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もう口をだしてもいいじゃないですか
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何もしなくていいと言われたけれど。
それはフェリシアちゃんの行動に関する事だけよね。
国王はわたしの夫だし、
ウィリアムはわたしの息子。
家族の躾は私の役目じゃなくて?
幸い王太子である長男は出来た人間で心配はいらない。
さて。
あのバカ親子。
久しぶりに脳天に鉄槌を食らわしましょうか。
そうすればどこかに忘れてきた脳みそが帰ってくるかもしれないわよね。
執務の合間にお茶を飲んでいる時の事、
その人は先ぶれもなく突然訪れた。
側近のライアンが青い顔をしてその人の訪いを告げる。
「母上が?父上を伴い来ている?」
急に一体なんだろう。
ややあって、
首根っこを掴まれ顔面蒼白になった父上を半ば強引に引きずるようにして母上が僕の執務室に入ってきた。
「母上?……と父上、ど、どうされたのですか?」
「ウィリアム、話があります」
「話?」
「貴方の今後について」
なんだろう、小柄な母上から漂ってくるこの威圧感は。
有無を言わせない絶対的な圧力……。
僕はお二人を応接室へと促した。
二人が共にソファーに座るのを見届けると、
僕は向かいのソファーへ腰を下ろす…ところで、急に母上に引き止められた。
「待って頂戴、癒しの乙女、あなたの同席を許した覚えはありません。これは王家の問題です。あなたは席を外しなさい」
母がリリナに向かって言った。
当然、リリナは僕と一緒だったからだ。
「そんな…!ウィリアム様は常にアタシが側に居ないとダメなんです…!じゃないとウィリアム様のお体がどうなるか……」
リリナのその言葉に母上から漂う気配が一気に冷えた。
「あなた、息子の体調を盾に私を脅しているの?」
「と、とんでもないです!でもアタシがお側に居なくなって、ウィリアム様が倒れてもいいんですかっ?」
「べつにかまわないわ」
「え"、」
「母上!?」
「ほんの僅かな時間、大切な話も出来ない程の体なら、今後国の大事に携わってゆくことなどできないわ。それならいっそ、一生療養していればよいのです。話の邪魔です、今すぐ出てお行きなさい」
王妃としての神々しい威厳に気圧されて、リリナは半泣きになりながら僕に縋ってきた。
「ウィリアム様ぁぁ…!」
そんなリリナを母上は容赦なく切り捨てる。
「嘘泣きはお良しなさい、見苦しい。これは命令です、部外者はさっさと出て行きなさい」
僕の隣でリリナが小さく「ひっ」と悲鳴を漏らした。
僕はリリナに言う。
「リリナ、僕は大丈夫だから。母上の言う通りに」
「……はぁぁい」
唇を尖らせてリリナは渋々部屋を出て行った。
途端に静寂が訪れる。
「まったく、あれが癒しの乙女だなんて。少なくとも王族に充てがう人間ではありません、教会は何を考えているのかしら」
母上のため息を聞きながら僕は言った。
「母上、どうしてリリナにあんな言い方を?いつも公明正大な母上らしくないですね」
「当たり前よ、彼女の所為でフェリシアちゃんを失う事になったのだもの。いいえ、違うわね、彼女とウィリアム、二人の所為よ」
「……。」
僕は何も言えなかった。
あの日、フェリシアに足蹴にされた(物理的に)背中が疼く。
フェリシアがあんな事するなんて。
いや、フェリシアにあそこまでさせたのは間違いなく僕だ。
でもあれはあくまでも魔力排出の医療行為だ。
リリナと触れる面積が広ければ広いほど吸収が早くなり、早く楽になれる。と、リリナはよく言っている。
まぁあれは見ようによってはただ抱き合っていたように見えるだろうけど…
フェリシアだってあの場にいたのだからそれはわかっていたはずなんだけどな……
「ウィリアム、貴方、フェリシアちゃんとの婚約を解消したいのね?」
自分の思考に浸っている僕は
母上に徐に切り出される。
そしてその内容に僕は面食らった。
「えぇ!?そんなわけないでしょう!何を言ってるんですか母上!」
「何を言ってるのかは貴方の方よ。
今の貴方の行動は婚約者への裏切り行為です。そんな事をしていて、婚約解消したくないだなんてどの口がほざきやがりますか!…と、失礼、少々お口が悪かったわ」
母上が扇子で口元を隠す。
僕は負けじと言い募った。
「でもそれは全て医療行為です!僕は一瞬たりともシアを裏切った事などありません!」
「そんなの貴方の理屈よ。
もし同じ事をフェリシアちゃんがして、貴方はそれを医療行為だからと許せるの?」
「……!」
「ホラ、無理でしょう?」
「………。」
知らず、僕は俯いていた。
確かに僕がいつもリリナとしている事……
常に腕を絡ませて、時にはハグをする、
え?それをフェリシアが僕以外の男と?
「絶対にダメだっ!!!」
僕はたまらなくなって
バンっとローテブルを叩いて叫んだ。
それを半目で見ていた母上が更に追い討ちをかけてくる。
「それだけでなく、必要以上に優しく接して甘やかして…これじゃフェリシアちゃんに愛想を尽かされても仕方ないわね」
「……!」
僕はもう居た堪れなさで
顔を両手で覆い隠すしか出来なかった。
そういえば両手が空いてるのは
久しぶりだな。
「ウィリアム」
「……はい」
「これが最後のチャンスよ。もう遅いかもしれないけれど何もしないで終わってしまうよりかはいいでしょう。
私ももっと早く介入すれば良かったと後悔しているわ。
フェリシアちゃんと癒しの乙女、どちらかを選びなさい」
母上の言葉を聞き、父上が思わず、といった感じで口を出す。
「もちろんフェリシアちゃんだろう!」
「貴方は黙ってらして!!」
「はい……」
もう既に散々搾られたらしい父上が
萎れた草のようにしな垂れる。
父上は何をやらかしたんだ?
シアかリリナか…?
でもそもそもリリナとはそういう関係でもなんでもないんだけど…。
リリナ以上に魔力処理の上手い乙女は存在するのかな…?
ブツブツ考える僕に、母上が喝を入れた。
脳天にチョップを食らわされる。
「何をブツブツ言ってるんです!?
ハッキリしなさいっ!!」
「ハイ!もちろんフェリシアです!!彼女との未来を取ります!!」
僕が思わず背筋を伸ばして答えると、
「よろしい!!」
と母上はご自身の膝をバシィと叩いた。
そうだ。
何を迷う事があるんだ。
え?というか迷う、という事自体がおかしくないか?
何故僕は……ダメだ、考えようとするといつも頭がボヤ~っとする……。
でも、やっぱりこれだけは変わらず譲れない。
この気持ちだけはいつも鮮明に僕の中にある。
リリナとの事を考えるとモヤが掛かる思考の中で、
灯台の灯りのように僕を導いてくれる。
僕の大切なフェリシア。
そうだな、
フェリシアが辛い思いをするくらいなら
僕の体調なんてどうでもいい。
そんな当たり前の事を何故今まで思わなかったのか……。
おかしい、僕は何かおかしいんじゃないだろうか……。
そんな僕の不安を感じ取ってか、
母上が探るような視線を向け
僕に言った。
「ところでウィリアム、今で丁度1時間が経過しています。就寝時間を除いて、いつも乙女と離れる入浴時間を大幅に超えている時間です。体調はどう?」
母上に聞かれて、
僕はハッとする。
就寝中は魔力も鎮まるので放出は必要ないが、
日中の活動時間、こんなにも長くリリナと離れたのは初めてだ。
アレ……?
体調はまったく変わらず、また悪くもない……。
リリナの話では僕が不調を来さないのは、せいぜい30分ほどだといっていたのに。
どういう事だ?
でも考えようとすると頭がボヤける。
その様子を見ていた母上が
「まさか…でも王族には魔術返しが…」と小さな声で呟いた。
「とにかく、貴方はもう一度、ちゃんとフェリシアちゃんと話し合わなくてはならないわね」
母上のその言葉に僕は大きく頷いた。
愛しい大切なフェリシア、
キミは僕を許してくれるだろうか。
とにかく執務が終わり次第すぐにフェリシアに会いにゆこう。
僕は深く決意した。
……もう既に、手遅れだったなんて思いもせずに。
それはフェリシアちゃんの行動に関する事だけよね。
国王はわたしの夫だし、
ウィリアムはわたしの息子。
家族の躾は私の役目じゃなくて?
幸い王太子である長男は出来た人間で心配はいらない。
さて。
あのバカ親子。
久しぶりに脳天に鉄槌を食らわしましょうか。
そうすればどこかに忘れてきた脳みそが帰ってくるかもしれないわよね。
執務の合間にお茶を飲んでいる時の事、
その人は先ぶれもなく突然訪れた。
側近のライアンが青い顔をしてその人の訪いを告げる。
「母上が?父上を伴い来ている?」
急に一体なんだろう。
ややあって、
首根っこを掴まれ顔面蒼白になった父上を半ば強引に引きずるようにして母上が僕の執務室に入ってきた。
「母上?……と父上、ど、どうされたのですか?」
「ウィリアム、話があります」
「話?」
「貴方の今後について」
なんだろう、小柄な母上から漂ってくるこの威圧感は。
有無を言わせない絶対的な圧力……。
僕はお二人を応接室へと促した。
二人が共にソファーに座るのを見届けると、
僕は向かいのソファーへ腰を下ろす…ところで、急に母上に引き止められた。
「待って頂戴、癒しの乙女、あなたの同席を許した覚えはありません。これは王家の問題です。あなたは席を外しなさい」
母がリリナに向かって言った。
当然、リリナは僕と一緒だったからだ。
「そんな…!ウィリアム様は常にアタシが側に居ないとダメなんです…!じゃないとウィリアム様のお体がどうなるか……」
リリナのその言葉に母上から漂う気配が一気に冷えた。
「あなた、息子の体調を盾に私を脅しているの?」
「と、とんでもないです!でもアタシがお側に居なくなって、ウィリアム様が倒れてもいいんですかっ?」
「べつにかまわないわ」
「え"、」
「母上!?」
「ほんの僅かな時間、大切な話も出来ない程の体なら、今後国の大事に携わってゆくことなどできないわ。それならいっそ、一生療養していればよいのです。話の邪魔です、今すぐ出てお行きなさい」
王妃としての神々しい威厳に気圧されて、リリナは半泣きになりながら僕に縋ってきた。
「ウィリアム様ぁぁ…!」
そんなリリナを母上は容赦なく切り捨てる。
「嘘泣きはお良しなさい、見苦しい。これは命令です、部外者はさっさと出て行きなさい」
僕の隣でリリナが小さく「ひっ」と悲鳴を漏らした。
僕はリリナに言う。
「リリナ、僕は大丈夫だから。母上の言う通りに」
「……はぁぁい」
唇を尖らせてリリナは渋々部屋を出て行った。
途端に静寂が訪れる。
「まったく、あれが癒しの乙女だなんて。少なくとも王族に充てがう人間ではありません、教会は何を考えているのかしら」
母上のため息を聞きながら僕は言った。
「母上、どうしてリリナにあんな言い方を?いつも公明正大な母上らしくないですね」
「当たり前よ、彼女の所為でフェリシアちゃんを失う事になったのだもの。いいえ、違うわね、彼女とウィリアム、二人の所為よ」
「……。」
僕は何も言えなかった。
あの日、フェリシアに足蹴にされた(物理的に)背中が疼く。
フェリシアがあんな事するなんて。
いや、フェリシアにあそこまでさせたのは間違いなく僕だ。
でもあれはあくまでも魔力排出の医療行為だ。
リリナと触れる面積が広ければ広いほど吸収が早くなり、早く楽になれる。と、リリナはよく言っている。
まぁあれは見ようによってはただ抱き合っていたように見えるだろうけど…
フェリシアだってあの場にいたのだからそれはわかっていたはずなんだけどな……
「ウィリアム、貴方、フェリシアちゃんとの婚約を解消したいのね?」
自分の思考に浸っている僕は
母上に徐に切り出される。
そしてその内容に僕は面食らった。
「えぇ!?そんなわけないでしょう!何を言ってるんですか母上!」
「何を言ってるのかは貴方の方よ。
今の貴方の行動は婚約者への裏切り行為です。そんな事をしていて、婚約解消したくないだなんてどの口がほざきやがりますか!…と、失礼、少々お口が悪かったわ」
母上が扇子で口元を隠す。
僕は負けじと言い募った。
「でもそれは全て医療行為です!僕は一瞬たりともシアを裏切った事などありません!」
「そんなの貴方の理屈よ。
もし同じ事をフェリシアちゃんがして、貴方はそれを医療行為だからと許せるの?」
「……!」
「ホラ、無理でしょう?」
「………。」
知らず、僕は俯いていた。
確かに僕がいつもリリナとしている事……
常に腕を絡ませて、時にはハグをする、
え?それをフェリシアが僕以外の男と?
「絶対にダメだっ!!!」
僕はたまらなくなって
バンっとローテブルを叩いて叫んだ。
それを半目で見ていた母上が更に追い討ちをかけてくる。
「それだけでなく、必要以上に優しく接して甘やかして…これじゃフェリシアちゃんに愛想を尽かされても仕方ないわね」
「……!」
僕はもう居た堪れなさで
顔を両手で覆い隠すしか出来なかった。
そういえば両手が空いてるのは
久しぶりだな。
「ウィリアム」
「……はい」
「これが最後のチャンスよ。もう遅いかもしれないけれど何もしないで終わってしまうよりかはいいでしょう。
私ももっと早く介入すれば良かったと後悔しているわ。
フェリシアちゃんと癒しの乙女、どちらかを選びなさい」
母上の言葉を聞き、父上が思わず、といった感じで口を出す。
「もちろんフェリシアちゃんだろう!」
「貴方は黙ってらして!!」
「はい……」
もう既に散々搾られたらしい父上が
萎れた草のようにしな垂れる。
父上は何をやらかしたんだ?
シアかリリナか…?
でもそもそもリリナとはそういう関係でもなんでもないんだけど…。
リリナ以上に魔力処理の上手い乙女は存在するのかな…?
ブツブツ考える僕に、母上が喝を入れた。
脳天にチョップを食らわされる。
「何をブツブツ言ってるんです!?
ハッキリしなさいっ!!」
「ハイ!もちろんフェリシアです!!彼女との未来を取ります!!」
僕が思わず背筋を伸ばして答えると、
「よろしい!!」
と母上はご自身の膝をバシィと叩いた。
そうだ。
何を迷う事があるんだ。
え?というか迷う、という事自体がおかしくないか?
何故僕は……ダメだ、考えようとするといつも頭がボヤ~っとする……。
でも、やっぱりこれだけは変わらず譲れない。
この気持ちだけはいつも鮮明に僕の中にある。
リリナとの事を考えるとモヤが掛かる思考の中で、
灯台の灯りのように僕を導いてくれる。
僕の大切なフェリシア。
そうだな、
フェリシアが辛い思いをするくらいなら
僕の体調なんてどうでもいい。
そんな当たり前の事を何故今まで思わなかったのか……。
おかしい、僕は何かおかしいんじゃないだろうか……。
そんな僕の不安を感じ取ってか、
母上が探るような視線を向け
僕に言った。
「ところでウィリアム、今で丁度1時間が経過しています。就寝時間を除いて、いつも乙女と離れる入浴時間を大幅に超えている時間です。体調はどう?」
母上に聞かれて、
僕はハッとする。
就寝中は魔力も鎮まるので放出は必要ないが、
日中の活動時間、こんなにも長くリリナと離れたのは初めてだ。
アレ……?
体調はまったく変わらず、また悪くもない……。
リリナの話では僕が不調を来さないのは、せいぜい30分ほどだといっていたのに。
どういう事だ?
でも考えようとすると頭がボヤける。
その様子を見ていた母上が
「まさか…でも王族には魔術返しが…」と小さな声で呟いた。
「とにかく、貴方はもう一度、ちゃんとフェリシアちゃんと話し合わなくてはならないわね」
母上のその言葉に僕は大きく頷いた。
愛しい大切なフェリシア、
キミは僕を許してくれるだろうか。
とにかく執務が終わり次第すぐにフェリシアに会いにゆこう。
僕は深く決意した。
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