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連載
さわこさんと、夏祭り その4
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HJネット小説大賞一次審査通過しました
イラスト:NOGI先生
2日間開催されましたお祭りは、大盛況のまま幕を閉じることが出来ました。
こちらの世界ではじめて導入いたしました輪投げや射的、お面販売や金魚すくいなどといった食べ物以外の屋台なのですが、お客様達はそれらの屋台に大挙して列をなされておられました。
りんごあめや焼きトウモロコシ、鯛焼きや肉じゃがうどんといった一品屋台も予想を上回る大人気となりまして、こちらにも終止たくさんのお客様が列をなしておられた次第です。
それらの屋台を、リンシンさんやアミリアさん、エミリア、ワノンさん、和音達、私の友人知人の皆様に加えまして、ジューイさんやナベアタマさんといったお店の常連の皆様、ジュチさん達中級酒場組合の皆様、そしてラニィさん達元上級酒場組合に所属なさっていた皆様が一丸となってきりもりしていった次第です。
もちろん、私も精一杯居酒屋さわこさんの出店を頑張りました。
おかげ様で、思っていた以上の売り上げとなった次第でございます。
◇◇
「いやぁ、みなさん御世話になりました」
中級酒場組合の集会所の中で、役場のヒーロさんが笑顔でグラスをかかげられました。
それに合わせて、集会所の中に集まっていた関係者の皆様も一斉にグラスをかかげ
「「「お疲れ様ー!」」」
「「「かんぱーい!」」」
口々に声をあげられました。
お祭りの片付けが終わったばかりの深夜でございますけど、ただいま役場の皆様が主催なさった打ち上げ会が開催されている次第でございます。
中級酒場組合だけで開催することになった際には、ヒーロさんをはじめとした役場の皆様は相当心配なさっていたようなのですが、その心配を余所にお祭りは初日に足を運んでくださった皆様が
「お祭り楽しかったよ」
「今までで一番面白かったかも」
といった感じで口コミ情報をを流してくださったようでして、2日目には初日以上のお客様が足を運んでくださり大成功となったおかげで、皆さんも胸をなで下ろされていた次第です。
私は、バテアさん、リンシンさん、アミリアさんとエミリア、ワノンさんと和音といった居酒屋さわこさんの関係者の皆様と一緒にグラスを口に運んでいました。
会場内で振る舞われているお酒は、すべてパルマ酒です。
このパルマ酒は、ワノンさんが和音と一緒にお作りになったお酒なのですが、今回のお祭りではあちこちの屋台や出店で販売されていまして、お客様にも大変好評な様子でした。
「何しろ、ワー子が造った酒だからね、当然なんだわ」
「いえいえ、店長あっての私なのですよ!」
ワノンさんとワー子こと和音は肩を組ながら笑顔でパルマ酒を飲み続けています。
そんな2人は、「パルマ酒最高」と手書きされているお揃いのシャツを着ています。
私は、そんなワノンさんと和音を見つめながら安堵のため息を漏らしていました。
正直いいまして、今回の夏祭りがここまで成功するとは夢にも思っておりませんでした。
私の世界ではごくごく見慣れた光景の射的や綿菓子、金魚すくいなどの屋台ですが、この世界では誰も見た事がないものばかりですもの……もし、これらが受け入れられなくてお祭りに閑古鳥が鳴いてしまったら……
私は、自分の貯蓄で皆様の損失を補填させていただく覚悟でございました。
確かにヒーロさんは『責任は私がとる』と言ってくださっておられましたけど……それでは私の気が済みませんので……
私がそんなことを考えていると、バテアさんが私の肩に腕を回してこられました。
「さわこ、無事成功してよかったわね」
「え……は、はい、本当に……」
「さわこ、あんたさ、もしお祭りに客がこなかったら、自分で責任とるつもりだったでしょ?」
「……え?」
「ごまかさなくてもいいのよ、あんたのことだからさ、どうせそんな事だろうと思ってたわ」
びっくりした表情を浮かべた私の顔を見つめながら、バテアさんはクスクス笑いながら、手に持っておられるグラスを私の額にコン、とあてました。
「まぁ、成功したわけだし、そんな心配をしなくてもよくなったけど……もし失敗してたら、その時はアタシの貯蓄で損失分を払ってあげるつもりだったわ」
「え? えぇ!? そ、それは困ります、今回のことは私が……」
「何もタダで払ってあげるとは言ってないでしょ。毎日ご飯を作ってもらったり、さわこの世界に行った時にはアイスを奢ってもらったり……そうやってしっかり返してもらうつもりだったのよ」
バテアさんの言葉に、私は思わず苦笑してしまいました。
バテアさんが口になさった内容はすでに私が普通に行っていることでございます。
バテアさんは、それでいいとおっしゃってくださっているのです。
そのお心遣いを、私は本当に嬉しく思いました。
私はバテアさんを見つめながら
「いつも本当にありがとうございます」
そう、お礼を言いながら小さく頭を下げました。
「ちょっとバテア! アタシのさわこと何イチャコラしてんのさ!」
そんな私とバテアさんの元に、ジュチさんがすごい剣幕で駆け寄ってこられました。
すでにすっかり酔っ払っておられるらしく、顔が真っ赤なうえに見事な千鳥足になられています。
バテアさんは、そんなジュチさんを苦笑しながら見つめておられます。
「ちょっとちょっと、前から言ってるけどさ、さわこはアンタの所有物じゃないの。あんまりしつこく絡むならお店に出禁にするわよ」
「ば、ちょ、バテアあんた何ひどいこと言ってんのさ! そもそもさわこがそんなひどいことをするはずが……」
「お店はさわこの物だけど、あの建物はアタシの物よ? そこに出禁にして何か問題があるのかしら?」
「う、うぐ……」
バテアさんの言葉を前にして、完全に言葉を失ってしまったジュチさんは、私へ泣きそうな視線を向けてこられました。
「さわこ~、なんとかしてよ、この横暴魔法使いをさぁ」
「なんとか、と、申されましても……」
そんなジュチさんに、私は苦笑することしか出来ませんでした。
ジュチさんとそんな会話を交わしていた私は、ラニィさん達元上級酒場組合の皆様の姿に気が付きました。
ラニィさん達は、会場の隅に集まって静かにお酒や食べ物を口になさっていました。
遠慮されているのがありありでして、皆さん最初に配られたお酒や食べ物だけしか手になさっておられません。
会場の中央に、バイキング形式でたくさんの料理やお酒が並んでいるのですが、そこにまったく近づこうとなさっていないご様子です。
私は、お酒の瓶を手にすると、ラニィさん達の元へと歩みよりました。
「あ、さわこ……」
私の姿に気が付かれたラニィさんや、元上級酒場組合の皆様は一斉に頭を下げてくださいました。
「今回は色々ありがとう……みんなにお給金まで支払ってくれて、ホントに助かったわ」
「いえ、お礼を言いたいのはむしろ私達の方ですよ。ラニィさんや皆様のご協力がなかったらお祭りがここまで成功することはございませんでしたもの」
「そうだ、さわこさんの言うとおりだ。それに給金は君達の働きに対する正当な報酬として支払わせてもらったんだ。何も気にすること無く受け取ってくれればいい」
私がラニィさん達とお話しているのに気が付かれたヒーロさんが、笑顔でそう言ってくださいました。
「ほら、ヒーロさんもああ言ってくださっていますし」
私は、笑顔でお酒の瓶をラニィさんに差し出していきました。
その横では、歩み寄って来てくださったバテアさんやリンシンさん達が、追加で持ってきてくださったお酒や料理を元上級酒場組合の皆様にお酌したりお配りしてくださっていました。
ラニィさんは、その光景を嬉しそうに見つめた後、
「……さわこ、色々ありがと」
そう言いながら、グラスを差し出してこられました。
「こちらこそ」
私は、笑顔でラニィさんにお酌させて頂きました。
◇◇
その後、会は未明まで続いていきました。
少し早めに退席した私達は、家に戻ると、さわこの森へと戻っていかれたアミリアさんとエミリア、ワノンさんと和音の4人を除いた、私・バテアさん・リンシンさんの3人で改めて乾杯いたしました。
……そして、今
ベッドの中で目を覚ました私は……唖然としておりました。
ベッドの中の私は、何も身につけておりませんでした。
着物は帰宅してすぐに片付けておりまして、ジャージ姿に着替えてバテアさんとリンシンさんと3人でお酒を飲んでいたはずなのですが……下着まで身につけていない自分の姿を確認した私は
「ま……またやってしまいました……酔っ払って服を脱いで……」
そう呟くのがやっとでした。
そんな私の横ではバテアさんが寝息をたてておられたのですが……そのバテアさんも私同様に裸の状態で布団にくるまっておられます。
とりあえず、周囲に脱ぎ散らかしていた下着を身につけた私は、バテアさんの体にも衣類を……そう思いながら床に散乱していた3人分の衣類を広い集めていきました。
……あれ? 3人分?
私は、首をひねりながら視線を横へと向けていきました。
そこには、いつものように床の上に布団を敷いて寝ておられたリンシンさんの姿があったのですが……そのリンシンさんまで、何も身につけておられませんでした……
ーつづく
イラスト:NOGI先生
2日間開催されましたお祭りは、大盛況のまま幕を閉じることが出来ました。
こちらの世界ではじめて導入いたしました輪投げや射的、お面販売や金魚すくいなどといった食べ物以外の屋台なのですが、お客様達はそれらの屋台に大挙して列をなされておられました。
りんごあめや焼きトウモロコシ、鯛焼きや肉じゃがうどんといった一品屋台も予想を上回る大人気となりまして、こちらにも終止たくさんのお客様が列をなしておられた次第です。
それらの屋台を、リンシンさんやアミリアさん、エミリア、ワノンさん、和音達、私の友人知人の皆様に加えまして、ジューイさんやナベアタマさんといったお店の常連の皆様、ジュチさん達中級酒場組合の皆様、そしてラニィさん達元上級酒場組合に所属なさっていた皆様が一丸となってきりもりしていった次第です。
もちろん、私も精一杯居酒屋さわこさんの出店を頑張りました。
おかげ様で、思っていた以上の売り上げとなった次第でございます。
◇◇
「いやぁ、みなさん御世話になりました」
中級酒場組合の集会所の中で、役場のヒーロさんが笑顔でグラスをかかげられました。
それに合わせて、集会所の中に集まっていた関係者の皆様も一斉にグラスをかかげ
「「「お疲れ様ー!」」」
「「「かんぱーい!」」」
口々に声をあげられました。
お祭りの片付けが終わったばかりの深夜でございますけど、ただいま役場の皆様が主催なさった打ち上げ会が開催されている次第でございます。
中級酒場組合だけで開催することになった際には、ヒーロさんをはじめとした役場の皆様は相当心配なさっていたようなのですが、その心配を余所にお祭りは初日に足を運んでくださった皆様が
「お祭り楽しかったよ」
「今までで一番面白かったかも」
といった感じで口コミ情報をを流してくださったようでして、2日目には初日以上のお客様が足を運んでくださり大成功となったおかげで、皆さんも胸をなで下ろされていた次第です。
私は、バテアさん、リンシンさん、アミリアさんとエミリア、ワノンさんと和音といった居酒屋さわこさんの関係者の皆様と一緒にグラスを口に運んでいました。
会場内で振る舞われているお酒は、すべてパルマ酒です。
このパルマ酒は、ワノンさんが和音と一緒にお作りになったお酒なのですが、今回のお祭りではあちこちの屋台や出店で販売されていまして、お客様にも大変好評な様子でした。
「何しろ、ワー子が造った酒だからね、当然なんだわ」
「いえいえ、店長あっての私なのですよ!」
ワノンさんとワー子こと和音は肩を組ながら笑顔でパルマ酒を飲み続けています。
そんな2人は、「パルマ酒最高」と手書きされているお揃いのシャツを着ています。
私は、そんなワノンさんと和音を見つめながら安堵のため息を漏らしていました。
正直いいまして、今回の夏祭りがここまで成功するとは夢にも思っておりませんでした。
私の世界ではごくごく見慣れた光景の射的や綿菓子、金魚すくいなどの屋台ですが、この世界では誰も見た事がないものばかりですもの……もし、これらが受け入れられなくてお祭りに閑古鳥が鳴いてしまったら……
私は、自分の貯蓄で皆様の損失を補填させていただく覚悟でございました。
確かにヒーロさんは『責任は私がとる』と言ってくださっておられましたけど……それでは私の気が済みませんので……
私がそんなことを考えていると、バテアさんが私の肩に腕を回してこられました。
「さわこ、無事成功してよかったわね」
「え……は、はい、本当に……」
「さわこ、あんたさ、もしお祭りに客がこなかったら、自分で責任とるつもりだったでしょ?」
「……え?」
「ごまかさなくてもいいのよ、あんたのことだからさ、どうせそんな事だろうと思ってたわ」
びっくりした表情を浮かべた私の顔を見つめながら、バテアさんはクスクス笑いながら、手に持っておられるグラスを私の額にコン、とあてました。
「まぁ、成功したわけだし、そんな心配をしなくてもよくなったけど……もし失敗してたら、その時はアタシの貯蓄で損失分を払ってあげるつもりだったわ」
「え? えぇ!? そ、それは困ります、今回のことは私が……」
「何もタダで払ってあげるとは言ってないでしょ。毎日ご飯を作ってもらったり、さわこの世界に行った時にはアイスを奢ってもらったり……そうやってしっかり返してもらうつもりだったのよ」
バテアさんの言葉に、私は思わず苦笑してしまいました。
バテアさんが口になさった内容はすでに私が普通に行っていることでございます。
バテアさんは、それでいいとおっしゃってくださっているのです。
そのお心遣いを、私は本当に嬉しく思いました。
私はバテアさんを見つめながら
「いつも本当にありがとうございます」
そう、お礼を言いながら小さく頭を下げました。
「ちょっとバテア! アタシのさわこと何イチャコラしてんのさ!」
そんな私とバテアさんの元に、ジュチさんがすごい剣幕で駆け寄ってこられました。
すでにすっかり酔っ払っておられるらしく、顔が真っ赤なうえに見事な千鳥足になられています。
バテアさんは、そんなジュチさんを苦笑しながら見つめておられます。
「ちょっとちょっと、前から言ってるけどさ、さわこはアンタの所有物じゃないの。あんまりしつこく絡むならお店に出禁にするわよ」
「ば、ちょ、バテアあんた何ひどいこと言ってんのさ! そもそもさわこがそんなひどいことをするはずが……」
「お店はさわこの物だけど、あの建物はアタシの物よ? そこに出禁にして何か問題があるのかしら?」
「う、うぐ……」
バテアさんの言葉を前にして、完全に言葉を失ってしまったジュチさんは、私へ泣きそうな視線を向けてこられました。
「さわこ~、なんとかしてよ、この横暴魔法使いをさぁ」
「なんとか、と、申されましても……」
そんなジュチさんに、私は苦笑することしか出来ませんでした。
ジュチさんとそんな会話を交わしていた私は、ラニィさん達元上級酒場組合の皆様の姿に気が付きました。
ラニィさん達は、会場の隅に集まって静かにお酒や食べ物を口になさっていました。
遠慮されているのがありありでして、皆さん最初に配られたお酒や食べ物だけしか手になさっておられません。
会場の中央に、バイキング形式でたくさんの料理やお酒が並んでいるのですが、そこにまったく近づこうとなさっていないご様子です。
私は、お酒の瓶を手にすると、ラニィさん達の元へと歩みよりました。
「あ、さわこ……」
私の姿に気が付かれたラニィさんや、元上級酒場組合の皆様は一斉に頭を下げてくださいました。
「今回は色々ありがとう……みんなにお給金まで支払ってくれて、ホントに助かったわ」
「いえ、お礼を言いたいのはむしろ私達の方ですよ。ラニィさんや皆様のご協力がなかったらお祭りがここまで成功することはございませんでしたもの」
「そうだ、さわこさんの言うとおりだ。それに給金は君達の働きに対する正当な報酬として支払わせてもらったんだ。何も気にすること無く受け取ってくれればいい」
私がラニィさん達とお話しているのに気が付かれたヒーロさんが、笑顔でそう言ってくださいました。
「ほら、ヒーロさんもああ言ってくださっていますし」
私は、笑顔でお酒の瓶をラニィさんに差し出していきました。
その横では、歩み寄って来てくださったバテアさんやリンシンさん達が、追加で持ってきてくださったお酒や料理を元上級酒場組合の皆様にお酌したりお配りしてくださっていました。
ラニィさんは、その光景を嬉しそうに見つめた後、
「……さわこ、色々ありがと」
そう言いながら、グラスを差し出してこられました。
「こちらこそ」
私は、笑顔でラニィさんにお酌させて頂きました。
◇◇
その後、会は未明まで続いていきました。
少し早めに退席した私達は、家に戻ると、さわこの森へと戻っていかれたアミリアさんとエミリア、ワノンさんと和音の4人を除いた、私・バテアさん・リンシンさんの3人で改めて乾杯いたしました。
……そして、今
ベッドの中で目を覚ました私は……唖然としておりました。
ベッドの中の私は、何も身につけておりませんでした。
着物は帰宅してすぐに片付けておりまして、ジャージ姿に着替えてバテアさんとリンシンさんと3人でお酒を飲んでいたはずなのですが……下着まで身につけていない自分の姿を確認した私は
「ま……またやってしまいました……酔っ払って服を脱いで……」
そう呟くのがやっとでした。
そんな私の横ではバテアさんが寝息をたてておられたのですが……そのバテアさんも私同様に裸の状態で布団にくるまっておられます。
とりあえず、周囲に脱ぎ散らかしていた下着を身につけた私は、バテアさんの体にも衣類を……そう思いながら床に散乱していた3人分の衣類を広い集めていきました。
……あれ? 3人分?
私は、首をひねりながら視線を横へと向けていきました。
そこには、いつものように床の上に布団を敷いて寝ておられたリンシンさんの姿があったのですが……そのリンシンさんまで、何も身につけておられませんでした……
ーつづく
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