136 / 144
ミニ番外編
ポレットの婚礼5.5 挙式当日 ・呼ばれてない客(閑話)
しおりを挟む
今週は時間取れず簡単更新です。
(´•̥ω•̥`)<ゴメンナシャイ
ポレットの婚礼⑤と⑥の間、5.5としてお送りします。
─────────────────────
「あら?バルちゃんって、ノエルのお姉さんの結婚式に招待されていたかしら?」
愛弟子ノエルの姉であるポレット・ワイズ伯爵令嬢とアデリオール王国王孫デイビッドの挙式に出席するべく身支度を終えたツェリシアがそう言った。
玄関の前でおめかしをして髪に櫛を入れているイグリードの姿を見ての発言だ。
ノエルの父、フェリックスの友人として式に参列するアルトがイグリードを睨め付けながら答えた。
「……いや、呼ばれてない」
「でもバルちゃんは行く気満々みたいよ?」
ツェリシアの言葉に、アルトは嘆息した後に師イグリードに告げる。
「師匠、いくらノエルと仲良くなったからといってもアンタは式に呼ばれてないでしょう」
「うん!でもなんか面白そうだし、ボクが行ったらみんな喜ぶんじゃないかな☆って思って!」
「喜ぶ以前に大混乱になりますよ」
「え~☆でも、ボクの顔を知らない人もいるでしょ?」
「まぁそうですが、知っている者にすれば無視できない存在で邪魔でしかありません。……というかそれ以前にアンタ呼ばれてないでしょ」
「呼ばれてないけど行くもん!絶対行くもん!」
「可愛くねぇんだよ」
「キャインだもん!」
行く、行くなと言い合いになった師弟。
だがそろそろ家を出ないとマズイ時間となり、結局はお土産を買って帰ってくるから良い子で待ってるようにと、珍しくツェリシアに諭されて渋々(勝手に)参列を諦めたイグリードであった。
の、はずだったのだが……
「オ゛イ」
「キャインっ……!ど、どうしてバレちゃったのっ?」
変身魔法にて恰幅の良い老紳士に姿を変えてシレっと参列席に座っていたイグリードを、アルトは目敏く見つけ捕獲したのであった。
弟子の、
「てめぇお茶目が過ぎてんじゃねぇぞ」
圧力によりすっかりシオシオとなったイグリードは、結局手の平サイズの大きさのイグリード君になって、アルトの式典用のローブの中に潜んで式に参列したのであった……☆
(´•̥ω•̥`)<ゴメンナシャイ
ポレットの婚礼⑤と⑥の間、5.5としてお送りします。
─────────────────────
「あら?バルちゃんって、ノエルのお姉さんの結婚式に招待されていたかしら?」
愛弟子ノエルの姉であるポレット・ワイズ伯爵令嬢とアデリオール王国王孫デイビッドの挙式に出席するべく身支度を終えたツェリシアがそう言った。
玄関の前でおめかしをして髪に櫛を入れているイグリードの姿を見ての発言だ。
ノエルの父、フェリックスの友人として式に参列するアルトがイグリードを睨め付けながら答えた。
「……いや、呼ばれてない」
「でもバルちゃんは行く気満々みたいよ?」
ツェリシアの言葉に、アルトは嘆息した後に師イグリードに告げる。
「師匠、いくらノエルと仲良くなったからといってもアンタは式に呼ばれてないでしょう」
「うん!でもなんか面白そうだし、ボクが行ったらみんな喜ぶんじゃないかな☆って思って!」
「喜ぶ以前に大混乱になりますよ」
「え~☆でも、ボクの顔を知らない人もいるでしょ?」
「まぁそうですが、知っている者にすれば無視できない存在で邪魔でしかありません。……というかそれ以前にアンタ呼ばれてないでしょ」
「呼ばれてないけど行くもん!絶対行くもん!」
「可愛くねぇんだよ」
「キャインだもん!」
行く、行くなと言い合いになった師弟。
だがそろそろ家を出ないとマズイ時間となり、結局はお土産を買って帰ってくるから良い子で待ってるようにと、珍しくツェリシアに諭されて渋々(勝手に)参列を諦めたイグリードであった。
の、はずだったのだが……
「オ゛イ」
「キャインっ……!ど、どうしてバレちゃったのっ?」
変身魔法にて恰幅の良い老紳士に姿を変えてシレっと参列席に座っていたイグリードを、アルトは目敏く見つけ捕獲したのであった。
弟子の、
「てめぇお茶目が過ぎてんじゃねぇぞ」
圧力によりすっかりシオシオとなったイグリードは、結局手の平サイズの大きさのイグリード君になって、アルトの式典用のローブの中に潜んで式に参列したのであった……☆
1,755
お気に入りに追加
9,685
あなたにおすすめの小説
私を侮辱する婚約者は早急に婚約破棄をしましょう。
しげむろ ゆうき
恋愛
私の婚約者は編入してきた男爵令嬢とあっという間に仲良くなり、私を侮辱しはじめたのだ。
だから、私は両親に相談して婚約を解消しようとしたのだが……。
嘘つきな婚約者を愛する方法
キムラましゅろう
恋愛
わたしの婚約者は嘘つきです。
本当はわたしの事を愛していないのに愛していると囁きます。
でもわたしは平気。だってそんな彼を愛する方法を知っているから。
それはね、わたしが彼の分まで愛して愛して愛しまくる事!!
だって昔から大好きなんだもん!
諦めていた初恋をなんとか叶えようとするヒロインが奮闘する物語です。
いつもながらの完全ご都合主義。
ノーリアリティノークオリティなお話です。
誤字脱字も大変多く、ご自身の脳内で「多分こうだろう」と変換して頂きながら読む事になると神のお告げが出ている作品です。
菩薩の如く広いお心でお読みくださいませ。
作者はモトサヤハピエン至上主義者です。
何がなんでもモトサヤハピエンに持って行く作風となります。
あ、合わないなと思われた方は回れ右をお勧めいたします。
※性別に関わるセンシティブな内容があります。地雷の方は全力で回れ右をお願い申し上げます。
小説家になろうさんでも投稿します。
そう言うと思ってた
mios
恋愛
公爵令息のアランは馬鹿ではない。ちゃんとわかっていた。自分が夢中になっているアナスタシアが自分をそれほど好きでないことも、自分の婚約者であるカリナが自分を愛していることも。
※いつものように視点がバラバラします。
やり直し令嬢は本当にやり直す
お好み焼き
恋愛
やり直しにも色々あるものです。婚約者に若い令嬢に乗り換えられ婚約解消されてしまったので、本来なら婚約する前に時を巻き戻すことが出来ればそれが一番よかったのですけれど、そんな事は神ではないわたくしには不可能です。けれどわたくしの場合は、寿命は変えられないけど見た目年齢は変えられる不老のエルフの血を引いていたお陰で、本当にやり直すことができました。一方わたくしから若いご令嬢に乗り換えた元婚約者は……。
妻の私は旦那様の愛人の一人だった
アズやっこ
恋愛
政略結婚は家と家との繋がり、そこに愛は必要ない。
そんな事、分かっているわ。私も貴族、恋愛結婚ばかりじゃない事くらい分かってる…。
貴方は酷い人よ。
羊の皮を被った狼。優しい人だと、誠実な人だと、婚約中の貴方は例え政略でも私と向き合ってくれた。
私は生きる屍。
貴方は悪魔よ!
一人の女性を護る為だけに私と結婚したなんて…。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定ゆるいです。
(完結)私が貴方から卒業する時
青空一夏
恋愛
私はペシオ公爵家のソレンヌ。ランディ・ヴァレリアン第2王子は私の婚約者だ。彼に幼い頃慰めてもらった思い出がある私はずっと恋をしていたわ。
だから、ランディ様に相応しくなれるよう努力してきたの。でもね、彼は・・・・・・
※なんちゃって西洋風異世界。現代的な表現や機器、お料理などでてくる可能性あり。史実には全く基づいておりません。
元婚約者は戻らない
基本二度寝
恋愛
侯爵家の子息カルバンは実行した。
人前で伯爵令嬢ナユリーナに、婚約破棄を告げてやった。
カルバンから破棄した婚約は、ナユリーナに瑕疵がつく。
そうなれば、彼女はもうまともな縁談は望めない。
見目は良いが気の強いナユリーナ。
彼女を愛人として拾ってやれば、カルバンに感謝して大人しい女になるはずだと考えた。
二話完結+余談
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。