225 / 343
連載
さわこさんと、白銀狐さん その2
しおりを挟む
朝になりました。
バテアさんのお宅では、常に一番早く目を覚ます私がベッドから体を起こしますと、リンシンさんが私と同時に起き出しました。
よく見ますと、その横では白銀狐さんも目を覚ましているようです。
「……迎えが来た」
「はい?」
リンシンさんはそう言うと、白銀狐さんを抱っこして立ちあがりました。
そのまま一階に降りていくリンシンさん。
私は、とりあえず上着を羽織ってその後を追いかけます。
リンシンさんが居酒屋さわこさんの扉をあけ、外へと出ていかれました。
まだ薄暗い周囲。
寒気が店内に舞い込んできます。
そんな中……
バテア青空市の方から、何やら近づいてきました。
バテア青空市の後方は山です。
その山の中からぞろぞろと何かが……
目を凝らしてみますと……それは白銀狐の群れでした。
「コン!」
その群れを見るなり、リンシンさんに抱っこされていた白銀狐さんは嬉しそうに一鳴きすると、その腕から飛び降り、群れに向かって駆け出していきました。
すると、群れの中から1匹の白銀狐が飛び出して来まして、白銀狐さんと首を絡めていったのです。
「……お母さん……多分、そう」
「まぁ、そうなんですね……」
その光景を見つめながら、にっこり微笑んでいるリンシンさん。
その横で、私も笑顔になっておりました。
総勢10匹程度の白銀狐の群れと、私とリンシンさんに見守られながら、2頭はしばらく首を絡め合いながら再会を喜びあっているようでした。
「あ、そうだ」
ここで私はあることを思い出しました。
昨夜、白銀狐さんがすごくたくさん食べてくれたもんですから、今朝用にと、おでん雑炊をたくさん作って魔法袋に保存してあったんです。
魔法袋を取ってきた私は、その中からおでん雑炊を取り出すといくつかの取り皿にそれをわけていきました。
熱々の状態で保存しておきましたので、今もおでん雑炊は熱々のままです。
こういうとき、この魔法袋って本当にありがたいですね。
私が、おでん雑炊をよそっていると……白銀狐の群れが少しずつこちらに寄ってきました。
ある一定の距離のところまでやってくると、そこで足をとめて私の様子をうかがっているようです。
ですが
みんな、鼻をクンクン言わせながら、おでん雑炊の匂いを嗅いでいる様子が伝わってきます。
「さぁ、みなさん。良かったら食べていってくださいな」
私は笑顔でそう言いました。
白銀狐のみなさんが寄って来やすいように、少し後方に下がっております。
白銀狐のみなさんは、それでも警戒しているらしく、ある一定距離よりこちらにやってこようとはなさいません。
そんな中……
お母さんと再会を喜びあっていた白銀狐さんが、真っ先におでん雑炊に駆け寄ってきました。
その後方を、お母さん白銀狐が追いかけてきます。
群れから一歩前に踏み出した格好になった2匹。
白銀狐さんは、お皿の1つに駆け寄ると、それを美味しそうにガツガツと食べ始めました。
その様子を、少し後方で警戒しながら見つめていたお母さん白銀狐なのですが、そんなお母さん白銀狐を振り向いた白銀狐さんが、
「コン! ココン!」
心なしか、嬉しそうに声をあげました。
その声を受けて……お母さん白銀狐が白銀狐さんの横に歩みよってきました。
恐る恐る……私とリンシンさんのことを時折警戒しながら、お母さん白銀狐はやっとおでん雑炊のお皿に顔を寄せていき、それを口になさいました。
「コン!」
すると、お母さん白銀狐は、びっくりしたような声をあげると、そのまま一心不乱におでん雑炊を食べ始めたのでございます。
そんなお母さん白銀狐の様子を見ていた白銀狐のみなさんも、2匹が美味しそうにおでん雑炊を食べている様子に我慢が出来なくなったのでしょう、一斉に私が並べたおでん雑炊のお皿に群がってこられたのでございます。
どの白銀狐達も、一心不乱におでん雑炊を食べてくださっています。
白銀狐さんと、お母さん白銀狐も嬉しそうにおでん雑炊を食べ続けています。
その光景を、私とリンシンさんは笑顔で見つめ続けていました。
◇◇
何度かおでん雑炊を継ぎ足し、最後のお鍋が空になったところで、白銀狐のみなさんは山の方に向かって歩きはじめました。
そんな中、白銀狐さんがリンシンさんの元に歩みより、
「コン!」
と、一鳴きすると、大きく頭を下げました。
その横に、お母さん白銀狐が駆け寄って来まして、白銀狐さんと同じように頭を下げました。
まるで、リンシンさんに
『助けてくれてありがとう』
『子どもを助けてくださってありがとうございました』
そう言っているかのようでした。
他の白銀狐のみなさんも、リンシンさんに向か一礼なさっていたのですが、続いて今度は私に向かって一礼してくださいました。
これはあれでしょうか……
『美味しいご飯をありがとう』
と、いったところでしょうか?
ほどなくいたしまして……白銀狐の群れは山の中へと消えていきました。
その途中、白銀狐さんは何度もリンシンさんの方を振り向いては、頭を下げていました。
そんな白銀狐さんに、リンシンさんは笑顔で手を振っていました。
「……シロ……元気で」
「シロ、ですか? あの白銀狐さんはそういうお名前だったんです?」
「……迎えがこなかったら、飼うつもりだった……その時、つけようと思ってた名前」
「まぁ、そうだったんですね」
そんなリンシンさんの言葉に、納得したように頷いた私。
リンシンさんと私は、白銀狐の群れが山の奥に入っていって見えなくなるまで手を振っておりました。
リンシンさんも私も笑顔だったのですが……リンシンさんの笑顔は、少し寂しそうな感じがしないでもありませんでした。
◇◇
翌朝のことでございます。
私はいつものように早起きいたしまして、だるまストーブの準備をしておりました。
「さわこ! さぁ行きましょう!」
台車を押しながら、元気満開のエンジェさんが駆け寄ってきました。
はい、エンジェさんは今日も朝からフルスロットルです。
そんなエンジェさんと一緒に、バテア青空市へ向かうために居酒屋さわこさんの玄関を出た私なのですが……そこで、立ち止まってしまいました。
……えっと……これは、一体……
困惑している私。
「さわこ? これは何なのかしら?」
エンジェさんも、びっくりした表情を浮かべています。
そんな私とエンジェさんの前には、山の幸が山積みになっていたのでございます。
この時期は、雪の下に埋もれているため発見するのが困難な山の幸が凄い量、お店の前に山積みになっていたのでございます。
これは一体……
少し考えた私は、すぐにあることに思い当たりました。
ひょっとしてこれ、白銀狐のみなさんが昨日のお礼に、って、夜のうちに持ってきてくださったのではないでしょうか?
そう思った私は、すぐにリンシンさんを起こしに、2階に駆け上がりました。
話を聞いたリンシンさんも、慌てて1階へと降りてこられまして、その山の幸の山を確認してくださいました。
「……白銀狐は、雪の下にある、こういった山野草なんかを見つけるのも上手だし、多分、昨日のみんなのお礼で間違いないと思う」
「やっぱりそうですか」
リンシンさんと私は、思わず笑顔で頷きあいました。
もし、また、白銀狐のみなさんがお出でになられましたら、この山の幸を使った雑炊をご馳走してさしあげたいものです。
ーつづく
バテアさんのお宅では、常に一番早く目を覚ます私がベッドから体を起こしますと、リンシンさんが私と同時に起き出しました。
よく見ますと、その横では白銀狐さんも目を覚ましているようです。
「……迎えが来た」
「はい?」
リンシンさんはそう言うと、白銀狐さんを抱っこして立ちあがりました。
そのまま一階に降りていくリンシンさん。
私は、とりあえず上着を羽織ってその後を追いかけます。
リンシンさんが居酒屋さわこさんの扉をあけ、外へと出ていかれました。
まだ薄暗い周囲。
寒気が店内に舞い込んできます。
そんな中……
バテア青空市の方から、何やら近づいてきました。
バテア青空市の後方は山です。
その山の中からぞろぞろと何かが……
目を凝らしてみますと……それは白銀狐の群れでした。
「コン!」
その群れを見るなり、リンシンさんに抱っこされていた白銀狐さんは嬉しそうに一鳴きすると、その腕から飛び降り、群れに向かって駆け出していきました。
すると、群れの中から1匹の白銀狐が飛び出して来まして、白銀狐さんと首を絡めていったのです。
「……お母さん……多分、そう」
「まぁ、そうなんですね……」
その光景を見つめながら、にっこり微笑んでいるリンシンさん。
その横で、私も笑顔になっておりました。
総勢10匹程度の白銀狐の群れと、私とリンシンさんに見守られながら、2頭はしばらく首を絡め合いながら再会を喜びあっているようでした。
「あ、そうだ」
ここで私はあることを思い出しました。
昨夜、白銀狐さんがすごくたくさん食べてくれたもんですから、今朝用にと、おでん雑炊をたくさん作って魔法袋に保存してあったんです。
魔法袋を取ってきた私は、その中からおでん雑炊を取り出すといくつかの取り皿にそれをわけていきました。
熱々の状態で保存しておきましたので、今もおでん雑炊は熱々のままです。
こういうとき、この魔法袋って本当にありがたいですね。
私が、おでん雑炊をよそっていると……白銀狐の群れが少しずつこちらに寄ってきました。
ある一定の距離のところまでやってくると、そこで足をとめて私の様子をうかがっているようです。
ですが
みんな、鼻をクンクン言わせながら、おでん雑炊の匂いを嗅いでいる様子が伝わってきます。
「さぁ、みなさん。良かったら食べていってくださいな」
私は笑顔でそう言いました。
白銀狐のみなさんが寄って来やすいように、少し後方に下がっております。
白銀狐のみなさんは、それでも警戒しているらしく、ある一定距離よりこちらにやってこようとはなさいません。
そんな中……
お母さんと再会を喜びあっていた白銀狐さんが、真っ先におでん雑炊に駆け寄ってきました。
その後方を、お母さん白銀狐が追いかけてきます。
群れから一歩前に踏み出した格好になった2匹。
白銀狐さんは、お皿の1つに駆け寄ると、それを美味しそうにガツガツと食べ始めました。
その様子を、少し後方で警戒しながら見つめていたお母さん白銀狐なのですが、そんなお母さん白銀狐を振り向いた白銀狐さんが、
「コン! ココン!」
心なしか、嬉しそうに声をあげました。
その声を受けて……お母さん白銀狐が白銀狐さんの横に歩みよってきました。
恐る恐る……私とリンシンさんのことを時折警戒しながら、お母さん白銀狐はやっとおでん雑炊のお皿に顔を寄せていき、それを口になさいました。
「コン!」
すると、お母さん白銀狐は、びっくりしたような声をあげると、そのまま一心不乱におでん雑炊を食べ始めたのでございます。
そんなお母さん白銀狐の様子を見ていた白銀狐のみなさんも、2匹が美味しそうにおでん雑炊を食べている様子に我慢が出来なくなったのでしょう、一斉に私が並べたおでん雑炊のお皿に群がってこられたのでございます。
どの白銀狐達も、一心不乱におでん雑炊を食べてくださっています。
白銀狐さんと、お母さん白銀狐も嬉しそうにおでん雑炊を食べ続けています。
その光景を、私とリンシンさんは笑顔で見つめ続けていました。
◇◇
何度かおでん雑炊を継ぎ足し、最後のお鍋が空になったところで、白銀狐のみなさんは山の方に向かって歩きはじめました。
そんな中、白銀狐さんがリンシンさんの元に歩みより、
「コン!」
と、一鳴きすると、大きく頭を下げました。
その横に、お母さん白銀狐が駆け寄って来まして、白銀狐さんと同じように頭を下げました。
まるで、リンシンさんに
『助けてくれてありがとう』
『子どもを助けてくださってありがとうございました』
そう言っているかのようでした。
他の白銀狐のみなさんも、リンシンさんに向か一礼なさっていたのですが、続いて今度は私に向かって一礼してくださいました。
これはあれでしょうか……
『美味しいご飯をありがとう』
と、いったところでしょうか?
ほどなくいたしまして……白銀狐の群れは山の中へと消えていきました。
その途中、白銀狐さんは何度もリンシンさんの方を振り向いては、頭を下げていました。
そんな白銀狐さんに、リンシンさんは笑顔で手を振っていました。
「……シロ……元気で」
「シロ、ですか? あの白銀狐さんはそういうお名前だったんです?」
「……迎えがこなかったら、飼うつもりだった……その時、つけようと思ってた名前」
「まぁ、そうだったんですね」
そんなリンシンさんの言葉に、納得したように頷いた私。
リンシンさんと私は、白銀狐の群れが山の奥に入っていって見えなくなるまで手を振っておりました。
リンシンさんも私も笑顔だったのですが……リンシンさんの笑顔は、少し寂しそうな感じがしないでもありませんでした。
◇◇
翌朝のことでございます。
私はいつものように早起きいたしまして、だるまストーブの準備をしておりました。
「さわこ! さぁ行きましょう!」
台車を押しながら、元気満開のエンジェさんが駆け寄ってきました。
はい、エンジェさんは今日も朝からフルスロットルです。
そんなエンジェさんと一緒に、バテア青空市へ向かうために居酒屋さわこさんの玄関を出た私なのですが……そこで、立ち止まってしまいました。
……えっと……これは、一体……
困惑している私。
「さわこ? これは何なのかしら?」
エンジェさんも、びっくりした表情を浮かべています。
そんな私とエンジェさんの前には、山の幸が山積みになっていたのでございます。
この時期は、雪の下に埋もれているため発見するのが困難な山の幸が凄い量、お店の前に山積みになっていたのでございます。
これは一体……
少し考えた私は、すぐにあることに思い当たりました。
ひょっとしてこれ、白銀狐のみなさんが昨日のお礼に、って、夜のうちに持ってきてくださったのではないでしょうか?
そう思った私は、すぐにリンシンさんを起こしに、2階に駆け上がりました。
話を聞いたリンシンさんも、慌てて1階へと降りてこられまして、その山の幸の山を確認してくださいました。
「……白銀狐は、雪の下にある、こういった山野草なんかを見つけるのも上手だし、多分、昨日のみんなのお礼で間違いないと思う」
「やっぱりそうですか」
リンシンさんと私は、思わず笑顔で頷きあいました。
もし、また、白銀狐のみなさんがお出でになられましたら、この山の幸を使った雑炊をご馳走してさしあげたいものです。
ーつづく
10
お気に入りに追加
3,678
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。