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さわこさんとみの虫の…… その1
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木の枝に、まるでみの虫のようにぶら下がっている方なのですが、私とロッサさんが掛け合い漫才のようなやりとりを繰り広げていると、みの虫状態のその人がするすると降りてこられました。
みの虫の中でゴソゴソされていると、枝にくっついている紐がするすると伸びていきまして、あっという間に私とロッサさんの前に着地してしまったのです。
じーっ
みの虫の中の方が、ファスナーのような留め具を降ろされたのですが……みの虫状態の物体が、いわゆる寝袋のような物であることがわかりました。
中の方が、みの虫の中から出てこられたのですが……その方は小柄な女性の方でして、耳がとても長いのでエルフの方みたいです。
寝袋の足元には大きなリュックサックが置かれていまして、エルフの方はまずそれを取り出すと、みの虫状の寝袋を巧みに畳まれまして、枝にくっついていた紐も、それを一振りすることで巧みに回収されまして、それをまとめてリュックの中に収納していかれました。
「……えっと、ここってバテアのお店?」
「え? あ、はい。そうですけど……あの、バテアさんのお知り合いの方ですか?」
「……うん、そう。昨日の夜遅くに到着したんだけど、みんな寝ちゃってたみたいだから、ここで一晩過ごさせてもらってたの」
「えっと……あんな木の上で、ですか?」
「うん、そう。仕事柄、森の中や湖の湖畔で野宿することも多いからさ、こうやって寝る方が落ち着くの」
「あぁ、なるごど……そういうことでしたか」
エルフの方の言葉に、納得して頷く私。
そういえば、居酒屋の常連客のジューイさんも、
『野宿するときは、木の上で寝ることが多いジュ。魔獣除けになるジュ』
って言われていたのを思い出した次第です。
私が、そんな事を考えていると、
「あら? ワンダってば、来てたのねぇ」
階段を上がって来たバテアさんが、笑顔を浮かべながら私達の方に歩み寄ってこられました。
「うん、ちょっと道中の道が土砂崩れて封鎖されてて、予定より遅くなった……ところで、バテア」
「うん? 何かしら、ワンダ?」
「……人の趣向にあれこれ口出しするのは主義じゃないんだけど……その格好で人前に出るのは少々問題があるんじゃない?」
無表情なまま、ワンダさんがそう言われたのですが……それも致し方ありません。
何しろ、今のバテアさんってば、起きたばかりの姿でございまして……その、いつもバテアさんってば、下着は下しか身につけないで、上にはスケスケのネグリジェしか……はい、色々と見えてはいけない場所がしっかりと見えている状態のまま、堂々と立っておられるのですから……
私も、あれくらい胸があれば、堂々と……い、いえ……無理です……いくら胸が大きかったとしても、私にはあんな姿で人前に出る勇気も度胸もございません。
「ばばば、バテアさん!? 早く服を着てください!」
私が、頬を赤くしながら声をかけると、バテアさんは、
「あはは、なんでさわこが恥ずかしがってるのよ。別に減るもんじゃないし、いいじゃない。さわこの世界で購入したこのネグリジェって、ホントいいわぁ。通気性も優れているし……」
「ででで、ですから、それは寝る時に身につける物でして、外を出歩く物では……」
「そんなに気にしなくてもいいじゃない。さわこさって、酔っ払ったら全部脱いで」
「あばばばばば!? そ、それ以上はいけません! いけません!!」
笑いながら言葉を続けているバテアさん。
私は、その口を慌てて押さえていきました。
木の家の屋上には、私とロッサさん、バテアさんとエルフのワンダさんしかいないのですが……私の悪癖をはじめてお会いしたワンダさんに知られてしまうのは恥ずかしいと申しますか……
◇◇
そんな騒動がありながらも、どうにか服を身につけてくださったバテアさんと一緒に、みんなで2階へ降りていきました。
「改めて自己紹介。道先案内(ロードガイド)のワンダ」
無表情のまま、右手を伸ばされたワンダさん。
「ご丁寧にありがとうございます。私は陸奥さわこと申します。バテアさんの家に居候させて頂いておりまして、居酒屋を営業させていただいております」
ワンダさんの右手を、そっと握り返しながらペコリと頭を下げる私。
そんな私とワンダさんの隣で、ロッサさんが、腰に手を当てて胸を張っています。
「妾はロッサじゃ。このブロロッサムの樹の精霊じゃ」
「あ、うん……なんとなくわかってた。昨日は勝手に枝を使ってごめん」
ワンダさんは、私に頭を下げた後、ロッサさんい向かっても頭を下げられました。
「ワンダは森の民とも言われているハイエルフ族だからさ、森を起源にしている精霊達にはすごく敬意を払うんだよね」
「バテア……それは当然。精霊は偉大で敬うべき存在」
バテアさんの言葉に、そんな言葉を返しているワンダさん。
小柄で、耳が長くて、髪の毛もすごく長くて、膝の裏あたりまで伸びているでしょうか。
服のあちこちに小袋が縫い付けられていまして、その中に色々な物が入っているみたいです。
「ちなみに、道先案内(ロードガイド)というのはどういったお仕事なのですか?」
「道先案内(ロードガイド)は、街から街へ旅をする人達を案内する仕事。その道中で仕入れた街や道に情報を、酒場で売ったりする。今日は、トツノコンベが雪解けしたらしいから、この辺りの道路状況を調べに来た。バテアにも手紙を送っておいた」
ワンダさんがそう言うと、バテアさんがいきなり吹き出してしまいました。
「相変わらずのんびりしてるねぇ、ワンダってば。まぁ、長命種のあんたからしたら、それもしょうが無いのかもしれないけどさ」
そう言いながら、お腹を抱えながら笑い続けているバテアさん。
「あの、バテアさん……何かおかしいのですか?」
「だって、さわこ……ワンダが手紙をよこしたのって、かれこれ5年は前の事なのよ?」
そう言うと、再び笑いはじめるバテアさん。
「え?」
その言葉に、思わず目を丸くする私。
えっと……5年前に手紙を送って……到着したのが、昨夜なのですか?
私がびっくりしていると、ワンダさんは、
「……そんなに時間が経っていた? 全然気付かなかった」
相変わらず無表情のまま、そんな言葉を口にされているではなりませんか。
……長命種の方ですから、その分時間の経過に無頓着ということなのでしょうか?
……それにしては、ワンダさんと同じくらい長年生きておられるバテアさんは、そんなことがありませんし……そのあたりはやはり個人の性格的なものがあるのかもしれませんね。
どうにか無理矢理自分を納得させた私は、
「あ、そ、それじゃあ何かお食べになりますか? 昨夜の残りものでよかったらすぐに準備出来ますけど」
ワンダさんに笑顔でそう言いました。
すると、ワンダさんは……相変わらず無表情のままなのですが、すごい速度で部屋の中央にあります机の一角に駆け寄っていかれまして、その場に座られたのでした。
「うん……よろしく」
そう言うワンダさんは、すでにリュックを背から降ろしてくつろぎモードに入られています。
「わ、わかりました。では少しお待ちくださいね」
ワンダさんに笑顔を返すと、私は台所へ向かっていきました。
居酒屋さわこさんの厨房は一階ですが、居住スペースの二階にも簡単な台所がございます。
冷蔵庫の中には、昨夜の残りものを入れてありますのでそれを使って食事の準備をしていこうと思います。
そんな考えを巡らせていると、
「……これ、美味しい」
そんなワンダさんの声が聞こえてきました。
声の方へ振り返ると、そこにはコップ酒を飲み干したばかりのワンダさんの姿がありました。
その隣には、一升瓶を手にしているバテアさんの姿。
その手の一升瓶は、浦霞です。
夏にふさわしい爽やかなお米の甘みを楽しめる宮城のお酒です。
美味しく頂くためにしっかり冷やしていましたので、美味しくないはずがありません。
料理の準備がなければ、私も一緒に頂きたいところなのですが……あぁ、思わず喉がなってしまいます。
みの虫の中でゴソゴソされていると、枝にくっついている紐がするすると伸びていきまして、あっという間に私とロッサさんの前に着地してしまったのです。
じーっ
みの虫の中の方が、ファスナーのような留め具を降ろされたのですが……みの虫状態の物体が、いわゆる寝袋のような物であることがわかりました。
中の方が、みの虫の中から出てこられたのですが……その方は小柄な女性の方でして、耳がとても長いのでエルフの方みたいです。
寝袋の足元には大きなリュックサックが置かれていまして、エルフの方はまずそれを取り出すと、みの虫状の寝袋を巧みに畳まれまして、枝にくっついていた紐も、それを一振りすることで巧みに回収されまして、それをまとめてリュックの中に収納していかれました。
「……えっと、ここってバテアのお店?」
「え? あ、はい。そうですけど……あの、バテアさんのお知り合いの方ですか?」
「……うん、そう。昨日の夜遅くに到着したんだけど、みんな寝ちゃってたみたいだから、ここで一晩過ごさせてもらってたの」
「えっと……あんな木の上で、ですか?」
「うん、そう。仕事柄、森の中や湖の湖畔で野宿することも多いからさ、こうやって寝る方が落ち着くの」
「あぁ、なるごど……そういうことでしたか」
エルフの方の言葉に、納得して頷く私。
そういえば、居酒屋の常連客のジューイさんも、
『野宿するときは、木の上で寝ることが多いジュ。魔獣除けになるジュ』
って言われていたのを思い出した次第です。
私が、そんな事を考えていると、
「あら? ワンダってば、来てたのねぇ」
階段を上がって来たバテアさんが、笑顔を浮かべながら私達の方に歩み寄ってこられました。
「うん、ちょっと道中の道が土砂崩れて封鎖されてて、予定より遅くなった……ところで、バテア」
「うん? 何かしら、ワンダ?」
「……人の趣向にあれこれ口出しするのは主義じゃないんだけど……その格好で人前に出るのは少々問題があるんじゃない?」
無表情なまま、ワンダさんがそう言われたのですが……それも致し方ありません。
何しろ、今のバテアさんってば、起きたばかりの姿でございまして……その、いつもバテアさんってば、下着は下しか身につけないで、上にはスケスケのネグリジェしか……はい、色々と見えてはいけない場所がしっかりと見えている状態のまま、堂々と立っておられるのですから……
私も、あれくらい胸があれば、堂々と……い、いえ……無理です……いくら胸が大きかったとしても、私にはあんな姿で人前に出る勇気も度胸もございません。
「ばばば、バテアさん!? 早く服を着てください!」
私が、頬を赤くしながら声をかけると、バテアさんは、
「あはは、なんでさわこが恥ずかしがってるのよ。別に減るもんじゃないし、いいじゃない。さわこの世界で購入したこのネグリジェって、ホントいいわぁ。通気性も優れているし……」
「ででで、ですから、それは寝る時に身につける物でして、外を出歩く物では……」
「そんなに気にしなくてもいいじゃない。さわこさって、酔っ払ったら全部脱いで」
「あばばばばば!? そ、それ以上はいけません! いけません!!」
笑いながら言葉を続けているバテアさん。
私は、その口を慌てて押さえていきました。
木の家の屋上には、私とロッサさん、バテアさんとエルフのワンダさんしかいないのですが……私の悪癖をはじめてお会いしたワンダさんに知られてしまうのは恥ずかしいと申しますか……
◇◇
そんな騒動がありながらも、どうにか服を身につけてくださったバテアさんと一緒に、みんなで2階へ降りていきました。
「改めて自己紹介。道先案内(ロードガイド)のワンダ」
無表情のまま、右手を伸ばされたワンダさん。
「ご丁寧にありがとうございます。私は陸奥さわこと申します。バテアさんの家に居候させて頂いておりまして、居酒屋を営業させていただいております」
ワンダさんの右手を、そっと握り返しながらペコリと頭を下げる私。
そんな私とワンダさんの隣で、ロッサさんが、腰に手を当てて胸を張っています。
「妾はロッサじゃ。このブロロッサムの樹の精霊じゃ」
「あ、うん……なんとなくわかってた。昨日は勝手に枝を使ってごめん」
ワンダさんは、私に頭を下げた後、ロッサさんい向かっても頭を下げられました。
「ワンダは森の民とも言われているハイエルフ族だからさ、森を起源にしている精霊達にはすごく敬意を払うんだよね」
「バテア……それは当然。精霊は偉大で敬うべき存在」
バテアさんの言葉に、そんな言葉を返しているワンダさん。
小柄で、耳が長くて、髪の毛もすごく長くて、膝の裏あたりまで伸びているでしょうか。
服のあちこちに小袋が縫い付けられていまして、その中に色々な物が入っているみたいです。
「ちなみに、道先案内(ロードガイド)というのはどういったお仕事なのですか?」
「道先案内(ロードガイド)は、街から街へ旅をする人達を案内する仕事。その道中で仕入れた街や道に情報を、酒場で売ったりする。今日は、トツノコンベが雪解けしたらしいから、この辺りの道路状況を調べに来た。バテアにも手紙を送っておいた」
ワンダさんがそう言うと、バテアさんがいきなり吹き出してしまいました。
「相変わらずのんびりしてるねぇ、ワンダってば。まぁ、長命種のあんたからしたら、それもしょうが無いのかもしれないけどさ」
そう言いながら、お腹を抱えながら笑い続けているバテアさん。
「あの、バテアさん……何かおかしいのですか?」
「だって、さわこ……ワンダが手紙をよこしたのって、かれこれ5年は前の事なのよ?」
そう言うと、再び笑いはじめるバテアさん。
「え?」
その言葉に、思わず目を丸くする私。
えっと……5年前に手紙を送って……到着したのが、昨夜なのですか?
私がびっくりしていると、ワンダさんは、
「……そんなに時間が経っていた? 全然気付かなかった」
相変わらず無表情のまま、そんな言葉を口にされているではなりませんか。
……長命種の方ですから、その分時間の経過に無頓着ということなのでしょうか?
……それにしては、ワンダさんと同じくらい長年生きておられるバテアさんは、そんなことがありませんし……そのあたりはやはり個人の性格的なものがあるのかもしれませんね。
どうにか無理矢理自分を納得させた私は、
「あ、そ、それじゃあ何かお食べになりますか? 昨夜の残りものでよかったらすぐに準備出来ますけど」
ワンダさんに笑顔でそう言いました。
すると、ワンダさんは……相変わらず無表情のままなのですが、すごい速度で部屋の中央にあります机の一角に駆け寄っていかれまして、その場に座られたのでした。
「うん……よろしく」
そう言うワンダさんは、すでにリュックを背から降ろしてくつろぎモードに入られています。
「わ、わかりました。では少しお待ちくださいね」
ワンダさんに笑顔を返すと、私は台所へ向かっていきました。
居酒屋さわこさんの厨房は一階ですが、居住スペースの二階にも簡単な台所がございます。
冷蔵庫の中には、昨夜の残りものを入れてありますのでそれを使って食事の準備をしていこうと思います。
そんな考えを巡らせていると、
「……これ、美味しい」
そんなワンダさんの声が聞こえてきました。
声の方へ振り返ると、そこにはコップ酒を飲み干したばかりのワンダさんの姿がありました。
その隣には、一升瓶を手にしているバテアさんの姿。
その手の一升瓶は、浦霞です。
夏にふさわしい爽やかなお米の甘みを楽しめる宮城のお酒です。
美味しく頂くためにしっかり冷やしていましたので、美味しくないはずがありません。
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