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1巻

1-2

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    ◇◇◇


 紅茶を飲み終えた私を連れ、バテアさんは部屋の隅にある階段へと案内してくれました。
 どうやら、私が今いる部屋が二階のようですね。
 かなり急な階段を降りていくと、一階のお店に繋がっていました。
 やや薄暗い店内には、棚がいっぱい並んでいます。階段は、店内のカウンターの内側に続いていました。
 バテアさんがぱちんと指を鳴らすと、室内に明かりが灯っていきます。

「ここはね、アタシがやってる『バテアの魔法雑貨店』よ」

 そう言いながら、バテアさんは店内を右手で指し示されました。
 明るくなった店内の棚には、不思議な形をした瓶に詰まった魔法薬らしきものが無数に陳列されています。
 中には、宝石のような石や、その石がめ込まれたアクセサリーのようなものも並んでいました。

「アタシがいない時にさ、お店の掃除と店番をしてくれればいいわ」
「え、でも……わ、私、この世界のお金とか値段とかよくわかりませんし……」
「あぁ、それなら大丈夫よ」

 バテアさんは棚から魔法薬の入った瓶を手に取り、レジの上に置かれているレジスターのようなものに近づけました。
 すると、そのレジスターに商品の代金らしき数字が表示されたのです。

「この魔法レジに商品を近づければ勝手に計算してくれるから。お金もここに入れれば自動でお釣りを計算して出してくれるからさ」

 バテアさんはなぜかクスクスと笑いながら説明してくれます。
 どうやら、この仕組みにびっくりしている私を見て楽しんでいるようですね。
 そのことに気づいた私は、また顔を真っ赤にしてしまいました。
 私は慌てて顔を逸らしましたが、今更ですよね……

「あら?」

 ふと、顔を背けた視線の先、店の奥にある窓際の一角にテーブルが二つ置かれているのに気が付きました。
 そのテーブルは長いこと使用されていないらしく、埃を被っているように見えます。

「あぁ、あれ? あれはね、昔喫茶コーナーをやってた時期があってね、その名残りなのよ」

 そう言われて、私は先程の紅茶の味を思い出しました。
 確かに、あの紅茶はとても美味しかったですから、売りものになると思います。

「どうしておやめになったのですか?」
「このあたりの住人はさ、お茶よりも酒のほうが好きだからしょうがないよ。そういうアタシ自身も酒好きだしねぇ」

 バテアさんは呆れながら言いつつも、声を上げて笑っていました。
 そんなバテアさんの前で、私はテーブルから目が離せなくなっていたのです。


 しばらく部屋の中を見学させてもらっているうちに、いつの間にか夕飯時が近づいていました。

「あの、せっかくですので晩御飯は私に作らせてください」

 せめてものお礼にと私はそう申し出たのですが、バテアさんはきょとんとした顔をされています。

「あン? せっかく引っ越してきたんだし、食べに行けばいいじゃない。お酒も呑みたいしさ」

 バテアさんは陽気に笑って私の肩を抱き寄せると、そのままぐいぐいお店の外へ向かいます。
 そして……店の扉の向こう側、街道らしき場所へと出て――
 私は、目を丸くしてしまいました。
 目の前にずらっと並ぶのは、石造りだったり木造だったりの趣ある建物。更に石畳の広い道には沢山の人たちが往来しています……が、なんというか、その姿が……


 人のお顔なのにお耳が妙に長かったり――
 二足歩行なのにお顔がワンコだったり――
 ふさふさの尻尾がおえになっていたり――


 どう見ても普通ではないのです。
 この時私は改めて実感いたしました……バテアさんに連れられて訪れたこの世界は、私の住んでいた世界とはまったく違うということを……
 半ば放心状態の私の肩を抱きながら、バテアさんは街道を進んでいき、やがて一軒のお店にたどり着きました。
 バテアさんはこのお店の常連のご様子です。

「ようバテア、いらっしゃい」
「今日もしっかり呑んでいきなよ」
「おう、バテアちゃん。元気にしてる?」

 お店に入ったと同時に、お店の方々や周囲のお客様から気さくに声をかけられています。

「えぇ、今日もお世話になるわね」

 バテアさんは、そんな皆様に陽気な笑顔で応じていらっしゃいます。
 私はバテアさんに肩を抱かれたまま、とりあえずぺこぺこと周囲に頭を下げ続けました。

「は、初めまして」
「よ、よろしくお願いします」

 何度も何度も挨拶しながら頭を下げ、もう恐縮しきりでした。


 私達は、店の奥にある二人用の席に座りました。

「飲み物はいつもので。あと、適当に食べるものを見繕みつくろってくれるかしら?」
「あいよ、まいどありぃ」

 バテアさんの言葉を受け、厨房らしきところで作業をされていた虎のようなお姿の店員さんが元気な声で返事をされました。
 程なく、飲み物が運ばれてきました。
 大きな木製のジョッキに、何やら黄色い飲み物が入っています。

「ほんじゃま、さわこのいらっしゃい記念ってことで、かんぱーい」

 そう言うと、バテアさんは私が手にしたジョッキに、自らのジョッキを押し当て、そのまま一気に呑み干していきました。
 ジョッキには結構な量が入っているのですが、バテアさんはそれをあっという間にからにされたのです。

「っぷはぁ! この瞬間のために生きてるって感じよねぇ。はい、お代わりぃ!」
「あいよ!」

 バテアさんが空になったジョッキを陽気に掲げると、先程の店員さんが笑みを浮かべながら駆け寄ってきます。

「ほら、さわこも呑んで呑んで! まさかアタシの酒が呑めないなんていうんじゃないでしょうね?」
「あ、いえ、お酒は大好きですので……いただきます」

 そう言うと、私はジョッキの飲み物を口に運びました。


 ……ん?


 一口呑んだ私は、無言でジョッキを下ろしました。
 多分……いえ、間違いなく、今の私はすっごく無表情になっていると思います。
 はい……このお店に連れてきてくださったバテアさんには大変申し訳ないのですが、このお酒……


 お い し く な い の で す 。


 妙に味が薄いうえ、ほとんど冷えていない……ビールに近い味といえなくもないのですが、雲泥うんでいの差と申しますか、もう比較するのが申し訳なくなるレベルです。
 味がビール寄りなのに冷えていないので、すっごい違和感といいますか、『これではありません』的な感覚が湧き上がってきて仕方ありません。
 私がジョッキを見ながらひたすら首を捻りまくっていると、バテアさんは早くも二杯目を呑み干し、三杯目を注文なさっています。
 おそらく私は、そんなバテアさんを化け物でも見るような目で見ていたことと思います。
 よく、このお酒を、そんなペースで呑めますね……と。

「お待たせしましたぁ」

 お酒の味に面食らっている私の前に、店員さんが料理を運んできてくださいました。
 思わず安堵あんどの声をもらしました。
 あぁ……とりあえず美味しい料理があれば、この微妙な味のお酒も無理矢理流し込めるかも……と、そう思ったのですが、机の上に運ばれてきた料理に、私は再び目を丸くしてしまいました。


 大きなじゃがいも風の野菜がドンとのっかっているだけのお皿――
 緑の野菜を炒めたようなものがのっているお皿――
 黄色い卵焼きのような料理がのったお皿――
 何かのお肉のかたまりがのっかっているお皿――


 それらが並べられていきます。
 匂いは……なんというのでしょう。例えばお肉の料理は、焼けた香ばしい香りはするのですが、同時になんだか生臭いといいますか……しかも、妙な赤みのあるお肉といいますか……
 今までの人生におきまして、これほど胸躍らない料理を前にした記憶はございません。
 ところが、そんなしかめ面な私の前で、バテアさんはそれらの料理を次々と口に運んでいくのです……

「ここの料理はまずまずよね」

 えっと……そ、そうですよね……食べる前から妙な偏見を持ってはいけませんよね……それに、せっかく楽しそうなバテアさんの気持ちを害するようなことをするのはいただけません……
 私は自分に何度かそう言い聞かせると、それらの料理を口に運びました。
 ……結果。
 椅子に座って首だけがカクンと垂れ下がった私がそこにおりました。


 大きなじゃがいも風のお野菜は、まさにじゃがいもの味なのですが、軽く焼いただけというような調理らしく、食感がガリッボリッゴリッとしておりまして……どうにも残念な感じです。口に含むとモソモソして、口内の唾液をすべて持っていかれてしまいました。
 卵焼きみたいな食べ物は、こちらもその通りの食べ物だったのですが、焼きすぎているためかすっごく硬くなっていまして……。ガリガリした食感と焦げた匂いのコントラストが悪い意味でたまりません。
 野菜炒めは薄味すぎて食べた感じがいたしません。
 そしてとどめはお肉です……生臭さが半端ではありません……
 おそらく狩られた後も中途半端な血抜きしかされておらず、当然冷やしたりもしていないのでしょう。
 通常、野生の動物を狩った際には、しっかりと血抜きをして体内の血液量を少なくした上で、すぐに冷やして血液の腐敗を防ぐ処置が必要です。このお肉はそれが不十分なために、お肉の質自体は悪くないのにすっごく残念と申しますか……匂いも味もとても雑な感じになっています。
 口直しにお酒を口に含むと、あのうすーいビールらしきもの……
 元々いまいちだったお酒の味を料理でごまかそうと思っていたのに、その料理の味までいまいちなのですから、もうどうにもなりません……

「あ、あのバテアさん?」
「ん、何? さわこ」
「あの……他のお酒はないのでしょうか?」
「この界隈は、どこの店もほとんどこの酒しか置いてないわよ」
「あ、あぁ……そうなんですね……はい、わかりました」

 バテアさんの言葉を聞いた私は、作り笑いを浮かべることしかできませんでした。


    ◇◇◇


 結局私は、バテアさんの機嫌を損ねないように、いまいちなお酒を三杯呑みました。
 片やバテアさんはと申しますと、同じお酒を十杯も呑まれていました。
 お店を出たバテアさんは、かなり上機嫌なご様子です。

「さわこに、かんぱ~い、あははぁ」

 私の肩を抱きながら、そんな風に言ってくださいます。
 私は苦笑しつつ、バテアさんの腰をかかえてお宅に向かって歩きました。
 戻ってきて初めてわかったのですが、バテアさんのお店とご自宅を兼ねている建物は巨大な木でできていました。
 巨木の幹の中がお店や居住スペースになっている感じですね。
 その外の枝には葉っぱが茂っています。今は夜なのではっきりとは見えませんが、お昼時に見上げたらさぞ幻想的な景観なのではないかと思います。
 お店の中に入ると、私は内鍵を閉めてから二階の居住スペースへと上がっていきました。
 酔っ払っているバテアさんを抱きかかえて急な階段を上るのは少々大変でしたけれど、どうにかリビングの椅子にバテアさんを座らせることができました。
 バテアさん、だいぶ酔ってはいますが、意識ははっきりしているようです。
 私はフラフラしながら自分の荷物が山積みになっている一角へと歩いていきました。
 微妙な味のお酒のせいで悪酔いしていますので少し気持ち悪いのですが……今の私はお酒に飢えていました。
 はい、美味しいお酒に、です。
 段ボールを幾つか開けたあと、ようやく日本酒の瓶が見つかりました。
 これ、先日閉店した『居酒屋酒話』の在庫品です。
 私は同じ段ボールに入っていたグラスを取り出すと、それを台所で洗ってからテーブルへと持っていきました。
 バテアさんも呑まれるかな、と思いましてグラスを二つ準備したところ、案の定フラフラだったバテアさんも目を輝かせながら飛びついてきました。

「何、お酒ぇ? アタシも呑むわぁ」

 お酒の封を開けると、バテアさんのグラスと私のグラスへいでいきます。

「バテアさん、改めまして、よろしくお願いしますね」

 私はバテアさんに一度頭を下げたあと、バテアさんのグラスに自分のグラスを当てます。
 バテアさんは、グラスを少し上げてそれに答えてくださいました。
 なんというのでしょうか、そういうちょっとした仕草が実にさまになる方ですね。思わず一瞬見惚れてしまいました……
 そのまま私達はグラスのお酒をぐいぐいと呑み始めます。
 美味しいお酒に飢えていた私は、十六度ほどのアルコール度数にもかまわず一気にけていきます。
 そして次の瞬間、バテアさんがこれでもかといった様子で目を見開き、ガバッと身を乗り出しました。

「……ちょ……何このお酒……こんな美味しいお酒呑んだことがないわ!」

 お酒の瓶を手にするバテアさん。
 残りを一気に呑み干すと、手にした酒瓶と空のグラスを交互に見つめていました。

「……な、なんなのよ、この酒……水みたいに口当たりがよくて、それでいて芳醇ほうじゅんな味わい……こんなお酒は初めて……」

 感動している様子のバテアさんに、私は笑みを浮かべ、少し胸を張りました。
 そうでしょうとも、そうでしょうとも!
 こうでなくてはいけません。
 お酒には好みがありますし、私も他人の趣味嗜好に口を挟むつもりは毛頭ございません。
 ……ですが、先程のお店のお酒……あれはいただけません。
 せっかく仲良くなってくださった御方が、あの程度のお酒で気持ちよく酔っ払われてしまうのを、元居酒屋女将といたしましては見過ごすわけにはいきません!
 今、私の目の前で、私がお勧めしたお酒を『美味しい!』と言いながらがぶがぶ呑んでくださるバテアさんを、私はとても嬉しい気持ちで見つめておりました。
 すると、そこで私のお腹が小さく鳴りました。
 ……そう言えば、あのお店で出された食べ物……結局ほとんど食べることができなかったのよね……
 あまりにも不味まず……いえ、私の口に合わなかったものですから、どうしても食べられませんでした。
 結局、ほとんどをバテアさんに食べていただくことになったのです。

「姉ちゃん、小食だねぇ」

 お店の方にそう言われたのですが……
 違うんです……むしろ私、大食いなのです……。ここ最近、少し気になり始めたお腹まわりを見てもらえばわか……あ、いえ、絶対に見せませんよ、見せませんからね。


 私は、先程の荷物の場所へ移動し、再び探し始めました。
 すぐに見つかったのは、大根と調味料とお出汁だし
 そうですね、とりあえずお酒のさかなでしたらこれで十分でしょう。
 私は、他の荷物の中から圧力鍋を探し出しまして、バテアさんの台所へと運びました。
 ちなみに、バテアさんのお店の台所に設置されているコンロは……ガス製ではないようです。
 どこにもガスホースらしきものが繋がれておりません。
 ボタンらしきものがありましたので、そこを試しに押して見たところ――
 ボッ!
 と音がして、コンロ状の器具に無事火がつきました。
 とにもかくにも、これで料理はできますね。
 まな板や包丁も、私が持ち運んだものを使用することにしました。
 バテアさんのものも置かれてはいるのですが、私のとは若干形が違ったりしていますので、ここは長年使い慣れているものを使用させていただくことにします。


 まず大根に包丁を入れ輪切りにし、かつらきをします。
 そして出汁の入った圧力鍋の中に切った大根を入れて強火で加熱していきます。


 その間に、大根の皮を集めて千切りにします。
 もう一つのコンロに私のフライパンを置き、ごま油を入れて熱しておきます。
 十分温まったら、刻んだ大根の皮と調味料を加え、汁気がなくなるまで炒めます。これで大根の皮のきんぴらの完成です。
 きんぴらの調理中に圧力鍋のピンが立ち、元気な音が聞こえてきましたので、中火にして更に六~七分加熱していきます。


 ここからタレ作りに移ります。新しい鍋をコンロに置きまして、そこに味噌と調味料を適量入れ、味を見ながら水を徐々に加えつつ調節します。
 味噌ダレが完成するのとほぼ同時に、圧力鍋のほうも完了しました。
 味噌ダレの食欲をそそる良い香りが、部屋中に漂ってきました。

「ちょっとちょっと!? なんなの、なんなの? その美味しそうな匂い!!」

 テーブルでお酒を呑み続けていたバテアさんも匂いが気になったらしく、台所にいる私のところまで歩み寄ってこられました。
 私はバテアさんにお願いしてお皿を数枚出してもらいました。
 圧力鍋から取り出した大根を大皿に盛り付け、その上にとろとろの味噌ダレをかけます。
 別のお皿には、大根の皮のきんぴらをそのまま盛りつけました。


 これで、ふろふき大根と、大根の皮のきんぴらの完成です。

「ちょっとこれ、とっても美味しそうな匂いがしてるわねぇ」

 ふろふき大根がのったお皿を運びながら、バテアさんは鼻をクンクンと鳴らしています。
 私はバテアさんの後ろを、きんぴらがのったお皿と、取り皿用の小皿を持って続きました。
 テーブルへ戻った私とバテアさんは、また私の自慢の日本酒をお互いに注ぎ合います。

「じゃ、改めて、かんぱ~い!」
「かんぱ~い!」

 グラスをカチンと打ちつけて、まずはお酒を一口。
 お酒を半分ほど呑み干したバテアさんは、早速出来立てのふろふき大根をふうふうしながら口に運ばれました。
 すると、バテアさんは目を見開きながらすっくと立ちあがったのです。
 そのあまりの勢いに、私、思わず気圧けおされてしまいました。

「うわ! 美味しい! これ、すっごく美味しいじゃない!」

 半ば叫びながら、テーブルの上のふろふき大根を見つめています。
 バテアさんはそこで更にお酒を一口呑まれます。

「しかもこの料理、このお酒にもすっごく合うじゃない! うん、お酒と料理がお互いの味を高め合ってるみたい!」


 座り直したバテアさんは、ふろふき大根を次々に平らげていきます。
 ちなみに、この世界にはお箸というものがないそうでして……さっきのお店でもナイフとフォークのようなものしかありませんでした。
 今もバテアさんはフォークみたいな道具で食べていらっしゃるのですが、私は自分の世界から持参してきたお箸を使うことにしました。

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