4 / 18
入学式からの〜オリエンテーション②
しおりを挟む
正式名称、二年時入学新入生記念式典に出席するべく大ホールに入ったわたしと幼馴染のオリエ。
二年生のクラスは3クラス。
一年前から在学している専門履修コースの生徒が集められたAクラスとBクラス。
これは成績順になっているらしく、もちろん愛しの我が婚約者レイブンはAクラス。しかも主席だそうだ!
そしてわたしの様な、とりあえず魔法学園に在籍していたのよ~という簡単な経歴を得る為に通う卒業資格取得コースのCクラスである。
Cクラスの席であればどこに座ってもいいらしいので、わたしとオリエは前の方の椅子に座った。
オリエは嫌がったけど、式の途中で在校生代表としてレイブンが祝辞を述べる事になっているので絶対に前の席を陣取りたいと、わたしが頼み込んだ結果だ。
既に多くの生徒が集まっていて、直ぐに入学式が始まった。
まずは学園長の挨拶。
そして名誉理事を務められるクルシオ王国の王太子であらせられるジャクソン殿下の有り難いお言葉。
ジャクソン殿下はもちろんこの学校の卒業生でいらして、その縁もあって名誉理事のお一人に選ばれたのだそうだ。
そしてそして!そして!!
在校生代表として、ワード公爵家公子、レイブン=ワード様からの祝辞を賜る番となった!!
ゆっくりとした堂々たる姿で壇上へと上がって行く我が婚約者レイブン。
すらりと長身でありながら、剣術や体術により鍛え上げられた逞しい体躯を持つ。
しかも傾国の美女と謳われたお母様譲りの超美形とくりゃ~、昨日夢で会った神サマったらキャラデザインを盛り盛りに盛りまくったわね♪と言いたくなる。
三日ぶりに見る彼の姿にわたしは思わず、うっとりと呟いた。
「はぁ……男子三日会わざれば刮目して見よ、とは言うけれど……ホントね、ブンたらまた一段とステキ指数を上昇させちゃって……♡」
わたしのその呟きに隣に座るオリエが釘を刺す。
「ハイハイ、そのステキ男子が喋るわよ~ちゃんと聞いてないと後悔するわよ~」
ハッ!いけないいけない!
決して一言一句決して聞き逃すものかと、わたしは目を皿に耳を大にして全神経を壇上に立つレイブンへと向けた。
拡声魔道具の調整をみて、我が婚約者が語り出す。
「ハイラント魔法学園、第二学年新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そしてこの場には居られませんが、保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出を共に祝って頂きますことを厚く御礼申し上げます。
さて、新入生の諸君は、本日より晴れてハイラント魔法学園の生徒となりました……」
壇上から拡声魔道具越しに聞くレイブンの声もやっぱり耳に心地よく響く。
子どもの頃の変声期前の声も好きだったけど、今の大人の男性になりつつある低い落ち着いた声も大好きだ。
だけどうっとりとしながら聞いているうちに祝辞の言葉は終わってしまった。
『え?もう?一日中話しててくれてもいいのに~。アンコール!アンコール!』
と、心の中でアンコールを叫ぶわたしを他所に、ホール中に拍手が広がる。
わたしも負けじと大きな拍手を我が愛しのブンちゃんに贈った。
その一瞬、壇上のレイブンと目が合った。
「!!」
そしてレイブンはそのまま静かに壇上を降りてゆく。
わたしは感極まって隣のオリエに言った。
「み、見たっ?さっきブンと目が合って、わたしに微笑んでくれたわっ!」
「えー……?いつも通りの無表情だったと思うけど……」
「違うわ!アレは公の場にいる時のスマイルなの!」
「ハイハイ。レイブン=ワードマスターのあなたが言うのならそうなんでしょ、そういう事にしておいてあげるわよ」
「だってホントに微笑んでくれたんだもん、うふふ♡この感動を早く書に認めたい……」
「あぁ、またあの写経モドキね」
「うふ♪書き上げたら特別にオリエにあげるね♡」
「要らないわよあんな特級呪物」
「もう☆オリエちんたら」
そんな軽口を言い合っていると、ふいにホールの中がザワついた。
司会進行役を務める学年主任の教師がその人の名を告げる。
「えー、では続きまして、本校生徒会を代表しまして、生徒会長であるケイティ第二王女殿下より祝辞を賜ります」
…………!
第二王女!ケイティ!!
神サマが言っていたこの世界の主人公!
近い将来に、わたしからレイブンを奪うらしい(渡さないけど)主人公!!
わたしはそれこそ刮目して壇上に上がって行く一人の女子生徒を見た。
ピンクブロンドの髪に少しだけ日焼けした肌。
王族に相応しく清楚でありながら、長く市井で暮らした健康的な美しさを併せ持っている。
美に疎いわたしですら、麗人とは彼女の事を指すのだとわかるくらいに美しい人だった。
『さすがは主人公なだけの事はあるわね!』
わたしは思わず「天晴れ!」と声を上げたくなった。
ケイティ王女殿下が鈴を転がすような綺麗な声で祝辞を述べる。
その言葉の一つ一つに、まるで魔法が掛かっているかのように皆が聞き惚れていた。
そして祝辞を述べ終わると、ホール中に喝采が響き渡った。
その光景に眉根を寄せながらオリエが囁く。
「……どうやら学年中のほとんどの生徒に崇拝されているという噂は本当のようね……」
「ち、イケ好かない」と貴族令嬢にあるまじき舌打ちが聞こえたような気がしたけど、まぁいいか。
ゆったりと気品ある足取りで壇上から降りようとしたケイティ殿下が階段の手前で足を止めた。
そしてスッ……と壇上下に向けて手を差し出す。
どうしたのかしら?と思っていたら、直ぐ近くの席に座っていたであろうレイブンが徐に立ち上がり、ケイティ殿下の手を取った。
王女様たるもの、階段を降りる際はエスコートが必要らしい。
無表情なレイブンに手を取られながらケイティ殿下は優雅に階段を降りられる。
その時、AクラスとBクラス、両方の生徒から感嘆の声が小さく上がる。
「やっぱりお似合いねぇ……あのお二人」
「学年の主席と次席であり、生徒会の会長と副会長、そして王女と公子……もう運命としか言い表せない組み合わせよね」
「卒業後、直ぐにでも婚約発表があるんじゃない?」
「でもワード公子様には婚約者がいるのではなかったかしら?なんでも新入生の中にいるそうよ?」
「え?そうなの?まぁ気の毒ね、絶対ケイティ様には敵わないのに」
なんて、みんな好き勝手言ってくれている。
「アイツら……」
隣のオリエから怒気を含んだオーラを感じた。
「オリエさん!淑女がおデコに青筋を立ててはいけませんことよ!」
わたしがなんとか宥めると、オリエはわたしに
「あんな雑魚どもの言う事なんて気にしなくていいからね!」
と、怒りを露わに言って来た。
まぁわたしは特に気にならないし、とりあえず「オッケー☆」と返事をしておいた。
その後も恙無く式は進み、入学式は無事に終わった。
トイレ休憩を挟んで、この後直ぐに、在校生は授業が始まり、新入生はオリエンテーションに移るという。
わたしはハッと閃き、オリエに告げる。
「オリエ……!オリエと一緒にオリエンテーションを周れるなんて、嬉しいわ!」
ぷぷぷ…!と一人笑うわたしをオリエ様は絶対零度の冷ややかな声色でぶった切った。
「……………………くだらない」
「ぷぷ☆」
こうして学園内を周るオリエンテーションが始まる。
Cクラスの級友達とも初めて行動を共にするのだ。
ああ……もうワクワクが止まらないっ……!
二年生のクラスは3クラス。
一年前から在学している専門履修コースの生徒が集められたAクラスとBクラス。
これは成績順になっているらしく、もちろん愛しの我が婚約者レイブンはAクラス。しかも主席だそうだ!
そしてわたしの様な、とりあえず魔法学園に在籍していたのよ~という簡単な経歴を得る為に通う卒業資格取得コースのCクラスである。
Cクラスの席であればどこに座ってもいいらしいので、わたしとオリエは前の方の椅子に座った。
オリエは嫌がったけど、式の途中で在校生代表としてレイブンが祝辞を述べる事になっているので絶対に前の席を陣取りたいと、わたしが頼み込んだ結果だ。
既に多くの生徒が集まっていて、直ぐに入学式が始まった。
まずは学園長の挨拶。
そして名誉理事を務められるクルシオ王国の王太子であらせられるジャクソン殿下の有り難いお言葉。
ジャクソン殿下はもちろんこの学校の卒業生でいらして、その縁もあって名誉理事のお一人に選ばれたのだそうだ。
そしてそして!そして!!
在校生代表として、ワード公爵家公子、レイブン=ワード様からの祝辞を賜る番となった!!
ゆっくりとした堂々たる姿で壇上へと上がって行く我が婚約者レイブン。
すらりと長身でありながら、剣術や体術により鍛え上げられた逞しい体躯を持つ。
しかも傾国の美女と謳われたお母様譲りの超美形とくりゃ~、昨日夢で会った神サマったらキャラデザインを盛り盛りに盛りまくったわね♪と言いたくなる。
三日ぶりに見る彼の姿にわたしは思わず、うっとりと呟いた。
「はぁ……男子三日会わざれば刮目して見よ、とは言うけれど……ホントね、ブンたらまた一段とステキ指数を上昇させちゃって……♡」
わたしのその呟きに隣に座るオリエが釘を刺す。
「ハイハイ、そのステキ男子が喋るわよ~ちゃんと聞いてないと後悔するわよ~」
ハッ!いけないいけない!
決して一言一句決して聞き逃すものかと、わたしは目を皿に耳を大にして全神経を壇上に立つレイブンへと向けた。
拡声魔道具の調整をみて、我が婚約者が語り出す。
「ハイラント魔法学園、第二学年新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そしてこの場には居られませんが、保護者の皆様にも、心よりお祝いを申し上げます。また、ご来賓の皆様におかれましては、お忙しい中ご臨席を賜り、新入生の門出を共に祝って頂きますことを厚く御礼申し上げます。
さて、新入生の諸君は、本日より晴れてハイラント魔法学園の生徒となりました……」
壇上から拡声魔道具越しに聞くレイブンの声もやっぱり耳に心地よく響く。
子どもの頃の変声期前の声も好きだったけど、今の大人の男性になりつつある低い落ち着いた声も大好きだ。
だけどうっとりとしながら聞いているうちに祝辞の言葉は終わってしまった。
『え?もう?一日中話しててくれてもいいのに~。アンコール!アンコール!』
と、心の中でアンコールを叫ぶわたしを他所に、ホール中に拍手が広がる。
わたしも負けじと大きな拍手を我が愛しのブンちゃんに贈った。
その一瞬、壇上のレイブンと目が合った。
「!!」
そしてレイブンはそのまま静かに壇上を降りてゆく。
わたしは感極まって隣のオリエに言った。
「み、見たっ?さっきブンと目が合って、わたしに微笑んでくれたわっ!」
「えー……?いつも通りの無表情だったと思うけど……」
「違うわ!アレは公の場にいる時のスマイルなの!」
「ハイハイ。レイブン=ワードマスターのあなたが言うのならそうなんでしょ、そういう事にしておいてあげるわよ」
「だってホントに微笑んでくれたんだもん、うふふ♡この感動を早く書に認めたい……」
「あぁ、またあの写経モドキね」
「うふ♪書き上げたら特別にオリエにあげるね♡」
「要らないわよあんな特級呪物」
「もう☆オリエちんたら」
そんな軽口を言い合っていると、ふいにホールの中がザワついた。
司会進行役を務める学年主任の教師がその人の名を告げる。
「えー、では続きまして、本校生徒会を代表しまして、生徒会長であるケイティ第二王女殿下より祝辞を賜ります」
…………!
第二王女!ケイティ!!
神サマが言っていたこの世界の主人公!
近い将来に、わたしからレイブンを奪うらしい(渡さないけど)主人公!!
わたしはそれこそ刮目して壇上に上がって行く一人の女子生徒を見た。
ピンクブロンドの髪に少しだけ日焼けした肌。
王族に相応しく清楚でありながら、長く市井で暮らした健康的な美しさを併せ持っている。
美に疎いわたしですら、麗人とは彼女の事を指すのだとわかるくらいに美しい人だった。
『さすがは主人公なだけの事はあるわね!』
わたしは思わず「天晴れ!」と声を上げたくなった。
ケイティ王女殿下が鈴を転がすような綺麗な声で祝辞を述べる。
その言葉の一つ一つに、まるで魔法が掛かっているかのように皆が聞き惚れていた。
そして祝辞を述べ終わると、ホール中に喝采が響き渡った。
その光景に眉根を寄せながらオリエが囁く。
「……どうやら学年中のほとんどの生徒に崇拝されているという噂は本当のようね……」
「ち、イケ好かない」と貴族令嬢にあるまじき舌打ちが聞こえたような気がしたけど、まぁいいか。
ゆったりと気品ある足取りで壇上から降りようとしたケイティ殿下が階段の手前で足を止めた。
そしてスッ……と壇上下に向けて手を差し出す。
どうしたのかしら?と思っていたら、直ぐ近くの席に座っていたであろうレイブンが徐に立ち上がり、ケイティ殿下の手を取った。
王女様たるもの、階段を降りる際はエスコートが必要らしい。
無表情なレイブンに手を取られながらケイティ殿下は優雅に階段を降りられる。
その時、AクラスとBクラス、両方の生徒から感嘆の声が小さく上がる。
「やっぱりお似合いねぇ……あのお二人」
「学年の主席と次席であり、生徒会の会長と副会長、そして王女と公子……もう運命としか言い表せない組み合わせよね」
「卒業後、直ぐにでも婚約発表があるんじゃない?」
「でもワード公子様には婚約者がいるのではなかったかしら?なんでも新入生の中にいるそうよ?」
「え?そうなの?まぁ気の毒ね、絶対ケイティ様には敵わないのに」
なんて、みんな好き勝手言ってくれている。
「アイツら……」
隣のオリエから怒気を含んだオーラを感じた。
「オリエさん!淑女がおデコに青筋を立ててはいけませんことよ!」
わたしがなんとか宥めると、オリエはわたしに
「あんな雑魚どもの言う事なんて気にしなくていいからね!」
と、怒りを露わに言って来た。
まぁわたしは特に気にならないし、とりあえず「オッケー☆」と返事をしておいた。
その後も恙無く式は進み、入学式は無事に終わった。
トイレ休憩を挟んで、この後直ぐに、在校生は授業が始まり、新入生はオリエンテーションに移るという。
わたしはハッと閃き、オリエに告げる。
「オリエ……!オリエと一緒にオリエンテーションを周れるなんて、嬉しいわ!」
ぷぷぷ…!と一人笑うわたしをオリエ様は絶対零度の冷ややかな声色でぶった切った。
「……………………くだらない」
「ぷぷ☆」
こうして学園内を周るオリエンテーションが始まる。
Cクラスの級友達とも初めて行動を共にするのだ。
ああ……もうワクワクが止まらないっ……!
19
お気に入りに追加
2,202
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【掌編集】今までお世話になりました旦那様もお元気で〜妻の残していった離婚受理証明書を握りしめイケメン公爵は涙と鼻水を垂らす
まほりろ
恋愛
新婚初夜に「君を愛してないし、これからも愛するつもりはない」と言ってしまった公爵。
彼は今まで、天才、美男子、完璧な貴公子、ポーカーフェイスが似合う氷の公爵などと言われもてはやされてきた。
しかし新婚初夜に暴言を吐いた女性が、初恋の人で、命の恩人で、伝説の聖女で、妖精の愛し子であったことを知り意気消沈している。
彼の手には元妻が置いていった「離婚受理証明書」が握られていた……。
他掌編七作品収録。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
某小説サイトに投稿した掌編八作品をこちらに転載しました。
【収録作品】
①「今までお世話になりました旦那様もお元気で〜ポーカーフェイスの似合う天才貴公子と称された公爵は、妻の残していった離婚受理証明書を握りしめ涙と鼻水を垂らす」
②「何をされてもやり返せない臆病な公爵令嬢は、王太子に竜の生贄にされ壊れる。能ある鷹と天才美少女は爪を隠す」
③「運命的な出会いからの即日プロポーズ。婚約破棄された天才錬金術師は新しい恋に生きる!」
④「4月1日10時30分喫茶店ルナ、婚約者は遅れてやってきた〜新聞は星座占いを見る為だけにある訳ではない」
⑤「『お姉様はズルい!』が口癖の双子の弟が現世の婚約者! 前世では弟を立てる事を親に強要され馬鹿の振りをしていましたが、現世では奴とは他人なので天才として実力を充分に発揮したいと思います!」
⑥「婚約破棄をしたいと彼は言った。契約書とおふだにご用心」
⑦「伯爵家に半世紀仕えた老メイドは伯爵親子の罠にハマり無一文で追放される。老メイドを助けたのはポーカーフェイスの美女でした」
⑧「お客様の中に褒め褒めの感想を書ける方はいらっしゃいませんか? 天才美文感想書きVS普通の少女がえんぴつで書いた感想!」
【完結】気付けばいつも傍に貴方がいる
kana
恋愛
ベルティアーナ・ウォール公爵令嬢はレフタルド王国のラシード第一王子の婚約者候補だった。
いつも令嬢を隣に侍らす王子から『声も聞きたくない、顔も見たくない』と拒絶されるが、これ幸いと大喜びで婚約者候補を辞退した。
実はこれは二回目人生だ。
回帰前のベルティアーナは第一王子の婚約者で、大人しく控えめ。常に貼り付けた笑みを浮かべて人の言いなりだった。
彼女は王太子になった第一王子の妃になってからも、弟のウィルダー以外の誰からも気にかけてもらえることなく公務と執務をするだけの都合のいいお飾りの妃だった。
そして白い結婚のまま約一年後に自ら命を絶った。
その理由と原因を知った人物が自分の命と引き換えにやり直しを望んだ結果、ベルティアーナの置かれていた環境が変わりることで彼女の性格までいい意味で変わることに⋯⋯
そんな彼女は家族全員で海を隔てた他国に移住する。
※ 投稿する前に確認していますが誤字脱字の多い作者ですがよろしくお願いいたします。
※ 設定ゆるゆるです。
この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが
記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
【完結】婚約者が好きなのです
maruko
恋愛
リリーベルの婚約者は誰にでも優しいオーラン・ドートル侯爵令息様。
でもそんな優しい婚約者がたった一人に対してだけ何故か冷たい。
冷たくされてるのはアリー・メーキリー侯爵令嬢。
彼の幼馴染だ。
そんなある日。偶然アリー様がこらえきれない涙を流すのを見てしまった。見つめる先には婚約者の姿。
私はどうすればいいのだろうか。
全34話(番外編含む)
※他サイトにも投稿しております
※1話〜4話までは文字数多めです
注)感想欄は全話読んでから閲覧ください(汗)
最愛の婚約者に婚約破棄されたある侯爵令嬢はその想いを大切にするために自主的に修道院へ入ります。
ひよこ麺
恋愛
ある国で、あるひとりの侯爵令嬢ヨハンナが婚約破棄された。
ヨハンナは他の誰よりも婚約者のパーシヴァルを愛していた。だから彼女はその想いを抱えたまま修道院へ入ってしまうが、元婚約者を誑かした女は悲惨な末路を辿り、元婚約者も……
※この作品には残酷な表現とホラーっぽい遠回しなヤンデレが多分に含まれます。苦手な方はご注意ください。
また、一応転生者も出ます。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる