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さわこさんと、さわこさんの森 その2
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私がマウントボアの串焼きに舌鼓をうっておりますと、転移ドアからバテアさんが再びひょっこり顔を出されました。
「さわこ、大体出来たけど、見る?」
「ひ、ひゃい!?」
お肉とお酒のハーモニーに陶酔仕切っていた私は、バテアさんにいきなり声をかけられて、とびあがらんばかり驚いて、おもわず声を裏返しながら飛び上がってしまいました。
慌てて転移ドアをくぐった私は、そこでリンシンさんとバテアさんのお姿を見つけました。
リンシンさんは、いつもの巨大な棍棒を手にしておられます。
その前方には、森から切り倒してきたと思われる木を地面に打ち込んで作られた柵が、結構広範囲に広がっています。
柵は、一部森林の木も取り込む形になっています。
おかげで、柵の中には木陰の部分も結構あります。
「ちょっと小屋までは出来なかったけど、とりあえずこれでクッカドウゥドルの飼育場所としては使えると思うわよ」
バテアさんはそう言いながら笑っておられました。
そのお言葉どおり、すでに柵の中には先ほどリンシンさんが捕獲してこられたクッカドウゥドルが放たれていました。
柵自体は割と隙間だらけなものですから、これではクッカドウゥドルがすぐに逃げてしまうのでは……そんなことを考えてしまったのですが、
「あぁ、それなら大丈夫よ。柵は魔法の防御壁で覆ってあるから逃げ出すことは出来ないわよ」
バテアさんはそう言って再び笑われました。
相変わらず魔法に関してはちんぷんかんぷんな私は、防御壁? と言われましても、まったくピンと来ていなかったのですが、私の目の前で数匹のクッカドウゥドルが羽をばたつかせて柵を乗り越えようとしたところ、柵の上部……一見何もない部分で、何かにぶつかって跳ね返されている姿を目撃いたしまして、
「あぁ、何かバリアみたいなものがはりめぐらされているのですね!」
自分なりにそう納得した次第でございます。
ただ、野生のクッカドウゥドルは気性が荒いため、しばらくの間はリンシンさんが必要な数をしめてくださることになっております。
「しっかしあれよねぇ。クッカドウゥドルを飼育なんて、そんなことを考えたのは、この世界ではさわこが始めてなんじゃないかしら」
バテアさんはそう言いながら笑っておられました。
「いえ、これは私の世界では広く行われていたことですので。私はそのお知恵を拝借させていただいたに過ぎません。それに、バテアさんとリンシンさんのご協力がなければ、こんなに短時間にここまで出来ませんでした」
私は、そう言いながら出来上がったばかりのクッカドウゥドルの飼育柵を見つめていました。
……何か、不思議な気持ちです。
この世界は、一度滅亡した世界。
そこに、最初に住み着いたのが、このクッカドウゥドルということになります。
この先、この世界がどう成長していくのかはわかりません。
ですが、この世界の歴史の1ページに、クッカドウゥドルが刻まれることになったことは紛れもない事実……
私がそんなことを考えていると、バテアさんがそんな私の首に腕をまわされました。
「とりあえず、お昼にしない? そろそろお腹空いたわ」
そう言って笑うバテアさん。
その横で、リンシンさんも頷いておられます。
「そうですね、そういたしましょう」
私は、笑顔でお2人に頷きかえしました。
その後、先ほど試作しやマウントボアの串焼きをおかずにして、お酒と御飯をみんなで頂きました。
マウントボアの串焼きはお2人にも大好評でした。
「また、狩ってくる!……」
リンシンさんは、そう言いながら右手を握りしめておられまして、
「いっそのこと、マウントボアもさわこの森の飼育しちゃう?」
バテアさんも、楽しそうにそうおっしゃられていました。
◇◇
その日の夜。
早速私は新しい厨房を使用しての営業を開始いたしました。
メイン料理はクッカドウゥドルの焼き鳥です。
以前やっていた酒場でも、焼き鳥は定番の人気メニューでしたので、こうして復活させることが出来て、感無量でございます。
今日も、バテアさんとリンシンさんが着物姿でお店を手伝ってくださっております。
リンシンさんが暖簾と提灯をお店の前に出してくださると、それを合図にお客さまが来店し始めます。
ありがたいことに、早くも常連といっても差し支えない皆様が出来ております。
異世界だけありまして、様々なお姿のお客さまがお見えになっています。
頭に、鍋のような形をした部位をお持ちのお方、
龍の角のようなものをお持ちのお方
お姿は様々ですが、皆様笑顔でお酒を飲み、料理を食べてくださいます。
そんな皆様と楽しくおしゃべりをさせていただきながら、私は料理を作る手を動かしております。
今日はマウントボアの串焼きもお出ししてみたのですが、このお肉を焼くと店中に香ばしい匂いが充満していきました。
その匂いが皆様の食欲をかきたてたのでしょうか、
「さわこちゃん、こっちにもそれ!」
「こっちにも頼むよ!」
そんな声が店内のあちこちから一斉にあがりました。
私は、
「はい、喜んで」
笑顔でそうお答えしながら、焼き場にマウントボアの串焼きを並べていきました。
店内に匂いが籠もり気味になってしまったため、ドルーさんが設置してくださった換気扇風の設備のスイッチを入れてみました。
焼き場の上部にあります大きな覆いの中に空気が吸い込まれていく感じです。
どうやら、ここに吸い込まれた空気が、店の外の排気口らしきところから排出されていくようです。
……ここで、予想外な出来事が起こりました。
この排気口からマウントボアの串焼きの匂いが排出されていったわけなのですが……この匂いがお店の前の通りに充満していったのです。
すると
「この美味しそうな匂いは、この店からかい?」
そんな感じで、新たなお客さまが殺到しはじめたのです。
これは、マウントボアの串焼きの注文が増えそうですね。
そう思った私は、地下室に置いてあるマウントボアのお肉のタルマネギ漬けを慌てて回収しに走りました。
その予想通り、お店はマウントボアの串焼きをお求めになるお客さまですぐに満席になりました。
「これがあのマウントボア!?」
「おいおい、肉汁がたまらんじゃないか」
「いったい全体どうなってんだ、こりゃ!?」
皆様、一様にびっくりなさりながら串焼きを召し上がっておられます。
そこに、天の戸の醇辛純米酒を一緒にお出ししているのですが、
「かーっ、この酒がまたあうね」
「口の中がひきしまる感じだな」
このお酒も、皆様のお口にあったようでして、とても喜んでいただけております。
そして、お客さまのグラスが空くと、すかさずバテアさんが歩み寄られまして
「ほらほら、グラスが空いてるじゃないの」
そう言いながら、お代わりを注いでいかれます。
もちろんお代わりは有料ですのでお断りしてくださってもかまわないのですが、ほとんどの皆さんは
「お、ありがとよ」
と言われながら、バテアさんにお代わりを注いでもらっています。
厨房から拝見しているとよくわかるのですが、バテアさんはお客さまをよく見ておられるのです。
まだ飲み足りなさそう、もっと飲みたそうになさっているお客さまのところには即座に駆けつけてお代わりをお勧めしていくのですが、そろそろ酔いが回った感じのお客さん相手には、お酒は勧めないでおしゃべりをしていかれるのです。
ホントに、バテアさんはすごいですね。
料理担当の私も負けてられません。
マウントボアの串焼き以外にも、もちろんクッカドウゥドルの焼き鳥も提供しております。
こちらには常連の皆さんからの注文が殺到しています。
ドルーさんが拡張してくださった炭火の焼き場が早速フル稼働しております。
すっかり定番メニューになっている肉じゃがにも注文は入ってきます。
こちらは、リンシンさんがよそって提供までしてくださっています。
リンシンさんは、ほかにも焼き上がった串焼きや焼き鳥をお客さまのところにまで運んでくださっています。
とてもしっかりとした体型をなさっているリンシンさんですが、お客さまの間をひょいひょいといった具合に、巧みに避けながら、それでいて高速で移動していかれています。
リンシンさんも、本当にすごいです。
居酒屋さわこさんの暖簾をくぐると、私達3人がお出迎え……
いつの間にかそれが当たり前みたいになっている感じですね。
ーつづく
「さわこ、大体出来たけど、見る?」
「ひ、ひゃい!?」
お肉とお酒のハーモニーに陶酔仕切っていた私は、バテアさんにいきなり声をかけられて、とびあがらんばかり驚いて、おもわず声を裏返しながら飛び上がってしまいました。
慌てて転移ドアをくぐった私は、そこでリンシンさんとバテアさんのお姿を見つけました。
リンシンさんは、いつもの巨大な棍棒を手にしておられます。
その前方には、森から切り倒してきたと思われる木を地面に打ち込んで作られた柵が、結構広範囲に広がっています。
柵は、一部森林の木も取り込む形になっています。
おかげで、柵の中には木陰の部分も結構あります。
「ちょっと小屋までは出来なかったけど、とりあえずこれでクッカドウゥドルの飼育場所としては使えると思うわよ」
バテアさんはそう言いながら笑っておられました。
そのお言葉どおり、すでに柵の中には先ほどリンシンさんが捕獲してこられたクッカドウゥドルが放たれていました。
柵自体は割と隙間だらけなものですから、これではクッカドウゥドルがすぐに逃げてしまうのでは……そんなことを考えてしまったのですが、
「あぁ、それなら大丈夫よ。柵は魔法の防御壁で覆ってあるから逃げ出すことは出来ないわよ」
バテアさんはそう言って再び笑われました。
相変わらず魔法に関してはちんぷんかんぷんな私は、防御壁? と言われましても、まったくピンと来ていなかったのですが、私の目の前で数匹のクッカドウゥドルが羽をばたつかせて柵を乗り越えようとしたところ、柵の上部……一見何もない部分で、何かにぶつかって跳ね返されている姿を目撃いたしまして、
「あぁ、何かバリアみたいなものがはりめぐらされているのですね!」
自分なりにそう納得した次第でございます。
ただ、野生のクッカドウゥドルは気性が荒いため、しばらくの間はリンシンさんが必要な数をしめてくださることになっております。
「しっかしあれよねぇ。クッカドウゥドルを飼育なんて、そんなことを考えたのは、この世界ではさわこが始めてなんじゃないかしら」
バテアさんはそう言いながら笑っておられました。
「いえ、これは私の世界では広く行われていたことですので。私はそのお知恵を拝借させていただいたに過ぎません。それに、バテアさんとリンシンさんのご協力がなければ、こんなに短時間にここまで出来ませんでした」
私は、そう言いながら出来上がったばかりのクッカドウゥドルの飼育柵を見つめていました。
……何か、不思議な気持ちです。
この世界は、一度滅亡した世界。
そこに、最初に住み着いたのが、このクッカドウゥドルということになります。
この先、この世界がどう成長していくのかはわかりません。
ですが、この世界の歴史の1ページに、クッカドウゥドルが刻まれることになったことは紛れもない事実……
私がそんなことを考えていると、バテアさんがそんな私の首に腕をまわされました。
「とりあえず、お昼にしない? そろそろお腹空いたわ」
そう言って笑うバテアさん。
その横で、リンシンさんも頷いておられます。
「そうですね、そういたしましょう」
私は、笑顔でお2人に頷きかえしました。
その後、先ほど試作しやマウントボアの串焼きをおかずにして、お酒と御飯をみんなで頂きました。
マウントボアの串焼きはお2人にも大好評でした。
「また、狩ってくる!……」
リンシンさんは、そう言いながら右手を握りしめておられまして、
「いっそのこと、マウントボアもさわこの森の飼育しちゃう?」
バテアさんも、楽しそうにそうおっしゃられていました。
◇◇
その日の夜。
早速私は新しい厨房を使用しての営業を開始いたしました。
メイン料理はクッカドウゥドルの焼き鳥です。
以前やっていた酒場でも、焼き鳥は定番の人気メニューでしたので、こうして復活させることが出来て、感無量でございます。
今日も、バテアさんとリンシンさんが着物姿でお店を手伝ってくださっております。
リンシンさんが暖簾と提灯をお店の前に出してくださると、それを合図にお客さまが来店し始めます。
ありがたいことに、早くも常連といっても差し支えない皆様が出来ております。
異世界だけありまして、様々なお姿のお客さまがお見えになっています。
頭に、鍋のような形をした部位をお持ちのお方、
龍の角のようなものをお持ちのお方
お姿は様々ですが、皆様笑顔でお酒を飲み、料理を食べてくださいます。
そんな皆様と楽しくおしゃべりをさせていただきながら、私は料理を作る手を動かしております。
今日はマウントボアの串焼きもお出ししてみたのですが、このお肉を焼くと店中に香ばしい匂いが充満していきました。
その匂いが皆様の食欲をかきたてたのでしょうか、
「さわこちゃん、こっちにもそれ!」
「こっちにも頼むよ!」
そんな声が店内のあちこちから一斉にあがりました。
私は、
「はい、喜んで」
笑顔でそうお答えしながら、焼き場にマウントボアの串焼きを並べていきました。
店内に匂いが籠もり気味になってしまったため、ドルーさんが設置してくださった換気扇風の設備のスイッチを入れてみました。
焼き場の上部にあります大きな覆いの中に空気が吸い込まれていく感じです。
どうやら、ここに吸い込まれた空気が、店の外の排気口らしきところから排出されていくようです。
……ここで、予想外な出来事が起こりました。
この排気口からマウントボアの串焼きの匂いが排出されていったわけなのですが……この匂いがお店の前の通りに充満していったのです。
すると
「この美味しそうな匂いは、この店からかい?」
そんな感じで、新たなお客さまが殺到しはじめたのです。
これは、マウントボアの串焼きの注文が増えそうですね。
そう思った私は、地下室に置いてあるマウントボアのお肉のタルマネギ漬けを慌てて回収しに走りました。
その予想通り、お店はマウントボアの串焼きをお求めになるお客さまですぐに満席になりました。
「これがあのマウントボア!?」
「おいおい、肉汁がたまらんじゃないか」
「いったい全体どうなってんだ、こりゃ!?」
皆様、一様にびっくりなさりながら串焼きを召し上がっておられます。
そこに、天の戸の醇辛純米酒を一緒にお出ししているのですが、
「かーっ、この酒がまたあうね」
「口の中がひきしまる感じだな」
このお酒も、皆様のお口にあったようでして、とても喜んでいただけております。
そして、お客さまのグラスが空くと、すかさずバテアさんが歩み寄られまして
「ほらほら、グラスが空いてるじゃないの」
そう言いながら、お代わりを注いでいかれます。
もちろんお代わりは有料ですのでお断りしてくださってもかまわないのですが、ほとんどの皆さんは
「お、ありがとよ」
と言われながら、バテアさんにお代わりを注いでもらっています。
厨房から拝見しているとよくわかるのですが、バテアさんはお客さまをよく見ておられるのです。
まだ飲み足りなさそう、もっと飲みたそうになさっているお客さまのところには即座に駆けつけてお代わりをお勧めしていくのですが、そろそろ酔いが回った感じのお客さん相手には、お酒は勧めないでおしゃべりをしていかれるのです。
ホントに、バテアさんはすごいですね。
料理担当の私も負けてられません。
マウントボアの串焼き以外にも、もちろんクッカドウゥドルの焼き鳥も提供しております。
こちらには常連の皆さんからの注文が殺到しています。
ドルーさんが拡張してくださった炭火の焼き場が早速フル稼働しております。
すっかり定番メニューになっている肉じゃがにも注文は入ってきます。
こちらは、リンシンさんがよそって提供までしてくださっています。
リンシンさんは、ほかにも焼き上がった串焼きや焼き鳥をお客さまのところにまで運んでくださっています。
とてもしっかりとした体型をなさっているリンシンさんですが、お客さまの間をひょいひょいといった具合に、巧みに避けながら、それでいて高速で移動していかれています。
リンシンさんも、本当にすごいです。
居酒屋さわこさんの暖簾をくぐると、私達3人がお出迎え……
いつの間にかそれが当たり前みたいになっている感じですね。
ーつづく
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