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第三部 最終章

子宮

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 目を開くと、そこは真っ暗闇だった。身体は重く頭も痛かった。何してたんだっけ……。あっ、雨の中で……? 慌てて身体を起こす。
 ずぶ濡れだったはずなのに……乾いてる。……いや、違う! これ私の服じゃない。

 私は身体中をまさぐった。下着をつけていない。それは誰かに素っ裸にされたことを意味する。それを理解し絶望に染まる。

 何処だ。此処は何処だ。早く此処から脱出しなければならない。私は息を殺しながら恐る恐る立ち上がり、暗闇に慣れはじめた眼で辺りを見渡した。

 水色のカーテンの隙間から薄明かりが入り込んでいる。恐らく街灯の光だろう。雨音も聴こえる。

 カーテンレールから箪笥(たんす)の上へと、部屋に対し斜めに物干し竿が渡してあって、洗濯物が掛かっている。そこには何枚か女性物の下着が干してある。

 そして、その箪笥には小さな女の子が好きそうなシールがペタペタと貼ってあり、壁にはサインペンで描かれたようなネコかウサギの落書きがある。

 本棚があって、そこには写真立てが倒れている。私はそれを手に取って写真を見てみた。すると瞬時に私の両目から涙がボロボロと零れ落ちた。そこには満面の笑みで頬を寄せ合う舞と可愛らしい少女が写っていたのだ。
  
 舞って、こんなふうに笑うんだ……。私が見たことのない舞だった。健やかでキラキラ眩しくて双子の私が羨むほどの素敵な笑顔だ。

 そんな笑顔を私が奪ってきたんだ。いや違う。舞の笑顔を土の中に埋めて、その笑顔が出てこないように何度も何度も私が踏み付けていた。

 まるで舞が私に笑いかけているようで、私たちの確執なんて一切ないように思えてきてしまう。

 少女の笑顔に私の涙が落ちた。目が大きくて、とても可愛いらしい顔をしている。この子の笑顔をみれば、舞がどれだけの愛情を注ぎ込んできたのかがわかる。

 この親子は確実に間違いなく愛し合っている。それはどの親子にも言えることかもしれない。だけど写真には写らないそれ以上の何かが私には分かる気がした。

 でも今は写真に写っている少女がこの部屋には居ない。どんな寂しさなんだろう。どんな悲しさなんだろう。舞の気持ちを考えると胸が張り裂けそうだ。

 写真立ては偶然倒れたのではなく、あえて伏せたんだと思った。この二人の笑顔が思い出にならないように……。だから私は写真立てをもう一度伏せた。すると部屋の外から足音が近づいてきて玄関のドアの鍵が開けられた。
  
 隣の部屋が明るくなる。正真正銘、此処は舞の生活する部屋だ。何年ぶりだろうか。同じ空間で同じ空気を吸うことは……。

 舞がここまで私を運んでくれたのだろうか。でもどうすればいい。もう逃げることもできない。どうすることもできない。渇いた喉で唾を飲み込み、意を決して隣の部屋に繋がるドアを開けた。

 ストーブの前に私の着ていた服が丁寧に干されている。

 舞は買い物袋から物を取り出しているところだった。レトルトのお粥、おでこに貼る冷却シート、風邪薬……。

 私を見た舞は冷却シートの箱をおもむろに開け、その中の一枚を私に向かって放り投げた。

「熱あるみたいだから、それ貼って布団に戻れ。そんで、お粥喰って、薬飲んで、また寝ろ」

 ひんやりした冷却シートが温かかった。その優しさに涙が溢れる。こんな私なんかのために。

 達也が舞に恋した理由も、由美ちゃんが舞を慕っていた理由も今ならちゃんと解る気がした。
  
 ありがとう、と私は言った。

「は? 何がだよ」

「こうして介抱してくれて……」

「べつにそんなんじゃねえし……」

「でも、どうして? 私のことなんか、ほっとけばよかったのに……」

 舞は鼻で笑った。

「公園のベンチに私の死体が転がってやがったんだ」舞はアハハと不適に笑った。「私は私を必死に助けたんだ。だって私を救えるのは私以外にこの世に存在しないんだからさあ! ついに頭がイカれたと思ったよ。でも死んでたのは私じゃなかった。オマエがグチョグチョになって寝てるだけだったんだよ。死ねるかよ。死ねるかってんだよ。死ねるかよ、死んでたまるか。クソッ、クソッ!」

 私はたじろぐ。舞は買ってきたばかりの缶チューハイの飲み口を乱暴に開け、勢いよく流し込んだ。口端から流れ落ちた雫を手の甲で拭い、テーブルに叩きつけるように缶を置くと、中身が激しく飛び散って、テーブルの上が派手に汚れたが舞は全く気にせずに椅子に身体を放り投げ、目を細めて蛍光灯の光に目をくらませ、そのまま動かずしばらく沈黙が続いた。

 私はアルコールに弱くほとんどお酒を呑めない。ならば舞もきっと同じ体質だろう。舞の顔が見る見るうちに朱くなっていく。

 ドラッグストアのビニール袋には下着もあった。舞は私の目線が目に入ったようで、おもむろに私に差し出した。

「悪かったな、勝手に脱がしちまって……。でもさ、濡れた下着のまま着替えさせて、布団に入れるのも、どうかと思ったし、同じような身体してるんだろうから、べつにいいかなって思ったんだ。だけど私なんかと違って綺麗な身体してんなあ……。オマエ処女だろ?」

 私が下着を受け取ると舞は再び缶チューハイを豪快に傾けた。私は舞の喉が動くのを見ていた。中身が減った缶チューハイは甲高い音を起ててテーブルに置かれ、舞は、図星かよ、と言って椅子の背もたれにのけ反って笑った。

「オマエさ、私が担いで此処まで連れてきてさ、着替えさせても気づかなかったな。本当に死にかけてんのかと思って、救急車呼ぼうと思ったくらいだよ。でも違うかもしれないと思ってバッグの中見させてもらったよ。オマエ、精神病とかやっちゃってんだろ?」

 酔っ払っていたと思ったら、まともで核心をつくような質問だったので私は戸惑いを隠せず頷くことしかできなかった。

「クスリ飲んだんだろ? しかも量を増やして」

 私は黙って頷いた。そうだ私はどうしようもない時、まだクスリ頼らざるを得ない。

 舞は俯いて深くて長い溜息をついた。明るい茶色の髪が舞の表情を覆い隠している。眠ってしまったのだろうか。動かない。舞の存在をこんなにも鮮明に感じるのは初めてだ。

 まるで吐き出される二酸化炭素にも神経が通っているようだ。口も身体も何も使わず、そして言葉さえも交わさずに、心と心で対話できたなら、どんなに素晴らしいことだろう。舞を知りたい。何を考えてるのか知りたい。もっと解りたい。そんな欲求が私の中に芽生え始めている。

 雨に濡れた私をどうやって此処まで運んで来たのだろう。私はリハビリの仕事を通して、意識のない人間の重さを知っている。抱き起こすだけでも一苦労なのに……。

 傘もさせなかっただろう。同じ雨に打たれながら、全身びしょ濡れで……その細い背中と腕と脚で……。酷いことをしてきた私のことを……。
  
「私のせいだろ?」

 俯いたまま舞は言った。

「それは違う。舞のせいじゃない。自分のせい。全部、私のせいだよ」

 舞は髪を掻き上げ睨むような眼で私を見た。

「オマエそんな奴だったか? 信じねえぞ。オマエのことなんか私は信じねえぞ。信じちゃダメだ。絶対に……」

 舞は自分に言い聞かせるように呟いた。当然だ。ごもっともだ。私たちの時間は十五歳の頃のまま止まったままなのだから。

 舞はじっと私を見ている。私も視線を逸らさず、じっと舞の眼を見た。私が吐く言葉が、舞にとって疑惑にしかならないのならば、せめて、この眼で、この想いを伝えよう。伝わらないかもしれないけど伝えたい。

 先に視線を外した舞は、残り僅かであろう缶チューハイを飲み干し、クシャッと缶を握り潰した。ひしゃげた缶は力無くその場で横たわる。それと同時に私の鼻が疼いた。

 舞は何も言わずに、チューハイの液体が飛び散ったテーブルの上で、横たわる空き缶を見ていた。

 しばらくすると舞は立ち上がり、背後にあるガスコンロの前に立った。そして鍋を取り出し、レトルトのお粥を鍋にあけた。火を点け、木製のしゃもじで、鍋の中のお粥を撫でるように掻き回し始め、しばらくすると鍋がグツグツと煮立つ音だけが部屋中に響いていた。

 火を止めて、買ってきたばかりの紙皿にお粥があけられ、白い食器棚の扉の硝子は無く、その中にあるはずの食器も一枚もない。食器棚を見ていた私に、皿は全部割っちまったんだ、と言ってお粥を差し出した。

「ありがとう。いただきます」

 少し熱し過ぎたお粥に息を吹きかけはしたが、まったく冷めておらず口の中を火傷した。口の中の皮がべろべろになっても、この沈黙が怖くて黙々と食べ続けた。

 舞は何を思っている? 何を考えている? そんなようなことが私の頭の中を占領し、味覚も痛覚も感じなくなっていた。

 何を云うべきなのか何をすべきなのか、まったく解らないまま、あっという間に食べ終えてしまった……。

 話したい。訊きたい。解りたい。でも舞にとって私は憎き人間。舞は風邪薬とミネラルウォーターと体温計を用意してくれた。

「ありがとう」

 この『ありがとう』も舞には嘘に聞こえるのだろうか。もどかしい。

 お金払うよ、いくら? と私が言うと、いらねえよ、と舞は言って紙皿をゴミ袋へ投げ捨てた。会話の糸口が見つからない。

 そんな時、ケータイのバイブが唸った。

「さっきも鳴ってた。誰だか知らねえけど連絡つかないから心配してんだろ? 電話にでてやれよ」
  
 私は頷いて通話ボタンを押すと達也の大声が鼓膜に突き刺さった。達也には今日、舞に会いに行くことを伝えていた。必ず連絡してくれとも言われていたが、まったく連絡していないことを思い出した。私と舞との関係性を知っている達也はさぞかし心配したことだろう。

「もしもしっ! 大丈夫か?」

 思わず耳からケータイを離す。

「……う、うん、大丈夫だよ」

「本当か? こんな時間なのにメールもないから心配したんだぞ」

「ごめん、でも本当に大丈夫。明日、全部話すから」

 何かを察した達也は、わかった、なんかあったら、すぐ電話しろよ、と言って電話を切った。舞は首を傾げて私のことを見ていた。

「なあ、今の電話の相手って誰?」

「えっ! どうして……」

「ケータイから馬鹿でかい声が漏れまくりだ。聴き覚えがあったんだよ、その声に……。彼氏か?」

「まあ、そうだけど……」

「名前は?」

「……草井達也」
  
 舞は目を丸くして驚いた。

「草井って……あの中学で柔道日本一になった草井か……?」

 私は頷く。

 舞は上半身をのけ反らせ頭を抱えて天井を仰ぎ見た。

「嘘だろお……どうなってんだよお……意味わかんねえ……」

 明らかに混乱している様子だ。無理もない。私がかつて舞と達也が一緒に虐められるように仕組んだのだから。

「今も草井は柔道してんのか?」

「……ううん、してない」

「どうして?」

「怪我して……」

「どこ怪我したんだよ?」

 痛いところをつかれてしまい、直ぐに答えられない。

「……脚というか……腰というか……」

「なにその曖昧な答え?」

 舞は私を睨みつけている。

 完全に疑われているようだ。当たり前か。

「……彼は……彼はもう……」

 云いたくない。私の人生の最大の汚点。私の愚行がもたらした代償。それは……。

「達也はもう二度と歩けないの」
  
 それを聞いて舞は笑っていたが、やがて口角が下がっていき、冷ややかな視線を私にぶつけた。

「オマエが歩けない男と付き合ってるっていうのか? ありえねえ。マジでありえねえ。オマエは顔が良くて金持ちの男を好むような人種だろうが。自分にとってマイナスになるような事は徹底的に排除するクソ女だろ? それによお、私と草井が虐められるように仕組んだのはオマエじゃねえか。クソみたいな毎日だった。あれは地獄だったよ。上履きや靴や教科書が失くなるのは当たり前、給食の残飯を机の中に詰め込またり、体操着を便所掃除に使われたり、バケツで水ぶっかけられたり……、そんなっ、そんな毎日だったんだ! 私も草井も同じだった。いや、アイツは男だから私以上に暴力も受けてたんだ。オマエ! 私と同じ顔を利用して草井の事たぶらかして騙してんだろ! 最低最悪なゲス女! クソだな! くそおおおお! クソッ、クソッ、クソッ! 糞がああああ! 糞が教科書に挟まってたこともあったんだぞおおおお!」

 舞は眼を血走らせ、テーブルの上に身を乗り出し、私の髪を両手で掴んだ。そのまま強引に私の頭を床に引きずり落とすと、ブチブチブチという音が鼓膜を通らず、頭皮から頭蓋骨に直接聴こえる。
 
 私が床に這いつくばるまで一瞬の出来事だった。尚も舞は物凄い力で髪を引っ張る。頭皮が痛い。痛い、と連呼する私。止まらない舞。そのまま私は引きずられ、舞は片手でドアを開けると便器が現れ顔面を押し込まれる。私は抵抗していた。無意識に抵抗していた。便器に顔を突っ込むことに抵抗していた。全身全霊で抵抗していた。

 舞は……達也は……抵抗していなかった。虐められること、虐めを受けることを受けとめていた。舞や達也もこんな虐めを受けてきたのかもしれない。ならば、受け入れろ……。私は抵抗をやめ、力を抜いた。頬に張り付いた便器はひんやりしていて、こめかみの辺りは水に浸かって、熱のある今の私には調度いいのかもしれないと思った。

 荒くなった舞の息遣いが聴こえている。水が流れれば髪が呑み込まれるのだろう。そのまま、ズズズズズッと私の頭まで呑まれないかな……。そして私は便器を被ったまま生きていこう。便器人間として生きていこう。排泄物を口に受けて、呑みこんで、お腹に溜めて……。私はさっき食べたお粥を吐いた。跳ね返った吐瀉物が自分の顔にひっかかる。

 舞は咄嗟に私の頭から手を離し向かいにあるバスルームに駆け込んでシャワーの蛇口を開けた。勢い良く吹き出した水を舞は服を着たまま受ける。そして舞は涙声で言った。

「愛が……。愛がっ。愛が目を覚まさなかったら、オマエを赦さない。オマエがいなきゃ、オマエが私にあんなことしなきゃ、私が家を出て、男と出会い、子供を産み、数年後、愛があんなことに……。あんなことにいいいいいい! オマエのせいだからな! 全部、何もかも、一から十まで、いやゼロから百まで全部、すべてがオマエのせいだからな!」

 その通りかもしれない。私のせいだ。私がした悪行が、まわりまわって、めぐりめぐって、舞の娘さんに……。達也にだって……。私は便器にさらに顔を突っ込んで、レバーを引いた。便器の穴が私の髪を呑みこんで、顔面が洗浄された。

 流してくれ、私を下水に流してくれ、私の罪を流してくれ、私の過去を流してくれ、汚い部分だけ流してくれ、きれいさっぱり流してくれナガシテクレナガシテクレナガシテクレ……。私は何度も何度もレバーを引くがもう水は出てこない。便器にも拒まれてしまったようだ。私は便器に向かって泣き叫んだ。バスルームからも嗚咽が聴こえる。

 しばらくすると、ずぶ濡れの冷たい手が私を便器から引きはがし、狭いバスルームに投げ入れられた。びしょ濡れの二人が倒れ込む。そして、どちらからでもなく、同時に声を上げて泣き出した。それは気持ち悪いくらい同じタイミングで、まるで呼吸もシンクロしているようだ。増長していく泣き声と涙。涙涙涙……嗚咽。室内に飽和する二つの感情はやがて混ざり合う。それは二つの炎が近づと一つの炎になるように。二つの炎から立ちのぼる煙が室内に充満するように……。

 苦しい息苦しい、すぐ傍にあるもう一つの感情は私の感情。そしてきっとこの感情も……。

 ああ、うう、ああ、うう、うう、うう、ああ、ズルズルと鼻水を啜るタイミングまで一緒だった。もうどれくらいそうしていたのだろう。

 私は熱のせいなのか急に身体が震えた。するとずぶ濡れの舞も寒さのせいなのか、同じタイミングで震えた。どちらともなく二人してふきだしたが、笑いあえる仲良しな関係性ではないことを瞬時に思い出し、気まずい空気になった。

「シャワー浴びろよ」

「私は大丈夫だから、先にどうぞ」

「オマエ、熱あるんだし、ウンコとションベンまみれのままじゃ、頭が腐るぞ」

「大丈夫、舞のほうが全身びしょ濡れで寒そうだし……」

「ああ、もうめんどくせえ」

 そう言って舞は私の服を強引に剥ぎ取った。すると舞も服を脱ぎシャワーを出した。しばらくすると湯気が立ち上る。

「ほら、これならもんくねえだろ……」

 私も裸。舞も裸。二人とも裸。二人でシャワーを浴びた。私が頭を洗っている間、舞は常に私にシャワーをかけてくれていた。温かい。本当に温かくて、また涙が出た。私の全身が、私の皮膚が、私の髪が、私の睫毛が、私の細胞が、私のDNAが……舞の想いを感じている。感じている、という言葉も適切か解らない。見えない表情が、聴こえない言葉が、嘘みたいに私の中に入ってきて、少しずつ満たされていくような……。

 白くて柔らかくて明るくて温かい狭い密室に丸裸の人間が二人。ここは子宮の中みたいだ。シャワーの音は心臓の音で、白い湯気は羊水で、かつて二本のへその緒は同じ場所に繋がっていて、丸裸で身体を寄せ合い、ひとつの栄養を分けあっていた。今はこの事実だけでいい……。
  
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