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さわこさんと、夏祭り その1
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ここ、辺境都市トツノコンベは大陸の北方にございます。
そのおかげでしょうか、夏なのですがとてもすごしやすい気がいたします。
暑いことは暑いのですが、私の世界から持参しています温度計でも30度手前までしかあがっていません。
「さわこの世界はあっついよねぇ……体温よりも外気の方が暑い日があるなんてちょっと信じられないわよ」
「私が子供の頃はもう少し涼しかった気がするのですけど……最近はとんでもない暑さの日が続いているんですよね」
私の横で、竹製の椅子に腰掛けているバテアさんですが、私の団扇でパタパタと自分をあおぎながら街道の方へ視線を向けておられます。
こちらの世界の気温が、私の世界の気温よりも低いとはいえ、こちらの世界の夏の気候に慣れ親しんでいるバテアさんにしてみればこれがいつもの夏ですからね、やはりお暑いようです。
まだお昼過ぎですし、それも致し方ないかと思います。
街道には多くの人々が行き来なさっておられます。
そんな方々に向かって、あちこちのお見せの前に設置されている屋台からは、
「お客さん、これ食べてってよ」
「こっちのこれも美味しいよ」
そんな声が飛び交っています。
今は、辺境都市トツノコンベの夏祭りの真っ最中ですからね、それも当然と言えば当然です。
私も、バテアさんと一緒に街道に面したところに竹製の屋台を出して、お祭に参加している次第です。
屋台は、大工のドルーさんにお願いして作成していただきました。
串焼き用の炭火コンロと、かき氷を作成出来るようにかき氷機を設置しております。
「さーちゃん!」
串焼きを焼いていると、街道の向こうからベルが笑顔で駆けてきました。
その後方には、エンジェさん・シロ・ロッサさんが続いています。
今日も元気に猫集会に参加して、お友達と遊んで来た4人です。
昔は猫人さんだけが集まっていたから猫集会と言われているそうなんですけど、今は仲良くなったら誰でも参加OKってことになっているそうなんです。
なので、古代怪獣族のベルや、白銀狐のシロ、クリスマスツリーの付喪神のエンジェさん、ブロロッサムの木の精霊のロッサさん達も参加出来ているわけです。
「お帰りなさいみんな、楽しかった?」
「ただいまさーちゃん! とっても楽しかったニャ!」
元気な笑顔のベルなのですが……その後方のシロは、かなりお疲れモードです。
舌を出して、荒い息を繰り返しているんです。
シロは、白銀狐です。
白銀狐は、寒い地方を転々としながら暮らしている種族なんです。
そのためでしょう、暑さには特に弱いみたいですね。
「みんなかき氷でも食べて一休みなさい」
「ニャ!」
「……うん!」
「さわこ! いいわね!」
「うむ、頂くのじゃ!」
私の言葉に、みんな笑顔で頷きました。
さてさて、では、早速準備いたしましょう。
まずはガラスの器を準備します。
食べ歩きの方用に、使い捨ての容器も準備しているのですが、ここで食べられる方用に、よく冷やしたガラス容器も準備しています。
その中に、かき氷機で砕いた氷を薄くしき、その上に茹でて冷やしておいた小豆をドンとのせます。
その上にかき氷を山盛りにしまして、その上から練乳をたっぷりかけまして……
「はい、ミルク金時の完成ですよ」
私は、出来上がったかき氷を順番にベル達に手渡していきました。
「ニャ! 氷の山にゃ!」
ベルは尻尾を振りながら喜びの声をあげています。
シロはと言うと、手にした容器の冷たさが嬉しいみたいでして、器部分に頬を寄せて嬉しそうに笑顔を浮かべています。
その、どこかおっとりした雰囲気……いつも一緒にいるリンシンさんとよく似ている気がしてしまいます。
そんな中、シロ以外の3人は早速かき氷を口に含んでいったのですが、
「ニャ! この氷、甘いニャ!」
「この練乳が甘いのよ、ベル」
「うむうむ! 団子もよいが、この甘い氷もなかなかよいのぉ」
嬉しそうに笑顔を浮かべ、顔を見合わせながらかき氷を口に運んでいく3人。
遅れてシロも、かき氷を口に運んでいきまして、
「……ふわぁ……あまぁい」
ぽややんとした笑顔をその顔に浮かべていきました。
……すると
「その食べ物、冷たくて美味しそうだね」
「俺にも売ってくれないか?」
「アタシにもちょうだい!」
屋台の周囲に集まっていた方々が、一斉にそんな声をあげはじめたのでございます。
どうやら、ベル達があまりにも美味しそうにかき氷を食べているものですから、その様子に釣られて集まってこられたようですね。
「はい、よろこんで!」
「はいはい、忙しくなってきたわねぇ」
笑顔で応える私。
そんな私の横で、バテアさんも立ちあがって私の方へ歩み寄ってきてくださいました。
「でもさ、さわこ……なんでこのアズキってのを一番底にするの? 前にさわこの世界のショッピングモールでみかけたミルク金時って、氷の上にのっかっていた気がするんだけど?」
「あ、はい。これってミルク金時を最初に考えられたお店のやり方なんです。あのお店、大好きだったんですよ」
「へぇ、そうなんだ」
私の言葉に、納得したように頷かれるバテアさん。
そんな私とバテアさんの前には、続々とお客様が集まってこられていました。
よく見ると、その中にはお向かいで喫茶店を経営なさっているマリーさんや、お隣のツカーサさんの姿もありました。
「さわこさん、そ、そのカキゴオリ、私も味わってみたいですぅ!」
「わ、私もぉ! さ、居酒屋さわこさんの常連客の一人として、な、なんとしてもぉ!」
「はいはい大丈夫ですよ、材料はまだまだありますので」
氷はバテアさんが魔法で生成してくださいますし、小豆と練乳はしっかり準備してあります。
お昼の暑い時間帯はかき氷がたくさんでそうですけど、十分対応出来ます。
気がつくと、かき氷を食べ終えたベル達が、
「美味しいかき氷があるニャ!」
「……た、食べていって……」
「食べないともったいないわよ!」
「うむ、妾もお勧めなのじゃ」
屋台の前で元気に呼び込みをしてくれています。
先ほどまで少しお疲れモードだったシロも、かき氷のおかげですっかり元気になったようですね。
でも、さっきのお疲れモードを見ていますので、適当なところでお休みさせてあげないと、と思っております。
「さ、さわこ。冒険者組合に行ってるリンシンと、アミリアの手伝いをしているエミリアが来るまでは2人で頑張りましょう」
「はい、よろしくお願いしますねバテアさん」
私とバテアさんは、笑顔を交わしながらかき氷を次々につくっています。
メニューはミルク金時のみですが、
「うん!? ホントにこれ甘くて美味しいな!」
「氷にかかっている白い液がすごく甘くて氷にあってるわ!?」
「中にあるアズキってのも氷にあうなぁ」
みなさん笑顔を浮かべながら、嬉しそうな声をあげておられます。
そんな笑顔を拝見していると、私も釣られて笑顔になってしまいます。
さ、まだまだ頑張らないといけませんね。
ーつづく
そのおかげでしょうか、夏なのですがとてもすごしやすい気がいたします。
暑いことは暑いのですが、私の世界から持参しています温度計でも30度手前までしかあがっていません。
「さわこの世界はあっついよねぇ……体温よりも外気の方が暑い日があるなんてちょっと信じられないわよ」
「私が子供の頃はもう少し涼しかった気がするのですけど……最近はとんでもない暑さの日が続いているんですよね」
私の横で、竹製の椅子に腰掛けているバテアさんですが、私の団扇でパタパタと自分をあおぎながら街道の方へ視線を向けておられます。
こちらの世界の気温が、私の世界の気温よりも低いとはいえ、こちらの世界の夏の気候に慣れ親しんでいるバテアさんにしてみればこれがいつもの夏ですからね、やはりお暑いようです。
まだお昼過ぎですし、それも致し方ないかと思います。
街道には多くの人々が行き来なさっておられます。
そんな方々に向かって、あちこちのお見せの前に設置されている屋台からは、
「お客さん、これ食べてってよ」
「こっちのこれも美味しいよ」
そんな声が飛び交っています。
今は、辺境都市トツノコンベの夏祭りの真っ最中ですからね、それも当然と言えば当然です。
私も、バテアさんと一緒に街道に面したところに竹製の屋台を出して、お祭に参加している次第です。
屋台は、大工のドルーさんにお願いして作成していただきました。
串焼き用の炭火コンロと、かき氷を作成出来るようにかき氷機を設置しております。
「さーちゃん!」
串焼きを焼いていると、街道の向こうからベルが笑顔で駆けてきました。
その後方には、エンジェさん・シロ・ロッサさんが続いています。
今日も元気に猫集会に参加して、お友達と遊んで来た4人です。
昔は猫人さんだけが集まっていたから猫集会と言われているそうなんですけど、今は仲良くなったら誰でも参加OKってことになっているそうなんです。
なので、古代怪獣族のベルや、白銀狐のシロ、クリスマスツリーの付喪神のエンジェさん、ブロロッサムの木の精霊のロッサさん達も参加出来ているわけです。
「お帰りなさいみんな、楽しかった?」
「ただいまさーちゃん! とっても楽しかったニャ!」
元気な笑顔のベルなのですが……その後方のシロは、かなりお疲れモードです。
舌を出して、荒い息を繰り返しているんです。
シロは、白銀狐です。
白銀狐は、寒い地方を転々としながら暮らしている種族なんです。
そのためでしょう、暑さには特に弱いみたいですね。
「みんなかき氷でも食べて一休みなさい」
「ニャ!」
「……うん!」
「さわこ! いいわね!」
「うむ、頂くのじゃ!」
私の言葉に、みんな笑顔で頷きました。
さてさて、では、早速準備いたしましょう。
まずはガラスの器を準備します。
食べ歩きの方用に、使い捨ての容器も準備しているのですが、ここで食べられる方用に、よく冷やしたガラス容器も準備しています。
その中に、かき氷機で砕いた氷を薄くしき、その上に茹でて冷やしておいた小豆をドンとのせます。
その上にかき氷を山盛りにしまして、その上から練乳をたっぷりかけまして……
「はい、ミルク金時の完成ですよ」
私は、出来上がったかき氷を順番にベル達に手渡していきました。
「ニャ! 氷の山にゃ!」
ベルは尻尾を振りながら喜びの声をあげています。
シロはと言うと、手にした容器の冷たさが嬉しいみたいでして、器部分に頬を寄せて嬉しそうに笑顔を浮かべています。
その、どこかおっとりした雰囲気……いつも一緒にいるリンシンさんとよく似ている気がしてしまいます。
そんな中、シロ以外の3人は早速かき氷を口に含んでいったのですが、
「ニャ! この氷、甘いニャ!」
「この練乳が甘いのよ、ベル」
「うむうむ! 団子もよいが、この甘い氷もなかなかよいのぉ」
嬉しそうに笑顔を浮かべ、顔を見合わせながらかき氷を口に運んでいく3人。
遅れてシロも、かき氷を口に運んでいきまして、
「……ふわぁ……あまぁい」
ぽややんとした笑顔をその顔に浮かべていきました。
……すると
「その食べ物、冷たくて美味しそうだね」
「俺にも売ってくれないか?」
「アタシにもちょうだい!」
屋台の周囲に集まっていた方々が、一斉にそんな声をあげはじめたのでございます。
どうやら、ベル達があまりにも美味しそうにかき氷を食べているものですから、その様子に釣られて集まってこられたようですね。
「はい、よろこんで!」
「はいはい、忙しくなってきたわねぇ」
笑顔で応える私。
そんな私の横で、バテアさんも立ちあがって私の方へ歩み寄ってきてくださいました。
「でもさ、さわこ……なんでこのアズキってのを一番底にするの? 前にさわこの世界のショッピングモールでみかけたミルク金時って、氷の上にのっかっていた気がするんだけど?」
「あ、はい。これってミルク金時を最初に考えられたお店のやり方なんです。あのお店、大好きだったんですよ」
「へぇ、そうなんだ」
私の言葉に、納得したように頷かれるバテアさん。
そんな私とバテアさんの前には、続々とお客様が集まってこられていました。
よく見ると、その中にはお向かいで喫茶店を経営なさっているマリーさんや、お隣のツカーサさんの姿もありました。
「さわこさん、そ、そのカキゴオリ、私も味わってみたいですぅ!」
「わ、私もぉ! さ、居酒屋さわこさんの常連客の一人として、な、なんとしてもぉ!」
「はいはい大丈夫ですよ、材料はまだまだありますので」
氷はバテアさんが魔法で生成してくださいますし、小豆と練乳はしっかり準備してあります。
お昼の暑い時間帯はかき氷がたくさんでそうですけど、十分対応出来ます。
気がつくと、かき氷を食べ終えたベル達が、
「美味しいかき氷があるニャ!」
「……た、食べていって……」
「食べないともったいないわよ!」
「うむ、妾もお勧めなのじゃ」
屋台の前で元気に呼び込みをしてくれています。
先ほどまで少しお疲れモードだったシロも、かき氷のおかげですっかり元気になったようですね。
でも、さっきのお疲れモードを見ていますので、適当なところでお休みさせてあげないと、と思っております。
「さ、さわこ。冒険者組合に行ってるリンシンと、アミリアの手伝いをしているエミリアが来るまでは2人で頑張りましょう」
「はい、よろしくお願いしますねバテアさん」
私とバテアさんは、笑顔を交わしながらかき氷を次々につくっています。
メニューはミルク金時のみですが、
「うん!? ホントにこれ甘くて美味しいな!」
「氷にかかっている白い液がすごく甘くて氷にあってるわ!?」
「中にあるアズキってのも氷にあうなぁ」
みなさん笑顔を浮かべながら、嬉しそうな声をあげておられます。
そんな笑顔を拝見していると、私も釣られて笑顔になってしまいます。
さ、まだまだ頑張らないといけませんね。
ーつづく
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