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さわこさんと、厄災と その3
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私達の住んでいる辺境都市トツノコンベからスピアナ山までは、片道で、荷馬車だと1週間、徒歩だと1ヶ月近くかかってしまうのですが、
「じゃ、行くわよ」
そう言って、バテアさんが転移ドアを召喚なさいまして、その扉を開けると……その向こうは、もうスピアナ山なんです。
せっかくみんなで行くのですから、門の遺跡がある箇所よりも麓に近いあたりに出現した私達。
「じゃあ、みんな一列に並んで上りましょう。くれぐれも気をつけて行くんですよ」
「「「おー!」」」
私の声に、ベル達おチビさんチームのみんなは笑顔で右手をあげていました。
列の先頭はリンシンさん。
冒険者で、こういった山道にも慣れていらっしゃいますし、万が一魔獣が出現しても対処出来ますので。
……とは、いうものの
「門の遺跡の近くって昔から結界が張られててね。今もその痕跡が残っているせいか魔獣は滅多に寄りつかないのよね」
バテアさんの説明によりますと、どうやらそのようですので魔獣の心配はしなくてもよさそうです。
リンシンさんを先頭に、山道を登っていく私達。
バテアさんと、ミュウを頭にのせた私を最後尾に、その前方をベル達が一列になって進んでいます。
真ん中あたりにツカーサさんとミリーネアさんがいて、みんなの様子を見てくれているのですが……
「……あ、あの草……みたことない」
「わぁ、あっちになんかあるよぉ!」
すぐに何かに興味を持って、フラフラっと列を離れようとしてしまうものですから、一時も目を離すことが出来ません……
「アンタ達はここ! いいわね?」
「……むぅ……」
「……不満……」
バテアさんと私の真ん前に位置換えされ、バテアさんの拘束魔法で行動を制限されてしまったミリーネアさんとツカーサさんは、プゥっと頬を膨らませながら山道を改めて歩きはじめました。
そんなトラブルがあったものの、それ以外には特に問題なく山登りは進んでいきました。
「……見えた……門の遺跡」
先頭のリンシンさんが前方を指さしました。
その指の先に視線を向けると……木々の合間から何やら石で出来た柱のようなものが2本見えて来ました。
さらに近づいていきますと……柱に見えた石のそれは、もともと上部がつながっていてその真ん中に扉があったみたいです。
その扉の残骸と思われる石が周囲に散乱していました。
もっとも、かなりの残骸は土の中に埋もれていまして、石の柱も蔦が巻き付いていますしかなり苔むしています。
そんな石の遺跡の周囲は木々で覆われていまして、木漏れ日が遺跡とその周囲を照らしています。
「……こうして見ると、とっても神秘的な光景ですね」
石の柱を見上げながら、私は思わず勘当してしまいました。
元いた世界でも、ピラミッドやモアイなどのような古代遺跡なんかにとっても興味をもっていた私なものですから、余計に勘当したのかもしれません。
「まぁ、今はただの石の残骸なんだけどね。はるか昔には、この門がこの世界と平行して存在している魔法界とつながっていたわけなのよね」
う、うう……
「……あら?」
なんでしょう……気のせいでしょうか……何か声が聞こえたような……
うぅ……そ、そこの誰か……
「……え? ……声?」
気のせい……ではないような気がします。
思わず周囲を見回していく私。
「……えっと……このあたりから、かしら……」
その声が聞こえてきていると思われる、石の柱の方へと移動していった私。
その時です。
「みゅ! みゅう!!」
私の頭の上で羽根を休めていたミュウが、いきなり鳴き始めたのです。
しかも、いつもの楽しそうな声ではなく、どこか威嚇するような声です。
「ミュウ? どうかしたのかし……」
ガシッ
「……って、ふぇ!?」
ミュウの方へ視線を向けた、まさにその時……私の手を誰かが掴んだのです。
しかも、よく見るとその手は、石の柱の中から突き出しているではありませんか。
「はわわわわ!? こ、これなんですかぁ!?」
思わず悲鳴を上げる私。
そんな私の手をガッチリと掴んでいる、石の中から突き出している手。
「ニャ!? サーちゃんが危ないニャ!?」
「さわこ、今行くわ!」
「シロも……」
「さわこ! しっかりせい!」
そんな私に気がついた、ベル・エンジェさん・シロ・ロッサさんのおチビさんチームのみんな。
私の腰のあたりを掴むと、
「「「よいしょ!よいしょ!」」」
一斉に声を合わせながら私の体を引っ張りはじめました。
そのおかげで、私の体は徐々に後方に……同時に、石の中から突き出している手が徐々に露わになってきて……
「……さわこ、任せて」
そこに駆け寄ってきたリンシンさんが、私の体を抱え上げてそのまま走り出すと
「うわああああああああああああ!?」
石の中から、私を掴んでいた手が引っこ抜けて……と、いいますか、一人の女性が飛び出してきたんです。
まるでギリシャ神話を思わせるような布を体に巻き付けている褐色の肌の女性。
その女性は、勢いよく柱の中から飛び出すと私やおチビさんチームのみんなの上に落下してきまして……
「むぎゅ!?」
「うニャ!?」
「きゃあ!?」
「はわぁ!?」
「のじゃ!?」
私達は、その女性の下敷きになりながら変な声をあげてしまっていたんです。
◇◇
「いやぁ、すまなかったな。おかげで助かったよ」
程なくいたしまして、石の中から飛び出してきた女性がバツの悪そうな表情を浮かべながら何度も頭を下げてこられました。
身長は、私よりも背が高くてバテアさんくらいありそうです。
なので、女性にしては背が高い方ですね。
スタイルに関しては……はい、とても親近感を覚えるお方です。
その女性をマジマジと見つめている私達。
「あぁ、いきなりこんな登場の仕方をしたら、そりゃ不審に思われるよな。アタシはソルデンテ。ここソルデンテの門の守護者なんだ……まぁ、体はとっくに消滅してて、思念体だけの存在なんだけどな」
「思念体……ですか?」
「あぁ、さわこは知らないかしら……えっと、そうね……さわこの世界で言うと『幽霊』って奴が一番近い存在かしら」
「ゆ!?」
その言葉に、思わず目を丸くする私。
産まれてこの方、幽霊やお化けが大の苦手な私だけに、一瞬飛び上がって悲鳴をあげそうになったのですが……
「あん? なんだそのユーレイってのは?」
怪訝そうな表情で首をかしげているソルデンテさんを見ていると……なんでしょう、どこか緊張感に欠けるといいますか、どこかのんびりしているといいますか……怖さをほとんど感じないんですよね。
「まぁ、ユーレイは一度おいておくとして……で、その門の守護者がなんでまた石の柱の中にいたわけ?」
「よくぞ聞いてくれました!」
バテアさんの言葉に、パンと手を打つソルデンテさん。
「それがさぁ、門の周囲の次元のひずみがちょっと大きくなりはじめてさ、それを調整するために中に入って魔法で調整してたのよ……そこに運悪く厄災の魔獣がやってきちまってさぁ、追い払おうとしているウチに向こう側に落っこちちゃったのよ……かろうじて、ひずみの端っこにしがみついて堪えていたんだけどさぁ、いやぁ、さすがに50年近くぶら下がったままだったのは辛かったわぁ。その間にもさ、ひずみが大きくなったタイミングで厄災の魔獣がやってきてたんだけど、こっちはぶら下がっているのが必死だったもんだから何も出来なくてねぇ」
そう言うと、楽しそうに笑いはじめるソルデンテさん。
そんなソルデンテさんを、私達は目を丸くしながら見つめていました。
「……じゃあ、厄災の魔獣がよく出現していたのって……」
「門の守護者のソルデンテさんが、次元のひずみの向こう側に落っこちそうになっていたから……」
私とバテアさんは、思わず顔を見合わせました。
そんな私とバテアさんの前で、ソルデンテさんはそそくさとツカーサさんの元に駆け寄っています。
「ところでさぁ、そこのあんた。あんたが背負っているリュックの中からなんか美味しそうな匂いがすっごくしてるんだけどさ……なぁ、ちょっと食べさせてくれよ。この50年、何も食べてなくてさぁ、もうお腹ぺっこぺこなんだ」
「ちょ!? こ、これはみんなの分なんだから! 部外者お断りよ!」
「そう言わずにさぁ」
「駄目ったら駄目! これはいつもお世話になってるさわこやみんなの分なんだから!」
おねだりするソルデンテさん。
それを断るツカーサさん。
その見慣れない光景を前にして私達は思わず苦笑を浮かべていました。
「じゃ、行くわよ」
そう言って、バテアさんが転移ドアを召喚なさいまして、その扉を開けると……その向こうは、もうスピアナ山なんです。
せっかくみんなで行くのですから、門の遺跡がある箇所よりも麓に近いあたりに出現した私達。
「じゃあ、みんな一列に並んで上りましょう。くれぐれも気をつけて行くんですよ」
「「「おー!」」」
私の声に、ベル達おチビさんチームのみんなは笑顔で右手をあげていました。
列の先頭はリンシンさん。
冒険者で、こういった山道にも慣れていらっしゃいますし、万が一魔獣が出現しても対処出来ますので。
……とは、いうものの
「門の遺跡の近くって昔から結界が張られててね。今もその痕跡が残っているせいか魔獣は滅多に寄りつかないのよね」
バテアさんの説明によりますと、どうやらそのようですので魔獣の心配はしなくてもよさそうです。
リンシンさんを先頭に、山道を登っていく私達。
バテアさんと、ミュウを頭にのせた私を最後尾に、その前方をベル達が一列になって進んでいます。
真ん中あたりにツカーサさんとミリーネアさんがいて、みんなの様子を見てくれているのですが……
「……あ、あの草……みたことない」
「わぁ、あっちになんかあるよぉ!」
すぐに何かに興味を持って、フラフラっと列を離れようとしてしまうものですから、一時も目を離すことが出来ません……
「アンタ達はここ! いいわね?」
「……むぅ……」
「……不満……」
バテアさんと私の真ん前に位置換えされ、バテアさんの拘束魔法で行動を制限されてしまったミリーネアさんとツカーサさんは、プゥっと頬を膨らませながら山道を改めて歩きはじめました。
そんなトラブルがあったものの、それ以外には特に問題なく山登りは進んでいきました。
「……見えた……門の遺跡」
先頭のリンシンさんが前方を指さしました。
その指の先に視線を向けると……木々の合間から何やら石で出来た柱のようなものが2本見えて来ました。
さらに近づいていきますと……柱に見えた石のそれは、もともと上部がつながっていてその真ん中に扉があったみたいです。
その扉の残骸と思われる石が周囲に散乱していました。
もっとも、かなりの残骸は土の中に埋もれていまして、石の柱も蔦が巻き付いていますしかなり苔むしています。
そんな石の遺跡の周囲は木々で覆われていまして、木漏れ日が遺跡とその周囲を照らしています。
「……こうして見ると、とっても神秘的な光景ですね」
石の柱を見上げながら、私は思わず勘当してしまいました。
元いた世界でも、ピラミッドやモアイなどのような古代遺跡なんかにとっても興味をもっていた私なものですから、余計に勘当したのかもしれません。
「まぁ、今はただの石の残骸なんだけどね。はるか昔には、この門がこの世界と平行して存在している魔法界とつながっていたわけなのよね」
う、うう……
「……あら?」
なんでしょう……気のせいでしょうか……何か声が聞こえたような……
うぅ……そ、そこの誰か……
「……え? ……声?」
気のせい……ではないような気がします。
思わず周囲を見回していく私。
「……えっと……このあたりから、かしら……」
その声が聞こえてきていると思われる、石の柱の方へと移動していった私。
その時です。
「みゅ! みゅう!!」
私の頭の上で羽根を休めていたミュウが、いきなり鳴き始めたのです。
しかも、いつもの楽しそうな声ではなく、どこか威嚇するような声です。
「ミュウ? どうかしたのかし……」
ガシッ
「……って、ふぇ!?」
ミュウの方へ視線を向けた、まさにその時……私の手を誰かが掴んだのです。
しかも、よく見るとその手は、石の柱の中から突き出しているではありませんか。
「はわわわわ!? こ、これなんですかぁ!?」
思わず悲鳴を上げる私。
そんな私の手をガッチリと掴んでいる、石の中から突き出している手。
「ニャ!? サーちゃんが危ないニャ!?」
「さわこ、今行くわ!」
「シロも……」
「さわこ! しっかりせい!」
そんな私に気がついた、ベル・エンジェさん・シロ・ロッサさんのおチビさんチームのみんな。
私の腰のあたりを掴むと、
「「「よいしょ!よいしょ!」」」
一斉に声を合わせながら私の体を引っ張りはじめました。
そのおかげで、私の体は徐々に後方に……同時に、石の中から突き出している手が徐々に露わになってきて……
「……さわこ、任せて」
そこに駆け寄ってきたリンシンさんが、私の体を抱え上げてそのまま走り出すと
「うわああああああああああああ!?」
石の中から、私を掴んでいた手が引っこ抜けて……と、いいますか、一人の女性が飛び出してきたんです。
まるでギリシャ神話を思わせるような布を体に巻き付けている褐色の肌の女性。
その女性は、勢いよく柱の中から飛び出すと私やおチビさんチームのみんなの上に落下してきまして……
「むぎゅ!?」
「うニャ!?」
「きゃあ!?」
「はわぁ!?」
「のじゃ!?」
私達は、その女性の下敷きになりながら変な声をあげてしまっていたんです。
◇◇
「いやぁ、すまなかったな。おかげで助かったよ」
程なくいたしまして、石の中から飛び出してきた女性がバツの悪そうな表情を浮かべながら何度も頭を下げてこられました。
身長は、私よりも背が高くてバテアさんくらいありそうです。
なので、女性にしては背が高い方ですね。
スタイルに関しては……はい、とても親近感を覚えるお方です。
その女性をマジマジと見つめている私達。
「あぁ、いきなりこんな登場の仕方をしたら、そりゃ不審に思われるよな。アタシはソルデンテ。ここソルデンテの門の守護者なんだ……まぁ、体はとっくに消滅してて、思念体だけの存在なんだけどな」
「思念体……ですか?」
「あぁ、さわこは知らないかしら……えっと、そうね……さわこの世界で言うと『幽霊』って奴が一番近い存在かしら」
「ゆ!?」
その言葉に、思わず目を丸くする私。
産まれてこの方、幽霊やお化けが大の苦手な私だけに、一瞬飛び上がって悲鳴をあげそうになったのですが……
「あん? なんだそのユーレイってのは?」
怪訝そうな表情で首をかしげているソルデンテさんを見ていると……なんでしょう、どこか緊張感に欠けるといいますか、どこかのんびりしているといいますか……怖さをほとんど感じないんですよね。
「まぁ、ユーレイは一度おいておくとして……で、その門の守護者がなんでまた石の柱の中にいたわけ?」
「よくぞ聞いてくれました!」
バテアさんの言葉に、パンと手を打つソルデンテさん。
「それがさぁ、門の周囲の次元のひずみがちょっと大きくなりはじめてさ、それを調整するために中に入って魔法で調整してたのよ……そこに運悪く厄災の魔獣がやってきちまってさぁ、追い払おうとしているウチに向こう側に落っこちちゃったのよ……かろうじて、ひずみの端っこにしがみついて堪えていたんだけどさぁ、いやぁ、さすがに50年近くぶら下がったままだったのは辛かったわぁ。その間にもさ、ひずみが大きくなったタイミングで厄災の魔獣がやってきてたんだけど、こっちはぶら下がっているのが必死だったもんだから何も出来なくてねぇ」
そう言うと、楽しそうに笑いはじめるソルデンテさん。
そんなソルデンテさんを、私達は目を丸くしながら見つめていました。
「……じゃあ、厄災の魔獣がよく出現していたのって……」
「門の守護者のソルデンテさんが、次元のひずみの向こう側に落っこちそうになっていたから……」
私とバテアさんは、思わず顔を見合わせました。
そんな私とバテアさんの前で、ソルデンテさんはそそくさとツカーサさんの元に駆け寄っています。
「ところでさぁ、そこのあんた。あんたが背負っているリュックの中からなんか美味しそうな匂いがすっごくしてるんだけどさ……なぁ、ちょっと食べさせてくれよ。この50年、何も食べてなくてさぁ、もうお腹ぺっこぺこなんだ」
「ちょ!? こ、これはみんなの分なんだから! 部外者お断りよ!」
「そう言わずにさぁ」
「駄目ったら駄目! これはいつもお世話になってるさわこやみんなの分なんだから!」
おねだりするソルデンテさん。
それを断るツカーサさん。
その見慣れない光景を前にして私達は思わず苦笑を浮かべていました。
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