35 / 48
死の女帝
6-5
しおりを挟む
「あ、あなたは一体、何をしようとしているんだ?」
しじまが下り、炎とともに陰影が揺らぐ。エリーザはかすかな息をつき、石のひじ掛けから上げた手をゆらりと動かした。たおやかながら、それは丁寧に皮をはいでいくようだった。
『アンデッドには、呪いがかかっています』
青い火の玉からの声に、シーズァはしばしぽかんとした。
「呪い? 呪いって……」
『運営がかけた呪いです』
青白い爪が、ひゅっ、と空を刈る。
『アンデッドだけではありません。呪いは、モンスターすべてにかけられています。ラル、あなたにもです』
シーズァ、ノラから見つめられ、ラルは怪訝な顔をした。
「ラルにも……」
ノラが、手探りするように――
「どういうこと、なんですか……」
『私はバグ、そう説明しましたね』
優しげな動きで返し、シーズァ、そしてラルを見て、エリーザは続けた。
『バグった私は、不完全ながらプログラムを解析できるようになりました。この世界というシステムを読み解き、これから何が起きようとしているか、知ることもできるのです。ですから、今回のイベントも準備段階からつかんでいました。この力で様々なことを調べていくなかで、モンスターに仕込まれた呪いのことを知ったのです。――シーズァさん、このゲームは何を楽しむものですか?』
「えっ? な、何をって……畑仕事やクラフトとかもあるけど、基本的にはモンスターを狩ること……」
『そうです、モンスターを殺すこと。他のプレイヤーと競いながら、ね。そのためには課金して食料や回復アイテム、高ランクの武装、魔法を手に入れ、強化素材でレベルアップさせなければならない。それがこのゲームの構造。運営の一番の関心は、利益を上げることなのです』
「……それは、そうでしょう。ビジネスですからね」
『利益を上げるには、このゲームにのめり込ませなければならない。そのファクターこそ、モンスターなのです』
シーズァは話が飲み込めず、ノラも瞬きするばかりだった。ジョエンタはマネキン人形のごとく、かがり火に彩られながら立っている。エリーザはラルを見つめ、ゆっくりと手を動かした。
『モンスターと戦って、殺す。そのたびにプレイヤーは影響を受け、暴力的傾向を持った者ほどより暴力的になっていく。そうした仕掛けが施されているのです。私たちは、それを利用したに過ぎません。皆でネクロマンサーになって、アンデッドをどんどん地上に送り出す……アンデッドには痛みや感情がない、刃を振るう心理的ハードルが低い、という点でももってこいでした』
「……ほ、本当に、そんな仕掛けがあるのなら……」
シーズァが、声を詰まらせる。
「大問題、ちょっとした炎上どころじゃ済まないぞ……」
『もちろん、運営は隠蔽するでしょう。ですが、シーズァさん。あなたにも覚えがあるのではないですか。暴力に呑まれそうになったことが』
「……それで、それであなたたちは、アンデッドをたくさん……」
『暴力が蔓延すれば、互いに傷付け合うようになる。そうした風潮を嫌って引退するプレイヤーも出てくるでしょう』
「だ、だけど、その暴力は君たちを標的にしているんだぞ。運営だって、このまま手をこまぬいては……」
「殺してやりますよ」
ざっ、と刈り取るような、ジョエンタの声――
「ひとりでも多くのプレイヤーを道連れにしてやります。全員、その覚悟はできています」
かがり火と同じ瞳だった。ラルは嗅ぎ取っていた。鼻の奥をつく、むせ返りそうなほどの憎悪を――ノラ、シーズァもはっきりと悟った。目的は復讐、踏みにじった者たちへの報復なのだ。
ここにいてはいけない――
だが、案内なしで地下洞窟を進んだら、たちまち罠の餌食になってしまう。プレイヤーと鉢合わせの恐れもあるだろう。身動きが取れない。ここでエリーザたちと運命をともにする他ないのか。
ぶうっ、と鳴き、こん棒を下げてラルは進み出た。シーズァたちを苦しめないでくれ、とぶいぶい鳴く。鎌の刃で下がらせようとするジョエンタ、それを制して、崩れかけの手が優しく言い聞かせるようとする。
『悪いようにはしません。これは、あなたたちのための闘いでもあるのです。モンスターは殺され、ドールは弄ばれる、そんな世界は破壊しなければなりません。たとえすべては無理でも、破壊できるだけ破壊すべきなのです』
「だ、だからって」
シーズァが前のめりになる。
「こんなやり方は間違ってますよ。いたずらにみんな傷付いて、あなたたちだってただじゃ済まない!」
『それなら、どんなやり方があるのですか?』
「ぼくたちは、チャンネルやSNSで訴えてきたんだ。ドールを大切にしろ、モンスターを殺すな、って。ゲームの仕組みを変えるよう運営に求めてもきた。それさえ変われば、ラルやノラがひどい目に遭うこともなくなる。賛同者だって、まだそう多くはないけど、いることはいるんだ」
『あいにく、私たちはそれほど楽観的ではないのです』
握りつぶすような、あるいは握り締めるような崩れかけの右手だった。それがさらに強いアクセントで切り返す。
『あなたたちも、サンクチュアリを目指しているではありませんか』
「そ、それは……」
シーズァには言葉がなかった。疲れのにじむ手が下り、ひじ掛けに収まる。エリーザは黙り込んだノラを見て、その目に夜更けの海のような色を浮かべた。重たげに、ひじ掛けから手が上がる。
『いささか疲れました。下がっていただけますか』
「エリーザ!」
シーズァは食い下がろうとして、くちばし形の刃に遮られた。エリーザは石椅子にもたれ、目をつぶってしまった。一同はコテージに戻るしかなかった。
「……」
木組みの空間を歩き回って、シーズァは丸太の壁に手をつき、ぶつぶつ言いながら額を押し当てた。ノラはぐったりと座って、木目の卓上に崩れかかっている。半ば放心した姿は、さんざんなぶられた後のようでもあった。
ラルは窓辺で背伸びし、ガラスの向こうに目を細めた。見えるのは、あふれんばかりのアンデッド。そして、ぼこぼことした乳白色の岩肌ばかりである。それらは次第に迫ってきて、このコテージごと埋めてしまいそうだった。
サンクチュアリに行きたい……――
窓を叩き割りたくなって、ラルはこん棒をつかんだ。今すぐ地上に駆け戻りたかった。いら立ちが、ぐるる、と喉を震わせる。
「ラル」
シーズァが横から、肩に手を置くようにのぞき込む。
「ぼくもどうにかしたいよ。どうにかしなきゃ、どうにか……そうだ、新しい動画を作ろう。イベントを中止させるんだ。このままじゃ、犠牲が増えていくばかりだ」
「……できるでしょうか」
うつむいたまま、ぽつりとノラが口にする。
「こんな殺伐とした世界、誰だって嫌だろ。このゲームのプレイヤー以外にも呼びかけるんだ。声が大きくなれば、運営だって無視できなくなる。とにかく、やらなくちゃ。――ラル、君にも協力してもらうよ」
シーズァに呼びかけられ、ふんっ、とラルは意気込んだ。何かやるらしい、としか分からないながらこん棒を右肩に担ぐ。なんだってやってやる、風穴を開けるためなら――おのずと鼻息は熱くなった。
しじまが下り、炎とともに陰影が揺らぐ。エリーザはかすかな息をつき、石のひじ掛けから上げた手をゆらりと動かした。たおやかながら、それは丁寧に皮をはいでいくようだった。
『アンデッドには、呪いがかかっています』
青い火の玉からの声に、シーズァはしばしぽかんとした。
「呪い? 呪いって……」
『運営がかけた呪いです』
青白い爪が、ひゅっ、と空を刈る。
『アンデッドだけではありません。呪いは、モンスターすべてにかけられています。ラル、あなたにもです』
シーズァ、ノラから見つめられ、ラルは怪訝な顔をした。
「ラルにも……」
ノラが、手探りするように――
「どういうこと、なんですか……」
『私はバグ、そう説明しましたね』
優しげな動きで返し、シーズァ、そしてラルを見て、エリーザは続けた。
『バグった私は、不完全ながらプログラムを解析できるようになりました。この世界というシステムを読み解き、これから何が起きようとしているか、知ることもできるのです。ですから、今回のイベントも準備段階からつかんでいました。この力で様々なことを調べていくなかで、モンスターに仕込まれた呪いのことを知ったのです。――シーズァさん、このゲームは何を楽しむものですか?』
「えっ? な、何をって……畑仕事やクラフトとかもあるけど、基本的にはモンスターを狩ること……」
『そうです、モンスターを殺すこと。他のプレイヤーと競いながら、ね。そのためには課金して食料や回復アイテム、高ランクの武装、魔法を手に入れ、強化素材でレベルアップさせなければならない。それがこのゲームの構造。運営の一番の関心は、利益を上げることなのです』
「……それは、そうでしょう。ビジネスですからね」
『利益を上げるには、このゲームにのめり込ませなければならない。そのファクターこそ、モンスターなのです』
シーズァは話が飲み込めず、ノラも瞬きするばかりだった。ジョエンタはマネキン人形のごとく、かがり火に彩られながら立っている。エリーザはラルを見つめ、ゆっくりと手を動かした。
『モンスターと戦って、殺す。そのたびにプレイヤーは影響を受け、暴力的傾向を持った者ほどより暴力的になっていく。そうした仕掛けが施されているのです。私たちは、それを利用したに過ぎません。皆でネクロマンサーになって、アンデッドをどんどん地上に送り出す……アンデッドには痛みや感情がない、刃を振るう心理的ハードルが低い、という点でももってこいでした』
「……ほ、本当に、そんな仕掛けがあるのなら……」
シーズァが、声を詰まらせる。
「大問題、ちょっとした炎上どころじゃ済まないぞ……」
『もちろん、運営は隠蔽するでしょう。ですが、シーズァさん。あなたにも覚えがあるのではないですか。暴力に呑まれそうになったことが』
「……それで、それであなたたちは、アンデッドをたくさん……」
『暴力が蔓延すれば、互いに傷付け合うようになる。そうした風潮を嫌って引退するプレイヤーも出てくるでしょう』
「だ、だけど、その暴力は君たちを標的にしているんだぞ。運営だって、このまま手をこまぬいては……」
「殺してやりますよ」
ざっ、と刈り取るような、ジョエンタの声――
「ひとりでも多くのプレイヤーを道連れにしてやります。全員、その覚悟はできています」
かがり火と同じ瞳だった。ラルは嗅ぎ取っていた。鼻の奥をつく、むせ返りそうなほどの憎悪を――ノラ、シーズァもはっきりと悟った。目的は復讐、踏みにじった者たちへの報復なのだ。
ここにいてはいけない――
だが、案内なしで地下洞窟を進んだら、たちまち罠の餌食になってしまう。プレイヤーと鉢合わせの恐れもあるだろう。身動きが取れない。ここでエリーザたちと運命をともにする他ないのか。
ぶうっ、と鳴き、こん棒を下げてラルは進み出た。シーズァたちを苦しめないでくれ、とぶいぶい鳴く。鎌の刃で下がらせようとするジョエンタ、それを制して、崩れかけの手が優しく言い聞かせるようとする。
『悪いようにはしません。これは、あなたたちのための闘いでもあるのです。モンスターは殺され、ドールは弄ばれる、そんな世界は破壊しなければなりません。たとえすべては無理でも、破壊できるだけ破壊すべきなのです』
「だ、だからって」
シーズァが前のめりになる。
「こんなやり方は間違ってますよ。いたずらにみんな傷付いて、あなたたちだってただじゃ済まない!」
『それなら、どんなやり方があるのですか?』
「ぼくたちは、チャンネルやSNSで訴えてきたんだ。ドールを大切にしろ、モンスターを殺すな、って。ゲームの仕組みを変えるよう運営に求めてもきた。それさえ変われば、ラルやノラがひどい目に遭うこともなくなる。賛同者だって、まだそう多くはないけど、いることはいるんだ」
『あいにく、私たちはそれほど楽観的ではないのです』
握りつぶすような、あるいは握り締めるような崩れかけの右手だった。それがさらに強いアクセントで切り返す。
『あなたたちも、サンクチュアリを目指しているではありませんか』
「そ、それは……」
シーズァには言葉がなかった。疲れのにじむ手が下り、ひじ掛けに収まる。エリーザは黙り込んだノラを見て、その目に夜更けの海のような色を浮かべた。重たげに、ひじ掛けから手が上がる。
『いささか疲れました。下がっていただけますか』
「エリーザ!」
シーズァは食い下がろうとして、くちばし形の刃に遮られた。エリーザは石椅子にもたれ、目をつぶってしまった。一同はコテージに戻るしかなかった。
「……」
木組みの空間を歩き回って、シーズァは丸太の壁に手をつき、ぶつぶつ言いながら額を押し当てた。ノラはぐったりと座って、木目の卓上に崩れかかっている。半ば放心した姿は、さんざんなぶられた後のようでもあった。
ラルは窓辺で背伸びし、ガラスの向こうに目を細めた。見えるのは、あふれんばかりのアンデッド。そして、ぼこぼことした乳白色の岩肌ばかりである。それらは次第に迫ってきて、このコテージごと埋めてしまいそうだった。
サンクチュアリに行きたい……――
窓を叩き割りたくなって、ラルはこん棒をつかんだ。今すぐ地上に駆け戻りたかった。いら立ちが、ぐるる、と喉を震わせる。
「ラル」
シーズァが横から、肩に手を置くようにのぞき込む。
「ぼくもどうにかしたいよ。どうにかしなきゃ、どうにか……そうだ、新しい動画を作ろう。イベントを中止させるんだ。このままじゃ、犠牲が増えていくばかりだ」
「……できるでしょうか」
うつむいたまま、ぽつりとノラが口にする。
「こんな殺伐とした世界、誰だって嫌だろ。このゲームのプレイヤー以外にも呼びかけるんだ。声が大きくなれば、運営だって無視できなくなる。とにかく、やらなくちゃ。――ラル、君にも協力してもらうよ」
シーズァに呼びかけられ、ふんっ、とラルは意気込んだ。何かやるらしい、としか分からないながらこん棒を右肩に担ぐ。なんだってやってやる、風穴を開けるためなら――おのずと鼻息は熱くなった。
20
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
とある小さな村のチートな鍛冶屋さん
夜船 紡
ファンタジー
とある田舎の村。
住人は十数人程度で、小さな事件もすぐに村中に伝わるような場所。
そんな所に彼女はいた。
13歳ぐらいの小さな少女。
そんな彼女が住むのは小さなぼろ家。
鍛えるのは、町の人の使う鍋や包丁。
みんなの役に立てて嬉しいと、彼女はにこにこ笑ってる。
彼女は伝説級の腕のいい鍛冶師。
**********
本作品が書籍化し、1章に当たる部分がレンタル化しました。応援してくださっている皆様のおかげです!
改稿前のストーリーを9月20日に全て下げさせていただきました。
改善後の新しいメリアの物語をどうかお楽しみください。
2巻が発売されることが決定致しました!!
それに伴い、2章を下げさせていただきました。
お楽しみいただいていた方々には申し訳ありません。
3巻の発売が決定いたしました。
今回は全て書き下ろしになります。今書いている部分は一部の場面を書き換えて継続して更新させていただこうと思っております。
コミカライズされました!
デイ先生による素敵なメリアの世界をどうか、お楽しみください。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜
𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。
だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。
「もっと早く癒せよ! このグズが!」
「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」
「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」
また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、
「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」
「チッ。あの能無しのせいで……」
頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。
もう我慢ならない!
聖女さんは、とうとう怒った。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

ハイエルフの幼女は異世界をまったりと過ごしていく ~それを助ける過保護な転移者~
まぁ
ファンタジー
事故で亡くなった日本人、黒野大河はクロノとして異世界転移するはめに。
よし、神様からチートの力をもらって、無双だ!!!
ではなく、神様の世界で厳しい修行の末に力を手に入れやっとのことで異世界転移。
目的もない異世界生活だがすぐにハイエルフの幼女とであう。
なぜか、その子が気になり世話をすることに。
神様と修行した力でこっそり無双、もらった力で快適生活を。
邪神あり勇者あり冒険者あり迷宮もありの世界を幼女とポチ(犬?)で駆け抜けます。
PS
2/12 1章を書き上げました。あとは手直しをして終わりです。
とりあえず、この1章でメインストーリーはほぼ8割終わる予定です。
伸ばそうと思えば、5割程度終了といったとこでしょうか。
2章からはまったりと?、自由に異世界を生活していきます。
以前書いたことのある話で戦闘が面白かったと感想をもらいましたので、
1章最後は戦闘を長めに書いてみました。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる