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さわこさんと、南方の狩り その1
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今日は少し早起きをしました。
今日のベルは牙猫姿のまま、私の胸に抱きつくようにして寝ています。
◇◇
「毛布を1人1枚にしましょうか」
そう私が提案しましたところ、
「ベル、もう絶対に毛布とらないニャ。だからさーちゃんとバーちゃんと一緒の毛布がいい!」
「だからバーちゃんじゃなくてアーちゃんでしょう!」
バテアさんの突っ込みにも負けず、ベルがあまりにも必死に懇願したものですから、結局いままでどおりということで落ち着いたのですが、このやり取りがあって以降のベルは寝ている間に人型になることがなくなりました。
そのかわり、
「さーちゃん、抱っこしてほしいニャ」
牙猫姿のまま、少し甘えた声で私にすり寄ってくるのでございます。
バテアさんが
「ベル、たまにはアタシが抱っこしてあげてもいいのよ」
そう言って腕を広げてもですね、
「バーちゃんよりもさーちゃんがいいニャ」
「だからバーちゃんじゃないってば!」
そんなやり取りを繰り返す次第です。
「ベルってば、そんなに私と一緒がいいの?」
私が笑顔でそう尋ねると、ベルは
「うん!? バーちゃんだとおっぱいが大きすぎて苦しいにゃ」
満面の笑顔でそう言いました。
……えっと……
この時の私は、自分の胸を確認することが出来ないまま、ベルへ笑顔を向け続けていました。
おそらく……とっても不自然な笑顔になっていたと思います。
そんな私を見ながら、バテアさんがお腹を抱えて笑っておられました。
ちょっとバテアさん、笑いすぎです!
◇◇
ベルを起こさないように布団に残し、私は一階へと移動していきました。
居酒屋さわこさんの厨房に入ると、早速調理を始めます。
今日は、居酒屋さわこさんと契約してくださっているリンシンさん達冒険者の皆様が遠征に行かれる日なんです。
トツノコンベ周辺に棲息していたクッカドゥウドル達が、寒さが厳しくなってきたのに合わせて南下してしまったものですから、バテアさんの転移魔法でそんなクッカドゥウドルを追いかけていくんです。
このクッカドゥウドルは、今では居酒屋さわこさんにとって欠かせない素材になっております。
何しろ、お店にご来店くださった方のほぼ全てが、このクッカドゥウドルの焼き鳥を最低1皿は御注文くださるまでになっておりますので。
せっかく遠征なさるので、皆さんはいつもより広い範囲を狩りなさいます。
そんな皆さんに、しっかり栄養をとってもらおうと思いまして、毎回この遠征の日にはお弁当を豪華版にさせていただいているんです。
……そうは申しましても、そのメニューは肉じゃがやタテガミライオンの網焼きといった、居酒屋さわこさんでいつもお出ししているメニューが大半なんですけどね。
それでも握り飯には少し力をいれております。
土鍋で炊いたご飯の中に、焼きたらこ・焼き鮭・昆布を詰め込みまして、いつもより大きめに握っていきます。
いわゆる海賊おにぎりでございます。
すり潰した梅をご飯の中に少量混ぜこんであります。
こうすることで、唾液の分泌を促進いたしまして、少々大きめになっている握り飯を食べやすくしております。
お米に、口の中の唾液をすべて持っていかれかねませんからね。
クニャスさんが大好きな出汁巻き卵
リンシンさんが最近はまっておられるコロッケ
皆さんがお好きな物を加えることも忘れておりません。
魔石コンロを同時に4つ稼働させまして、その上で卵焼き器や鍋、フライパンを手に取りながら同時に複数の調理をおこなっていきます。
程なくいたしまして、出来上がったおかずと握り飯がすべてお重に収まりました。
今日は総勢8名で現地に向かわれますので、お重も3つになっています。
4段重ねのそのお重をそれぞれ風呂敷で包んでいく私。
ちょうどここでリンシンさんが2階から降りてこられました。
すでに、狩り用の服装に着替えられていまして、その背にはリンシンさんが愛用なさっておられます大きな金槌が握られています。
すると、そんなリンシンさんと歩調を合わせたかのように、お店の扉がノックされました。
リンシンさんが扉を開けると、そこにはクニャスさんやジューイさんといった、居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者の皆さんが勢揃いなさっておられました。
「さぁ、今日も頑張っていこうか!」
「……うん、頑張る」
クニャスさんの言葉に、リンシンさんも気合いの入った表情で頷かれました。
ここで、エミリアが店内に姿を現しました。
「グッモーニン、みんな。狩り頑張ってね」
そう言うと、エミリアは居酒屋さわこさんを出て、裏にありますバテア青空市へ向かっていきました。
ちょうど、市場が開店する時間のようですね。
しばらくすると、バテアさんも2階から降りてこられました。
いつもはさわこの森の皆さんが朝食を食べ終わってから起き出してこられるバテアさん。
そんなバテアさんにとって、今日はかなりの早起きです。
それだけに、とっても眠たそうですね。大きなあくびを何度もなさっておられます。
「おあよ~わさこ……」
挨拶してくださったものの、私の名前が「さわこ」ではなく「わさこ」になっていますので、まだ目が覚めてないようですね。
私を「わさこ」と呼ばれている際のバテアさんは、そのまま横になればあっという間に二度寝出来てしまう状態でございますので……
とはいえ、今日はバテアさんがいないと始まりません。
リンシンさん達、冒険者の皆さんがクッカドゥウドル達のいる南方の森へ移動するための転移ドアを作成出来るのはバテアさんだけですもの。
私から熱いほうじ茶を受け取ったバテアさんは、それをずずっとすすっておられます。
眠さゆえか、椅子に座って背中を丸くなさっているのですが……なんだか少しおばさんくさく感じて……
「さわこ、何か言った?」
「い、いえいえいえ何にも言ってません」
……は、はい……ど、どうやらしっかりと目がお覚めになったようですね。
私の呼称が「さわこ」に戻りましたので。
◇◇
何度か背伸びをなさったバテアさんは
「じゃ、早速行きましょうか」
冒険者の皆さんに向かってそう言われますと、右手を前にかざされました。
しばらく詠唱なさると、その手の前に魔法陣が出現いたしまして、さらにその中にドアが出現いたしました。
このドアが、転移ドアなんです。
「さ、行きましょう」
バテアさんが扉を開けると、その向こうには南方の森が広がっています。
「……さわこ……行ってくる」
リンシンさんの手には、お昼のお重の風呂敷包みが握られています。
そんなリンシンさんを筆頭にして、冒険者の皆さんが次々に転移ドアをくぐって行きました。
私は、そんな皆さんに
「行ってらっしゃいませ」
「お気をつけて」
と、お1人お1人に声をかけさせて頂きながらお見送りさせて頂いておりました。
最後のバテアさんが
「じゃ、さわこ、行ってくるわね」
そう言いながら転移ドアをくぐられました。
「はい、お気をつけて」
そう言いながら、笑顔で右手を振る私。
転移ドアが閉まり、皆さんの姿が見えなくなりますと、転移ドアもかき消えていきました。
これで、皆さんとも夕方までお会い出来ません。
そう考えてしまいますと、少し寂しくなってしまいますね。
そんな事を考えておりますと、
「さーちゃん、おあよ~」
ベルが寝ぼけながら降りてきました。
あらあら、人型になっているものの、素っ裸じゃないですか。
「ほらベル、服を着ないと寒いでしょう」
私は、階段を降りてきたベルを押し戻しながら、一緒に2階へと戻っていきました。
そんなベルのおかげで、少し寂しく思っていたのが嘘のようです。
ーつづく
今日のベルは牙猫姿のまま、私の胸に抱きつくようにして寝ています。
◇◇
「毛布を1人1枚にしましょうか」
そう私が提案しましたところ、
「ベル、もう絶対に毛布とらないニャ。だからさーちゃんとバーちゃんと一緒の毛布がいい!」
「だからバーちゃんじゃなくてアーちゃんでしょう!」
バテアさんの突っ込みにも負けず、ベルがあまりにも必死に懇願したものですから、結局いままでどおりということで落ち着いたのですが、このやり取りがあって以降のベルは寝ている間に人型になることがなくなりました。
そのかわり、
「さーちゃん、抱っこしてほしいニャ」
牙猫姿のまま、少し甘えた声で私にすり寄ってくるのでございます。
バテアさんが
「ベル、たまにはアタシが抱っこしてあげてもいいのよ」
そう言って腕を広げてもですね、
「バーちゃんよりもさーちゃんがいいニャ」
「だからバーちゃんじゃないってば!」
そんなやり取りを繰り返す次第です。
「ベルってば、そんなに私と一緒がいいの?」
私が笑顔でそう尋ねると、ベルは
「うん!? バーちゃんだとおっぱいが大きすぎて苦しいにゃ」
満面の笑顔でそう言いました。
……えっと……
この時の私は、自分の胸を確認することが出来ないまま、ベルへ笑顔を向け続けていました。
おそらく……とっても不自然な笑顔になっていたと思います。
そんな私を見ながら、バテアさんがお腹を抱えて笑っておられました。
ちょっとバテアさん、笑いすぎです!
◇◇
ベルを起こさないように布団に残し、私は一階へと移動していきました。
居酒屋さわこさんの厨房に入ると、早速調理を始めます。
今日は、居酒屋さわこさんと契約してくださっているリンシンさん達冒険者の皆様が遠征に行かれる日なんです。
トツノコンベ周辺に棲息していたクッカドゥウドル達が、寒さが厳しくなってきたのに合わせて南下してしまったものですから、バテアさんの転移魔法でそんなクッカドゥウドルを追いかけていくんです。
このクッカドゥウドルは、今では居酒屋さわこさんにとって欠かせない素材になっております。
何しろ、お店にご来店くださった方のほぼ全てが、このクッカドゥウドルの焼き鳥を最低1皿は御注文くださるまでになっておりますので。
せっかく遠征なさるので、皆さんはいつもより広い範囲を狩りなさいます。
そんな皆さんに、しっかり栄養をとってもらおうと思いまして、毎回この遠征の日にはお弁当を豪華版にさせていただいているんです。
……そうは申しましても、そのメニューは肉じゃがやタテガミライオンの網焼きといった、居酒屋さわこさんでいつもお出ししているメニューが大半なんですけどね。
それでも握り飯には少し力をいれております。
土鍋で炊いたご飯の中に、焼きたらこ・焼き鮭・昆布を詰め込みまして、いつもより大きめに握っていきます。
いわゆる海賊おにぎりでございます。
すり潰した梅をご飯の中に少量混ぜこんであります。
こうすることで、唾液の分泌を促進いたしまして、少々大きめになっている握り飯を食べやすくしております。
お米に、口の中の唾液をすべて持っていかれかねませんからね。
クニャスさんが大好きな出汁巻き卵
リンシンさんが最近はまっておられるコロッケ
皆さんがお好きな物を加えることも忘れておりません。
魔石コンロを同時に4つ稼働させまして、その上で卵焼き器や鍋、フライパンを手に取りながら同時に複数の調理をおこなっていきます。
程なくいたしまして、出来上がったおかずと握り飯がすべてお重に収まりました。
今日は総勢8名で現地に向かわれますので、お重も3つになっています。
4段重ねのそのお重をそれぞれ風呂敷で包んでいく私。
ちょうどここでリンシンさんが2階から降りてこられました。
すでに、狩り用の服装に着替えられていまして、その背にはリンシンさんが愛用なさっておられます大きな金槌が握られています。
すると、そんなリンシンさんと歩調を合わせたかのように、お店の扉がノックされました。
リンシンさんが扉を開けると、そこにはクニャスさんやジューイさんといった、居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者の皆さんが勢揃いなさっておられました。
「さぁ、今日も頑張っていこうか!」
「……うん、頑張る」
クニャスさんの言葉に、リンシンさんも気合いの入った表情で頷かれました。
ここで、エミリアが店内に姿を現しました。
「グッモーニン、みんな。狩り頑張ってね」
そう言うと、エミリアは居酒屋さわこさんを出て、裏にありますバテア青空市へ向かっていきました。
ちょうど、市場が開店する時間のようですね。
しばらくすると、バテアさんも2階から降りてこられました。
いつもはさわこの森の皆さんが朝食を食べ終わってから起き出してこられるバテアさん。
そんなバテアさんにとって、今日はかなりの早起きです。
それだけに、とっても眠たそうですね。大きなあくびを何度もなさっておられます。
「おあよ~わさこ……」
挨拶してくださったものの、私の名前が「さわこ」ではなく「わさこ」になっていますので、まだ目が覚めてないようですね。
私を「わさこ」と呼ばれている際のバテアさんは、そのまま横になればあっという間に二度寝出来てしまう状態でございますので……
とはいえ、今日はバテアさんがいないと始まりません。
リンシンさん達、冒険者の皆さんがクッカドゥウドル達のいる南方の森へ移動するための転移ドアを作成出来るのはバテアさんだけですもの。
私から熱いほうじ茶を受け取ったバテアさんは、それをずずっとすすっておられます。
眠さゆえか、椅子に座って背中を丸くなさっているのですが……なんだか少しおばさんくさく感じて……
「さわこ、何か言った?」
「い、いえいえいえ何にも言ってません」
……は、はい……ど、どうやらしっかりと目がお覚めになったようですね。
私の呼称が「さわこ」に戻りましたので。
◇◇
何度か背伸びをなさったバテアさんは
「じゃ、早速行きましょうか」
冒険者の皆さんに向かってそう言われますと、右手を前にかざされました。
しばらく詠唱なさると、その手の前に魔法陣が出現いたしまして、さらにその中にドアが出現いたしました。
このドアが、転移ドアなんです。
「さ、行きましょう」
バテアさんが扉を開けると、その向こうには南方の森が広がっています。
「……さわこ……行ってくる」
リンシンさんの手には、お昼のお重の風呂敷包みが握られています。
そんなリンシンさんを筆頭にして、冒険者の皆さんが次々に転移ドアをくぐって行きました。
私は、そんな皆さんに
「行ってらっしゃいませ」
「お気をつけて」
と、お1人お1人に声をかけさせて頂きながらお見送りさせて頂いておりました。
最後のバテアさんが
「じゃ、さわこ、行ってくるわね」
そう言いながら転移ドアをくぐられました。
「はい、お気をつけて」
そう言いながら、笑顔で右手を振る私。
転移ドアが閉まり、皆さんの姿が見えなくなりますと、転移ドアもかき消えていきました。
これで、皆さんとも夕方までお会い出来ません。
そう考えてしまいますと、少し寂しくなってしまいますね。
そんな事を考えておりますと、
「さーちゃん、おあよ~」
ベルが寝ぼけながら降りてきました。
あらあら、人型になっているものの、素っ裸じゃないですか。
「ほらベル、服を着ないと寒いでしょう」
私は、階段を降りてきたベルを押し戻しながら、一緒に2階へと戻っていきました。
そんなベルのおかげで、少し寂しく思っていたのが嘘のようです。
ーつづく
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