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連載
さわこさんと、いつもの朝
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「……ん」
朝、目を覚ました私。
不思議なもので、こちらの世界にやってきてからというもの、目覚ましなしでも夜明け過ぎには目が覚めるようになっています。
それというのも、さわこの森で働いてくださっている皆さんや、契約していただいている冒険者の皆様の朝ご飯を作るからなんですよね。
準備のほとんどは昨夜、閉店前に済ませておいて魔法袋の中に保存してあるのですが、お味噌汁とご飯だけは出来たてを食べて頂きたいと思っているものですからなんです。
バテアさんは、
「夜のうちに準備しちゃっておけばいいじゃない。出来たてと変わらないんだからさ」
と言われるのですが……これはもう気持ちの問題としか言いようがありません。
ダブルベッドの上では、バテアさんとベル、エンジェさんとロッサさんが寝息を立てています。
みんなを起こしてしまわないように気を付けながら、そっとベッドを降りる私なのですが……足元も気を付けないといけません。
床の上では、リンシンさんとシロ、そしてミリーネアさんがお布団を敷いて寝ておられますので。
特に、ミリーネアさんは、モフモフの髪の毛がすごく広がっているものですから、気を付けて間を通らないと踏んでしまいそうになってしまうんです。
まだ夜が開けたばかりで薄暗い部屋の中ですが……
「……よ……ほ……」
どうにか、今朝も、お布団の間を通り抜けることに成功いたしました。
◇◇
一階に降りた私は、早速ご飯とお味噌汁の準備に取りかかりました。
土鍋ご飯に、豆腐とお揚げのお味噌汁。
おかずは、肉じゃがと焼き魚です。
魔石コンロと炭火コンロに火をつけまして、魔石コンロで肉じゃがを入れているお鍋を温め、炭火コンロでお魚を焼いていきます。
こうして朝から調理をしていると、少し肌寒く感じるようになってきました。
「……もう、秋ですねぇ」
ここ、辺境都市トツノコンベはこの世界の北の方にございます。
そのため、秋の深まりが早いんです。
今年の初めもすごい雪でしたけど、また雪が降り始めるのもそんなに遠くないかもしれません。
「まただるまストーブを出さないといけませんね」
倉庫にしまってあるストーブのことを思い出しながら、私は包丁を振るっていきました。
そうこうしていると、階段を降りてくる足音が聞こえてきました。
「……おはよ、さわこ」
「はい、おはようございますリンシンさん」
はい、今朝も一番に降りてこられたのはリンシンさんでした。
冒険者のリンシンさんは、居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者さんの1人です。
他の冒険者の方々と一緒に狩りに行くだけでなく、夜のうちに罠をしかけておいて、その様子を朝早くに確認にいかれたりなさっているんです。
すでに準備万端な様子のリンシンさん。
その後方からは、シロがついてきています。
白銀狐のシロも、リンシンさんと一緒に森に行くのが日課になっています。
ただ、まだ子供なものですから少し眠たそうですね、今も目をこすりながらあくびをしています。
でも、前を歩いているリンシンさんの手をしっかりと握っているのを見ていると、なんだかほっこりしてしまいます。
「いつもご苦労様です。はい、これ」
私は、炊き上がったばかりの土鍋ご飯で作った握り飯弁当を2人分、リンシンさんにお渡しいたしました。
「……ん、ありがと、さわこ」
リンシンさんは、それを受け取るとバテアさんの魔法道具のお店の倉庫においてある籠を背負って、外に出ていかれました。
握り飯弁当はあくまでもお腹の足しといいますか、本当の朝ご飯はいつも帰ってきてから食べられるんです。
その時、白銀狐のみんなのご飯もお出しするのがいつもなんです。
今も、リンシンさんが外に出られると、白銀狐の皆さんが大挙して待っておられたのですが、毎朝リンシンさんと一緒に山に出かけていって、山菜などを収穫してきてくださるんです。
そのお礼として、私が白銀狐の皆さんにご飯を振る舞わせて頂いているんですよね。
この生活がもうずいぶん長く続いているものですから、白銀狐の皆さんもすっかり家族みたいに思えている次第です。
◇◇
リンシンさんが出かけられてしばらくして、朝日が昇った頃合いになりますとバテアさんが常設してくださっている転移ドアをくぐって、さわこの森で働いておられる方々が居酒屋さわこさんの店内へとやってこられます。
「さわこ、おはよ~」
「和音おはよう。いいお酒出来てる?」
「うん、もうばっちりよ! 来週には完成するから味見よろしくね~」
「うん、ぜひ!」
私と楽しそうに話をしているのは、和音です。
私の親友でして、私と同じくこちらの世界へやってきた日本人なんです。
お酒造りが大好きな和音だったのですが、日本で勤務していた酒造り工房で働けなくなって途方に暮れていたのですが、こちらの世界で酒造り工房を経営なさっていたワオンさんと意気投合して、さわこの森の中にあるワオンさんの酒造り工房に住み込みで働いているんです。
ですので、毎朝こうして顔を合わせているわけなんですけど……今日、和音が来ているシャツには『酒は百薬の長』と手書きされていまして……それを、ワオンさんも着ておられまして……なんと言いますか、昔から当たり前のように自作のシャツを着ていた和音は今もそれを続けていまして……ワオンさんもそのシャツをいつも嬉しそうに着ておられるのですが……ま、まぁ、嫌々ではなさそうですので、まぁ、いいの……かなぁ?
そんな会話を交わしながら、みなさんにご飯やお味噌汁をよそってお渡ししていきます。
さすがに私一人で数十人の皆様にスムーズにお渡しすることは出来ません。
なので、いつもお店を手伝ってくれているエミリアと、元上級酒場組合の酒場を経営なさっていたラニィさんの2人が配膳を手伝ってくれています。
ラニィさんも時々居酒屋さわこさんの接客を手伝ってくださっているのですが、最近はさわこの森で行われている農場の管理が忙しいこともあって、そちらで多くの時間を過ごされています。
そして、こうしてさわこの森で働いておられる皆様が居酒屋さわこさんの店内でご飯を食べておられると、お店の扉が開きます。
「さわこ、おはよう!」
「クニャスさん、それにみなさんもおはようございます」
居酒屋さわこさんの店内に入ってこられたのは、クニャスさんをはじめとした居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者の皆様です。
この皆様が、居酒屋さわこさんで提供しているクッカドウゥドルをはじめとした魔獣を狩ってきてくださっているんです。
辺境都市ナカンコンベで購入してきたりもしているのですが、毎日となりますとどうしても不足してしまいますので、こうして冒険者の皆様と契約させていただいて、専属で魔獣を狩ってきて頂いているわけです。
「リンシンはまだ戻ってきてないの?」
「はい。ですが、もう少ししたらお戻りになると思いますので、まずはご飯を食べながらお待ちくださいな」
「そうね、じゃあそうさせてもらうわ」
笑顔でそう言いながら、いつものテーブル席へ移動していくクニャスさん達。
その一角は、冒険者の皆様がお座りになりますので、さわこの森からやってきこられている皆様も開けてくださっているんです。
さて、冒険者の皆様がこられたと言うことは、そろそろバテアさんやベル達も起きてくる頃かと……
「おあよ~わさこ……」
そんな事を思っている私を、わさこと呼ぶバテアさんの声が聞こえてきました。
寝ぼけている時のバテアさんは、私を「さわこ」ではなく「わさこ」と呼ばれるのですが……この状態はやばいんです……
階段の方へ視線を向けると……予想通り、バテアさんは寝間着姿のまま階段を降りてこられています。
……はい、バテアさんの寝間着って、下着が透けて見えるスケスケの……
「バテアさん! 一度二階に戻りましょう!」
大慌てで階段へと駆け寄った私は、大あくびをなさっているバテアさんを階段の上に押し上げていきました。
これも、いつもの朝の光景といいますか……はい、いつもの朝がはじまったなぁ、と、実感出来る時でもあるんですよね。
ーつづく
********************************
9/21 アルファポリス様より書籍版発売になります
それにともない、今回よりアルファポリスサイトのみでの連載になります
これからもよろしくお願いいたします
朝、目を覚ました私。
不思議なもので、こちらの世界にやってきてからというもの、目覚ましなしでも夜明け過ぎには目が覚めるようになっています。
それというのも、さわこの森で働いてくださっている皆さんや、契約していただいている冒険者の皆様の朝ご飯を作るからなんですよね。
準備のほとんどは昨夜、閉店前に済ませておいて魔法袋の中に保存してあるのですが、お味噌汁とご飯だけは出来たてを食べて頂きたいと思っているものですからなんです。
バテアさんは、
「夜のうちに準備しちゃっておけばいいじゃない。出来たてと変わらないんだからさ」
と言われるのですが……これはもう気持ちの問題としか言いようがありません。
ダブルベッドの上では、バテアさんとベル、エンジェさんとロッサさんが寝息を立てています。
みんなを起こしてしまわないように気を付けながら、そっとベッドを降りる私なのですが……足元も気を付けないといけません。
床の上では、リンシンさんとシロ、そしてミリーネアさんがお布団を敷いて寝ておられますので。
特に、ミリーネアさんは、モフモフの髪の毛がすごく広がっているものですから、気を付けて間を通らないと踏んでしまいそうになってしまうんです。
まだ夜が開けたばかりで薄暗い部屋の中ですが……
「……よ……ほ……」
どうにか、今朝も、お布団の間を通り抜けることに成功いたしました。
◇◇
一階に降りた私は、早速ご飯とお味噌汁の準備に取りかかりました。
土鍋ご飯に、豆腐とお揚げのお味噌汁。
おかずは、肉じゃがと焼き魚です。
魔石コンロと炭火コンロに火をつけまして、魔石コンロで肉じゃがを入れているお鍋を温め、炭火コンロでお魚を焼いていきます。
こうして朝から調理をしていると、少し肌寒く感じるようになってきました。
「……もう、秋ですねぇ」
ここ、辺境都市トツノコンベはこの世界の北の方にございます。
そのため、秋の深まりが早いんです。
今年の初めもすごい雪でしたけど、また雪が降り始めるのもそんなに遠くないかもしれません。
「まただるまストーブを出さないといけませんね」
倉庫にしまってあるストーブのことを思い出しながら、私は包丁を振るっていきました。
そうこうしていると、階段を降りてくる足音が聞こえてきました。
「……おはよ、さわこ」
「はい、おはようございますリンシンさん」
はい、今朝も一番に降りてこられたのはリンシンさんでした。
冒険者のリンシンさんは、居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者さんの1人です。
他の冒険者の方々と一緒に狩りに行くだけでなく、夜のうちに罠をしかけておいて、その様子を朝早くに確認にいかれたりなさっているんです。
すでに準備万端な様子のリンシンさん。
その後方からは、シロがついてきています。
白銀狐のシロも、リンシンさんと一緒に森に行くのが日課になっています。
ただ、まだ子供なものですから少し眠たそうですね、今も目をこすりながらあくびをしています。
でも、前を歩いているリンシンさんの手をしっかりと握っているのを見ていると、なんだかほっこりしてしまいます。
「いつもご苦労様です。はい、これ」
私は、炊き上がったばかりの土鍋ご飯で作った握り飯弁当を2人分、リンシンさんにお渡しいたしました。
「……ん、ありがと、さわこ」
リンシンさんは、それを受け取るとバテアさんの魔法道具のお店の倉庫においてある籠を背負って、外に出ていかれました。
握り飯弁当はあくまでもお腹の足しといいますか、本当の朝ご飯はいつも帰ってきてから食べられるんです。
その時、白銀狐のみんなのご飯もお出しするのがいつもなんです。
今も、リンシンさんが外に出られると、白銀狐の皆さんが大挙して待っておられたのですが、毎朝リンシンさんと一緒に山に出かけていって、山菜などを収穫してきてくださるんです。
そのお礼として、私が白銀狐の皆さんにご飯を振る舞わせて頂いているんですよね。
この生活がもうずいぶん長く続いているものですから、白銀狐の皆さんもすっかり家族みたいに思えている次第です。
◇◇
リンシンさんが出かけられてしばらくして、朝日が昇った頃合いになりますとバテアさんが常設してくださっている転移ドアをくぐって、さわこの森で働いておられる方々が居酒屋さわこさんの店内へとやってこられます。
「さわこ、おはよ~」
「和音おはよう。いいお酒出来てる?」
「うん、もうばっちりよ! 来週には完成するから味見よろしくね~」
「うん、ぜひ!」
私と楽しそうに話をしているのは、和音です。
私の親友でして、私と同じくこちらの世界へやってきた日本人なんです。
お酒造りが大好きな和音だったのですが、日本で勤務していた酒造り工房で働けなくなって途方に暮れていたのですが、こちらの世界で酒造り工房を経営なさっていたワオンさんと意気投合して、さわこの森の中にあるワオンさんの酒造り工房に住み込みで働いているんです。
ですので、毎朝こうして顔を合わせているわけなんですけど……今日、和音が来ているシャツには『酒は百薬の長』と手書きされていまして……それを、ワオンさんも着ておられまして……なんと言いますか、昔から当たり前のように自作のシャツを着ていた和音は今もそれを続けていまして……ワオンさんもそのシャツをいつも嬉しそうに着ておられるのですが……ま、まぁ、嫌々ではなさそうですので、まぁ、いいの……かなぁ?
そんな会話を交わしながら、みなさんにご飯やお味噌汁をよそってお渡ししていきます。
さすがに私一人で数十人の皆様にスムーズにお渡しすることは出来ません。
なので、いつもお店を手伝ってくれているエミリアと、元上級酒場組合の酒場を経営なさっていたラニィさんの2人が配膳を手伝ってくれています。
ラニィさんも時々居酒屋さわこさんの接客を手伝ってくださっているのですが、最近はさわこの森で行われている農場の管理が忙しいこともあって、そちらで多くの時間を過ごされています。
そして、こうしてさわこの森で働いておられる皆様が居酒屋さわこさんの店内でご飯を食べておられると、お店の扉が開きます。
「さわこ、おはよう!」
「クニャスさん、それにみなさんもおはようございます」
居酒屋さわこさんの店内に入ってこられたのは、クニャスさんをはじめとした居酒屋さわこさんと契約してくださっている冒険者の皆様です。
この皆様が、居酒屋さわこさんで提供しているクッカドウゥドルをはじめとした魔獣を狩ってきてくださっているんです。
辺境都市ナカンコンベで購入してきたりもしているのですが、毎日となりますとどうしても不足してしまいますので、こうして冒険者の皆様と契約させていただいて、専属で魔獣を狩ってきて頂いているわけです。
「リンシンはまだ戻ってきてないの?」
「はい。ですが、もう少ししたらお戻りになると思いますので、まずはご飯を食べながらお待ちくださいな」
「そうね、じゃあそうさせてもらうわ」
笑顔でそう言いながら、いつものテーブル席へ移動していくクニャスさん達。
その一角は、冒険者の皆様がお座りになりますので、さわこの森からやってきこられている皆様も開けてくださっているんです。
さて、冒険者の皆様がこられたと言うことは、そろそろバテアさんやベル達も起きてくる頃かと……
「おあよ~わさこ……」
そんな事を思っている私を、わさこと呼ぶバテアさんの声が聞こえてきました。
寝ぼけている時のバテアさんは、私を「さわこ」ではなく「わさこ」と呼ばれるのですが……この状態はやばいんです……
階段の方へ視線を向けると……予想通り、バテアさんは寝間着姿のまま階段を降りてこられています。
……はい、バテアさんの寝間着って、下着が透けて見えるスケスケの……
「バテアさん! 一度二階に戻りましょう!」
大慌てで階段へと駆け寄った私は、大あくびをなさっているバテアさんを階段の上に押し上げていきました。
これも、いつもの朝の光景といいますか……はい、いつもの朝がはじまったなぁ、と、実感出来る時でもあるんですよね。
ーつづく
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これからもよろしくお願いいたします
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