139 / 172
番外編②前編 - DEED編
番外編②-2 – 妙
しおりを挟む
『DEED』は4棟のビルを所有する。警察が制圧したこのビルは最も規模が大きく『D–3』と呼称され、15階建てに更に地下4階まで建設されている。
杉本と鶴川の2人は『DEED』の麻薬オークションが開催された地下4階の現場を歩き回り始めた。捜査一課長の藤村も興味深そうに2人の後ろをついて歩く。
「課長、僕たちと一緒で大丈夫ですか?」
杉本が藤村に尋ねる。藤村は突然自分の方を振り向いた杉本に驚いて少し後ずさりしたものの直ぐに冷静になって答える。
「だって面白そうじゃん。元を正せばこれは俺のヤマじゃない。制圧協力が終わったらお役御免なんだよ。だから暇潰し」
「そうですか」
杉本は短く答えると藤村から目を離し、辺りを見渡す。
『D–3』地下4階は最大収容人数700人を誇る、この建物の中で最も広々とした空間で、中央のステージを360度取り囲むヴィンヤード形式 (座席がステージを囲み、ブドウ園の傾斜したテラスのように鋸歯状の列で立ち上がるコンサートホールのデザイン) を採用している。
杉本、鶴川、藤村の3人は現在、客席の中間付近に位置しており、そこから中央のステージを眺める。
「いやはや何とも壮観な光景ですね」
杉本が呟く。鶴川は「ステージまで降りましょう」と提案し、3人はステージの方へと歩を進める。杉本はステージで現場検証を行っている数名の警官や鑑識に「失礼」と言った後にステージ中央へと直立し、客席全体を見渡し始める。
「ここに立つと更に凄い光景になりますね。700人というのは一般的にヴィンヤード形式を採用するコンサートホールとしては大きいとは言えませんが、地下にここまでのものを作ったというのは……なかなか資金力のある組織であることが分かります」
「まぁコンサートが目的じゃねーからな。それにしてもこんな場がこれまで見つからなかったのは妙だよな」
藤村がそう呟き、杉本は軽く頷く。
「DEEDというこの組織の主な資金源はヤクの取り引きっすよね?」
鶴川が杉本に話しかける。
「ええ。彼らはオリジナルの麻薬の生成、海外から仕入れた珍しい麻薬、覚醒剤、コカインなどを取り引き相手との交渉に使って稼いでいたようです。また、今回のように麻薬オークションの開催でも多くの資金を得ていたようですね」
杉本が説明を施す。隣で聞いていた藤本は更に補足する。
「後は詐欺とかそういった類のものだな。後はこの会場の貸し出しや共催。たまに破壊活動なんかもしていたようだが、組織内の超能力者の数がそこまで多くないこともあってそっちは主じゃなかった。ってことで査定としてはB+。俺が相手したのも殆どが非超能力者だった」
藤村の話を聞いて杉本は顎に手を当てて少し考え込む。藤村はそれを横目に見ると、まるで杉本が考え込むことを予想していたかのように話しかける。
「杉本警部も何か気になることがあるんだな?」
「えぇ……」
杉本は藤村の問いかけに対して肯定する返事をした。それを見て鶴川は目をパチクリさせながら尋ねる。
「一体何が引っかかるんです?」
藤村は少し溜め息をついた後に鶴川に答える。
「敵が雑魚しかいなかったってことだよ」
「それは藤村課長がめちゃくちゃ強いってことっすよね?」
鶴川は藤村の言っていることの意味が分かっておらず、眉間にシワを寄せて首を傾げる。藤村は鶴川の返答を聞いて今度は大きく溜め息をついて説明を始める。
「麻薬オークション、しかも結構な大物が集まった大きなイベントだ。それなのにこんな雑魚しか集められなかったなんて有り得ねーだろ」
鶴川は「なるほど」と言った直後にまた難しい顔になって尋ねる。
「いやでも、DEEDってそんなに言うほど武闘派がいないって話でしたよね? それならそこまで不思議じゃないんじゃ……」
ここで杉本が2人の間に割って入る。
「鶴川くん、よく考えてみて下さい。これほどまでのイベントを開催するならば他の組織への協力要請や専門の者たちを雇うはずです。実際、DEEDは今までもそうしてきたようですから。例えば視覚に影響を及ぼす超能力者を使って場所を隠蔽したり、身体刺激型超能力者で警備を固めたりね」
ここでようやく鶴川は藤村と杉本が抱いている違和感を理解した。
「何で今回こんな自前の連中しか用意出来なかったんでしょうか?」
「そこなんですよ。それが僕が疑問に思っていることなんです。規模はそれなりの組織ですから資金は困らないはず……」
杉本はそう呟きながらステージ裏の方へと歩き始める。
「どうしたんですか?」
「ちょっとした興味ですよ」
杉本は鶴川の問いかけに対してぶっきらぼうに答えた後に奥の方へと突き進む。
「残留サイクスの方はどうですか?」
杉本は鑑識の1人に尋ねる。
サイクスを科学的に分析する技術は確実に進んでいる。鑑識は現場に残った残留サイクスを視覚化するためにまず液体化された特異 (複合)型サイクスを霧吹きで吹きかける。(液体化されたサイクスのことをLiquefied Psychs = LPと呼称する)
ここで特異 (複合)型サイクスが利用されるのは、サイクスの源泉である『物質刺激型フィジクス』と『身体刺激型フィジクス』が同じ割合で含まれていることに起因する。
長年の研究によって液体化された特異 (複合)型サイクスは残留サイクスを検知するとその型のサイクスへと変化することが知られている。
これは『物質刺激型フィジクス』と『身体刺激型フィジクス』の割合の違いによって生成されるサイクスの型が決定付けられという特性を利用したもので、これら2つを同じ割合で含む特異 (複合)型サイクスが最も適性があったと考えられている。
故に特異 (複合)型サイクスは全ての型のサイクスに影響を与えると教育機関でも教えられている。
この技術はここ数年で導入された技術である。そしてこれはその場で残留サイクスがあるかどうかの判断をその場でできるのみで、どの型に属するかを特定するには最低でも1ヶ月以上の時間が必要となる。
「いえ……。特異型LPが反応を示さないので残留サイクスがこの辺には無いんです。まだ細かく撒いていないのでもう少し時間がかかると思いますが」
「どうもありがとう」
杉本は鑑識の1人に礼を言った後に藤村に話しかける。
「どうも妙ですね……。ステージ裏などもっと警戒して良いものだと思うのですが。外の配置はどうだったのでしょう?」
「外の方が超能力者の警護は多かったな。身体刺激型もしくは物質刺激型だ。中の方は数名程度だな」
「なるほど。外で危険な者はほぼ全部排除するという考え方だったのでしょうか。少し行き当たりばったりな気もします」
杉本は少し間を置いて藤村に尋ねる。
「身柄を拘束している者にお話を聞いても?」
「勿論」
藤村はそう言うと杉本と鶴川に目で合図し、2人は藤村の後ろを付いて行った。
杉本と鶴川の2人は『DEED』の麻薬オークションが開催された地下4階の現場を歩き回り始めた。捜査一課長の藤村も興味深そうに2人の後ろをついて歩く。
「課長、僕たちと一緒で大丈夫ですか?」
杉本が藤村に尋ねる。藤村は突然自分の方を振り向いた杉本に驚いて少し後ずさりしたものの直ぐに冷静になって答える。
「だって面白そうじゃん。元を正せばこれは俺のヤマじゃない。制圧協力が終わったらお役御免なんだよ。だから暇潰し」
「そうですか」
杉本は短く答えると藤村から目を離し、辺りを見渡す。
『D–3』地下4階は最大収容人数700人を誇る、この建物の中で最も広々とした空間で、中央のステージを360度取り囲むヴィンヤード形式 (座席がステージを囲み、ブドウ園の傾斜したテラスのように鋸歯状の列で立ち上がるコンサートホールのデザイン) を採用している。
杉本、鶴川、藤村の3人は現在、客席の中間付近に位置しており、そこから中央のステージを眺める。
「いやはや何とも壮観な光景ですね」
杉本が呟く。鶴川は「ステージまで降りましょう」と提案し、3人はステージの方へと歩を進める。杉本はステージで現場検証を行っている数名の警官や鑑識に「失礼」と言った後にステージ中央へと直立し、客席全体を見渡し始める。
「ここに立つと更に凄い光景になりますね。700人というのは一般的にヴィンヤード形式を採用するコンサートホールとしては大きいとは言えませんが、地下にここまでのものを作ったというのは……なかなか資金力のある組織であることが分かります」
「まぁコンサートが目的じゃねーからな。それにしてもこんな場がこれまで見つからなかったのは妙だよな」
藤村がそう呟き、杉本は軽く頷く。
「DEEDというこの組織の主な資金源はヤクの取り引きっすよね?」
鶴川が杉本に話しかける。
「ええ。彼らはオリジナルの麻薬の生成、海外から仕入れた珍しい麻薬、覚醒剤、コカインなどを取り引き相手との交渉に使って稼いでいたようです。また、今回のように麻薬オークションの開催でも多くの資金を得ていたようですね」
杉本が説明を施す。隣で聞いていた藤本は更に補足する。
「後は詐欺とかそういった類のものだな。後はこの会場の貸し出しや共催。たまに破壊活動なんかもしていたようだが、組織内の超能力者の数がそこまで多くないこともあってそっちは主じゃなかった。ってことで査定としてはB+。俺が相手したのも殆どが非超能力者だった」
藤村の話を聞いて杉本は顎に手を当てて少し考え込む。藤村はそれを横目に見ると、まるで杉本が考え込むことを予想していたかのように話しかける。
「杉本警部も何か気になることがあるんだな?」
「えぇ……」
杉本は藤村の問いかけに対して肯定する返事をした。それを見て鶴川は目をパチクリさせながら尋ねる。
「一体何が引っかかるんです?」
藤村は少し溜め息をついた後に鶴川に答える。
「敵が雑魚しかいなかったってことだよ」
「それは藤村課長がめちゃくちゃ強いってことっすよね?」
鶴川は藤村の言っていることの意味が分かっておらず、眉間にシワを寄せて首を傾げる。藤村は鶴川の返答を聞いて今度は大きく溜め息をついて説明を始める。
「麻薬オークション、しかも結構な大物が集まった大きなイベントだ。それなのにこんな雑魚しか集められなかったなんて有り得ねーだろ」
鶴川は「なるほど」と言った直後にまた難しい顔になって尋ねる。
「いやでも、DEEDってそんなに言うほど武闘派がいないって話でしたよね? それならそこまで不思議じゃないんじゃ……」
ここで杉本が2人の間に割って入る。
「鶴川くん、よく考えてみて下さい。これほどまでのイベントを開催するならば他の組織への協力要請や専門の者たちを雇うはずです。実際、DEEDは今までもそうしてきたようですから。例えば視覚に影響を及ぼす超能力者を使って場所を隠蔽したり、身体刺激型超能力者で警備を固めたりね」
ここでようやく鶴川は藤村と杉本が抱いている違和感を理解した。
「何で今回こんな自前の連中しか用意出来なかったんでしょうか?」
「そこなんですよ。それが僕が疑問に思っていることなんです。規模はそれなりの組織ですから資金は困らないはず……」
杉本はそう呟きながらステージ裏の方へと歩き始める。
「どうしたんですか?」
「ちょっとした興味ですよ」
杉本は鶴川の問いかけに対してぶっきらぼうに答えた後に奥の方へと突き進む。
「残留サイクスの方はどうですか?」
杉本は鑑識の1人に尋ねる。
サイクスを科学的に分析する技術は確実に進んでいる。鑑識は現場に残った残留サイクスを視覚化するためにまず液体化された特異 (複合)型サイクスを霧吹きで吹きかける。(液体化されたサイクスのことをLiquefied Psychs = LPと呼称する)
ここで特異 (複合)型サイクスが利用されるのは、サイクスの源泉である『物質刺激型フィジクス』と『身体刺激型フィジクス』が同じ割合で含まれていることに起因する。
長年の研究によって液体化された特異 (複合)型サイクスは残留サイクスを検知するとその型のサイクスへと変化することが知られている。
これは『物質刺激型フィジクス』と『身体刺激型フィジクス』の割合の違いによって生成されるサイクスの型が決定付けられという特性を利用したもので、これら2つを同じ割合で含む特異 (複合)型サイクスが最も適性があったと考えられている。
故に特異 (複合)型サイクスは全ての型のサイクスに影響を与えると教育機関でも教えられている。
この技術はここ数年で導入された技術である。そしてこれはその場で残留サイクスがあるかどうかの判断をその場でできるのみで、どの型に属するかを特定するには最低でも1ヶ月以上の時間が必要となる。
「いえ……。特異型LPが反応を示さないので残留サイクスがこの辺には無いんです。まだ細かく撒いていないのでもう少し時間がかかると思いますが」
「どうもありがとう」
杉本は鑑識の1人に礼を言った後に藤村に話しかける。
「どうも妙ですね……。ステージ裏などもっと警戒して良いものだと思うのですが。外の配置はどうだったのでしょう?」
「外の方が超能力者の警護は多かったな。身体刺激型もしくは物質刺激型だ。中の方は数名程度だな」
「なるほど。外で危険な者はほぼ全部排除するという考え方だったのでしょうか。少し行き当たりばったりな気もします」
杉本は少し間を置いて藤村に尋ねる。
「身柄を拘束している者にお話を聞いても?」
「勿論」
藤村はそう言うと杉本と鶴川に目で合図し、2人は藤村の後ろを付いて行った。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる