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003章 セルイッシュ世界
3章005ー魔王ビナスのこれまで
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とにかくだ……魔王ビナスの城に入ってからの俺達の行動をもう一回整理するぞ。
まず、城の地下へ通じてる隠し扉を見つけ出し、そこから魔王ビナスの城の地下に侵入した。
そこで、地下牢を発見した。
その地下牢の中に、聖なる魔力を込められた針が満載の拘束具・アイアンメイデンを見つめた。
で
それをこじ開けたら、今にも死にそうな魔王ビナスがいた……と。
そんな魔王ビナスなんだが
頭にある角を2本、どちらも折られている。
魔王にも色々いるから一概には言えないが、魔王に取っての角ってのは結構大事な役割をしていて、周囲から魔力を吸収したり、強力な魔法をはなったりと、まぁ、用途は色々あるけど、まぁないと困る代物に間違いはない。
魔王の娘であるミラッパにも、一応角がある。
ただ、覚醒前に俺の隷属化に入ったもんだから、その角は成長しきってなくて、ミラッパの額の少し上の当たりにちょっと盛り上がりがあるくらいの存在のままとなっている。
「ウインダ、まずいは……回復魔法じゃ、もうもたない……」
魔王ビナスは、どうやら相当長い間、このアイアンメイデンの中に閉じ込められていたらしい。
すでに憔悴しきっていて、ロミネスカスが回復魔法をフル稼働しても、まったく回復しないらしい。
思うに、
魔王の角が2本とも折られているもんだから、魔王としても魔力がダダ漏れているのかもしれない。
……しかし、どういうことだ、これ?
あの、勇者デジュアの話だと、確か魔王ビナスが破壊の宝珠ってのをこの世界のどこかに仕掛けていて、魔王ビナスが死ぬと、その破壊の宝珠が発動して、この世界が崩壊するんじゃなかったのか?
で
その破壊の宝珠を仕掛けた張本人である魔王ビナスは、今まさに死なんとしているわけで……
この城にいるはずの勇者デジュアが、魔王ビナスを拘束していたってのなら、まだ話がわからないでもないんだけど、ここまであからさまに殺す気満々のアイアンメイデンなんかに閉じ込めるか? 普通……
しかも、アイアンメイデンの封印具合からしても、勇者デジュアは途中、魔王ビナスの様子を確認した形跡もない……どうぞ死んでください的な対応としか言いようがない。
でも、だ
これで魔王ビナスが死んじまったら、破壊の宝珠が発動するんじゃないのか? おい
……ダメだこりゃ……考えれば考えるだけ混乱しちまう。
何がどうなってこの状況になってんのか、さっぱり検討がつかない。
俺が考えを巡らせていると
魔王ビナスが、がくっと首を落とした。
やべっ
俺は、魔王ビナスのステータスを見た
『昏睡』
まだかろうじて息はあるが、もう長くはない。
せめて、この魔王の角がなんとか出来れば、なんとかなるかもしれないんだが……
そこまで考えて、俺はあることを思い出した。
魔法袋に手を突っ込むと、脳内である物を検索していく……よし、あった。
おれは、それを引っ掴むと、魔法袋の中から一気に引っ張り出した。
「な!?」
「ぱぁ!?」
それを見たロミネスカスとミラッパは、揃って唖然としてやがる。
まぁ、そうなるよな。
なんせ、俺が魔法袋から取り出したのは、魔王の首なんだから。
とはいってもだ、当然魔王ビナスの首じゃない。
魔王ビナスは俺の腕の中で今にも死にそうなんだからな。
この魔王の首は、以前、テルミネア世界において、勇者ロステータを追いかけてた時に倒したパラレルワールドの魔王の首だ。
なんかに使えるかと思って、魔王の死骸を保存しといたんだよな。
取り出した魔王の首には、魔王の角が2本、しっかりくっついてる。
おれは、それを宝剣でたたき切ると、魔王ビナスの、切断されている角へとあてがっていく。
魔王の角ってのは、互換性があって、他の魔王の角でもリサイクルしちまおう魔王がいるって話だ。
俺を勇者に任命した、俺の世界の神様が言ってたんだから、まぁ間違いないだろう。
だから、魔王を退治したときは、その角は必ず処分するか持ち帰れって、結構しつこく言われたんだよなぁ……
そんなことを思い出しながら、結構大きな魔王の角を、かなり小柄な魔王ビナスの、魔王の角の切断面に押し当て続けている俺。
すると
魔王の角が光ったかと思うと、魔王ビナスの体に見合ったサイズにまで縮小化していき、ほどなくして、魔王ビナスの魔王の角が再生した。
まだ片方だが、その効果は絶大だった。
すでに死を待つばかりだった魔王ビナスは、俺の腕の中で一度大きく息を吐くと、ゆっくりその目を開けていった。
「……あなたは……どちら様でいらっしゃいますか?」
魔王ビナスは、俺に抱かれたまま、小首をかしげた。
俺は、そんな魔王ビナスを見つめながら
「俺はウインダ、こっちはロミネスカスで、そっちがミラッパ……2人は俺の味方だ」
そう、皆を紹介していく。
例の破壊の宝珠の事もあるし、
ここで俺はあえて俺達の名前しか伝えなかった。
まぁ、魔王ビナスが本来の力を取り戻せば、例え隠蔽魔法をかけていたとしても、ステータスを強引にのぞき込んで、正体をさぐるだろうけどな。
俺の腕の中で、目を覚ました魔王ビナス。
その姿に、ロミネスカスは明らかに困惑の表情を浮かべていた。
……まぁ、そりゃそうだろうさ
本来退治すべき対象である魔王ビナスなんだ。
そいつが今まさに死のうとしてるのを、俺が助けちまたんだからなぁ……
俺とロミネスカスが、顔を見回せていると、魔王ビナスはそんな俺の顔をのぞき込んできた。
「ウインダ様と言われましたでしょうか?……あの、いきなりで失礼なのは百も承知でお聞きさせてください……」
そう言いながら、魔王ビナスは、俺の両肩を掴み、そして言った。
「私の一人娘、ビーチェルは……ビーチェルは無事でしょうか? 今どこにいるのでしょうか?」
その言葉に、俺はさらに困惑した。
ちょっと待て。
魔王ビナスの娘、ビーチェルって言えば、今は勇者デジュアと一緒に行動してる……しかも、自分のステータスを隠蔽して……
それをそのまま伝えて良いものかどうか、俺が判断しかねていると、
魔王ビナスは俺の顔をさらにのぞきこみ
「お願いします……もしビーチェルのことをご存じでしたらなんでもかまいません、教えてくださいませんか? このアイアンメイデンに閉じ込められていた間も、片時も忘れた事が無い、愛しのビーチェル……あぁ……」
そう言うと、魔王ビナスは、いきなり大粒の涙を流し始めた。
……勇者の腕に抱かれて、涙する魔王
なんつうか、よく考えたらこれ、すごいシチュエーションだな。
俺は、そんなことを考えながらも、魔王ビナスへと視線を向けていく。
「……その前に1つ教えてほしい。お前は、何故、あのアイアンメイデンの中に封印されていたんだ?」
「……それはですね」
俺の言葉に、魔王ビナスは言葉につまりながらも、ゆっくりと話し始めた。
話は少し長かった。
魔王ビナスは、元々は魔王じゃなかったんだそうだ。
彼女の旦那、魔王アボラってのが本来の魔王であり、2人の娘がビーチェルなんだとか。
で、この魔王アボラが、病気でぽっくり死んでしまった、と。
ここで魔王神ってのが現れてビナスに伝えたらしい。
「魔王をつぐのは、ビナスか? ビーチェルか?」と。
その時、ビーチェルがまだ2才だったため、ビナスは自分が魔王になることを選んだ。
魔王となったビナスは
ビーチェルを育てることにしか興味がなかったため、自ら魔王軍を解体し別の世界へ旅立たせると、この山奥の城にひっそりと移り住んだんだそうだ。
そんなある日、ビーチェルが姿を消した。
慌てふためく魔王ビナスの元に勇者デジュアが現れた。
勇者デジュアは、
「お前の娘ビーチェルは俺が預かっている。返して欲しければ1人で地下牢まで来い」
そう告げた。
ビーチェルを取り戻したい一心の魔王ビナスは、その言葉を信じて地下牢へ、約束通り1人で出向いたそうなんだが……そこで、あのアイアンメイデンの罠にかかってしまい、そのまま封印された、と……
魔王ビナスの話を聞き終えた俺は唖然としていた。
ロミネスカスとミラッパも同様だ。
そりゃそうだろう。
魔王軍を解体したのって、魔王ビナスだっただって?
勇者デジュアが壊滅させたんじゃないの?
しかも、世界征服の「せ」の字も出てこない慎ましやかな生活してるし……
「……そんなお前さんが、なんで破壊の宝珠なんてのを仕掛けたんだ?」
あれこれ困惑しまくってる俺は、とりあえずそのことを聞いてみたんだが……
その言葉を聞いた魔王ビナスは、ポカンと口を開け
「破壊の宝珠? なんですかそれは?」
そう言い、首をかしげた。
ーつづく
まず、城の地下へ通じてる隠し扉を見つけ出し、そこから魔王ビナスの城の地下に侵入した。
そこで、地下牢を発見した。
その地下牢の中に、聖なる魔力を込められた針が満載の拘束具・アイアンメイデンを見つめた。
で
それをこじ開けたら、今にも死にそうな魔王ビナスがいた……と。
そんな魔王ビナスなんだが
頭にある角を2本、どちらも折られている。
魔王にも色々いるから一概には言えないが、魔王に取っての角ってのは結構大事な役割をしていて、周囲から魔力を吸収したり、強力な魔法をはなったりと、まぁ、用途は色々あるけど、まぁないと困る代物に間違いはない。
魔王の娘であるミラッパにも、一応角がある。
ただ、覚醒前に俺の隷属化に入ったもんだから、その角は成長しきってなくて、ミラッパの額の少し上の当たりにちょっと盛り上がりがあるくらいの存在のままとなっている。
「ウインダ、まずいは……回復魔法じゃ、もうもたない……」
魔王ビナスは、どうやら相当長い間、このアイアンメイデンの中に閉じ込められていたらしい。
すでに憔悴しきっていて、ロミネスカスが回復魔法をフル稼働しても、まったく回復しないらしい。
思うに、
魔王の角が2本とも折られているもんだから、魔王としても魔力がダダ漏れているのかもしれない。
……しかし、どういうことだ、これ?
あの、勇者デジュアの話だと、確か魔王ビナスが破壊の宝珠ってのをこの世界のどこかに仕掛けていて、魔王ビナスが死ぬと、その破壊の宝珠が発動して、この世界が崩壊するんじゃなかったのか?
で
その破壊の宝珠を仕掛けた張本人である魔王ビナスは、今まさに死なんとしているわけで……
この城にいるはずの勇者デジュアが、魔王ビナスを拘束していたってのなら、まだ話がわからないでもないんだけど、ここまであからさまに殺す気満々のアイアンメイデンなんかに閉じ込めるか? 普通……
しかも、アイアンメイデンの封印具合からしても、勇者デジュアは途中、魔王ビナスの様子を確認した形跡もない……どうぞ死んでください的な対応としか言いようがない。
でも、だ
これで魔王ビナスが死んじまったら、破壊の宝珠が発動するんじゃないのか? おい
……ダメだこりゃ……考えれば考えるだけ混乱しちまう。
何がどうなってこの状況になってんのか、さっぱり検討がつかない。
俺が考えを巡らせていると
魔王ビナスが、がくっと首を落とした。
やべっ
俺は、魔王ビナスのステータスを見た
『昏睡』
まだかろうじて息はあるが、もう長くはない。
せめて、この魔王の角がなんとか出来れば、なんとかなるかもしれないんだが……
そこまで考えて、俺はあることを思い出した。
魔法袋に手を突っ込むと、脳内である物を検索していく……よし、あった。
おれは、それを引っ掴むと、魔法袋の中から一気に引っ張り出した。
「な!?」
「ぱぁ!?」
それを見たロミネスカスとミラッパは、揃って唖然としてやがる。
まぁ、そうなるよな。
なんせ、俺が魔法袋から取り出したのは、魔王の首なんだから。
とはいってもだ、当然魔王ビナスの首じゃない。
魔王ビナスは俺の腕の中で今にも死にそうなんだからな。
この魔王の首は、以前、テルミネア世界において、勇者ロステータを追いかけてた時に倒したパラレルワールドの魔王の首だ。
なんかに使えるかと思って、魔王の死骸を保存しといたんだよな。
取り出した魔王の首には、魔王の角が2本、しっかりくっついてる。
おれは、それを宝剣でたたき切ると、魔王ビナスの、切断されている角へとあてがっていく。
魔王の角ってのは、互換性があって、他の魔王の角でもリサイクルしちまおう魔王がいるって話だ。
俺を勇者に任命した、俺の世界の神様が言ってたんだから、まぁ間違いないだろう。
だから、魔王を退治したときは、その角は必ず処分するか持ち帰れって、結構しつこく言われたんだよなぁ……
そんなことを思い出しながら、結構大きな魔王の角を、かなり小柄な魔王ビナスの、魔王の角の切断面に押し当て続けている俺。
すると
魔王の角が光ったかと思うと、魔王ビナスの体に見合ったサイズにまで縮小化していき、ほどなくして、魔王ビナスの魔王の角が再生した。
まだ片方だが、その効果は絶大だった。
すでに死を待つばかりだった魔王ビナスは、俺の腕の中で一度大きく息を吐くと、ゆっくりその目を開けていった。
「……あなたは……どちら様でいらっしゃいますか?」
魔王ビナスは、俺に抱かれたまま、小首をかしげた。
俺は、そんな魔王ビナスを見つめながら
「俺はウインダ、こっちはロミネスカスで、そっちがミラッパ……2人は俺の味方だ」
そう、皆を紹介していく。
例の破壊の宝珠の事もあるし、
ここで俺はあえて俺達の名前しか伝えなかった。
まぁ、魔王ビナスが本来の力を取り戻せば、例え隠蔽魔法をかけていたとしても、ステータスを強引にのぞき込んで、正体をさぐるだろうけどな。
俺の腕の中で、目を覚ました魔王ビナス。
その姿に、ロミネスカスは明らかに困惑の表情を浮かべていた。
……まぁ、そりゃそうだろうさ
本来退治すべき対象である魔王ビナスなんだ。
そいつが今まさに死のうとしてるのを、俺が助けちまたんだからなぁ……
俺とロミネスカスが、顔を見回せていると、魔王ビナスはそんな俺の顔をのぞき込んできた。
「ウインダ様と言われましたでしょうか?……あの、いきなりで失礼なのは百も承知でお聞きさせてください……」
そう言いながら、魔王ビナスは、俺の両肩を掴み、そして言った。
「私の一人娘、ビーチェルは……ビーチェルは無事でしょうか? 今どこにいるのでしょうか?」
その言葉に、俺はさらに困惑した。
ちょっと待て。
魔王ビナスの娘、ビーチェルって言えば、今は勇者デジュアと一緒に行動してる……しかも、自分のステータスを隠蔽して……
それをそのまま伝えて良いものかどうか、俺が判断しかねていると、
魔王ビナスは俺の顔をさらにのぞきこみ
「お願いします……もしビーチェルのことをご存じでしたらなんでもかまいません、教えてくださいませんか? このアイアンメイデンに閉じ込められていた間も、片時も忘れた事が無い、愛しのビーチェル……あぁ……」
そう言うと、魔王ビナスは、いきなり大粒の涙を流し始めた。
……勇者の腕に抱かれて、涙する魔王
なんつうか、よく考えたらこれ、すごいシチュエーションだな。
俺は、そんなことを考えながらも、魔王ビナスへと視線を向けていく。
「……その前に1つ教えてほしい。お前は、何故、あのアイアンメイデンの中に封印されていたんだ?」
「……それはですね」
俺の言葉に、魔王ビナスは言葉につまりながらも、ゆっくりと話し始めた。
話は少し長かった。
魔王ビナスは、元々は魔王じゃなかったんだそうだ。
彼女の旦那、魔王アボラってのが本来の魔王であり、2人の娘がビーチェルなんだとか。
で、この魔王アボラが、病気でぽっくり死んでしまった、と。
ここで魔王神ってのが現れてビナスに伝えたらしい。
「魔王をつぐのは、ビナスか? ビーチェルか?」と。
その時、ビーチェルがまだ2才だったため、ビナスは自分が魔王になることを選んだ。
魔王となったビナスは
ビーチェルを育てることにしか興味がなかったため、自ら魔王軍を解体し別の世界へ旅立たせると、この山奥の城にひっそりと移り住んだんだそうだ。
そんなある日、ビーチェルが姿を消した。
慌てふためく魔王ビナスの元に勇者デジュアが現れた。
勇者デジュアは、
「お前の娘ビーチェルは俺が預かっている。返して欲しければ1人で地下牢まで来い」
そう告げた。
ビーチェルを取り戻したい一心の魔王ビナスは、その言葉を信じて地下牢へ、約束通り1人で出向いたそうなんだが……そこで、あのアイアンメイデンの罠にかかってしまい、そのまま封印された、と……
魔王ビナスの話を聞き終えた俺は唖然としていた。
ロミネスカスとミラッパも同様だ。
そりゃそうだろう。
魔王軍を解体したのって、魔王ビナスだっただって?
勇者デジュアが壊滅させたんじゃないの?
しかも、世界征服の「せ」の字も出てこない慎ましやかな生活してるし……
「……そんなお前さんが、なんで破壊の宝珠なんてのを仕掛けたんだ?」
あれこれ困惑しまくってる俺は、とりあえずそのことを聞いてみたんだが……
その言葉を聞いた魔王ビナスは、ポカンと口を開け
「破壊の宝珠? なんですかそれは?」
そう言い、首をかしげた。
ーつづく
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