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アンリエッタとエゼキエル十六歳、デビュタントの夜①
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デビュタントとなる夜会当日の朝、
アンリエッタは専属侍女のマヤをはじめとする複数の侍女達に取り囲まれて目を覚ました。
「おはようございます妃殿下。さぁ起きて下さいまし、今日はやる事がいっぱいありますよ!」
そう言ったマヤに見ぐるみを剥がされてバスタブに放り込まれる。
いい香りの香油を入れた湯で全身を磨かれ、同じ香油でマッサージもされる。
爪を整えられ、人生初のマニキュアを塗ってもらう。
マネキュアは桜貝のような優しい色合いのものだった。
それだけでぐっと大人っぽい手になり、アンリエッタは思わず魔法だわ……と呟いて侍女達を笑わせた。
侍女たちが皆、口々に言う。
「わたし達の妃殿下。今日は貴女様をこの国で一番美しい女性にして差し上げますからね」
「オリオルにアンリエッタ妃あり!と国内外に言わしめましょう!」
ーーみんなやけに気合いが入っているわね、でもそれがデビュタントするという事なのね!私も頑張らなくては!
と、心の中で張り切るアンリエッタにマヤが
「今はその頑張りは、大人しく座っている事へと向けて下さいましね」と釘を刺してきた。
そしてドレスに着替え、装飾品を身につけて最後にティアラをのせる。
アンリエッタの淡いベージュブロンドをサイドに緩く編み込んだ髪に、エゼキエルの瞳の色のティアラは殊の外映えていた。
「完璧です……!」
「妃殿下、お美しゅうございます……!」
「よくぞここまで大きくなられて……」
「あんなにお小さかった妃殿下が……」
と、若干お母さんのような意見も飛び交ったが、その侍女たちの奮闘の甲斐あって今宵のアンリエッタは、月の女神の妖精(意味不明)かと見紛うばかりの美しさであった。
丁度その時、アンリエッタの自室の扉がノックされる。
「きっと陛下のお迎えですよ」
マヤがそう言って扉を開けた。
すると護衛騎士のリックが先ん出て入室した後に、王族の正装に身を包んだエゼキエルが入って来た。
そしてアンリエッタの姿を認めて柔らかく微笑む。
「アンリ」
「……エルっ……!」
ーーな、なんて素敵なのっ!!
銀糸の肩章や釦で飾られた深いチャコールグレーの詰襟の正装姿。
エゼキエルの濃紺の髪色によく映え、まるでどこかの国の王様かと思うばかりの神々しさであった。
ーーエルは本物の王様だけれども!
十六歳になり幼さの抜けて来た顔立ちはそれでもなお美しく、加えて魔術だけでなく剣術の鍛錬でも鍛えられた体格は既に少年と呼ぶには相応しくないほど逞しく成長している。
まぁ要するに大人っぽくて素敵!なのである。
「アンリ……!今日は本当に綺麗だね。アンリはいつも愛らしいけど、今日は月の妖精のように神秘的な美しさだ」
エゼキエルの賞賛の声に、侍女たちが小さくガッツポーズをしたのをアンリエッタは視界の端に捕えた。
でも今、アンリエッタはそれどころではない。
「何を言っているの!美しいのはエルの方よ!エルって本当に王様だったのね……!素敵だわカッコいいわ眼福だわありがとうエル……!」
エゼキエルがあまりにも素敵過ぎてアンリエッタの語彙力が崩壊し、もはや何を言っているのかわからない。
それを聞きエゼキエルは笑った。
「あははっ!お褒めにあずかり光栄だよ。でも今夜ばかりは絶対にアンリの方が綺麗だ。俺は最高に鼻が高いよ、こんな美しい人が我が妃だという事が」
といってエゼキエルはアンリエッタの手を掬い取り、指先にキスをした。
「きゃーっ」
という悲鳴が侍女連の方から聞こえたが、そっとしておいてあげるのが優しさだ。
何故だろう。
昨日、同じように指先にタイラー=ベルファストがキスをしたのに、その時の感覚と全く違う。
あの時はドキドキして恥ずかしかったけど、
エゼキエルのキスは嬉しくてくすぐったくて温かな気持ちになる。
ーーやっぱりエルって凄いわ。
何が凄いのかはアンリエッタにも分からないが、とにかく凄い。
凄く、大好きなのである。
思わずほぅ……とため息を吐いてしまう。
エゼキエルはそのままアンリエッタの手を取り、自身の腕に添わせた。
そのスマートなエスコートに侍女連からもため息が上がる。
「では行こうか。今夜を最高の夜にしよう」
「うん!」
様々な不安な気持ちもあったが、
自信に満ちたエゼキエルの姿を見て全て払拭されてしまった。
せっかくのデビュタント。
公の場でエゼキエルと初めてダンスを踊るのだ。
今日という日を楽しまなくては勿体ない。
アンリエッタは不思議とそんな気持ちになっていた。
そんなアンリエッタの姿を見てエゼキエルは心の中で安堵していた。
昨日、父親であるベルファスト伯との面会の後のアンリエッタは明らかに様子が変だった。
気になったので秘密裏にアンリエッタにつけている女性暗部から話を聞くと、ベルファスト伯は次期当主候補の青年を連れていたと言う。
聞けばアンリエッタの従兄だとか。
ーー再嫁する相手として紹介されたのか。
しかもアンリエッタの手に触れ、指先にキスをしたという。
ーー許せないな。
だから先程エゼキエルはアンリエッタの指先にキスをしたのだ。
アンリエッタの記憶から他の男の記憶を消し、上書きをしたかった。
成人するまであと二年。
いや、十七になれば準備期間として様々な事が一気に動き出すだろう。
ーーまだだ。まだ自分には圧倒的に足りないものがある。
だけどエゼキエルは絶対に状況を覆すつもりでいるのだ。
ーー必ず、必ず。
足りないのであれば掴み取ればいい。
補うなんてじれったい事は必要ない。
ーー絶対に失うもんか。
鮮烈に光るエゼキエルの赤い瞳。
この瞳に映り続けるのはただ一人でいい、
エゼキエルは幼い頃から既にそう決めていたのであった。
様々な思惑が交差する夜会が、
始まろうとしていた。
アンリエッタは専属侍女のマヤをはじめとする複数の侍女達に取り囲まれて目を覚ました。
「おはようございます妃殿下。さぁ起きて下さいまし、今日はやる事がいっぱいありますよ!」
そう言ったマヤに見ぐるみを剥がされてバスタブに放り込まれる。
いい香りの香油を入れた湯で全身を磨かれ、同じ香油でマッサージもされる。
爪を整えられ、人生初のマニキュアを塗ってもらう。
マネキュアは桜貝のような優しい色合いのものだった。
それだけでぐっと大人っぽい手になり、アンリエッタは思わず魔法だわ……と呟いて侍女達を笑わせた。
侍女たちが皆、口々に言う。
「わたし達の妃殿下。今日は貴女様をこの国で一番美しい女性にして差し上げますからね」
「オリオルにアンリエッタ妃あり!と国内外に言わしめましょう!」
ーーみんなやけに気合いが入っているわね、でもそれがデビュタントするという事なのね!私も頑張らなくては!
と、心の中で張り切るアンリエッタにマヤが
「今はその頑張りは、大人しく座っている事へと向けて下さいましね」と釘を刺してきた。
そしてドレスに着替え、装飾品を身につけて最後にティアラをのせる。
アンリエッタの淡いベージュブロンドをサイドに緩く編み込んだ髪に、エゼキエルの瞳の色のティアラは殊の外映えていた。
「完璧です……!」
「妃殿下、お美しゅうございます……!」
「よくぞここまで大きくなられて……」
「あんなにお小さかった妃殿下が……」
と、若干お母さんのような意見も飛び交ったが、その侍女たちの奮闘の甲斐あって今宵のアンリエッタは、月の女神の妖精(意味不明)かと見紛うばかりの美しさであった。
丁度その時、アンリエッタの自室の扉がノックされる。
「きっと陛下のお迎えですよ」
マヤがそう言って扉を開けた。
すると護衛騎士のリックが先ん出て入室した後に、王族の正装に身を包んだエゼキエルが入って来た。
そしてアンリエッタの姿を認めて柔らかく微笑む。
「アンリ」
「……エルっ……!」
ーーな、なんて素敵なのっ!!
銀糸の肩章や釦で飾られた深いチャコールグレーの詰襟の正装姿。
エゼキエルの濃紺の髪色によく映え、まるでどこかの国の王様かと思うばかりの神々しさであった。
ーーエルは本物の王様だけれども!
十六歳になり幼さの抜けて来た顔立ちはそれでもなお美しく、加えて魔術だけでなく剣術の鍛錬でも鍛えられた体格は既に少年と呼ぶには相応しくないほど逞しく成長している。
まぁ要するに大人っぽくて素敵!なのである。
「アンリ……!今日は本当に綺麗だね。アンリはいつも愛らしいけど、今日は月の妖精のように神秘的な美しさだ」
エゼキエルの賞賛の声に、侍女たちが小さくガッツポーズをしたのをアンリエッタは視界の端に捕えた。
でも今、アンリエッタはそれどころではない。
「何を言っているの!美しいのはエルの方よ!エルって本当に王様だったのね……!素敵だわカッコいいわ眼福だわありがとうエル……!」
エゼキエルがあまりにも素敵過ぎてアンリエッタの語彙力が崩壊し、もはや何を言っているのかわからない。
それを聞きエゼキエルは笑った。
「あははっ!お褒めにあずかり光栄だよ。でも今夜ばかりは絶対にアンリの方が綺麗だ。俺は最高に鼻が高いよ、こんな美しい人が我が妃だという事が」
といってエゼキエルはアンリエッタの手を掬い取り、指先にキスをした。
「きゃーっ」
という悲鳴が侍女連の方から聞こえたが、そっとしておいてあげるのが優しさだ。
何故だろう。
昨日、同じように指先にタイラー=ベルファストがキスをしたのに、その時の感覚と全く違う。
あの時はドキドキして恥ずかしかったけど、
エゼキエルのキスは嬉しくてくすぐったくて温かな気持ちになる。
ーーやっぱりエルって凄いわ。
何が凄いのかはアンリエッタにも分からないが、とにかく凄い。
凄く、大好きなのである。
思わずほぅ……とため息を吐いてしまう。
エゼキエルはそのままアンリエッタの手を取り、自身の腕に添わせた。
そのスマートなエスコートに侍女連からもため息が上がる。
「では行こうか。今夜を最高の夜にしよう」
「うん!」
様々な不安な気持ちもあったが、
自信に満ちたエゼキエルの姿を見て全て払拭されてしまった。
せっかくのデビュタント。
公の場でエゼキエルと初めてダンスを踊るのだ。
今日という日を楽しまなくては勿体ない。
アンリエッタは不思議とそんな気持ちになっていた。
そんなアンリエッタの姿を見てエゼキエルは心の中で安堵していた。
昨日、父親であるベルファスト伯との面会の後のアンリエッタは明らかに様子が変だった。
気になったので秘密裏にアンリエッタにつけている女性暗部から話を聞くと、ベルファスト伯は次期当主候補の青年を連れていたと言う。
聞けばアンリエッタの従兄だとか。
ーー再嫁する相手として紹介されたのか。
しかもアンリエッタの手に触れ、指先にキスをしたという。
ーー許せないな。
だから先程エゼキエルはアンリエッタの指先にキスをしたのだ。
アンリエッタの記憶から他の男の記憶を消し、上書きをしたかった。
成人するまであと二年。
いや、十七になれば準備期間として様々な事が一気に動き出すだろう。
ーーまだだ。まだ自分には圧倒的に足りないものがある。
だけどエゼキエルは絶対に状況を覆すつもりでいるのだ。
ーー必ず、必ず。
足りないのであれば掴み取ればいい。
補うなんてじれったい事は必要ない。
ーー絶対に失うもんか。
鮮烈に光るエゼキエルの赤い瞳。
この瞳に映り続けるのはただ一人でいい、
エゼキエルは幼い頃から既にそう決めていたのであった。
様々な思惑が交差する夜会が、
始まろうとしていた。
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