みのこの副業。
冒険者組合で張り出されている魔獣の討伐依頼や、山賊退治、あとは賞金首の捕縛など……ま、要は賞金稼いで生活費の足しにしてるってわけ。
これが案外馬鹿にならない。
俺が住んでるこのブラコンベって街はかなりの田舎になるらしく、周辺の森にはかなりの数の魔獣が住んでいる。
で、そいつらがしょっちゅうあちこちに出没しているらしくそいつらを討伐するだけで結構な儲けになるんだ。
で、この依頼ってほぼ毎日新たに更新されてるんで、俺とミラッパでこれをホクホクで狩りに行ってる。
ちなみにロミネスカスは本代を稼ぐためにどっかで魔石を採取して売っているらしい。
なんでも、今通っている本屋に併設されてる雑貨屋で魔石の買い取りもしているらしく、結構良い金になっているんだとか……まぁ全額ロミネスカスの本題になってるんだけどね。
まぁ、そんなわけなんで、無理に働かなくても、まぁ、家事要員としてだな……
と思っていると、ビナスは1枚の紙を差し出し
「ちょうど求人募集していう店を見つけましたので……これから面接に行ってまいりますわ」
そう言って、ニッコリ笑うビナス。
……なんつうか、城にこもって、娘のビーチェルと2人、慎ましやかに暮らし続けていたって言うけど……おかん度高すぎだろ、この人……
なんて思ってたら
「ただいま戻りましたわ」
って、あっという間に戻ってきたビナス。
あぁそうか、角が半分でも復活してるから転移魔法が使えるようになってたのか。
そう思っている俺に、ビナスはにっこり笑って
「仮採用を頂きました。明日から早速おつとめにいってまいりますわ」
そう言った。
詳しく話を聞いてみると、ガタコンベって街の雑貨屋っで弁当調理の仕事をするらしい。
勤務開始が夜明け頃からと、やけに早いんだけど、昼で上がれるらしい。
それで1日分の日当を保証されているのだから、割といいんじゃないか、と思えるんだが
「となると、ビナスの朝ご飯を食べられなくなるのか……」
思わず俺がボソッとそう言うと、ビナスはにっこり笑って
「短時間でしたら分身が出来ますので、朝ご飯の時間にはここで朝ご飯も作りますわ」
そう言ってくれた時、思わずガッツポーズをしてしまった俺……もう完全に残留容認してるっていうか、いなくなったらもう困る状態だよね、これって。
で、そんなビナス、
俺の部屋にやってきてしばらくはリビングの一角で寝起きしてたんだけど、いつの間にか屋根裏を改造してそこに部屋を作っていた。
小柄なビナスが正座して座って、天井に頭がつきそうになるほどの狭さなんだけど、
「私はこれだけのスペースがあれば十分でございます」
そう言って土下座するビナス。
俺の部屋は4部屋あって、うち1つが台所付きのリビング……これは共同使用の間。
あとの3部屋を、俺・ロミネスカス・ミラッパが使ってて、ビナスがやって来たときにはもう満員御礼だったんだよな。
ちなみに、そんな満員御礼状態だったもんだから、ビナスが俺の部屋で同居すると言い出すんじゃないかって、ロミネスカスとミラッパが戦々恐々としてはいたんだけど、ビナスが自ら天井裏に移動したので、2人とも安堵しきりだったんだけど……
その日は、ミラッパを相手する日だった。
で、若さに任せたミラッパのアレってのは毎回すごく激しいわけで、時間も結構なもんだ。
交わりはじめてかなりの時間が経ち、やっとミラッパが満足して寝息を立て始めた。
……さて、俺も寝ようか
そう思った俺の真後ろ
ベッドの上に、正座したビナスがいた。
どうやら天井裏部屋から俺の部屋に降りることが出来る隠し戸があるらしい。
転移魔法で移動でもしようものなら、それこそロミネスカスが飛び起きて来かねない。
とまぁ、そんな隠し戸まで作って事が終わった俺の後ろにやってくるなんて、、まぁ、理由は1つしかないわな……
「旦那様、お情けを頂戴にまいりました」
そういうビナスは、薄絹の着物一枚羽織っただけの姿。
そう言いながら、ミラッパとの一戦を終えて一息ついていた俺に抱きつくと、唇を重ね舌を絡めて……
とまぁ、こんな感じで、2人の相手が終わったあとに、きっちり3日に1度やってきている。
で、まぁ、なんだ。
やっぱ、元魔王の妻だけあってだね……魔王の相手をしていたその手練手管って……あぁいや、なんでもない。
まぁ、そんな感じで、元魔王ビナスは、毎日バイトしながら家事をがんばってくれています。
……そういや、今夜は、来る日だったっけ……
あ、いや、別にだな、ちょっと楽しみになんかしてないんだからな!
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