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なかった事にいたしましょう
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不足の事態にて一夜の関係を結んでしまった
相手、ヴィンセント殿下が突然現れた。
昼下がりのこの時間帯なんて政務で
忙しくされているはず。
こんな所に一体なんの目的があって
訪れたのかしら……。
わたしは内心ダラダラと嫌な汗をかきながら
でも顔には鉄壁の笑顔を貼り付けて
王妃様の隣で息を殺して座っていた。
すると先ほどまでとは別人のような
可愛らしい声を出してオディール様が
殿下に話しかけた。
「ヴィンセント殿下ご機嫌よう。
昨日はお約束しておりましたのに急に体調を
崩されたと側近の者に聞きましたわ。
もうお加減は大丈夫なのですか?
何か体調に異変をもたらすような事でもありましたのかしら……?」
と、少し含みのあるような、
どこが慎重に何かを伺うような感じで
オディール様は尋ねられた。
やめて。
昨日の“き”の字も口に出さないで。
すると殿下は申し訳なさそうにオディール様に
言った。
「……昨日は急にキャンセルになってしまい、
申し訳ありませんでした。
何か急ぎの用向きでもありましたか?」
あぁそうか……
昨日は本当ならお二人は会う約束をされ
ていたのだものね、
それがあんな事になって……
殿下にもオディール様にもなんだか申し訳ない。
殿下はオディール様に謝罪するために
来られたのか。
謝罪は少しでも早く、これ大事。
するとオディール様の隣に座っていた
リュシル様が抗議の声を上げられた。
「えぇ~!ズルいですぅ、オディール様ってば
抜けがけですわよぉ~!リュシルも
ヴィンセント殿下と2人だけでお会いしたぁ~い」
殿下は穏やかな笑顔をリュシル様に向けられ
こう応じられた。
「ははは。二人だけだなんて事にはなりませんよ。必ず側近のチャーリーが共にいますからね」
後方に控えている殿下の
側近のチャーリー=ブラウニー(18)が
軽く頭を垂れた。
オディール様とリュシル様は
ズルいズルくないの軽い言い争いを始めておられる。
それを他所にわたしはチラリと
チャーリーの方を見た。
するとわたしと目があったチャーリーが
腕を下げた状態のまま、こっそり手を振
ってくれた。
ふふ。チャーリーってば相変わらず可愛いヤツ。
チャーリーもわたしと殿下の幼馴染なのだ。
高官であるお父様のブラウニー伯爵に社会勉強と
称してよく王宮に連れられて来ていたチャーリー。
そこで知り合い、わたし達と仲良くなった。
穏やかで優しく、ちょっぴりおっちょこちょい。
有能な側近なら沢山いるけれど、
ヴィンセント殿下もチャーリーのこの為人を
好ましく思われて側に置いておられるのだ。
赤毛に緑の目、それもなんともチャーリーしてて
可愛らしい。(意味不明)
……チャーリーは昨夜の殿下とわたしの事、
何も知らないわよね?
そんな事を考えつつ、
チャーリーからふと視線を外したら直ぐに
殿下と目があった。
「……!」
というより殿下はずっとこちらを見ていた?
へ、平常心平常心…!
でもふと気がついた。
先ほどから殿下がやたら瞬きを
繰り返しておられるのだ。
目にゴミでも入ったのかしら?
なんか様子が変ね……
はっ…!
こ、これはっ……!
殿下とわたしがまだ11歳頃の事、
友好国イコリス王国の女王陛下に教えて貰った
瞬きモールス信号!!
瞬きの回数で信号を送り、
相手に用件を伝えるというものだ。
え?なになに……?
『なぜ何も言わずに帰ったんだ?』
そ、そんな事言われてもっ…!
あ、言ってないか、瞬きモールス信号だったわ。
わたしもとりあえず瞬きモールス信号で
返事をする。
『はて?何の事でしょう?』
『………二人だけで話したい事がある』
『わたしにはありません』
『俺にはあるんだよ』
『今、お仕事中ですので無理です。
王妃様のお側係がお側を離れるわけには
いきませんから』
『………』
ふっ、勝ったな。
生真面目な殿下の事だ。
仕事を放棄させてまで無理は言われまい。
すると殿下は急に王妃様の方を見た。
「母上」
「何かしら?」
「母上の側付きに際しての細かい留意点を
ハグリット嬢に伝えておきたいのですが、
彼女を少しお借りしてもよろしいでしょうか?」
『な、な、なんて事を王妃様にお願いするのよ~!留意点なんて絶対嘘でしょう!将来国政に携わる人が嘘なんて吐いていいと思ってるんですか!』
っと、わたしがバチバチ瞬きモールス信号を
送っても殿下はしれっと無視をする。
王妃様は少しお考えになり、
「いいわよ少しだけなら。
その代わり、私も貴方に話があります。
今夜、政務が終わったら私の自室に来て頂戴」
と仰った……。
「奇遇ですね、私も母上にお話がありますので
必ず伺います。では少し失礼して。ハグリット嬢」
そう言って殿下はわたしに手を差し伸べる。
うっ……殿下から有無を言わさないような
高圧力なオーラを感じる……。
わたしは渋々立ち上がった。
変に意固地になって墓穴を掘るような
事になっても困るし。
それなのに殿下の手に触れた途端、
昨日の事がフラッシュバックされて
とても平常心ではいられない……!
この手が昨日わたしに
あんな事やあんな事やあんな事をっ……!
はっ、オディール様とリュシル様が
凄い形相で睨んでくる……
いけない、平常心平常心……。
その時、ふいに王妃様が殿下に向かって言われた。
「ヴィンス、うるさいわよ」
「……私は何も言っておりませんよ」
「私には聞こえるのよ」
「………失礼します」
何?何が聞こえるの?
……って、今はそれどころじゃないわ。
わたしはヴィンセント殿下に連行された。
執務室横の応接室に着くと、
殿下はチャーリーや他の側近達に
しばらく誰も近づけないように告げた。
部屋の扉が閉まり、二人きりになる。
沈黙がわたし達を包む。
うっ……気まずい……
殿下は何やら考え込んでいるご様子だ。
きっと、どうやって昨晩の事を口止めしようか
思案しておられるのだわ。
だ、大丈夫です、殿下。
わたしの取るべき対応は全て心得ております。
少し逡巡してから、殿下がわたしに向き直る。
わたしはそのタイミングを見逃さなかった。
「ハグ…「なかった事にいたしましょう!」
…………は?」
殿下に皆まで言わせるつもりはない。
こういうのはきっと女の方から告げる方
がいいのだ。
わたしは続けた。
「ご安心ください殿下、
昨夜は何も起こらなかったと認識しております!
何もなかった事を他人にベラベラ喋るような事は
出来ませんもの。
だから殿下は、少しも!ミジンコ程度にも
心配なさらなくていいのです!
良かったですね、殿下!」
あら?殿下が急に動かなくなったわ、
どうしたのかしら。
安心して気が抜けちゃった?
と思っていたら殿下が呟くように言った。
「………いや、ちょっと待て」
「いいんです殿下、お気になさらないでください、昨夜の事は事故みたいなものなのですから、殿下が責任を感じられる事は一切必要ございません。
わたしはもう、全て記憶から抹消しましたから!」
「……抹消……」
「はい!もう綺麗さっぱり!」
「綺麗さっぱり……」
「はい!跡形もなく!」
「……跡形もなく……」
「はい、ですので心配無用です。
殿下の将来に傷がつくような事は……って殿下?どうしました?殿下?」
どうしたのかしら?
殿下が急にフリーズして動かなくなって
しまったわ。
目から光が消えているような……?
そんなに昨夜の事を気に病んでいたのかしら。
わたしが無かった事にすると言ったから
よほど安心されたのね。
せっかく安堵に浸っておられるなら
邪魔しちゃ悪いわ。
わたしはこのまま静かに
フェードアウトしましょう。
そうしてわたしは
殿下が放心されている間に御前を辞した。
応接室の扉が閉まる寸前に
殿下が膝から崩れ落ちるのが
見えたような気がしたんだけど、
まぁ気のせいよね。
昨夜の事はわたしだけが
覚えていればいいのよ。
わたしだけが大切な思い出として
宝箱にしまっておけばいい。
殿下には殿下の心から望まれる方と
添い遂げられてほしいもの。
だからこれでいい。
これで、いい。
わたしは思わず蹲ってしまいそうな両足を必死に
叱咤して、王妃様の元へと戻った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
側近のチャーリーの家名がブラウニーって、
アウト?セーフ?
相手、ヴィンセント殿下が突然現れた。
昼下がりのこの時間帯なんて政務で
忙しくされているはず。
こんな所に一体なんの目的があって
訪れたのかしら……。
わたしは内心ダラダラと嫌な汗をかきながら
でも顔には鉄壁の笑顔を貼り付けて
王妃様の隣で息を殺して座っていた。
すると先ほどまでとは別人のような
可愛らしい声を出してオディール様が
殿下に話しかけた。
「ヴィンセント殿下ご機嫌よう。
昨日はお約束しておりましたのに急に体調を
崩されたと側近の者に聞きましたわ。
もうお加減は大丈夫なのですか?
何か体調に異変をもたらすような事でもありましたのかしら……?」
と、少し含みのあるような、
どこが慎重に何かを伺うような感じで
オディール様は尋ねられた。
やめて。
昨日の“き”の字も口に出さないで。
すると殿下は申し訳なさそうにオディール様に
言った。
「……昨日は急にキャンセルになってしまい、
申し訳ありませんでした。
何か急ぎの用向きでもありましたか?」
あぁそうか……
昨日は本当ならお二人は会う約束をされ
ていたのだものね、
それがあんな事になって……
殿下にもオディール様にもなんだか申し訳ない。
殿下はオディール様に謝罪するために
来られたのか。
謝罪は少しでも早く、これ大事。
するとオディール様の隣に座っていた
リュシル様が抗議の声を上げられた。
「えぇ~!ズルいですぅ、オディール様ってば
抜けがけですわよぉ~!リュシルも
ヴィンセント殿下と2人だけでお会いしたぁ~い」
殿下は穏やかな笑顔をリュシル様に向けられ
こう応じられた。
「ははは。二人だけだなんて事にはなりませんよ。必ず側近のチャーリーが共にいますからね」
後方に控えている殿下の
側近のチャーリー=ブラウニー(18)が
軽く頭を垂れた。
オディール様とリュシル様は
ズルいズルくないの軽い言い争いを始めておられる。
それを他所にわたしはチラリと
チャーリーの方を見た。
するとわたしと目があったチャーリーが
腕を下げた状態のまま、こっそり手を振
ってくれた。
ふふ。チャーリーってば相変わらず可愛いヤツ。
チャーリーもわたしと殿下の幼馴染なのだ。
高官であるお父様のブラウニー伯爵に社会勉強と
称してよく王宮に連れられて来ていたチャーリー。
そこで知り合い、わたし達と仲良くなった。
穏やかで優しく、ちょっぴりおっちょこちょい。
有能な側近なら沢山いるけれど、
ヴィンセント殿下もチャーリーのこの為人を
好ましく思われて側に置いておられるのだ。
赤毛に緑の目、それもなんともチャーリーしてて
可愛らしい。(意味不明)
……チャーリーは昨夜の殿下とわたしの事、
何も知らないわよね?
そんな事を考えつつ、
チャーリーからふと視線を外したら直ぐに
殿下と目があった。
「……!」
というより殿下はずっとこちらを見ていた?
へ、平常心平常心…!
でもふと気がついた。
先ほどから殿下がやたら瞬きを
繰り返しておられるのだ。
目にゴミでも入ったのかしら?
なんか様子が変ね……
はっ…!
こ、これはっ……!
殿下とわたしがまだ11歳頃の事、
友好国イコリス王国の女王陛下に教えて貰った
瞬きモールス信号!!
瞬きの回数で信号を送り、
相手に用件を伝えるというものだ。
え?なになに……?
『なぜ何も言わずに帰ったんだ?』
そ、そんな事言われてもっ…!
あ、言ってないか、瞬きモールス信号だったわ。
わたしもとりあえず瞬きモールス信号で
返事をする。
『はて?何の事でしょう?』
『………二人だけで話したい事がある』
『わたしにはありません』
『俺にはあるんだよ』
『今、お仕事中ですので無理です。
王妃様のお側係がお側を離れるわけには
いきませんから』
『………』
ふっ、勝ったな。
生真面目な殿下の事だ。
仕事を放棄させてまで無理は言われまい。
すると殿下は急に王妃様の方を見た。
「母上」
「何かしら?」
「母上の側付きに際しての細かい留意点を
ハグリット嬢に伝えておきたいのですが、
彼女を少しお借りしてもよろしいでしょうか?」
『な、な、なんて事を王妃様にお願いするのよ~!留意点なんて絶対嘘でしょう!将来国政に携わる人が嘘なんて吐いていいと思ってるんですか!』
っと、わたしがバチバチ瞬きモールス信号を
送っても殿下はしれっと無視をする。
王妃様は少しお考えになり、
「いいわよ少しだけなら。
その代わり、私も貴方に話があります。
今夜、政務が終わったら私の自室に来て頂戴」
と仰った……。
「奇遇ですね、私も母上にお話がありますので
必ず伺います。では少し失礼して。ハグリット嬢」
そう言って殿下はわたしに手を差し伸べる。
うっ……殿下から有無を言わさないような
高圧力なオーラを感じる……。
わたしは渋々立ち上がった。
変に意固地になって墓穴を掘るような
事になっても困るし。
それなのに殿下の手に触れた途端、
昨日の事がフラッシュバックされて
とても平常心ではいられない……!
この手が昨日わたしに
あんな事やあんな事やあんな事をっ……!
はっ、オディール様とリュシル様が
凄い形相で睨んでくる……
いけない、平常心平常心……。
その時、ふいに王妃様が殿下に向かって言われた。
「ヴィンス、うるさいわよ」
「……私は何も言っておりませんよ」
「私には聞こえるのよ」
「………失礼します」
何?何が聞こえるの?
……って、今はそれどころじゃないわ。
わたしはヴィンセント殿下に連行された。
執務室横の応接室に着くと、
殿下はチャーリーや他の側近達に
しばらく誰も近づけないように告げた。
部屋の扉が閉まり、二人きりになる。
沈黙がわたし達を包む。
うっ……気まずい……
殿下は何やら考え込んでいるご様子だ。
きっと、どうやって昨晩の事を口止めしようか
思案しておられるのだわ。
だ、大丈夫です、殿下。
わたしの取るべき対応は全て心得ております。
少し逡巡してから、殿下がわたしに向き直る。
わたしはそのタイミングを見逃さなかった。
「ハグ…「なかった事にいたしましょう!」
…………は?」
殿下に皆まで言わせるつもりはない。
こういうのはきっと女の方から告げる方
がいいのだ。
わたしは続けた。
「ご安心ください殿下、
昨夜は何も起こらなかったと認識しております!
何もなかった事を他人にベラベラ喋るような事は
出来ませんもの。
だから殿下は、少しも!ミジンコ程度にも
心配なさらなくていいのです!
良かったですね、殿下!」
あら?殿下が急に動かなくなったわ、
どうしたのかしら。
安心して気が抜けちゃった?
と思っていたら殿下が呟くように言った。
「………いや、ちょっと待て」
「いいんです殿下、お気になさらないでください、昨夜の事は事故みたいなものなのですから、殿下が責任を感じられる事は一切必要ございません。
わたしはもう、全て記憶から抹消しましたから!」
「……抹消……」
「はい!もう綺麗さっぱり!」
「綺麗さっぱり……」
「はい!跡形もなく!」
「……跡形もなく……」
「はい、ですので心配無用です。
殿下の将来に傷がつくような事は……って殿下?どうしました?殿下?」
どうしたのかしら?
殿下が急にフリーズして動かなくなって
しまったわ。
目から光が消えているような……?
そんなに昨夜の事を気に病んでいたのかしら。
わたしが無かった事にすると言ったから
よほど安心されたのね。
せっかく安堵に浸っておられるなら
邪魔しちゃ悪いわ。
わたしはこのまま静かに
フェードアウトしましょう。
そうしてわたしは
殿下が放心されている間に御前を辞した。
応接室の扉が閉まる寸前に
殿下が膝から崩れ落ちるのが
見えたような気がしたんだけど、
まぁ気のせいよね。
昨夜の事はわたしだけが
覚えていればいいのよ。
わたしだけが大切な思い出として
宝箱にしまっておけばいい。
殿下には殿下の心から望まれる方と
添い遂げられてほしいもの。
だからこれでいい。
これで、いい。
わたしは思わず蹲ってしまいそうな両足を必死に
叱咤して、王妃様の元へと戻った。
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側近のチャーリーの家名がブラウニーって、
アウト?セーフ?
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