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激情の魔女
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「うっ……ふっ……うぅぅ……」
仄暗い空間の中、ジュジュは泣いていた。
その涙の粒がクラムの頬に落ちてゆく。
クラムは驚いた顔をしてジュジュを見上げていた。
「クラムの……クラムのバカぁ……」
今、ジュジュの心はぐちゃぐちゃに潰れてしまっている。
子供みたいに泣きじゃくる自分が情けなくて悲しい。
こんな自分じゃそりゃ大人の健康的な色気を持つピンクブロンドに勝てるはずがない。
でも、それでも……自分の知らない所であんな事をしていたなんて。
ジュジュがなかなか越えられないと苦悩した一線をいとも簡単にあの人と……。
それが悔しくて悲しくて、ジュジュは延々と涙を零し続けた。
クラムに馬乗りになったままで。
あの時、ジュジュは怒りのあまりクラムの胸ぐらを掴んだまま無意識に転移魔法を用いて飛んでいた。
往路は森の魔力を借りて1回で辿り着く転移も、復路は自身の魔力のみで何地点かを経由して森まで戻らねばならない。
だがジュジュは激情のあまり一度の転移だけで古の森まで戻ってきたのであった。
きっと潜在する魔力までも一気に出力したに違いない。
まぁ残念ながら森までは一歩及ばず、届いてはいないが。
ここは森のすぐ側にある湖の畔だ。
その畔に何故かクラムを引き連れて転移した。
到達の瞬間にバランスを崩し、咄嗟に自分の身を下にしてジュジュを庇ったクラムに馬乗りになる形でそのまま接地したのだ。
そしてその状況を理解する余裕も無く、ジュジュは激情のままに泣き出したのであった。
クラムは訳がわからないまま呆然としてジュジュを見つめている。
自分が何をしたのかまるでわかっていないような、そんな戸惑いを隠しきれない顔をしていた。
こんな時は流石に表情筋も仕事をするのかとジュジュは腹立たしかった。
涙を流しながら苦渋に満ちた顔をするジュジュにクラムが問いかける
「どうした?ジュジュ、なぜ泣いている?なぜ王都に?」
「よくもそんなっ……よくもあんなっ……」
まるで要領を得ない様子で訊いてくるクラムにジュジュの怒りが余計に募ってゆく。
「クラムの裏切りものっ……」
「裏切り?なんのことだ」
「とぼけないでよっ、私が何も知らないと思ったら大間違いなんだからっ」
「知っている?何を」
「無記名の手紙が届いたんだからっ、クラムが、王都で素敵な人と出会ったってっ……」
「出会い?誰と」
「さっき部屋にいたピンクの髪の人とよっ!写真も入っていたのよっ、仲良く寄り添っているのと、後ろから抱きつかれている写真が!」
「さっき部屋にいた?ピンクの髪?ちょっと待て」
「待たないっ!もうイヤっ!わかったわよっ!婚約を解消してあげるわよっ!それで満足でしょうっ!」
ジュジュはそう言ってクラムから身を離し駆け出した。
「待てっ!ジュジュっ!」
クラムは慌てて起き上がり、ジュジュの後を追う。
しかし森の一番外れにある木を越えたジュジュに向け、クラムが手を伸ばしたその瞬間の事であった。
バチンッと何か跳ね返すような大きな音がして、ジュジュを捕まえようと伸ばしたクラムの手を弾いた。
「っ!?」
「……っ!」
弾かれた衝撃はかなりのものだったのだろう。
クラムが顔を顰めて手を押さえていた。
「これは……」
森がクラムを拒絶した。
ジュジュがクラムを拒絶したのだ。
そのため、クラムは森に弾かれた。
古の森の魔女が認めない者は森に入ることすら許されない。
ジュジュが完全にクラムを拒絶したのに森が応じ、クラムが足を踏み入れる事を許さなかったのだ。
二人の境界線は見えない森の境界線。
ジュジュが、古の森の魔女が許さない限り、クラムは二度と森に入る事は出来ない。
その状況を即座に判断したクラムが焦りの表情を浮かべる。
「ジュジュ、話を聞いてくれ」
ジュジュは泣き疲れた顔をしてそれに答えた。
「もう何も話す事なんてないわ。あなたは他の人に心を移し、私との結婚の約束を反故にした、それだけのことよ」
「違う。そんな事はしていない」
「無理しなくていいのよクラム。本当はピンクと結ばれたいんでしょう?だってプロポーズしていたものねっ……」
「それをどこでっ……」
ジュジュの言葉を聞き、途端に焦燥感を露わにするクラムにジュジュはもう乾いた笑みを浮かべるしかなかった。
「……見たのよ、王都の食堂で。手紙が届いてすぐにあなたに本当の事を聞きたくて王都に行ったの。でもそこで見たのは、あなたがあのピンクの髪の人に跪いてプロポーズをする場面だった」
「違うっ、それは違うぞジュジュ」
「何が違うというの?だってあなた、花を手渡しながら真剣な表情で告げていたじゃない……でも、もうどうでもいいわ……」
「どうでもいいとは?」
「だってもう婚約は解消するんだもの。せめてクラムの赤ちゃんを生みたくて頑張ったけと、それももういいわ」
「ジュジュっ」
「もうどうでもいい。誰でもいい。とにかく子を産んで血を繋げればいいんでしょ?」
「何を言っているっ!?」
「それもクラムにはもう関係ないことよ……今日はごめんなさい、邪魔をして……協会には私の方から連絡しておくから……だから……もう」
「ジュジュ……?」
ジュジュはクラムを見据えながらゆっくりと後退りをした。
クラムはジュジュが見た事もないような顔をして、一心にこちらを見ている。
「そんな顔もするんだね……」
別れを受け入れた途端に彼の色んな表情を目にする事になるなんて皮肉なものだなとジュジュはどこか遠くにそれを感じていた。
「ジュジュ、待て」
「………クラム」
「ジュジュっ!」
「この二年、楽しかった。本当にありがとう……」
これで終わるんだ。
この言葉を告げたらもうそれでお終い。
呆気ない幕切れ。
「さよなら……さよならクラム………」
そう言ってジュジュは踵を返し駆け出した。
「ジュジュっ!!」
悲鳴に近いクラムの声。
その声を背中に受け、ジュジュが森の深部へ入っていこうとしたその時、凄まじい破裂音が辺りに響いた。
「えっ……!?」
その音に驚いたジュジュが振り返り、クラムの方を見る。
するとそこには、
森の強烈な結界に体当たりをし、自らの魔力で無理やり結界を乗り越えようとするクラムの姿があった。
「ク、クラムっ!?」
仄暗い空間の中、ジュジュは泣いていた。
その涙の粒がクラムの頬に落ちてゆく。
クラムは驚いた顔をしてジュジュを見上げていた。
「クラムの……クラムのバカぁ……」
今、ジュジュの心はぐちゃぐちゃに潰れてしまっている。
子供みたいに泣きじゃくる自分が情けなくて悲しい。
こんな自分じゃそりゃ大人の健康的な色気を持つピンクブロンドに勝てるはずがない。
でも、それでも……自分の知らない所であんな事をしていたなんて。
ジュジュがなかなか越えられないと苦悩した一線をいとも簡単にあの人と……。
それが悔しくて悲しくて、ジュジュは延々と涙を零し続けた。
クラムに馬乗りになったままで。
あの時、ジュジュは怒りのあまりクラムの胸ぐらを掴んだまま無意識に転移魔法を用いて飛んでいた。
往路は森の魔力を借りて1回で辿り着く転移も、復路は自身の魔力のみで何地点かを経由して森まで戻らねばならない。
だがジュジュは激情のあまり一度の転移だけで古の森まで戻ってきたのであった。
きっと潜在する魔力までも一気に出力したに違いない。
まぁ残念ながら森までは一歩及ばず、届いてはいないが。
ここは森のすぐ側にある湖の畔だ。
その畔に何故かクラムを引き連れて転移した。
到達の瞬間にバランスを崩し、咄嗟に自分の身を下にしてジュジュを庇ったクラムに馬乗りになる形でそのまま接地したのだ。
そしてその状況を理解する余裕も無く、ジュジュは激情のままに泣き出したのであった。
クラムは訳がわからないまま呆然としてジュジュを見つめている。
自分が何をしたのかまるでわかっていないような、そんな戸惑いを隠しきれない顔をしていた。
こんな時は流石に表情筋も仕事をするのかとジュジュは腹立たしかった。
涙を流しながら苦渋に満ちた顔をするジュジュにクラムが問いかける
「どうした?ジュジュ、なぜ泣いている?なぜ王都に?」
「よくもそんなっ……よくもあんなっ……」
まるで要領を得ない様子で訊いてくるクラムにジュジュの怒りが余計に募ってゆく。
「クラムの裏切りものっ……」
「裏切り?なんのことだ」
「とぼけないでよっ、私が何も知らないと思ったら大間違いなんだからっ」
「知っている?何を」
「無記名の手紙が届いたんだからっ、クラムが、王都で素敵な人と出会ったってっ……」
「出会い?誰と」
「さっき部屋にいたピンクの髪の人とよっ!写真も入っていたのよっ、仲良く寄り添っているのと、後ろから抱きつかれている写真が!」
「さっき部屋にいた?ピンクの髪?ちょっと待て」
「待たないっ!もうイヤっ!わかったわよっ!婚約を解消してあげるわよっ!それで満足でしょうっ!」
ジュジュはそう言ってクラムから身を離し駆け出した。
「待てっ!ジュジュっ!」
クラムは慌てて起き上がり、ジュジュの後を追う。
しかし森の一番外れにある木を越えたジュジュに向け、クラムが手を伸ばしたその瞬間の事であった。
バチンッと何か跳ね返すような大きな音がして、ジュジュを捕まえようと伸ばしたクラムの手を弾いた。
「っ!?」
「……っ!」
弾かれた衝撃はかなりのものだったのだろう。
クラムが顔を顰めて手を押さえていた。
「これは……」
森がクラムを拒絶した。
ジュジュがクラムを拒絶したのだ。
そのため、クラムは森に弾かれた。
古の森の魔女が認めない者は森に入ることすら許されない。
ジュジュが完全にクラムを拒絶したのに森が応じ、クラムが足を踏み入れる事を許さなかったのだ。
二人の境界線は見えない森の境界線。
ジュジュが、古の森の魔女が許さない限り、クラムは二度と森に入る事は出来ない。
その状況を即座に判断したクラムが焦りの表情を浮かべる。
「ジュジュ、話を聞いてくれ」
ジュジュは泣き疲れた顔をしてそれに答えた。
「もう何も話す事なんてないわ。あなたは他の人に心を移し、私との結婚の約束を反故にした、それだけのことよ」
「違う。そんな事はしていない」
「無理しなくていいのよクラム。本当はピンクと結ばれたいんでしょう?だってプロポーズしていたものねっ……」
「それをどこでっ……」
ジュジュの言葉を聞き、途端に焦燥感を露わにするクラムにジュジュはもう乾いた笑みを浮かべるしかなかった。
「……見たのよ、王都の食堂で。手紙が届いてすぐにあなたに本当の事を聞きたくて王都に行ったの。でもそこで見たのは、あなたがあのピンクの髪の人に跪いてプロポーズをする場面だった」
「違うっ、それは違うぞジュジュ」
「何が違うというの?だってあなた、花を手渡しながら真剣な表情で告げていたじゃない……でも、もうどうでもいいわ……」
「どうでもいいとは?」
「だってもう婚約は解消するんだもの。せめてクラムの赤ちゃんを生みたくて頑張ったけと、それももういいわ」
「ジュジュっ」
「もうどうでもいい。誰でもいい。とにかく子を産んで血を繋げればいいんでしょ?」
「何を言っているっ!?」
「それもクラムにはもう関係ないことよ……今日はごめんなさい、邪魔をして……協会には私の方から連絡しておくから……だから……もう」
「ジュジュ……?」
ジュジュはクラムを見据えながらゆっくりと後退りをした。
クラムはジュジュが見た事もないような顔をして、一心にこちらを見ている。
「そんな顔もするんだね……」
別れを受け入れた途端に彼の色んな表情を目にする事になるなんて皮肉なものだなとジュジュはどこか遠くにそれを感じていた。
「ジュジュ、待て」
「………クラム」
「ジュジュっ!」
「この二年、楽しかった。本当にありがとう……」
これで終わるんだ。
この言葉を告げたらもうそれでお終い。
呆気ない幕切れ。
「さよなら……さよならクラム………」
そう言ってジュジュは踵を返し駆け出した。
「ジュジュっ!!」
悲鳴に近いクラムの声。
その声を背中に受け、ジュジュが森の深部へ入っていこうとしたその時、凄まじい破裂音が辺りに響いた。
「えっ……!?」
その音に驚いたジュジュが振り返り、クラムの方を見る。
するとそこには、
森の強烈な結界に体当たりをし、自らの魔力で無理やり結界を乗り越えようとするクラムの姿があった。
「ク、クラムっ!?」
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