98 / 172
夏休み後編
第96話 - 均衡
しおりを挟む
「何やこれ! 力が湧き立ってくる!!」
近藤の周りを円形状に爆撃魚雷と衝撃魚雷が並び浮遊する。
「発射!!」
近藤の命令によって全ての魚雷が発射され、コンテナ船のあらゆる場所へと直撃し、破壊が開始される。
「近藤さん、水っす」
部下の1人が20ℓの水が入ったポリタンク2つを近藤に手渡す。
「おう、すまねぇな」
––––パキョッ
近藤の部下の右腕が捻じ曲がる。声にならない悲鳴を上げながら倒れ込む部下を横目に自分の左腕を見つめる。
「(普通に受け取っただけやのにこんだけのパワー……! 俺の身体に何が起こったんか分からんが、俺自身の身体機能が爆発的に上がっとる!)」
跳ね上がった自身の身体能力。それに自分のサイクスが合わさった時のパワー。更に自身の超能力との併用。近藤は身震いする。
「(俺が最強や。福岡……いや、この国を牛耳れる!)」
近藤は受け取った水を飲み干した後に燃料となった水分が全身を駆け巡り、"人間潜水艇"が以前とは比較にならないほどに力強くなっていることを確信する。
興奮した笑い声を響かせている中、視界の端に捕らえたものが近藤の頭に少しばかりの冷静さをもたらす。
––––"私とあなたのの秘密"
花は近藤に靴で軽く触れて条件を満たし、既に皆藤の姿に変身している。そしてその"私とあなたの秘密"を念のために解除していなかった。
味方であるはずの皆藤が自分へ攻撃を仕掛けた。この時点で近藤は皆藤を敵とみなしている。
本来ならば"私とあなたのの秘密"をこれ以上使うことに意味はない。しかし、花はこれまでの近藤の行動から皆藤とは違ってある程度の戦略を練るタイプだと確信していた。
そこで花は敢えて自身の青色のサイクスを強く纏うことで近藤の目を引いた。
「(皆藤は身体刺激型超能力者であるはずなのに青いサイクス、精神刺激型サイクスが溢れている。つまり、皆藤は精神刺激型超能力者の何らかの超能力によって操られている……!)」
更に皆藤が武器を使って攻撃してきたことから、操作されている者のサイクスや超能力は使用不可能で、武器や打撃を駆使した攻撃しか出来ないと推測。
「(今の俺のパワーで攻撃した場合、いくら皆藤の屈強な身体と言えどもサイクスを纏っていない状態でモロに喰らえばアイツの身体を破壊しかねない。クソ、力のコントロールがまだ分からねぇ……!)」
地面に倒れる田川は物質刺激型超能力者、和人は物質生成型超能力者、町田は自然科学型超能力者、そして金本は非超能力者である。精神刺激型超能力者に該当する者が不在。
「(どこにいやがる!? 少なくともあと1人いるはずや、精神刺激型超能力者が。発動条件も分からねーから俺も超能力にかけられてしまう可能性もあり得る)」
精神刺激型超能力者の強みは発動条件を満たしてしまえば対象者の意識を支配することである。いくら肉体が強かろうが自由を奪われてしまっては意味をなさない。
花の思惑を察した町田は"煙が目にしみる"を再び発動し、周りの者たちの視界を遮断。その隙に金本はその場を離れ、和人も負傷を抱えながらも近藤の部下たちを排除しにかかる。
近藤に対峙するは皆藤の姿をした花ただ1人。しかし、全力を出せない状況と発動条件が分からず迂闊に手を出せない状況を作り出すことで戦闘の均衡を生み出すことに成功した。
発動条件を満たすことで相手に自身の容姿を誤認させる"私とあなたのの秘密"に対して、花は文字通り駆け引きのみで自身の超能力を誤認させたのである。
「(本当、毎回貧乏くじ引かされるわね、私)」
花自身は覚醒を経験したことが1度もない。しかし、28歳にして多くの修羅場を潜ってきたことが自らに自信と冷静さをもたらした。
「(第一覚醒者ほどではなくとも第二覚醒者、またはどちらも終えている超能力者の相手をしたことは幾度もある。そして彼らを倒すのに最も簡単なタイミングが覚醒が行われた直後……! 完全に力をコントロールする前に奴を倒す……!)」
スモーク内で2人の攻防が繰り広げられる。
「(クソ……! やり辛ェ!)」
近藤は跳ね上がったフィジクスの影響でまだ力の調整が上手く出来ていない。更にサイクスを込めると先の部下のように皆藤の身体を壊しかねない。
「(全力を出せない状況でもこの力……!)」
一方で花は近藤の身体の硬さや打撃の力に驚きを隠せない。
「(やはり第二覚醒は身体刺激型超能力者との親和性が高いわね。けど……)」
花は近藤から少し離れながらわざとTech-Padを取り出し、隙を作る。近藤がそれを追って真っ直ぐに突進した瞬間、ガントリークレーンによって持ち上げられたコンテナが近藤に直撃する。
「ぐッッ!」
近藤にダメージはさほど無い。しかし、第二覚醒によって変わった身体の感覚に違和感が生じ始める。
1隻のコンテナ船に稼働されるガントリークレーンは3台。更に花は"超常現象"によって物体を動かし、近藤のあらゆる方向から攻撃を仕掛ける。
花の思惑は様々な方向から攻撃することによって、強化された肉体にまだ慣れていない近藤に焦りを生じさせることとバランスを崩させること。
一流のプロスポーツ選手であっても過度な肉体改造によって身体のキレやバランスを崩してコンディション不良に陥ってしまうことは珍しい事ではない。
「(機雷、発動!)」
花が複数の機雷が仕掛けられた地点へ寄ったのを見て近藤は機雷を発動する。
「(予定通り)」
花は足にサイクスを溜めて機雷を余裕を持って回避。再びコンテナを近藤に直撃させる。
第二覚醒はフィジクスの増加に伴う肉体強化のみ。サイクス量自体に変化は無く、打撃は強力になっても超能力の強さに変化は生じない。しかし多くの場合、フィジクスの増加による錯覚で自身の超能力まで強化されたと勘違いすることが多い。
「(その綻びを突く!)」
確実に強くなったはずの自分が手も足も出せずに圧倒され続けている。その状況に苛立ちや焦りが生じ始めた近藤のサイクスに歪みが現れ始める。
「(痛みはそんなに感じてねぇ。それなのに……)」
––––俺は本当に強くなったのか?
これまで近藤は花への攻撃を試みていたが、それが防御や回避に意識が移る。疑念の対象が近藤自身の強さにまで及んだ。
一方で花は近藤のフローが疎かになってきているのを確認し、サイクスの薄い部分に的確に攻撃を与える。
花の圧倒的有利な状況が約10分間続く。
「(まずい……)」
抜け出す術を編み出せないでいた近藤。更にそれまで皆無に等しかったダメージが徐々に広がる中、花に問題が生じ始めた。
「(決定打がない……!)」
近藤に決定打を与えるために当てにしていた田川の"火力増強銃"と和人の"弓道者"。前者は戦闘不能状態、後者は大きなダメージを負いつつ左腕一本で圧倒されたことで心を打ち負かされている。そんな状態での攻撃に花は信頼を置けずにいた。
そしてもう1つ
「("私とあなたの秘密"が維持出来ない……!)」
花はサイクスの消費を最小限に抑えてきたものの、連戦による消耗が激しく"私とあなたの秘密"を維持することすら厳しい状態に陥っていた。
数分後、"私とあなたの秘密"が解除され花の姿が露わとなる。
「誰や?」
近藤が本気で打撃できないという前提が崩れる。全てを察した近藤は左拳にサイクスを大量に込めて振り上げる。
––––"煙が目にしみる"
再び煙が辺り一面を覆う。煙内部では眩い輝きを放つ黄色いサイクス
「!?」
近藤の正面、両側面からコンテナが直撃し、動きを一瞬止める。非超能力者である金本は管理棟に残る井尻と岸に連絡を取り、コンテナ操作を指示していた。
––––"弓道者"・"穿通"!!
和人は大量のサイクスを両手に込めて弓矢を型どる。
「そんな隙の大き技、当たるはずな……」
近藤が言い終わる前にコンテナ船の船底から大量の黒いサイクスが漏れ出し、その場の全員が硬直する。
和人の手から放たれた巨大な矢は近藤を直撃した。
近藤の周りを円形状に爆撃魚雷と衝撃魚雷が並び浮遊する。
「発射!!」
近藤の命令によって全ての魚雷が発射され、コンテナ船のあらゆる場所へと直撃し、破壊が開始される。
「近藤さん、水っす」
部下の1人が20ℓの水が入ったポリタンク2つを近藤に手渡す。
「おう、すまねぇな」
––––パキョッ
近藤の部下の右腕が捻じ曲がる。声にならない悲鳴を上げながら倒れ込む部下を横目に自分の左腕を見つめる。
「(普通に受け取っただけやのにこんだけのパワー……! 俺の身体に何が起こったんか分からんが、俺自身の身体機能が爆発的に上がっとる!)」
跳ね上がった自身の身体能力。それに自分のサイクスが合わさった時のパワー。更に自身の超能力との併用。近藤は身震いする。
「(俺が最強や。福岡……いや、この国を牛耳れる!)」
近藤は受け取った水を飲み干した後に燃料となった水分が全身を駆け巡り、"人間潜水艇"が以前とは比較にならないほどに力強くなっていることを確信する。
興奮した笑い声を響かせている中、視界の端に捕らえたものが近藤の頭に少しばかりの冷静さをもたらす。
––––"私とあなたのの秘密"
花は近藤に靴で軽く触れて条件を満たし、既に皆藤の姿に変身している。そしてその"私とあなたの秘密"を念のために解除していなかった。
味方であるはずの皆藤が自分へ攻撃を仕掛けた。この時点で近藤は皆藤を敵とみなしている。
本来ならば"私とあなたのの秘密"をこれ以上使うことに意味はない。しかし、花はこれまでの近藤の行動から皆藤とは違ってある程度の戦略を練るタイプだと確信していた。
そこで花は敢えて自身の青色のサイクスを強く纏うことで近藤の目を引いた。
「(皆藤は身体刺激型超能力者であるはずなのに青いサイクス、精神刺激型サイクスが溢れている。つまり、皆藤は精神刺激型超能力者の何らかの超能力によって操られている……!)」
更に皆藤が武器を使って攻撃してきたことから、操作されている者のサイクスや超能力は使用不可能で、武器や打撃を駆使した攻撃しか出来ないと推測。
「(今の俺のパワーで攻撃した場合、いくら皆藤の屈強な身体と言えどもサイクスを纏っていない状態でモロに喰らえばアイツの身体を破壊しかねない。クソ、力のコントロールがまだ分からねぇ……!)」
地面に倒れる田川は物質刺激型超能力者、和人は物質生成型超能力者、町田は自然科学型超能力者、そして金本は非超能力者である。精神刺激型超能力者に該当する者が不在。
「(どこにいやがる!? 少なくともあと1人いるはずや、精神刺激型超能力者が。発動条件も分からねーから俺も超能力にかけられてしまう可能性もあり得る)」
精神刺激型超能力者の強みは発動条件を満たしてしまえば対象者の意識を支配することである。いくら肉体が強かろうが自由を奪われてしまっては意味をなさない。
花の思惑を察した町田は"煙が目にしみる"を再び発動し、周りの者たちの視界を遮断。その隙に金本はその場を離れ、和人も負傷を抱えながらも近藤の部下たちを排除しにかかる。
近藤に対峙するは皆藤の姿をした花ただ1人。しかし、全力を出せない状況と発動条件が分からず迂闊に手を出せない状況を作り出すことで戦闘の均衡を生み出すことに成功した。
発動条件を満たすことで相手に自身の容姿を誤認させる"私とあなたのの秘密"に対して、花は文字通り駆け引きのみで自身の超能力を誤認させたのである。
「(本当、毎回貧乏くじ引かされるわね、私)」
花自身は覚醒を経験したことが1度もない。しかし、28歳にして多くの修羅場を潜ってきたことが自らに自信と冷静さをもたらした。
「(第一覚醒者ほどではなくとも第二覚醒者、またはどちらも終えている超能力者の相手をしたことは幾度もある。そして彼らを倒すのに最も簡単なタイミングが覚醒が行われた直後……! 完全に力をコントロールする前に奴を倒す……!)」
スモーク内で2人の攻防が繰り広げられる。
「(クソ……! やり辛ェ!)」
近藤は跳ね上がったフィジクスの影響でまだ力の調整が上手く出来ていない。更にサイクスを込めると先の部下のように皆藤の身体を壊しかねない。
「(全力を出せない状況でもこの力……!)」
一方で花は近藤の身体の硬さや打撃の力に驚きを隠せない。
「(やはり第二覚醒は身体刺激型超能力者との親和性が高いわね。けど……)」
花は近藤から少し離れながらわざとTech-Padを取り出し、隙を作る。近藤がそれを追って真っ直ぐに突進した瞬間、ガントリークレーンによって持ち上げられたコンテナが近藤に直撃する。
「ぐッッ!」
近藤にダメージはさほど無い。しかし、第二覚醒によって変わった身体の感覚に違和感が生じ始める。
1隻のコンテナ船に稼働されるガントリークレーンは3台。更に花は"超常現象"によって物体を動かし、近藤のあらゆる方向から攻撃を仕掛ける。
花の思惑は様々な方向から攻撃することによって、強化された肉体にまだ慣れていない近藤に焦りを生じさせることとバランスを崩させること。
一流のプロスポーツ選手であっても過度な肉体改造によって身体のキレやバランスを崩してコンディション不良に陥ってしまうことは珍しい事ではない。
「(機雷、発動!)」
花が複数の機雷が仕掛けられた地点へ寄ったのを見て近藤は機雷を発動する。
「(予定通り)」
花は足にサイクスを溜めて機雷を余裕を持って回避。再びコンテナを近藤に直撃させる。
第二覚醒はフィジクスの増加に伴う肉体強化のみ。サイクス量自体に変化は無く、打撃は強力になっても超能力の強さに変化は生じない。しかし多くの場合、フィジクスの増加による錯覚で自身の超能力まで強化されたと勘違いすることが多い。
「(その綻びを突く!)」
確実に強くなったはずの自分が手も足も出せずに圧倒され続けている。その状況に苛立ちや焦りが生じ始めた近藤のサイクスに歪みが現れ始める。
「(痛みはそんなに感じてねぇ。それなのに……)」
––––俺は本当に強くなったのか?
これまで近藤は花への攻撃を試みていたが、それが防御や回避に意識が移る。疑念の対象が近藤自身の強さにまで及んだ。
一方で花は近藤のフローが疎かになってきているのを確認し、サイクスの薄い部分に的確に攻撃を与える。
花の圧倒的有利な状況が約10分間続く。
「(まずい……)」
抜け出す術を編み出せないでいた近藤。更にそれまで皆無に等しかったダメージが徐々に広がる中、花に問題が生じ始めた。
「(決定打がない……!)」
近藤に決定打を与えるために当てにしていた田川の"火力増強銃"と和人の"弓道者"。前者は戦闘不能状態、後者は大きなダメージを負いつつ左腕一本で圧倒されたことで心を打ち負かされている。そんな状態での攻撃に花は信頼を置けずにいた。
そしてもう1つ
「("私とあなたの秘密"が維持出来ない……!)」
花はサイクスの消費を最小限に抑えてきたものの、連戦による消耗が激しく"私とあなたの秘密"を維持することすら厳しい状態に陥っていた。
数分後、"私とあなたの秘密"が解除され花の姿が露わとなる。
「誰や?」
近藤が本気で打撃できないという前提が崩れる。全てを察した近藤は左拳にサイクスを大量に込めて振り上げる。
––––"煙が目にしみる"
再び煙が辺り一面を覆う。煙内部では眩い輝きを放つ黄色いサイクス
「!?」
近藤の正面、両側面からコンテナが直撃し、動きを一瞬止める。非超能力者である金本は管理棟に残る井尻と岸に連絡を取り、コンテナ操作を指示していた。
––––"弓道者"・"穿通"!!
和人は大量のサイクスを両手に込めて弓矢を型どる。
「そんな隙の大き技、当たるはずな……」
近藤が言い終わる前にコンテナ船の船底から大量の黒いサイクスが漏れ出し、その場の全員が硬直する。
和人の手から放たれた巨大な矢は近藤を直撃した。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる