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序章・デコナ世界→パルマ世界
ついてきた女
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俺と契約を交わしたメフィラは、詠唱を始めた。
それに会わせて、その目の前に魔法陣が展開されていく。
……あぁ、おそらくあれだな……アレをくぐったら、俺は、この世界から、はいさようならってわけか……
俺は、改めて周囲を見回した。
ここ数日、大魔王と死闘を繰り広げた玉座の間は、今は静まり帰っていた。
って、そりゃそうだよな。
メフィラが今、時間を止めてるんだしな。
俺は、自分で自分を笑いながら、頭に手をあてた。
……じゃあな、俺の世界……
そう言いかけて、俺は、ある一点に目をとめた。
俺が目をとめてる視線の先には、
上級魔道士ロミネスカスの姿があった。
今は時間が止まってるわけだけど
ロミネスカスは、そんな中で、俺の方へ向かって優しい視線を向けていた。
……なんだよ、こんな目も出来るんじゃん
俺は、生まれつき魔法が苦手だった。
そのため、勇者として天啓を受けた後、城から魔法の教師としてつけられたのが、このロミネスカスだあった。
俺より10才年上のロミネスカスは
魔法の才能がこれっぽっちしかなかった俺を、ビッシビシしごきまくってくれたんだよな……
途中何度逃げ出したことか。
でも、ロミネスカスが教えてくれた魔法のおかげで最後大魔王の首を切り落とせたんだし、感謝してもしきれない。
俺は、そんなロミネスカスに向き直ると、深々と一礼した。
今までの感謝と
そして、惜別の……
「何してるのねぇ。
とっとと行くのねぇ」
そんな俺に、メフィラが容赦なく声をかけてくる。
おそらく、行き先と魔法陣がつながったんだろう。
俺は、改めてロミネスカスを見つめ
「城に戻ったら、結婚して幸せに暮らすんだぜ」
そう言い、ロミネスカスに背を向けた。
と
本来なら、このままメフィラについていって、この世界からはいさようなら、と
そうなるのが流れなんだと思う。
でも、このとき
俺には、すっごいデジャブが襲いかかってた。
……うん
結婚?
幸せに?
何だろう……ついさっき、そんな言葉が全部物壊れた経験した気がするんですけど……
「なぁ、メフィラ。行く前に1つだけ聞いていいか?」
「はいはい、なんですかねぇ?」
「あのさ……わかったらでいいんだけど、教えて欲しいんだ……
ここにいる、ロミネスカスだけどさ……こいつは、城に戻ったら、婚約者が待ってるんだよね?」
俺の言葉を聞いたメフィラは
「え~っと、ちょっとお待ちくださいねぇ」
そう言いながら、小脇に抱えている書類の束をめくり始めた。
そうだよ
大魔王を討伐するのに11年かかってるんだよ。
その間に、俺は婚約者を親友に寝取られたんだよ。
同じ事がロミネスカスに起きてたとしても不思議は……
「あ~、残念ながらご愁傷様のようですねぇ」
やっぱそうきたかぁ……
俺が天を仰いで顔を右手で覆う中
メフィラは、書類の1つに目を通しながら
「ロミネスカスさんの婚約者さんですがねぇ、
そもそもロミネスカスさんのお金目当てだったみたいでしてですねぇ
ロミネスカスさんが、大魔王討伐の度に出と同時にですねぇ
ロミネスカスさんの家土地家財道具までの一切合切すべて売り払ってトンズラしてますねぇ」
……えっと
……ってことは、あれですか?
……ロミネスカスも、帰る家がないってことか?
「加えて申し上げますとですねぇ、
勇者ウインダ様が城の宝物殿から宝剣を盗み出した件の共犯者として指名手配もされていますねぇ」
……さらに追い打ちまでくるかぁ
俺は、ここで両手を顔面にあてて天を仰いだ。
1つ目はともかく
2つ目は、俺が巻き込んじまったってことだよな……
俺は、しばし天を仰いだ後
「なぁ、メフィラ……ロミネスカスと話がしたいんだけど、可能かな?」
そうメフィラに声をかけた。
するとメフィラは
「こっちの魔法陣も展開しちゃってますのでねぇ
できる限り手短にお願いしますねぇ」
そう言いながら、ロミネスカスに向かって詠唱していった。
しばし後
「……あら?」
周囲を見回し、びっくりしたような声をあげるロミネスカス。
しばしあちこちを見回した後
「そちらの女性はどなたですか? 勇者ウインダ?」
そう言いながら、俺に話しかけてきた。
俺は
「あ~……その、なんだ……何から話したら良いか悩むとこなんけどさ……」
右の頬をポリポリかきながら、ロミネスカスに声を掛けていった。
◇◇
半日後
俺達は、とある建物の中にいた。
メフィラによると、ここは精神世界の中らしく
「皆さんの社員寮の準備が出来るまで、ここでお待ちくださいねぇ」
と、言われて、俺はここで待っているわけなんだけど
……そんな俺の横にはロミネスカスがいる。
ロミネスカスは、いつものクールビューティーなどどこえやらな様子で、号泣し続けてる
~経緯を説明すると……
あの後、
ロミネスカスの婚約者が、家土地家財道具全部売り払って逃げてること
俺と一緒に指名手配されてること
これをロミネスカスに告げた俺
「何を馬鹿なことを……」
最初は、そう言い、いつものクールな笑みで返していたロミネスカスだったんだけど
例によって、メフィラによる状況説明動画を見せられ、
かつて、ロミネスカスの屋敷があった場所に賭博場が建ってるのを見せられ
挙げ句、俺とロミネスカスの出来たてほやほやの指名手配書を見せられるにいたり
「そ、そんな……う、嘘でしょ……」
そう言い、乾いた笑いを浮かべながらへたり込んだロミネスカス。
で
俺はロミネスカスに
「お前なら、姿形変換魔法が使えるしさ、どっか田舎で余生をくらせよ……ほら、俺の有り金全部やるからさ」
そう言って、城から支給されてた金貨を全部差し出した。
「……あなたはどうするのよ?」
「俺? 俺は色々あってさ、このメフィラの会社で派遣社員することになったんだ……だから……」
「……私もついていきます」
「は?」
「……だから、私もついていきますっていうか、連れてけ! こんな世界に、あたしだって、もういたくないわよぉ」
-号泣開始
と、まぁ、こんな感じだ。
あのあと、俺についていくと言って言うことを聞かなかったロミネスカス。
「なぁ、メフィラ……勇者じゃないヤツでも、お前の会社で雇ってもらえたりしないのか?
その……ほら、サポートメンバーみたいにさ」
そう言う俺の前で、メフィラは、首を左右に振った。
「基本ですねぇ、
我が、勇者派遣会社はですねぇ、
勇者としか契約しないんですねぇ……ですが」
ですが?
「雇用している勇者がですねぇ
自分の給料の中で誰かを雇用するというのなら、それはありですねぇ」
で、これを聞いたロミネスカスは
「かまいません! 自分の食い扶持ぐらい自分でどうにかします!
だから勇者ウインダ、この私を雇用してください!」
俺の首根っこをひっつかみ、こう言い続けたわけで、
で、まぁ、最後は
「了承しないと、これをあなたの頭にぶちかましますよ」
って、ファイアボールを目の前に突きつけられて、
「わかった! わかったから! 雇用するからぁ」
と、まぁ……最後は俺が押し負けたんだ。
俺の横では、いまだにロミネスカスが号泣し続けてるだけど……
俺……っていうか、俺達ってこれからどうなっていくんだ?
先行きに不安を感じて、俺は思わずため息をついた。
ーつづく
それに会わせて、その目の前に魔法陣が展開されていく。
……あぁ、おそらくあれだな……アレをくぐったら、俺は、この世界から、はいさようならってわけか……
俺は、改めて周囲を見回した。
ここ数日、大魔王と死闘を繰り広げた玉座の間は、今は静まり帰っていた。
って、そりゃそうだよな。
メフィラが今、時間を止めてるんだしな。
俺は、自分で自分を笑いながら、頭に手をあてた。
……じゃあな、俺の世界……
そう言いかけて、俺は、ある一点に目をとめた。
俺が目をとめてる視線の先には、
上級魔道士ロミネスカスの姿があった。
今は時間が止まってるわけだけど
ロミネスカスは、そんな中で、俺の方へ向かって優しい視線を向けていた。
……なんだよ、こんな目も出来るんじゃん
俺は、生まれつき魔法が苦手だった。
そのため、勇者として天啓を受けた後、城から魔法の教師としてつけられたのが、このロミネスカスだあった。
俺より10才年上のロミネスカスは
魔法の才能がこれっぽっちしかなかった俺を、ビッシビシしごきまくってくれたんだよな……
途中何度逃げ出したことか。
でも、ロミネスカスが教えてくれた魔法のおかげで最後大魔王の首を切り落とせたんだし、感謝してもしきれない。
俺は、そんなロミネスカスに向き直ると、深々と一礼した。
今までの感謝と
そして、惜別の……
「何してるのねぇ。
とっとと行くのねぇ」
そんな俺に、メフィラが容赦なく声をかけてくる。
おそらく、行き先と魔法陣がつながったんだろう。
俺は、改めてロミネスカスを見つめ
「城に戻ったら、結婚して幸せに暮らすんだぜ」
そう言い、ロミネスカスに背を向けた。
と
本来なら、このままメフィラについていって、この世界からはいさようなら、と
そうなるのが流れなんだと思う。
でも、このとき
俺には、すっごいデジャブが襲いかかってた。
……うん
結婚?
幸せに?
何だろう……ついさっき、そんな言葉が全部物壊れた経験した気がするんですけど……
「なぁ、メフィラ。行く前に1つだけ聞いていいか?」
「はいはい、なんですかねぇ?」
「あのさ……わかったらでいいんだけど、教えて欲しいんだ……
ここにいる、ロミネスカスだけどさ……こいつは、城に戻ったら、婚約者が待ってるんだよね?」
俺の言葉を聞いたメフィラは
「え~っと、ちょっとお待ちくださいねぇ」
そう言いながら、小脇に抱えている書類の束をめくり始めた。
そうだよ
大魔王を討伐するのに11年かかってるんだよ。
その間に、俺は婚約者を親友に寝取られたんだよ。
同じ事がロミネスカスに起きてたとしても不思議は……
「あ~、残念ながらご愁傷様のようですねぇ」
やっぱそうきたかぁ……
俺が天を仰いで顔を右手で覆う中
メフィラは、書類の1つに目を通しながら
「ロミネスカスさんの婚約者さんですがねぇ、
そもそもロミネスカスさんのお金目当てだったみたいでしてですねぇ
ロミネスカスさんが、大魔王討伐の度に出と同時にですねぇ
ロミネスカスさんの家土地家財道具までの一切合切すべて売り払ってトンズラしてますねぇ」
……えっと
……ってことは、あれですか?
……ロミネスカスも、帰る家がないってことか?
「加えて申し上げますとですねぇ、
勇者ウインダ様が城の宝物殿から宝剣を盗み出した件の共犯者として指名手配もされていますねぇ」
……さらに追い打ちまでくるかぁ
俺は、ここで両手を顔面にあてて天を仰いだ。
1つ目はともかく
2つ目は、俺が巻き込んじまったってことだよな……
俺は、しばし天を仰いだ後
「なぁ、メフィラ……ロミネスカスと話がしたいんだけど、可能かな?」
そうメフィラに声をかけた。
するとメフィラは
「こっちの魔法陣も展開しちゃってますのでねぇ
できる限り手短にお願いしますねぇ」
そう言いながら、ロミネスカスに向かって詠唱していった。
しばし後
「……あら?」
周囲を見回し、びっくりしたような声をあげるロミネスカス。
しばしあちこちを見回した後
「そちらの女性はどなたですか? 勇者ウインダ?」
そう言いながら、俺に話しかけてきた。
俺は
「あ~……その、なんだ……何から話したら良いか悩むとこなんけどさ……」
右の頬をポリポリかきながら、ロミネスカスに声を掛けていった。
◇◇
半日後
俺達は、とある建物の中にいた。
メフィラによると、ここは精神世界の中らしく
「皆さんの社員寮の準備が出来るまで、ここでお待ちくださいねぇ」
と、言われて、俺はここで待っているわけなんだけど
……そんな俺の横にはロミネスカスがいる。
ロミネスカスは、いつものクールビューティーなどどこえやらな様子で、号泣し続けてる
~経緯を説明すると……
あの後、
ロミネスカスの婚約者が、家土地家財道具全部売り払って逃げてること
俺と一緒に指名手配されてること
これをロミネスカスに告げた俺
「何を馬鹿なことを……」
最初は、そう言い、いつものクールな笑みで返していたロミネスカスだったんだけど
例によって、メフィラによる状況説明動画を見せられ、
かつて、ロミネスカスの屋敷があった場所に賭博場が建ってるのを見せられ
挙げ句、俺とロミネスカスの出来たてほやほやの指名手配書を見せられるにいたり
「そ、そんな……う、嘘でしょ……」
そう言い、乾いた笑いを浮かべながらへたり込んだロミネスカス。
で
俺はロミネスカスに
「お前なら、姿形変換魔法が使えるしさ、どっか田舎で余生をくらせよ……ほら、俺の有り金全部やるからさ」
そう言って、城から支給されてた金貨を全部差し出した。
「……あなたはどうするのよ?」
「俺? 俺は色々あってさ、このメフィラの会社で派遣社員することになったんだ……だから……」
「……私もついていきます」
「は?」
「……だから、私もついていきますっていうか、連れてけ! こんな世界に、あたしだって、もういたくないわよぉ」
-号泣開始
と、まぁ、こんな感じだ。
あのあと、俺についていくと言って言うことを聞かなかったロミネスカス。
「なぁ、メフィラ……勇者じゃないヤツでも、お前の会社で雇ってもらえたりしないのか?
その……ほら、サポートメンバーみたいにさ」
そう言う俺の前で、メフィラは、首を左右に振った。
「基本ですねぇ、
我が、勇者派遣会社はですねぇ、
勇者としか契約しないんですねぇ……ですが」
ですが?
「雇用している勇者がですねぇ
自分の給料の中で誰かを雇用するというのなら、それはありですねぇ」
で、これを聞いたロミネスカスは
「かまいません! 自分の食い扶持ぐらい自分でどうにかします!
だから勇者ウインダ、この私を雇用してください!」
俺の首根っこをひっつかみ、こう言い続けたわけで、
で、まぁ、最後は
「了承しないと、これをあなたの頭にぶちかましますよ」
って、ファイアボールを目の前に突きつけられて、
「わかった! わかったから! 雇用するからぁ」
と、まぁ……最後は俺が押し負けたんだ。
俺の横では、いまだにロミネスカスが号泣し続けてるだけど……
俺……っていうか、俺達ってこれからどうなっていくんだ?
先行きに不安を感じて、俺は思わずため息をついた。
ーつづく
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