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覚醒編
第11話 - 終結
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「(お願い……!! みず、無事でいて……!!)」
瀧からの知らせを聞き、愛香は瑞希の心配をする。
「(菜々美ちゃんがそんなまさか……それに瑞希がその相手をしないとだなんて……なんて残酷な……!! それにあれだけのサイクス……精神的にも身体的にも瑞希の負担が心配だわ)」
「愛香、分かっていると思うけどあなたは後方待機よ」
坂口は愛香の心境を察してか釘を刺す。
「でも……」
「15歳の少女とはいえこれだけの事件を起こしているのよ。危険だわ。それに瀧さんも向かう。大丈夫よ」
「だと良いけど」
その時、旧校舎が崩れ落ちた。
「みず!!」
愛香の車椅子のハンドルを握る坂口の手の力が強くなる。
「(瑞希ちゃん、無事でいて)」
#####
「土田、伊藤、合図したら一気に確保するぞ」
瀧は同じ捜査一課の土田と伊藤にそう指示し、サイクスを右手に集中させる。
「(さっきの轟音の後、サイクスの衝突があった。その後サイクスの気配が無くなったが……もう決着が付いたのか? どちらの勝利にしろ警戒は必要だな。上野が勝利の場合は言わずもがな、瑞希の場合はサイクスの暴走も考慮しないといけない)」
「突入!」
土田と伊藤は拳銃を構え、瀧はサイクスによって生成された深紅に輝く籠手を構えながら戦闘が行われた場所へと突入した。
「動くな! 大人しく投降しろ!」
土煙が立ちこめて視界が悪い中、瀧は2人の影を捉えた。そしてその影のうち1つが崩れた。
「(あれはどっちだ!?)」
p-Phoneのサイクス残量が切れ、ピボットの言う通り瑞希は完全にサイクスを使用出来なくなった。
初めての戦闘経験、変わり果てた幼馴染みへの恐怖とショックによる精神的疲労、これら全ては瑞希に重くのし掛かった。
特に幼い頃から共に成長してきた菜々美の本性は彼女に大きなダメージを与えた。
それでも瑞希は力強く立ち続けた。
「ハァ……ハァ……終わったの……? ハァ……」
自然と涙が溢れた。
目の前に相対した恐怖に対してなのか、殺人鬼だった大切な人に対する悲しみなのか。様々な複雑な思いが糸のように絡む。
瑞希は横たわる菜々美の元へと向かい抱きかかえる。
「なっちゃん、、どうしてこんな……」
菜々美は微かに笑った。
「あーあ」
瑞希は聞き覚えのある声の方を向くとそこには拳銃を構えた2人の男と籠手を構えた瀧の姿を見つけた。
「瀧さん……」
瀧はその姿を見て自身の超能力を解除し、瑞希の元へと駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「何とか……えっと……えっと……徳田先生が捕まって、なっちゃんが……」
「待て。落ち着け。姉さん呼んでやるからな」
瀧はそう言って愛香に瑞希の無事を伝え、瑞希の方を向いて労いの言葉をかける。
「よく頑張ったな」
そして続いて瀧は菜々美の方を向く。
「上野菜々美、お前を殺人及び誘拐の罪で現行犯逮捕する」
瀧はサイクスを封じ込める手錠を菜々美に掛けた。
「みず!!!」
愛香がハンドリムを勢いよく廻しながら瑞希の元へ向かった。
「愛香お姉ちゃん!」
瑞希もすぐに気付いて愛香の元へ駆け寄る。
「愛香、大丈夫?心配したんだから!」
「うん、、怖かった……」
「大丈夫?」
「正直、大丈夫じゃない……なっちゃんが……」
「うん。花さんから聞いてるよ。もう……1人で行く前にお姉ちゃんに言ってよ。心配するでしょ……」
「ごめんなさい。でも徳田先生やなっちゃんが危ない目に遭ってるんじゃないかと不安に思って……直ぐに行かなきゃって思って。それで1人で」
姉と会えて安心し、饒舌になる瑞希を愛香は愛おしそうに見つめる。
「みず、よく頑張ったね。おいで」
そう言って愛香は妹を抱き寄せ、頭を撫でる。
「(お願い。もう無茶はしないで。瑞希まで失ったら……私はもう立ち直れない。瑞希は今の私の全てだから)」
瑞希はその後、徳田と共に救護チームに運ばれ、治療を受ける流れになった。
愛香は菜々美の元に近付いた。
「菜々美ちゃ……いや……上野、あなたいつから瑞希を?」
「最初っからだよ。愛香お姉ちゃん。最初っから。ずっと月ちゃんが欲しかったんだぁ」
「……」
「月ちゃんのこと私だけのものにしたかったんだぁ。周りの人は全員消して。月ちゃんに私の注射沢山打って私に夢中にさせたかったんだ。愛だよ愛」
「歪んだ愛ね」
「愛には色々な形があって然るべきでしょ?」
「話するだけ無駄ね。重い罪を背負って償いなさい」
「うふふ。でもね、愛香お姉ちゃん、お姉ちゃんも月ちゃんもすぐに私に会いたくなるよ」
「何を根拠に……」
「ほら、もう行くぞ」
警官の1人が菜々美を移送車へと促す。
菜々美は愛香とのすれ違い間際、彼女にだけ聞こえるように囁いた。
「松下《まつした》 隆志《たかし》について知りたいことがあったら会いに来てね、お・ね・え・ちゃ・ん♡」
「!!!」
愛香は驚愕の表情と怒りの感情と共に自分のサイクスを菜々美に向けた。
「一体なぜあなたがその名を!? 」
菜々美は唇に人差し指を当てながら愛香に向けてウィンクをした。
愛香は菜々美を睨み続けた。
「(私はいつの間に標的を花ちゃん先生に変えた……? クラスの中で私たち……特に月ちゃんを監視する視線があった。1つは分かっていたけど、もう1つは特定出来なかった……そして私自身の不自然な行動。まだ何かある)」
菜々美は違和感を抱きながら連行された。
その後、菜々美は一連の事件について概ね認めたもののそれ以外に関しては黙秘を続けた。しかし、1つだけ、東京第三地区高等学校の近辺で発見された3名の遺体に関する関与を一貫して否認している。
徳田は肋骨を3本と右腕の骨折や全身に多くの打撲を負い、全治4ヶ月を余儀なくされた。徳田はこれを機に大怪我と精神的ショックを理由に東京第三地区高等学校を退職し、捜査一課に戻ることになった。
一方の瑞希は全身に多くの打撲を負ったものの深刻な怪我は無く、直ぐに退院することが可能となった。
しかし、瑞希は幼馴染みの菜々美が凶悪殺人事件を引き起こしていたことに対するショックを考慮し、2週間ほど高校を休学することになった。
その休学期間中、一連の事件を解決に導いた瑞希の実力、また、その類まれな才能と超能力を日本政府は評価し、一通の書簡が月島姉妹と阿部翔子が住む自宅へと届けられた。
瀧からの知らせを聞き、愛香は瑞希の心配をする。
「(菜々美ちゃんがそんなまさか……それに瑞希がその相手をしないとだなんて……なんて残酷な……!! それにあれだけのサイクス……精神的にも身体的にも瑞希の負担が心配だわ)」
「愛香、分かっていると思うけどあなたは後方待機よ」
坂口は愛香の心境を察してか釘を刺す。
「でも……」
「15歳の少女とはいえこれだけの事件を起こしているのよ。危険だわ。それに瀧さんも向かう。大丈夫よ」
「だと良いけど」
その時、旧校舎が崩れ落ちた。
「みず!!」
愛香の車椅子のハンドルを握る坂口の手の力が強くなる。
「(瑞希ちゃん、無事でいて)」
#####
「土田、伊藤、合図したら一気に確保するぞ」
瀧は同じ捜査一課の土田と伊藤にそう指示し、サイクスを右手に集中させる。
「(さっきの轟音の後、サイクスの衝突があった。その後サイクスの気配が無くなったが……もう決着が付いたのか? どちらの勝利にしろ警戒は必要だな。上野が勝利の場合は言わずもがな、瑞希の場合はサイクスの暴走も考慮しないといけない)」
「突入!」
土田と伊藤は拳銃を構え、瀧はサイクスによって生成された深紅に輝く籠手を構えながら戦闘が行われた場所へと突入した。
「動くな! 大人しく投降しろ!」
土煙が立ちこめて視界が悪い中、瀧は2人の影を捉えた。そしてその影のうち1つが崩れた。
「(あれはどっちだ!?)」
p-Phoneのサイクス残量が切れ、ピボットの言う通り瑞希は完全にサイクスを使用出来なくなった。
初めての戦闘経験、変わり果てた幼馴染みへの恐怖とショックによる精神的疲労、これら全ては瑞希に重くのし掛かった。
特に幼い頃から共に成長してきた菜々美の本性は彼女に大きなダメージを与えた。
それでも瑞希は力強く立ち続けた。
「ハァ……ハァ……終わったの……? ハァ……」
自然と涙が溢れた。
目の前に相対した恐怖に対してなのか、殺人鬼だった大切な人に対する悲しみなのか。様々な複雑な思いが糸のように絡む。
瑞希は横たわる菜々美の元へと向かい抱きかかえる。
「なっちゃん、、どうしてこんな……」
菜々美は微かに笑った。
「あーあ」
瑞希は聞き覚えのある声の方を向くとそこには拳銃を構えた2人の男と籠手を構えた瀧の姿を見つけた。
「瀧さん……」
瀧はその姿を見て自身の超能力を解除し、瑞希の元へと駆け寄った。
「大丈夫か!?」
「何とか……えっと……えっと……徳田先生が捕まって、なっちゃんが……」
「待て。落ち着け。姉さん呼んでやるからな」
瀧はそう言って愛香に瑞希の無事を伝え、瑞希の方を向いて労いの言葉をかける。
「よく頑張ったな」
そして続いて瀧は菜々美の方を向く。
「上野菜々美、お前を殺人及び誘拐の罪で現行犯逮捕する」
瀧はサイクスを封じ込める手錠を菜々美に掛けた。
「みず!!!」
愛香がハンドリムを勢いよく廻しながら瑞希の元へ向かった。
「愛香お姉ちゃん!」
瑞希もすぐに気付いて愛香の元へ駆け寄る。
「愛香、大丈夫?心配したんだから!」
「うん、、怖かった……」
「大丈夫?」
「正直、大丈夫じゃない……なっちゃんが……」
「うん。花さんから聞いてるよ。もう……1人で行く前にお姉ちゃんに言ってよ。心配するでしょ……」
「ごめんなさい。でも徳田先生やなっちゃんが危ない目に遭ってるんじゃないかと不安に思って……直ぐに行かなきゃって思って。それで1人で」
姉と会えて安心し、饒舌になる瑞希を愛香は愛おしそうに見つめる。
「みず、よく頑張ったね。おいで」
そう言って愛香は妹を抱き寄せ、頭を撫でる。
「(お願い。もう無茶はしないで。瑞希まで失ったら……私はもう立ち直れない。瑞希は今の私の全てだから)」
瑞希はその後、徳田と共に救護チームに運ばれ、治療を受ける流れになった。
愛香は菜々美の元に近付いた。
「菜々美ちゃ……いや……上野、あなたいつから瑞希を?」
「最初っからだよ。愛香お姉ちゃん。最初っから。ずっと月ちゃんが欲しかったんだぁ」
「……」
「月ちゃんのこと私だけのものにしたかったんだぁ。周りの人は全員消して。月ちゃんに私の注射沢山打って私に夢中にさせたかったんだ。愛だよ愛」
「歪んだ愛ね」
「愛には色々な形があって然るべきでしょ?」
「話するだけ無駄ね。重い罪を背負って償いなさい」
「うふふ。でもね、愛香お姉ちゃん、お姉ちゃんも月ちゃんもすぐに私に会いたくなるよ」
「何を根拠に……」
「ほら、もう行くぞ」
警官の1人が菜々美を移送車へと促す。
菜々美は愛香とのすれ違い間際、彼女にだけ聞こえるように囁いた。
「松下《まつした》 隆志《たかし》について知りたいことがあったら会いに来てね、お・ね・え・ちゃ・ん♡」
「!!!」
愛香は驚愕の表情と怒りの感情と共に自分のサイクスを菜々美に向けた。
「一体なぜあなたがその名を!? 」
菜々美は唇に人差し指を当てながら愛香に向けてウィンクをした。
愛香は菜々美を睨み続けた。
「(私はいつの間に標的を花ちゃん先生に変えた……? クラスの中で私たち……特に月ちゃんを監視する視線があった。1つは分かっていたけど、もう1つは特定出来なかった……そして私自身の不自然な行動。まだ何かある)」
菜々美は違和感を抱きながら連行された。
その後、菜々美は一連の事件について概ね認めたもののそれ以外に関しては黙秘を続けた。しかし、1つだけ、東京第三地区高等学校の近辺で発見された3名の遺体に関する関与を一貫して否認している。
徳田は肋骨を3本と右腕の骨折や全身に多くの打撲を負い、全治4ヶ月を余儀なくされた。徳田はこれを機に大怪我と精神的ショックを理由に東京第三地区高等学校を退職し、捜査一課に戻ることになった。
一方の瑞希は全身に多くの打撲を負ったものの深刻な怪我は無く、直ぐに退院することが可能となった。
しかし、瑞希は幼馴染みの菜々美が凶悪殺人事件を引き起こしていたことに対するショックを考慮し、2週間ほど高校を休学することになった。
その休学期間中、一連の事件を解決に導いた瑞希の実力、また、その類まれな才能と超能力を日本政府は評価し、一通の書簡が月島姉妹と阿部翔子が住む自宅へと届けられた。
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