160 / 172
番外編②後編 - GOLEM / SHADOW編
番外編②-23 – 甘さ
しおりを挟む
––––お前には甘いところがある
GOLEMの打撃を往なしながら数日前に藤村から言われた言葉が瀧の頭を過ぎる。
「(課長の言う通り、世の中には問答無用でぶっ飛ばさなきゃならねぇ連中は五万といる……!)」
瀧の脳裏に4年前の十二音による襲撃事件の資料が浮かぶ。
#####
「課長、GOLEMのことどう思いますか?」
藤村は例の如くライターの蓋を開閉させていた手を止めて瀧の方を見る。その瀧の表情を見て「はぁ」と大きな溜め息をついた後に答える。
「どうも何もS級犯罪者集団・不協の十二音の一員だろ。危険な奴らだよ」
瀧は「そうですよね」と言いつつ、藤村の机の上にぶっきら棒に置かれている4年前の襲撃事件についての資料が纏められているマテリアル・タブレット (MTとよく略される) にチラッと目をやる。
藤村はその視線に気付き、MTを手に取って画面をタッチして起動、GOLEMが戦闘している映像を見る。そしてそれに付随したGOLEMに関して纏められた文章を眺める。
「お前が言いたいことは大体予想つく。これだろ? 4年前の事件でGOLEMは死者を出してない。それが気なるってんだろ?」
瀧は静かに頷くと更に補足する。
「それに横手の証言にありましたが……。一般人が……特に子供が巻き込まれていることを聞いた途端に冷静さを失ったと。俺の中で引っ掛かるんです」
藤村は瀧の目を真っ直ぐに見つめて返答する。
「瀧、お前には甘いところがある。今回は相手が相手だ。お前の中で煮え切らない思いがあるのは分かるが、そこから綻びが生じるぞ」
ここで藤村は一度間を置き、息を吸ってより深刻な声のトーンで瀧を窘めるように告げる。
「良いか、お前のために言うぞ? 相手に情を移すな。殺すつもりでやれ。速攻で"稽古場"を展開しろ。それくらいで丁度良いはずだ。全員がJOKERクラスの連中だと思え。良いな?」
「……はい」
#####
瀧は藤村から言われたことに従わず、"稽古場"を展開していない。"稽古場"は害意を含んだサイクスを持った相手を強制的に半径5mのドーム状空間に閉じ込め、また、外部からの接触を遮断する。
更に瀧の必殺の正拳である"闘気強大拳"は瀧の力を持ってすれば、強靭な肉体を持つGOLEMであっても無事では済まず、大ダメージは必至。
しかし、"闘気強大拳"を使用すれば"稽古場"は一度解除される。GOLEMに対して大ダメージを与えるほどのサイクスを込めて打ち込まれるその衝撃はD–2ビルを崩壊させかねない。
上階で行動している花への影響や周辺住民への被害を考慮してのものである。
「(周辺住民の避難はそろそろ終わるはず。後は徳田だな。何か探ってる感じか?)」
"第六感"を使いながら花の様子を瀧は把握する。
「(そして俺はこいつの本心が知りたい……!)」
瀧が"第六感"を使ったのとほぼ同時にGOLEMも"第六感"を使用し、その後明らかに打撃の力が弱まった。
「(こいつも何かを探知してから明らかに攻撃の勢いが弱まった……! 上に何かあるのか!? 横手の証言通りならば一般人が巻き込まれてる!?)」
瀧はもう一度"第六感"の感覚を思い返し、その考えを否定する。
「(いや、突然これまで存在しなかった6階から現れたのを考慮するにSHADOWの超能力によって匿われていた連中。その後の動きからして全員仲間である可能性が高い。人質って感じではないしな)」
更に瀧は花の明らかに一人一人を確認しながらDEEDの残党を捕らえている様子を探知する。
「(GOLEMの様子と徳田の行動に関係があるとすれば?)」
その疑問こそが瀧がGOLEMに対して攻め手を欠いている大きな要因である。
「(取り敢えず周辺住民の避難の完了報告を待つか……)」
瀧とGOLEMは再び互いの打撃による攻防を繰り広げる。
#####
「(さて、残るは最上階のみ。ここまで牧田の姿は無い)」
花は2階から1階ずつDEEDの残党を捕獲。既に5階に到達し、残るは6階のみとなっている。
––––周辺住民の避難完了
花の携帯にD–2ビル周辺住民の避難を完了したという知らせが入る。
––––了解。至急、瀧にも連絡をお願いします。
「(周辺住民の避難は終わったようね。これで瀧も場所を変えることができる。明らかに私の行動を気にして本気を出して闘っていない。それよりも……)」
花は階段の踊り場から6階の様子を窺いながら"第六感"を使ってGOLEMのサイクスを読み取る。
「(GOLEMも瀧のペースに合わせている節がある。これは……杉本警部の推察が正しい可能性が高くなってきたわね……)」
花はこれまで見てきた十二音に関する事件資料や実際に第三地区高校で対峙したJOKERやJESTERのことを思い返しながら、未だ杉本の考えを信じられないという思いを抱いている。
花は右手に拳銃、左手に逆手持ちでナイフを持って6階に残る4名に向けて構える。
「大人しく投降しなさい」
花が言い終わらないうちに2人が襲いかかる。花は溜め息をついた後に2人を軽く往なし、膝に向けてナイフを刺突し動きを止め、床に伏せさせる。あまりの手際の良さに残る2人はおろか、床に抑えられている2人ですらも何が起こったのかを理解していない。
「さて、残る2人。あなたが許斐。そしてあなたが……」
現在、残るDEEDの中で中心的役割を担う許斐の隣で怯えたような表情を向ける若い男に向けて花が尋ねる。
「牧田佑都ね?」
それに対して牧田は静かにゆっくりと、少し震えながら頷いた。
GOLEMの打撃を往なしながら数日前に藤村から言われた言葉が瀧の頭を過ぎる。
「(課長の言う通り、世の中には問答無用でぶっ飛ばさなきゃならねぇ連中は五万といる……!)」
瀧の脳裏に4年前の十二音による襲撃事件の資料が浮かぶ。
#####
「課長、GOLEMのことどう思いますか?」
藤村は例の如くライターの蓋を開閉させていた手を止めて瀧の方を見る。その瀧の表情を見て「はぁ」と大きな溜め息をついた後に答える。
「どうも何もS級犯罪者集団・不協の十二音の一員だろ。危険な奴らだよ」
瀧は「そうですよね」と言いつつ、藤村の机の上にぶっきら棒に置かれている4年前の襲撃事件についての資料が纏められているマテリアル・タブレット (MTとよく略される) にチラッと目をやる。
藤村はその視線に気付き、MTを手に取って画面をタッチして起動、GOLEMが戦闘している映像を見る。そしてそれに付随したGOLEMに関して纏められた文章を眺める。
「お前が言いたいことは大体予想つく。これだろ? 4年前の事件でGOLEMは死者を出してない。それが気なるってんだろ?」
瀧は静かに頷くと更に補足する。
「それに横手の証言にありましたが……。一般人が……特に子供が巻き込まれていることを聞いた途端に冷静さを失ったと。俺の中で引っ掛かるんです」
藤村は瀧の目を真っ直ぐに見つめて返答する。
「瀧、お前には甘いところがある。今回は相手が相手だ。お前の中で煮え切らない思いがあるのは分かるが、そこから綻びが生じるぞ」
ここで藤村は一度間を置き、息を吸ってより深刻な声のトーンで瀧を窘めるように告げる。
「良いか、お前のために言うぞ? 相手に情を移すな。殺すつもりでやれ。速攻で"稽古場"を展開しろ。それくらいで丁度良いはずだ。全員がJOKERクラスの連中だと思え。良いな?」
「……はい」
#####
瀧は藤村から言われたことに従わず、"稽古場"を展開していない。"稽古場"は害意を含んだサイクスを持った相手を強制的に半径5mのドーム状空間に閉じ込め、また、外部からの接触を遮断する。
更に瀧の必殺の正拳である"闘気強大拳"は瀧の力を持ってすれば、強靭な肉体を持つGOLEMであっても無事では済まず、大ダメージは必至。
しかし、"闘気強大拳"を使用すれば"稽古場"は一度解除される。GOLEMに対して大ダメージを与えるほどのサイクスを込めて打ち込まれるその衝撃はD–2ビルを崩壊させかねない。
上階で行動している花への影響や周辺住民への被害を考慮してのものである。
「(周辺住民の避難はそろそろ終わるはず。後は徳田だな。何か探ってる感じか?)」
"第六感"を使いながら花の様子を瀧は把握する。
「(そして俺はこいつの本心が知りたい……!)」
瀧が"第六感"を使ったのとほぼ同時にGOLEMも"第六感"を使用し、その後明らかに打撃の力が弱まった。
「(こいつも何かを探知してから明らかに攻撃の勢いが弱まった……! 上に何かあるのか!? 横手の証言通りならば一般人が巻き込まれてる!?)」
瀧はもう一度"第六感"の感覚を思い返し、その考えを否定する。
「(いや、突然これまで存在しなかった6階から現れたのを考慮するにSHADOWの超能力によって匿われていた連中。その後の動きからして全員仲間である可能性が高い。人質って感じではないしな)」
更に瀧は花の明らかに一人一人を確認しながらDEEDの残党を捕らえている様子を探知する。
「(GOLEMの様子と徳田の行動に関係があるとすれば?)」
その疑問こそが瀧がGOLEMに対して攻め手を欠いている大きな要因である。
「(取り敢えず周辺住民の避難の完了報告を待つか……)」
瀧とGOLEMは再び互いの打撃による攻防を繰り広げる。
#####
「(さて、残るは最上階のみ。ここまで牧田の姿は無い)」
花は2階から1階ずつDEEDの残党を捕獲。既に5階に到達し、残るは6階のみとなっている。
––––周辺住民の避難完了
花の携帯にD–2ビル周辺住民の避難を完了したという知らせが入る。
––––了解。至急、瀧にも連絡をお願いします。
「(周辺住民の避難は終わったようね。これで瀧も場所を変えることができる。明らかに私の行動を気にして本気を出して闘っていない。それよりも……)」
花は階段の踊り場から6階の様子を窺いながら"第六感"を使ってGOLEMのサイクスを読み取る。
「(GOLEMも瀧のペースに合わせている節がある。これは……杉本警部の推察が正しい可能性が高くなってきたわね……)」
花はこれまで見てきた十二音に関する事件資料や実際に第三地区高校で対峙したJOKERやJESTERのことを思い返しながら、未だ杉本の考えを信じられないという思いを抱いている。
花は右手に拳銃、左手に逆手持ちでナイフを持って6階に残る4名に向けて構える。
「大人しく投降しなさい」
花が言い終わらないうちに2人が襲いかかる。花は溜め息をついた後に2人を軽く往なし、膝に向けてナイフを刺突し動きを止め、床に伏せさせる。あまりの手際の良さに残る2人はおろか、床に抑えられている2人ですらも何が起こったのかを理解していない。
「さて、残る2人。あなたが許斐。そしてあなたが……」
現在、残るDEEDの中で中心的役割を担う許斐の隣で怯えたような表情を向ける若い男に向けて花が尋ねる。
「牧田佑都ね?」
それに対して牧田は静かにゆっくりと、少し震えながら頷いた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる