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EX02 パルマ世界での通常の日々
EX02ー001 とある休日 その1
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俺、勇者ウインダとその仲間、魔法使いのロミネスカスと、魔王の娘にして俺の隷属奴隷……うん、間違ってないんだよな、これが……の、ミラッパの3人は、勇者派遣会社の仕事がないときは、パルマって言われている世界の中にある一地方都市、ブラコンベって街に住んでいる。
この世界の中でも結構田舎にあたるこの街の中の街道の一角にある石造りの建物、これが勇者派遣会社の社員寮兼事務所なわけで、俺達はこの2階の1室に住んでいる。
表向きは、とある冒険者組合の専属宿ってことになってるので基本的に来客とかはない。
まぁ、俺とロミネスカスはデコナ世界の出身だし、ミラッパはイゾルンダって世界の出身だ。
先日、この勇者派遣会社の新しい社員になった勇者ロステータと、その相棒である僧侶プリアはテルミネアって世界の出身だ。
そんなわけで、この世界に縁もゆかりもない俺達なんだが、
まぁ、仕事の合間の休暇の時間帯は、この世界での生活を徐々に満喫し始めている。
俺達の生活を一番豊かにしてくれてるのは、酒だ。
近所の店で売っている『スアビール』
これがホントにうまいんだ。
この世界にやってきたばかりのロステータとプリアにも飲ませてやったんだが、
「な、なんですか、これ!? こんなに美味しいお酒飲んだことがありません」
「私もです!? なんて芳醇で、さわやかなのどごしなのでしょう!」
と、2人とも目を丸くして、俺の分まで飲んでしまったわけだ。
庶民あがりのロステータはともかく、御姫様だったプリアはちょっとお行儀悪くないか? とか思ったんだが、
「私はロステータの妻となったのですから、城の事はもう言わないでください」
と言って口を尖らせていた。
まぁ、このプリアなんだが
ロステータに一目惚れして、1人で城を抜け出したほどの御姫様だけあって、ロステータが勇者派遣会社に就職して、異世界に行くと聞くや否や、
「私、王族をやめてロステータについていきます」
と宣言してしまったわけだ。
その後、国をあげての大騒動の末に、ロステータはプリアを連れてこの勇者派遣会社に合流したわけなんだが……そんだけ行動力があって意思の強い姫様だ……絶対尻にしかれるぞ、と、他人事ながらも、心の中で合掌しておいたわけだ。
さて、朝起きて朝食を食べながらそんなことを考えていると、俺達の部屋をノックする音が聞こえてきた。
同時に
「ウインダ先輩、今日もよろしくお願いします」
と、ロステータの声が聞こえてきた。
この世界にやってきたロステータに、俺は剣の手ほどきをしている。
ロステータは、勇者としての能力はそれなりに高いものの、今まで剣や魔法の修行を一度もしたことがないらしく、正直、宝の持ち腐れに近い状態になっている。
そこで、剣に特化した祝福を受け、剣の修行をみっちり行っている俺が、その手ほどきをしてやっているわけだ。
ちなみになんだが
だいたいの世界における魔王軍ってのは、多少の違いはあるものの
雑魚→隊長→部隊長→幹部→四天王→魔王
とまぁ、こんな感じで構成されている。
ロステータの世界の魔王軍は、この中の四天王がいなかったらしく、また魔王自身の能力も結構低かったた。
だからロステータは、神の啓示で与えられた能力向上効果だけで魔王にまでたどりつけたわけだ。
だが、だ
俺の世界の魔王軍はだな
雑魚→隊長→部隊長→連隊長→幹部補→幹部→二十四軍神→十二神将→四天王→魔王→大魔王
とまぁ、倒しても倒しても次から次へと沸いてきやがったんだ。
どんどん強敵が出てくるせいで、俺も剣の腕を途中で何度も磨き直しては討伐を続けていったんだ。
……全部倒すのに10年以上かかったわけ、わかってもらえるだろ?
と、まぁ、そんなわけで
俺のロステータは、庭で剣の稽古を行っている。
得物は互いに木製の剣。
付加魔法は、俺は使わないが、ロステータは好きに使って良いことにしている。
当初は、この条件に対し
「僕だけ魔法不可を使用出来るのは不公平ですし、それでは訓練にならないじゃないですか」
そう言っていたロステータなんだが、
訓練初日、付加魔法無しでのガチ訓練を行った際に、10戦連続で俺に秒殺されたあたりで、なんで俺がロステータにだけ付加魔法を許可したのかを悟ったようだ。
はっきり言えば
ロステータは弱いんだ。
あくまで勇者としては、なんだが、とにかく剣の技術がまだまだ未熟すぎる。
こんな腕では、勇者派遣会社の仕事など出来るわけがない、と、2つ仕事をこなしたもんだから、俺が鼻高々で言わせてもらうんだが、まぁそういうことだ。
とはいえ、
ロステータがプリアにも協力してもらって付加魔法を着けまくった状態で俺に挑んでも、訓練初日は一度も30秒以上持たなかったわけだ。
そのため、今日は最初から付加魔法かけまくりの状態で俺に挑んできているロステータ。
超加速で速度をあげ
超検速で剣を振るう速度をあげ
筋力超向上
膂力超向上
と、出来うる不可をほとんどすべて身に纏って突っ込んでくるロステータなんだが、
俺はそれを、付加魔法一切なしですべて受けきっている。
「な、なんで……」
と、困惑しきりなロステータだが、
悪いがこれぐらい出来なきゃ、剣技に特化した勇者を名乗れないと、俺は思っている。
結局今日も、1時間で51回の手合わせを行ったんだが、そのすべてを1分以内で決着をつけた。
ただ
筋はいい。
この数日で、ロステータの剣技は徐々にではあるけど、確かに上達している。
その証拠に、俺が30秒以上手こずった試合が結構あった。
初日は、ただの一度もなかったのに、だ。
俺的には、この急激な成長は想定を少し越えていたので、
教えている身としては嬉しいんだけど
同業者としては、ちと複雑な心境がなくもないといったところだ。
「ダーリン、お疲れっぱ」
俺とロステータの手合わせを近くの木陰から眺めていたミラッパが満面の笑みで駆け寄って来た。
そのまま俺に抱きつくと、思い切りキスをしてきた。
ここにロミネスカスがいたら確実に雷撃魔法か何かが飛んで来ているシチュエーションなんだが、最近のロミネスカスは、この世界の魔法書が山のように扱われている書店を発見したため、休みの日はそこに入り浸っており、今もそこへ行っていて不在のため、ミラッパがやりたい放題なわけだ。
んで、
しっかり俺に舌までねじ込みつつ、しっかり抱きつきながらの濃厚なキスを送った後、ミラッパは笑顔で
「はい、タオルっぱ」
といって、汗を拭くタオルを手渡してきた。
……い、いや、あのさ……普通キスの前に渡すんじゃないか? それって
そのせいで、お前、俺の汗で汚れただろうが?
すると、ミラッパはニッコリ笑って
「別に。 ダーリンの汗の臭いなら全然気にならないっぱ」
そう言った。
……こいつの場合、計算とかそんなの全くなく、心の底からそう思ってるもんだから、たちが悪いというか、いや、男としては嬉しいというか……
で、
そんな熱々な俺達の様子を横で見ていたロステータとプリアの2人なんだが、
「……あ、あのさ、ロステータ……あなたもしてほしい?」
「あ、い、いや、その……してほしくない……といえば、嘘になっちゃうかな……」
「……そ、そう? じ、じゃあ……」
「あ、でも先に汗を……」
とかなんとかいうやりとりを、なんと言いますか、見てるこっちまで恥ずかしくなるレベルで繰り広げているわけです。
で、
それを見ていたミラッパは
「好きあってるっぱ? ならとっととしちゃえばいいっぱ」
と、まぁ、あっけらかんと言い放っていくわけです。
ある意味、初々しい2人にとっての恋愛マスターだよな、ミラッパって。
……あ、でも、ここまであっけらかんとドストレートにこられるのも……
「ダーリン? 嫌っぱ?」
……いかんな、それをあまり嫌じゃなくなってきている俺がいる気がする……
「さ、手合わせも済んだし、昼飯とスアビール買いにいつもの店に行こうぜ」
照れ隠しがてら、俺は皆へそう声をかけた。
そんな俺に、皆も同意の声をあげていく。
さて、まだ昼前か、
飯食ったら、今度は何をするかな……
俺は、仕事後のつかの間の平穏を噛みしめながら、街道を歩き始めた。
腕にはしっかりミラッパが抱きついている。
-つづく
ーつづく
この世界の中でも結構田舎にあたるこの街の中の街道の一角にある石造りの建物、これが勇者派遣会社の社員寮兼事務所なわけで、俺達はこの2階の1室に住んでいる。
表向きは、とある冒険者組合の専属宿ってことになってるので基本的に来客とかはない。
まぁ、俺とロミネスカスはデコナ世界の出身だし、ミラッパはイゾルンダって世界の出身だ。
先日、この勇者派遣会社の新しい社員になった勇者ロステータと、その相棒である僧侶プリアはテルミネアって世界の出身だ。
そんなわけで、この世界に縁もゆかりもない俺達なんだが、
まぁ、仕事の合間の休暇の時間帯は、この世界での生活を徐々に満喫し始めている。
俺達の生活を一番豊かにしてくれてるのは、酒だ。
近所の店で売っている『スアビール』
これがホントにうまいんだ。
この世界にやってきたばかりのロステータとプリアにも飲ませてやったんだが、
「な、なんですか、これ!? こんなに美味しいお酒飲んだことがありません」
「私もです!? なんて芳醇で、さわやかなのどごしなのでしょう!」
と、2人とも目を丸くして、俺の分まで飲んでしまったわけだ。
庶民あがりのロステータはともかく、御姫様だったプリアはちょっとお行儀悪くないか? とか思ったんだが、
「私はロステータの妻となったのですから、城の事はもう言わないでください」
と言って口を尖らせていた。
まぁ、このプリアなんだが
ロステータに一目惚れして、1人で城を抜け出したほどの御姫様だけあって、ロステータが勇者派遣会社に就職して、異世界に行くと聞くや否や、
「私、王族をやめてロステータについていきます」
と宣言してしまったわけだ。
その後、国をあげての大騒動の末に、ロステータはプリアを連れてこの勇者派遣会社に合流したわけなんだが……そんだけ行動力があって意思の強い姫様だ……絶対尻にしかれるぞ、と、他人事ながらも、心の中で合掌しておいたわけだ。
さて、朝起きて朝食を食べながらそんなことを考えていると、俺達の部屋をノックする音が聞こえてきた。
同時に
「ウインダ先輩、今日もよろしくお願いします」
と、ロステータの声が聞こえてきた。
この世界にやってきたロステータに、俺は剣の手ほどきをしている。
ロステータは、勇者としての能力はそれなりに高いものの、今まで剣や魔法の修行を一度もしたことがないらしく、正直、宝の持ち腐れに近い状態になっている。
そこで、剣に特化した祝福を受け、剣の修行をみっちり行っている俺が、その手ほどきをしてやっているわけだ。
ちなみになんだが
だいたいの世界における魔王軍ってのは、多少の違いはあるものの
雑魚→隊長→部隊長→幹部→四天王→魔王
とまぁ、こんな感じで構成されている。
ロステータの世界の魔王軍は、この中の四天王がいなかったらしく、また魔王自身の能力も結構低かったた。
だからロステータは、神の啓示で与えられた能力向上効果だけで魔王にまでたどりつけたわけだ。
だが、だ
俺の世界の魔王軍はだな
雑魚→隊長→部隊長→連隊長→幹部補→幹部→二十四軍神→十二神将→四天王→魔王→大魔王
とまぁ、倒しても倒しても次から次へと沸いてきやがったんだ。
どんどん強敵が出てくるせいで、俺も剣の腕を途中で何度も磨き直しては討伐を続けていったんだ。
……全部倒すのに10年以上かかったわけ、わかってもらえるだろ?
と、まぁ、そんなわけで
俺のロステータは、庭で剣の稽古を行っている。
得物は互いに木製の剣。
付加魔法は、俺は使わないが、ロステータは好きに使って良いことにしている。
当初は、この条件に対し
「僕だけ魔法不可を使用出来るのは不公平ですし、それでは訓練にならないじゃないですか」
そう言っていたロステータなんだが、
訓練初日、付加魔法無しでのガチ訓練を行った際に、10戦連続で俺に秒殺されたあたりで、なんで俺がロステータにだけ付加魔法を許可したのかを悟ったようだ。
はっきり言えば
ロステータは弱いんだ。
あくまで勇者としては、なんだが、とにかく剣の技術がまだまだ未熟すぎる。
こんな腕では、勇者派遣会社の仕事など出来るわけがない、と、2つ仕事をこなしたもんだから、俺が鼻高々で言わせてもらうんだが、まぁそういうことだ。
とはいえ、
ロステータがプリアにも協力してもらって付加魔法を着けまくった状態で俺に挑んでも、訓練初日は一度も30秒以上持たなかったわけだ。
そのため、今日は最初から付加魔法かけまくりの状態で俺に挑んできているロステータ。
超加速で速度をあげ
超検速で剣を振るう速度をあげ
筋力超向上
膂力超向上
と、出来うる不可をほとんどすべて身に纏って突っ込んでくるロステータなんだが、
俺はそれを、付加魔法一切なしですべて受けきっている。
「な、なんで……」
と、困惑しきりなロステータだが、
悪いがこれぐらい出来なきゃ、剣技に特化した勇者を名乗れないと、俺は思っている。
結局今日も、1時間で51回の手合わせを行ったんだが、そのすべてを1分以内で決着をつけた。
ただ
筋はいい。
この数日で、ロステータの剣技は徐々にではあるけど、確かに上達している。
その証拠に、俺が30秒以上手こずった試合が結構あった。
初日は、ただの一度もなかったのに、だ。
俺的には、この急激な成長は想定を少し越えていたので、
教えている身としては嬉しいんだけど
同業者としては、ちと複雑な心境がなくもないといったところだ。
「ダーリン、お疲れっぱ」
俺とロステータの手合わせを近くの木陰から眺めていたミラッパが満面の笑みで駆け寄って来た。
そのまま俺に抱きつくと、思い切りキスをしてきた。
ここにロミネスカスがいたら確実に雷撃魔法か何かが飛んで来ているシチュエーションなんだが、最近のロミネスカスは、この世界の魔法書が山のように扱われている書店を発見したため、休みの日はそこに入り浸っており、今もそこへ行っていて不在のため、ミラッパがやりたい放題なわけだ。
んで、
しっかり俺に舌までねじ込みつつ、しっかり抱きつきながらの濃厚なキスを送った後、ミラッパは笑顔で
「はい、タオルっぱ」
といって、汗を拭くタオルを手渡してきた。
……い、いや、あのさ……普通キスの前に渡すんじゃないか? それって
そのせいで、お前、俺の汗で汚れただろうが?
すると、ミラッパはニッコリ笑って
「別に。 ダーリンの汗の臭いなら全然気にならないっぱ」
そう言った。
……こいつの場合、計算とかそんなの全くなく、心の底からそう思ってるもんだから、たちが悪いというか、いや、男としては嬉しいというか……
で、
そんな熱々な俺達の様子を横で見ていたロステータとプリアの2人なんだが、
「……あ、あのさ、ロステータ……あなたもしてほしい?」
「あ、い、いや、その……してほしくない……といえば、嘘になっちゃうかな……」
「……そ、そう? じ、じゃあ……」
「あ、でも先に汗を……」
とかなんとかいうやりとりを、なんと言いますか、見てるこっちまで恥ずかしくなるレベルで繰り広げているわけです。
で、
それを見ていたミラッパは
「好きあってるっぱ? ならとっととしちゃえばいいっぱ」
と、まぁ、あっけらかんと言い放っていくわけです。
ある意味、初々しい2人にとっての恋愛マスターだよな、ミラッパって。
……あ、でも、ここまであっけらかんとドストレートにこられるのも……
「ダーリン? 嫌っぱ?」
……いかんな、それをあまり嫌じゃなくなってきている俺がいる気がする……
「さ、手合わせも済んだし、昼飯とスアビール買いにいつもの店に行こうぜ」
照れ隠しがてら、俺は皆へそう声をかけた。
そんな俺に、皆も同意の声をあげていく。
さて、まだ昼前か、
飯食ったら、今度は何をするかな……
俺は、仕事後のつかの間の平穏を噛みしめながら、街道を歩き始めた。
腕にはしっかりミラッパが抱きついている。
-つづく
ーつづく
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