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【第5章(最終章)】
■第120話 : ミラクル
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「あ、丸島君! こっちこっち!」
ホールで打っていたところを、急遽柿崎から携帯で呼ばれ、外へ出てきた丸島。
やや不機嫌そうに返事をする。
「なんだよ柿崎。用件くらい電話で言ったらどうなんだ? 『会って話す』でゴリ押ししやがって。
これで大した用じゃなかったら、はっ倒すぞお前」
「へへへ、大丈夫だよ。多分満足してくれるんじゃないかな」
「勿体ぶらずに早く言えよ。今いいところなんだからよ。ボコボコにやられてたけど、ようやくケンシロウが強くなってきてんだから」
「あれ? 丸島君って北斗苦手なんじゃ……? しかも、もう20時だけどいくらやられてんの? 今からじゃ逆転なんてできないんじゃない……?
打ち子たちに稼がせた分、あんまり減らさないでよね。丸島君の場合、勝ったら丸島君が総取り、負けたら打ち子たちの勝ち分から相殺ってふうになってんだから」
「うるせぇよ。お前がゴチャゴチャ口出しするな。
……で、なんなんだよ? 話って」
「あ、そうそう!
ついにきたよ、返事が。神崎からのね」
「おっ? マジか? ようやくきたか!」
「うん。しかも、OKだってさ!」
「よし! これで俺の仕事は終わりだな。よかったよかった!」
(なんだよ『俺の仕事』って……。何にもしてねぇじゃんよ。
実際に動いてるのはほとんど俺でさ)
内心不満を募らせるが、立場上土屋の側近的な丸島に意見できるわけもなく、グッと飲み込む柿崎。
「で、どういう感じになった? 勝負ルールとか」
「うん、なんか、勝負ホールとルールは広瀬って奴に一任したいって。俺らが決めたり神崎が決めたりっていうんじゃ、不公平になる場合があるからって言って。
広瀬って奴は中立で、どっちかに有利にしたりはしないから大丈夫だって言ってた。夏目に確認すればわかるって」
「なるほどな。中立の奴に決めさせる、か……。そりゃそうかもな」
「じゃあ、それでOKって返事して大丈夫かな?」
「待て。土屋と夏目に確認してみる。広瀬っていう名前は聞いたことはあるけど、どんな人間かはよくわからないしな」
(そんなことくらい一人で判断しろよな……。もう、面倒くせぇなぁ)
密かに仏頂面になっていた柿崎に気づきもせず、丸島はすぐに携帯を取り出して土屋に電話をかけた。
◇◇◇◇◇◇
「おお! 決まったか!」
携帯にかかってきた電話に出た土屋。
その様子をジッと眺めている優司。
優司としては、土屋の電話相手が誰かわからなかったが、土屋の声のトーンから察するに、何か嬉しい知らせでも飛び込んできたのだろうかと気になった。
しかし、「どうせ自分には関係のないことだ」と、すぐに興味を失った。
「今ちょうど夏目と一緒にいるんだよ」
次の瞬間、土屋の口から自分の名前が飛び出してきた。
東口駅前にあるファミレス。
ここに、土屋と優司、そして優司にいつもくっついて歩いている男たち3人、合計5人で、今後の方針について打ち合わせをしていた。
また打ち子を増やすということになり、何人くらい増やすのが現実的か、どのホールにどれくらい割り振るのがよいかなどを土屋が優司に相談していたのだ。
もちろん、優司は無理矢理呼び出されただけなのだが。
「ふんふん……。なるほどな。ああ、わかった。ちょっと待っててくれ」
そう言って土屋は、優司の方を向きながら携帯の通話口をふさいだ。
「夏目、広瀬って知ってるだろ? 確か一回勝負もしてるんだよな?」
「広瀬……君? ああ、知ってるけど……」
「あいつ、信用できそうか?」
「信用?」
「人として、だよ。任されたことをしっかりこなしそうか? 私情を挟まずに」
「……凄い親しいってわけじゃないからよく知らないけど、信頼はできる人だと思うよ」
「なるほどな。
あと、広瀬と神崎は親しいか?」
「……? いや、たぶん交流ないと思うけど……」
「お前と広瀬との交流は?」
「多少ある……かな。君らと組む前に、ちょっと一緒に行動してたことがあってね」
「よし、わかった」
そう言って、通話口をふさいでいた手を離し、再び電話の相手と会話を始めた。
「よし、それでいいぞ。向こうの決めた通りでいい。それで話を進めてくれ」
キョトンとしながら土屋の電話を聞いている優司。
自分に内緒で何か新しい計画でも動いているのか?と考えていた。
しばらくすると土屋が電話を切り、にやにやしながら優司に話しかけた。
「夏目……。だいぶ待たせちまったけどよ、やっと決まったぜ?」
この言葉を聞いた瞬間、ドクン、と大きく自分の心臓が動くのがわかった。
今までの話を一瞬で頭の中でまとめ、そして今の土屋の言葉と照らし合わせる。
出てくる答えは一つしかなかった。
「まさか……神崎……との勝負?」
たっぷりと間を取った後、にやつきながら返事をする土屋。
「そうだよ」
言葉にならなかった。
思わず体中で喜びを表現したくなったが、土屋に心を開いていると勘違いされたくなかったためなんとか我慢した。
八方塞がりで、全く光が見いだせない今の状態。
そんな中、唯一の希望となっていたのが神崎とのスロ勝負。
勝負して勝ったところで、もしかしたら何も好転はしないのかもしれない。
でも、それ以外に今の閉塞した状況を打破できる可能性のある事象が見あたらない優司にとって、いくら可能性が低いことであろうと希望には違いなかった。
その後土屋は、なぜ広瀬のことをあれこれ聞いたのかについて優司に話した。
広瀬が勝負のルールやホールを決めると聞き、妙に安心する優司。
普通のホールで普通の設定読み勝負をしていては、なかなか決着がつかないであろうことは優司も予測していたからだ。
広瀬なら、無駄に勝負が長引かずに、運の要素をできるだけ排除した勝負環境を整えてくれるだろうという期待が持てる。
勝負仲介人としてなんら不満はない。
しかし、一つだけ問題があった。
おそらく勝負時に広瀬と顔を合わせなくてはいけなくなりそうなので、そこだけがやや引っかかっていたのだ。
鴻上の一件が片付いた時に飲んで以来、一度も連絡を取らないままここまできてしまっている。
土屋はこの街のスロッター全員の敵。
ならば、広瀬とて土屋のことは良く思っていないはず。
そんな人間と平然と組んでいる状態のまま、のこのこ広瀬と会うのにはかなりの抵抗があったのだ。
しかし、ようやく決まった勝負ゆえ、下手に流れたりしてしまうことを恐れた優司は、細かい部分には目をつぶることにした。
◇◇◇◇◇◇
神崎が優司との勝負を承諾してから2日後の、2005年1月5日。
時間は18:00頃。
広瀬グループのメンバーのたまり場となっている『ロージー』にて、伊藤とその他4人ほどが広瀬を囲んでいた。
「で、どんなルールにすることにしたんですか? もう決めたんですよね?」
伊藤が率先して質問した。
ちなみに、神崎と優司のパチスロ勝負の仲介人をやることになったというのは、既にメンバー全員が知っている。
勝負ホール・勝負ルールの決定の全てを任されることになった、ということを、昨日の時点で広瀬の口から直接皆に伝えたからだ。
その場で広瀬は、皆が反対ならこの仲介は受けない、ということも宣言した。
優司と土屋が組んでいることは皆知っているため、土屋と関わりたくないと思うメンバーが多く、最初は二人のパチスロ勝負に広瀬が関わることを否定する者が多かった。
しかし、広瀬が断われば二人の勝負は実現しないかもしれない、ということもあり、「神崎と夏目はどちらが上か」という興味を抑えることができなかったメンバーたちは皆、結局は広瀬が仲介人になることを受け入れた。
広瀬も、神崎に指名されたことが何気に誇らしかったというのもあるが、優司が本心から土屋と繋がっているのかどうかを見定めたいこと、そして単純に二人の勝負自体にも興味があるということもあり、この仲介は是非受けたかった。
無事メンバーからの賛同も得て仲介人を引き受け、勝負ホールとルールを決定し、『ロージー』に主要メンバーを集めてお披露目をしていたところだった。
「うん、決まったよ。いやぁ、久しぶりに必死こいて頭使ったから疲れたよ~」
いつものように柔和な笑みを浮かべながら言った。
「どんな感じなんですか? 勝負ホールは?」
矢継ぎ早に質問をする伊藤。
「うん。勝負ホールは……『ミラクル』にしようと思ってる」
「ミ、ミラクル……?」
勝負ホール名を聞き、その場に居た全員が一気に固まった。
ホールで打っていたところを、急遽柿崎から携帯で呼ばれ、外へ出てきた丸島。
やや不機嫌そうに返事をする。
「なんだよ柿崎。用件くらい電話で言ったらどうなんだ? 『会って話す』でゴリ押ししやがって。
これで大した用じゃなかったら、はっ倒すぞお前」
「へへへ、大丈夫だよ。多分満足してくれるんじゃないかな」
「勿体ぶらずに早く言えよ。今いいところなんだからよ。ボコボコにやられてたけど、ようやくケンシロウが強くなってきてんだから」
「あれ? 丸島君って北斗苦手なんじゃ……? しかも、もう20時だけどいくらやられてんの? 今からじゃ逆転なんてできないんじゃない……?
打ち子たちに稼がせた分、あんまり減らさないでよね。丸島君の場合、勝ったら丸島君が総取り、負けたら打ち子たちの勝ち分から相殺ってふうになってんだから」
「うるせぇよ。お前がゴチャゴチャ口出しするな。
……で、なんなんだよ? 話って」
「あ、そうそう!
ついにきたよ、返事が。神崎からのね」
「おっ? マジか? ようやくきたか!」
「うん。しかも、OKだってさ!」
「よし! これで俺の仕事は終わりだな。よかったよかった!」
(なんだよ『俺の仕事』って……。何にもしてねぇじゃんよ。
実際に動いてるのはほとんど俺でさ)
内心不満を募らせるが、立場上土屋の側近的な丸島に意見できるわけもなく、グッと飲み込む柿崎。
「で、どういう感じになった? 勝負ルールとか」
「うん、なんか、勝負ホールとルールは広瀬って奴に一任したいって。俺らが決めたり神崎が決めたりっていうんじゃ、不公平になる場合があるからって言って。
広瀬って奴は中立で、どっちかに有利にしたりはしないから大丈夫だって言ってた。夏目に確認すればわかるって」
「なるほどな。中立の奴に決めさせる、か……。そりゃそうかもな」
「じゃあ、それでOKって返事して大丈夫かな?」
「待て。土屋と夏目に確認してみる。広瀬っていう名前は聞いたことはあるけど、どんな人間かはよくわからないしな」
(そんなことくらい一人で判断しろよな……。もう、面倒くせぇなぁ)
密かに仏頂面になっていた柿崎に気づきもせず、丸島はすぐに携帯を取り出して土屋に電話をかけた。
◇◇◇◇◇◇
「おお! 決まったか!」
携帯にかかってきた電話に出た土屋。
その様子をジッと眺めている優司。
優司としては、土屋の電話相手が誰かわからなかったが、土屋の声のトーンから察するに、何か嬉しい知らせでも飛び込んできたのだろうかと気になった。
しかし、「どうせ自分には関係のないことだ」と、すぐに興味を失った。
「今ちょうど夏目と一緒にいるんだよ」
次の瞬間、土屋の口から自分の名前が飛び出してきた。
東口駅前にあるファミレス。
ここに、土屋と優司、そして優司にいつもくっついて歩いている男たち3人、合計5人で、今後の方針について打ち合わせをしていた。
また打ち子を増やすということになり、何人くらい増やすのが現実的か、どのホールにどれくらい割り振るのがよいかなどを土屋が優司に相談していたのだ。
もちろん、優司は無理矢理呼び出されただけなのだが。
「ふんふん……。なるほどな。ああ、わかった。ちょっと待っててくれ」
そう言って土屋は、優司の方を向きながら携帯の通話口をふさいだ。
「夏目、広瀬って知ってるだろ? 確か一回勝負もしてるんだよな?」
「広瀬……君? ああ、知ってるけど……」
「あいつ、信用できそうか?」
「信用?」
「人として、だよ。任されたことをしっかりこなしそうか? 私情を挟まずに」
「……凄い親しいってわけじゃないからよく知らないけど、信頼はできる人だと思うよ」
「なるほどな。
あと、広瀬と神崎は親しいか?」
「……? いや、たぶん交流ないと思うけど……」
「お前と広瀬との交流は?」
「多少ある……かな。君らと組む前に、ちょっと一緒に行動してたことがあってね」
「よし、わかった」
そう言って、通話口をふさいでいた手を離し、再び電話の相手と会話を始めた。
「よし、それでいいぞ。向こうの決めた通りでいい。それで話を進めてくれ」
キョトンとしながら土屋の電話を聞いている優司。
自分に内緒で何か新しい計画でも動いているのか?と考えていた。
しばらくすると土屋が電話を切り、にやにやしながら優司に話しかけた。
「夏目……。だいぶ待たせちまったけどよ、やっと決まったぜ?」
この言葉を聞いた瞬間、ドクン、と大きく自分の心臓が動くのがわかった。
今までの話を一瞬で頭の中でまとめ、そして今の土屋の言葉と照らし合わせる。
出てくる答えは一つしかなかった。
「まさか……神崎……との勝負?」
たっぷりと間を取った後、にやつきながら返事をする土屋。
「そうだよ」
言葉にならなかった。
思わず体中で喜びを表現したくなったが、土屋に心を開いていると勘違いされたくなかったためなんとか我慢した。
八方塞がりで、全く光が見いだせない今の状態。
そんな中、唯一の希望となっていたのが神崎とのスロ勝負。
勝負して勝ったところで、もしかしたら何も好転はしないのかもしれない。
でも、それ以外に今の閉塞した状況を打破できる可能性のある事象が見あたらない優司にとって、いくら可能性が低いことであろうと希望には違いなかった。
その後土屋は、なぜ広瀬のことをあれこれ聞いたのかについて優司に話した。
広瀬が勝負のルールやホールを決めると聞き、妙に安心する優司。
普通のホールで普通の設定読み勝負をしていては、なかなか決着がつかないであろうことは優司も予測していたからだ。
広瀬なら、無駄に勝負が長引かずに、運の要素をできるだけ排除した勝負環境を整えてくれるだろうという期待が持てる。
勝負仲介人としてなんら不満はない。
しかし、一つだけ問題があった。
おそらく勝負時に広瀬と顔を合わせなくてはいけなくなりそうなので、そこだけがやや引っかかっていたのだ。
鴻上の一件が片付いた時に飲んで以来、一度も連絡を取らないままここまできてしまっている。
土屋はこの街のスロッター全員の敵。
ならば、広瀬とて土屋のことは良く思っていないはず。
そんな人間と平然と組んでいる状態のまま、のこのこ広瀬と会うのにはかなりの抵抗があったのだ。
しかし、ようやく決まった勝負ゆえ、下手に流れたりしてしまうことを恐れた優司は、細かい部分には目をつぶることにした。
◇◇◇◇◇◇
神崎が優司との勝負を承諾してから2日後の、2005年1月5日。
時間は18:00頃。
広瀬グループのメンバーのたまり場となっている『ロージー』にて、伊藤とその他4人ほどが広瀬を囲んでいた。
「で、どんなルールにすることにしたんですか? もう決めたんですよね?」
伊藤が率先して質問した。
ちなみに、神崎と優司のパチスロ勝負の仲介人をやることになったというのは、既にメンバー全員が知っている。
勝負ホール・勝負ルールの決定の全てを任されることになった、ということを、昨日の時点で広瀬の口から直接皆に伝えたからだ。
その場で広瀬は、皆が反対ならこの仲介は受けない、ということも宣言した。
優司と土屋が組んでいることは皆知っているため、土屋と関わりたくないと思うメンバーが多く、最初は二人のパチスロ勝負に広瀬が関わることを否定する者が多かった。
しかし、広瀬が断われば二人の勝負は実現しないかもしれない、ということもあり、「神崎と夏目はどちらが上か」という興味を抑えることができなかったメンバーたちは皆、結局は広瀬が仲介人になることを受け入れた。
広瀬も、神崎に指名されたことが何気に誇らしかったというのもあるが、優司が本心から土屋と繋がっているのかどうかを見定めたいこと、そして単純に二人の勝負自体にも興味があるということもあり、この仲介は是非受けたかった。
無事メンバーからの賛同も得て仲介人を引き受け、勝負ホールとルールを決定し、『ロージー』に主要メンバーを集めてお披露目をしていたところだった。
「うん、決まったよ。いやぁ、久しぶりに必死こいて頭使ったから疲れたよ~」
いつものように柔和な笑みを浮かべながら言った。
「どんな感じなんですか? 勝負ホールは?」
矢継ぎ早に質問をする伊藤。
「うん。勝負ホールは……『ミラクル』にしようと思ってる」
「ミ、ミラクル……?」
勝負ホール名を聞き、その場に居た全員が一気に固まった。
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