144 / 343
連載
さわこさんと、だるまストーブ
しおりを挟む
バテア青空市で使用いたしましただるまストーブですが、青空市が終了したのに合わせまして片付けました。
通常、熱くなった本体が冷めるまで待つ必要があるのですが、
「これくらいなら楽なものよ」
起きて来たバテアさんが、魔法でだるまストーブを冷ましてくださいました。
そのおかげで、だるまストーブをすぐに移動させることが出来た次第です。
そのだるまストーブを、今度は居酒屋さわこさんの中で使用したいと考えています。
ですが、ここで2つ問題が生じました。
まず1つめは煙突です。
炭を燃やして暖を取るだるまストーブですので、当然煙突が必要です。
バテア青空市では、煙突を縦に少し伸ばしただけにしていたのですが、室内で使用するとなるとそうもいきません。
炭の煙で室内がとんでもないことになってしまいます。
ただ、居酒屋さわこさんの中で煙突を使用しようとした場合、お店の壁に穴を開けないといけません。
それに、店内はそこまで広くありませんので、煙突を張り巡らせてしまいますと少々邪魔になってしまいますし、熱を持った煙突に当たって火傷してしまう方が出ないとも限りません。
「……さて、どうしたものでしょうか……」
店内に運び込んだだるまストーブを前にして、私は思わず腕組みしておりました。
「つまり、この穴からでてくる熱気と煙を店の外に出せばいいのね?」
「えぇ、そうなのですが……」
「なら簡単よ、まかせて」
バテアさんはそう言うと、だるまストーブの煙排出口に向かって右手を伸ばしました。
すると、その手の先に魔法陣が展開していきまして、その魔法陣がだるまストーブの煙排出口を塞いでいったのです。
「さて、今度はこっちね」
そういうと、バテアさんは、私が床に並べていましただるまストーブの煙突の一番先の部分を手に取られまして、本体につなぐ側の穴を魔法陣で塞いでしまいました。
「さ、これでいいわ」
そう言うと、バテアさんは煙突の先をリンシンさんに手渡しました。
それを受けて、リンシンさんがその煙突の先を店の外側、やや高めの場所に釘とカナヅチで固定してくださいました。
「じゃ、さわこ。早速火をつけてご覧なさいな」
「え?……で、でも……」
「いいからいいから」
バテアさんに笑顔で促されまして、私は半信半疑ながらもだるまストーブの中に炭を入れて火をおこしました。
正直内心ドキドキです。
だって……だるまストーブの煙排出口は魔法陣で塞がれているだけなのですよ?
このままでは、だるまストーブのあちこちから煙が吹き出してしまうのでは……そう思っていたのですが……
……な、なんということでしょう!?
だるまストーブの中では勢いよく炭が燃え始めております。
ですが、だるまストーブのどこからも煙は漏れておりません。
慌てて外に出てみますと……煙突の先からもくもくと煙が出ているではありませんか。
だるまストーブと煙突の先の間はつながっていないのに、です。
「転移ドアの応用よ。あのだるまストーブの煙が出るところと、外にとりつけた煙の出るパーツをね、魔法陣でつないだの。だからね、煙排出口から出ようとした煙は魔法陣から魔法陣へと通過していって外の煙突の先に排出されているわけ」
バテアさんはそうご説明してくださったのですが……その理屈はわかったものの、なぜ何もない空間を煙が……
どうしてもそんな事を考えてしまう私は、何度もだるまストーブの煙排出口に手をかざしていた次第でございます。
とにもかくにも、バテアさんのおかげで煙突問題は解決いたしました。
もう1つの問題と言いますのが、だるまストーブ本体の熱でございます。
だるまストーブの本体は、中の炭が燃える熱で大変高温になってしまいます。
そのため、その周囲に網かなにかを巡らせないといけません。
「あら、ならだるまストーブ本体を魔石で冷却すれば……」
バテアさんが、気持ちドヤ顔でそう言われたのですが、
「あの……せっかくなのですが、このだるまストーブは高温になった本体の熱で室内を暖める仕組みですので、その本体を冷ましてしまうと……」
私は、そんなバテアさんに申し訳ない表情を浮かべながら一礼した次第です。
「そっか、なら冷却は駄目ね……となると……」
そんなわけで、私とバテアさん、それにリンシンさんを交えた3人でしばらく解決柵を考えていきました。
◇◇
その夜、居酒屋さわこさんの店内にだるまストーブがお目見えしました。
その周囲には、金属製の柵が張り巡らせてあります。
その柵にはですね、バテアさんの結界魔法がはられています。
これによりまして、人の手や体がだるまストーブに近づき過ぎたあたりで結界にあたり、それ以上だるまストーブに近づけない仕組みになっております。
一方で、この結界には熱を通すよう条件が設定されています。
この条件のおかげで、だるまストーブの熱が室内を暖めてくれるのを阻害しない仕組みになっている次第です。
バテアさん、リンシンさん、そして私の3人で頑張って考えた成果でございます。
だるまストーブの上部には、水を張ったたらいがおかれています。
だるまストーブの熱で暖められているそのたらいのなかで、日本酒の入った徳利を温めています。
ご来店くださった皆様に、この徳利から熱燗を1杯だけサービスさせていただきます。
『寒い中、ようこそお越しくださいました』
その感謝の気持ちを込めた一杯ですからね。
以前、居酒屋酒話で行っていたサービスなんですよね、これ。
ここ居酒屋さわこさんでも、このサービスを再開することが出来たことに、私が笑顔を浮かべておりました。
「へぇ、これはいいね」
今日一番にご来店くださいましたナベアタマさんが、私から説明をお聞きになられた後、嬉しそうにその徳利を手にとり、だるまストーブの脇におかれています机の上のコップへ注いでいかれました。
セルフサービスでお願いしているこのサービスなのですが、そうすることで徳利の暖かさでもあったまって頂こうという趣向になっております。
熱燗を注いだコップを手に、ナベアタマさんは早速カウンター席につかれました。
「じゃ、今日は寄せ鍋と、クッカドウゥドルの焼き鳥をもらおうかな」
「はい、喜んで」
ナベアタマさんに、私は笑顔でお返事いたしました。
「あら?甘酒はないのね」
そんな私に、女性の声が聞こえてきました。
だるまストーブへ視線を向けますと、そこにはご来店なさったばかりのゾフィナさんの姿がございます。
そうでした。
ゾフィナさんはいつも甘酒とぜんざいしかお召し上がりにならないのでした。
「ゾフィナさん、今日のところはこちらで準備いたしますので」
私がそう言うと、ゾフィナさんは
「あぁ、気にしないでさわこ。あれがお店のサービスだということはよく理解しているから、無いものを出せなんて言わないわ。と、いうわけで、ぜんざいと甘酒を注文するわね」
「ありがとうございます、喜んで」
私は、笑顔で笑いかけてくださっているゾフィナさんに、一礼してからぜんざいと甘酒の準備をはじめました。
……明日は、甘酒も燗しておかないと
そう、心の中で思った次第でございます。
ーつづく
通常、熱くなった本体が冷めるまで待つ必要があるのですが、
「これくらいなら楽なものよ」
起きて来たバテアさんが、魔法でだるまストーブを冷ましてくださいました。
そのおかげで、だるまストーブをすぐに移動させることが出来た次第です。
そのだるまストーブを、今度は居酒屋さわこさんの中で使用したいと考えています。
ですが、ここで2つ問題が生じました。
まず1つめは煙突です。
炭を燃やして暖を取るだるまストーブですので、当然煙突が必要です。
バテア青空市では、煙突を縦に少し伸ばしただけにしていたのですが、室内で使用するとなるとそうもいきません。
炭の煙で室内がとんでもないことになってしまいます。
ただ、居酒屋さわこさんの中で煙突を使用しようとした場合、お店の壁に穴を開けないといけません。
それに、店内はそこまで広くありませんので、煙突を張り巡らせてしまいますと少々邪魔になってしまいますし、熱を持った煙突に当たって火傷してしまう方が出ないとも限りません。
「……さて、どうしたものでしょうか……」
店内に運び込んだだるまストーブを前にして、私は思わず腕組みしておりました。
「つまり、この穴からでてくる熱気と煙を店の外に出せばいいのね?」
「えぇ、そうなのですが……」
「なら簡単よ、まかせて」
バテアさんはそう言うと、だるまストーブの煙排出口に向かって右手を伸ばしました。
すると、その手の先に魔法陣が展開していきまして、その魔法陣がだるまストーブの煙排出口を塞いでいったのです。
「さて、今度はこっちね」
そういうと、バテアさんは、私が床に並べていましただるまストーブの煙突の一番先の部分を手に取られまして、本体につなぐ側の穴を魔法陣で塞いでしまいました。
「さ、これでいいわ」
そう言うと、バテアさんは煙突の先をリンシンさんに手渡しました。
それを受けて、リンシンさんがその煙突の先を店の外側、やや高めの場所に釘とカナヅチで固定してくださいました。
「じゃ、さわこ。早速火をつけてご覧なさいな」
「え?……で、でも……」
「いいからいいから」
バテアさんに笑顔で促されまして、私は半信半疑ながらもだるまストーブの中に炭を入れて火をおこしました。
正直内心ドキドキです。
だって……だるまストーブの煙排出口は魔法陣で塞がれているだけなのですよ?
このままでは、だるまストーブのあちこちから煙が吹き出してしまうのでは……そう思っていたのですが……
……な、なんということでしょう!?
だるまストーブの中では勢いよく炭が燃え始めております。
ですが、だるまストーブのどこからも煙は漏れておりません。
慌てて外に出てみますと……煙突の先からもくもくと煙が出ているではありませんか。
だるまストーブと煙突の先の間はつながっていないのに、です。
「転移ドアの応用よ。あのだるまストーブの煙が出るところと、外にとりつけた煙の出るパーツをね、魔法陣でつないだの。だからね、煙排出口から出ようとした煙は魔法陣から魔法陣へと通過していって外の煙突の先に排出されているわけ」
バテアさんはそうご説明してくださったのですが……その理屈はわかったものの、なぜ何もない空間を煙が……
どうしてもそんな事を考えてしまう私は、何度もだるまストーブの煙排出口に手をかざしていた次第でございます。
とにもかくにも、バテアさんのおかげで煙突問題は解決いたしました。
もう1つの問題と言いますのが、だるまストーブ本体の熱でございます。
だるまストーブの本体は、中の炭が燃える熱で大変高温になってしまいます。
そのため、その周囲に網かなにかを巡らせないといけません。
「あら、ならだるまストーブ本体を魔石で冷却すれば……」
バテアさんが、気持ちドヤ顔でそう言われたのですが、
「あの……せっかくなのですが、このだるまストーブは高温になった本体の熱で室内を暖める仕組みですので、その本体を冷ましてしまうと……」
私は、そんなバテアさんに申し訳ない表情を浮かべながら一礼した次第です。
「そっか、なら冷却は駄目ね……となると……」
そんなわけで、私とバテアさん、それにリンシンさんを交えた3人でしばらく解決柵を考えていきました。
◇◇
その夜、居酒屋さわこさんの店内にだるまストーブがお目見えしました。
その周囲には、金属製の柵が張り巡らせてあります。
その柵にはですね、バテアさんの結界魔法がはられています。
これによりまして、人の手や体がだるまストーブに近づき過ぎたあたりで結界にあたり、それ以上だるまストーブに近づけない仕組みになっております。
一方で、この結界には熱を通すよう条件が設定されています。
この条件のおかげで、だるまストーブの熱が室内を暖めてくれるのを阻害しない仕組みになっている次第です。
バテアさん、リンシンさん、そして私の3人で頑張って考えた成果でございます。
だるまストーブの上部には、水を張ったたらいがおかれています。
だるまストーブの熱で暖められているそのたらいのなかで、日本酒の入った徳利を温めています。
ご来店くださった皆様に、この徳利から熱燗を1杯だけサービスさせていただきます。
『寒い中、ようこそお越しくださいました』
その感謝の気持ちを込めた一杯ですからね。
以前、居酒屋酒話で行っていたサービスなんですよね、これ。
ここ居酒屋さわこさんでも、このサービスを再開することが出来たことに、私が笑顔を浮かべておりました。
「へぇ、これはいいね」
今日一番にご来店くださいましたナベアタマさんが、私から説明をお聞きになられた後、嬉しそうにその徳利を手にとり、だるまストーブの脇におかれています机の上のコップへ注いでいかれました。
セルフサービスでお願いしているこのサービスなのですが、そうすることで徳利の暖かさでもあったまって頂こうという趣向になっております。
熱燗を注いだコップを手に、ナベアタマさんは早速カウンター席につかれました。
「じゃ、今日は寄せ鍋と、クッカドウゥドルの焼き鳥をもらおうかな」
「はい、喜んで」
ナベアタマさんに、私は笑顔でお返事いたしました。
「あら?甘酒はないのね」
そんな私に、女性の声が聞こえてきました。
だるまストーブへ視線を向けますと、そこにはご来店なさったばかりのゾフィナさんの姿がございます。
そうでした。
ゾフィナさんはいつも甘酒とぜんざいしかお召し上がりにならないのでした。
「ゾフィナさん、今日のところはこちらで準備いたしますので」
私がそう言うと、ゾフィナさんは
「あぁ、気にしないでさわこ。あれがお店のサービスだということはよく理解しているから、無いものを出せなんて言わないわ。と、いうわけで、ぜんざいと甘酒を注文するわね」
「ありがとうございます、喜んで」
私は、笑顔で笑いかけてくださっているゾフィナさんに、一礼してからぜんざいと甘酒の準備をはじめました。
……明日は、甘酒も燗しておかないと
そう、心の中で思った次第でございます。
ーつづく
10
お気に入りに追加
3,678
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
継母の心得 〜 番外編 〜
トール
恋愛
継母の心得の番外編のみを投稿しています。
【本編第一部完結済、2023/10/1〜第二部スタート☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定】
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。