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第二章
一七話
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過呼吸寸前の笑いの渦からようやく抜け出した男に連れられ、夕暮れに差し掛かった街を歩く。
と言っても俺は抱えられたままなので歩いているのは男だけだが。
正直言って周囲の目が痛いので下ろしてほしいのは山々だが、今にも鼻歌でも歌い出しそうな程上機嫌な彼に切り出すのは妙に憚られて、されるがままになっている。
極力周囲を見ないように深くフードを被ってゆったりとした振動に身を任せていると、不意に男が歩みを止めた。
どうしたのかと問いかけるよりも先に、背後からどこか聞き覚えのある声が街の喧騒をかき分けるようにして響いた。
「あれ、ボス?何運んでるの?」
軽やかで耳心地のいい女の声。
彼の機嫌が急降下していくのを肌で感じる。
僅かな沈黙の後、彼は不機嫌をありありと表情に表しつつ緩慢な動作で振り返った。
「………何の用だ。」
「用がなきゃ話しかけちゃいけないって言うの?なら、これは客引きだと思ってよ。」
ウェーブのかかった薄桃色の髪を揺らしてきゃらきゃらと笑う女。
彼女は昨夜モブソンに連れられて行った風俗店で俺を接客してくれた人だった。
散々『子供ではない!』と告げた相手にこんな姿を見せる居た堪れなさから小さく身を縮めたが、そんな事で隠れられようはずもなく。
彼女は茶色のつぶらな瞳に俺を写し、瞠目した。
「あら、昨日の坊やじゃない!どうしてボスと一緒に……って言うか何で抱っこなんかされてるのよ。」
最もな質問に答えあぐねていると、男が心底面倒そうに口を挟んだ。
「お前には関係のない事だ。それより俺達には大事な用があるんでな、お前に構ってる暇はねぇよ。」
「そんな連れないこと言わないで、たまには遊んで行ってよ!ボスのためならアタシ、たくさんサービスしちゃうんだから。」
彼女は冗談めかしてウィンクしてみせたけれど、軽薄な言葉には仄かな熱が籠もっているように思えた。
「ねぇボス、ちょっとくらいいいじゃない、子守なんて似合わない事してないでさ。」
その言葉に、男の眉がピクリと動く。
「躾がなってねぇな。」
「えっ?」
突如として張り詰められた空気に、これまでどんなに睨まれてもどこ吹く風だった彼女の表情が初めて凍り付く。
「発情期の雌犬みてぇにキャンキャン吠えやがって。いい加減鬱陶しい。」
「えっ、ちょっと、何?え?」
「飼い主に懐くのは結構な事だが、身の程は弁えろ。」
「飼い主……」
男の口から淡々と放たれた言葉に、彼女は悲しげに長いまつ毛を伏せる。
「そんな言い草ってないわ。アタシ、ボスが助けてくれたあの日からずっと、ボスのために……」
「あ?何の話だ?」
「な、何の話って……、覚えてないの?」
大きな瞳に涙を浮かべて問いかける彼女に、男はピクリとも表情を変えずに沈黙を返すばかり。
ポロリ。
ついに零れ落ちた涙が頬を伝い落ちて、乾いた歩道に丸い跡を数滴残した。
「ボスが助けてくれたんじゃない!奴隷だったアタシを……アタシ達を……」
「……あぁ、お前、あの群れの中に居たのか。」
「は?」
ようやく納得したような表情で頷く男に、彼女の顔からサッと血の気が失せていく。
「捜し物のついでに目障りな奴等を消しただけだ。感謝される謂れはねぇな。」
「そ、んな……だ、だって皆、真祖様が……」
「知るか、そんな事。」
震える声を冷たく遮り、男は目を細めて吐き捨てた。
「今も昔も、一族になんざ興味はねぇ。俺はただ、コイツさえいればそれでいい。」
「………誰なの。そいつ、誰なのよ。」
昨夜の気さくで穏やかな眼差しは鳴りを潜め、代わりに鋭い殺意と憎悪が灯る。
そんな彼女を嘲るように、男はニヤリと口角を吊り上げた。
「お前もエテレインの端くれならよく知ってるだろう?大事な大事な獲物の事は。」
「え、もの…………っ、まさかっ!」
涙に濡れた瞳で瞠目しパクパクと唇を開閉させる彼女に追い打ちをかけるように男は続ける。
「上手に獲って来いをこなした犬がいたんだよ。もうお前には関係のない話だが。」
「……………ぇっ?ぁ、え、なんで?」
「察しの悪い女だ………お前はクビって事だよ。」
告げられた言葉を理解しかねると言った面持ちでしばらく呆然としていた女だったが、ようやく現実を飲み込めたのだろう。
真っ青な顔をいやいやと振って必死に言い募る。
「いや、いや!アタシ何でもするから!ちょっとでもいい、ボスの役に立ちたいの!」
健気な言葉にも哀れな泣き顔にも動じず、冷酷な眼差しを女に落として淡々と宣告する。
「次の職場は斡旋してやる。悪いようにはしねぇから、大人しく沙汰を待つんだな。」
「やだ、やだやだぁ、お願い、捨てないで……お願い……好きなの……愛してるんです……お願いします……」
ついには地面へと頽れ泣いて懇願し始めた彼女の縋る腕が届くよりも先に、男は踵を返した。
どんなに切実な愛の言葉を叫ばれても、彼はもう振り返りも立ち止まりもしない。
無情に歩む男の先ではいつの間にか集まっていた野次馬達が蜘蛛の子を散らすように道を開け、皆黙って視線を落としている。
奇妙な静寂の中を悠然と歩み続け、人気のない裏路地へと滑り込んだことで、微かに聞こえていた啜り泣く声は雑踏の向こうへとようやく消えた。
二人きりになってしばらく、彼がぽつりと言った。
「嫌なモン、見せちまったな。」
先程までの厳しい表情はどこへやら。
叱られ待ちの子犬のような顔で俯く男に、笑みが浮かぶ。
「あのひと、これから、どうなる?」
「…知合いの商人が人手が足りないとボヤいていたからな。そいつの所にでも奉公させるさ。」
「そう………優しい、ね。」
ピタリ。
思わずと言った風に歩みを止めた彼の視線が、ようやくこちらへと向けられる。
「………は?いや、うん……すまん、何だって?」
真っ直ぐ向けられた目が『コイツ正気か?』と雄弁に語っていてちょっと面白い。
「あの人、助けてあげた?」
「いや………何年か前に闇市で取り引きされていた奴隷達を一纏めに掻っ攫って奴隷販売業者共を破産に追いこんだだけだ。」
「どうして?」
「お前の髪に似た色を持つ奴隷がいるって情報があったからだ。まぁ、結果は言わずとも分かるだろう。」
「その、後は……?」
「奴隷共は解放したが……殆どは自力じゃ人間社会に復帰できなくなってたんでな。そういう奴等はエテレインに引き入れ、適当に仕事を与えた。」
なるほど。
ならばそれは彼女に……否、彼女達にとっては充分すぎる程の救いであったはずだ。
それに、昨夜見たあの店は、彼女達を尊厳ある人間として扱っていた。
だから彼女はあんな風に優しく微笑み、そして人を愛することができたのだ。
俺には出来なかった事だし、与えられなかった物だ。
「やっぱり、優しい。」
「……あのやり取りをどう見たらそう受け取ることができるんだ?」
訝しげな表情で小首を傾げる男に一層笑みが深まる。
「あなたは、あの人に、機会、あげた。」
「機会?」
「ん。人間に戻る機会、あげた。」
「人間に、戻る機会………」
「人間に戻ること。すごく、すごくすごーく、大変。むずかしい。」
一度失った尊厳は、例え取り戻したとて完璧には戻らない。
何かが欠落する。
穴だらけの俺からすれば、彼女は立派な人間だった。
娼婦という環境に身を置いて尚、彼女は誰より人間らしく生きている。
それがどれ程得難いものか。
「あなたは、優しい。」
彼はこれから、更に表の健全な世界で生きる機会をも与えると言う。
彼女の思いを利用して使い潰すこともできただろうに。
「あの人、うらやましい。」
10年前に俺が無くした物を、与えられなかった物を、全て持っている彼女が。
「……なぁ。」
そっと。
俺の言葉を聞き入っていた彼が俺の肩口へと額を預けて囁く。
「俺が優しく見えたなら、それはお前がそうさせてんだよ。」
「俺?」
「そうだ。」
甘えるように擦り寄る彼の髪が首筋をくすぐる。
「アイツ等は少し……お前に似ているから。」
「………」
「あの日何もできなかった弱さの償いを、していたのかもな。」
深緑の瞳が上目遣いにこちらを見上げ、解けるように笑みを象った。
「早く思い出せよ。そうしたら、羨むこともなくなる。」
「…………ん。」
「いいコだ。」
ちゅ。
軽いリップ音と共に彼は姿勢を正し、再び歩き始める。
甘い空気と温もりに酔ってしまったのか。
今度は俺が彼の肩口へと頭を預け、揺り籠のように心地よい振動へと身を任せた。
と言っても俺は抱えられたままなので歩いているのは男だけだが。
正直言って周囲の目が痛いので下ろしてほしいのは山々だが、今にも鼻歌でも歌い出しそうな程上機嫌な彼に切り出すのは妙に憚られて、されるがままになっている。
極力周囲を見ないように深くフードを被ってゆったりとした振動に身を任せていると、不意に男が歩みを止めた。
どうしたのかと問いかけるよりも先に、背後からどこか聞き覚えのある声が街の喧騒をかき分けるようにして響いた。
「あれ、ボス?何運んでるの?」
軽やかで耳心地のいい女の声。
彼の機嫌が急降下していくのを肌で感じる。
僅かな沈黙の後、彼は不機嫌をありありと表情に表しつつ緩慢な動作で振り返った。
「………何の用だ。」
「用がなきゃ話しかけちゃいけないって言うの?なら、これは客引きだと思ってよ。」
ウェーブのかかった薄桃色の髪を揺らしてきゃらきゃらと笑う女。
彼女は昨夜モブソンに連れられて行った風俗店で俺を接客してくれた人だった。
散々『子供ではない!』と告げた相手にこんな姿を見せる居た堪れなさから小さく身を縮めたが、そんな事で隠れられようはずもなく。
彼女は茶色のつぶらな瞳に俺を写し、瞠目した。
「あら、昨日の坊やじゃない!どうしてボスと一緒に……って言うか何で抱っこなんかされてるのよ。」
最もな質問に答えあぐねていると、男が心底面倒そうに口を挟んだ。
「お前には関係のない事だ。それより俺達には大事な用があるんでな、お前に構ってる暇はねぇよ。」
「そんな連れないこと言わないで、たまには遊んで行ってよ!ボスのためならアタシ、たくさんサービスしちゃうんだから。」
彼女は冗談めかしてウィンクしてみせたけれど、軽薄な言葉には仄かな熱が籠もっているように思えた。
「ねぇボス、ちょっとくらいいいじゃない、子守なんて似合わない事してないでさ。」
その言葉に、男の眉がピクリと動く。
「躾がなってねぇな。」
「えっ?」
突如として張り詰められた空気に、これまでどんなに睨まれてもどこ吹く風だった彼女の表情が初めて凍り付く。
「発情期の雌犬みてぇにキャンキャン吠えやがって。いい加減鬱陶しい。」
「えっ、ちょっと、何?え?」
「飼い主に懐くのは結構な事だが、身の程は弁えろ。」
「飼い主……」
男の口から淡々と放たれた言葉に、彼女は悲しげに長いまつ毛を伏せる。
「そんな言い草ってないわ。アタシ、ボスが助けてくれたあの日からずっと、ボスのために……」
「あ?何の話だ?」
「な、何の話って……、覚えてないの?」
大きな瞳に涙を浮かべて問いかける彼女に、男はピクリとも表情を変えずに沈黙を返すばかり。
ポロリ。
ついに零れ落ちた涙が頬を伝い落ちて、乾いた歩道に丸い跡を数滴残した。
「ボスが助けてくれたんじゃない!奴隷だったアタシを……アタシ達を……」
「……あぁ、お前、あの群れの中に居たのか。」
「は?」
ようやく納得したような表情で頷く男に、彼女の顔からサッと血の気が失せていく。
「捜し物のついでに目障りな奴等を消しただけだ。感謝される謂れはねぇな。」
「そ、んな……だ、だって皆、真祖様が……」
「知るか、そんな事。」
震える声を冷たく遮り、男は目を細めて吐き捨てた。
「今も昔も、一族になんざ興味はねぇ。俺はただ、コイツさえいればそれでいい。」
「………誰なの。そいつ、誰なのよ。」
昨夜の気さくで穏やかな眼差しは鳴りを潜め、代わりに鋭い殺意と憎悪が灯る。
そんな彼女を嘲るように、男はニヤリと口角を吊り上げた。
「お前もエテレインの端くれならよく知ってるだろう?大事な大事な獲物の事は。」
「え、もの…………っ、まさかっ!」
涙に濡れた瞳で瞠目しパクパクと唇を開閉させる彼女に追い打ちをかけるように男は続ける。
「上手に獲って来いをこなした犬がいたんだよ。もうお前には関係のない話だが。」
「……………ぇっ?ぁ、え、なんで?」
「察しの悪い女だ………お前はクビって事だよ。」
告げられた言葉を理解しかねると言った面持ちでしばらく呆然としていた女だったが、ようやく現実を飲み込めたのだろう。
真っ青な顔をいやいやと振って必死に言い募る。
「いや、いや!アタシ何でもするから!ちょっとでもいい、ボスの役に立ちたいの!」
健気な言葉にも哀れな泣き顔にも動じず、冷酷な眼差しを女に落として淡々と宣告する。
「次の職場は斡旋してやる。悪いようにはしねぇから、大人しく沙汰を待つんだな。」
「やだ、やだやだぁ、お願い、捨てないで……お願い……好きなの……愛してるんです……お願いします……」
ついには地面へと頽れ泣いて懇願し始めた彼女の縋る腕が届くよりも先に、男は踵を返した。
どんなに切実な愛の言葉を叫ばれても、彼はもう振り返りも立ち止まりもしない。
無情に歩む男の先ではいつの間にか集まっていた野次馬達が蜘蛛の子を散らすように道を開け、皆黙って視線を落としている。
奇妙な静寂の中を悠然と歩み続け、人気のない裏路地へと滑り込んだことで、微かに聞こえていた啜り泣く声は雑踏の向こうへとようやく消えた。
二人きりになってしばらく、彼がぽつりと言った。
「嫌なモン、見せちまったな。」
先程までの厳しい表情はどこへやら。
叱られ待ちの子犬のような顔で俯く男に、笑みが浮かぶ。
「あのひと、これから、どうなる?」
「…知合いの商人が人手が足りないとボヤいていたからな。そいつの所にでも奉公させるさ。」
「そう………優しい、ね。」
ピタリ。
思わずと言った風に歩みを止めた彼の視線が、ようやくこちらへと向けられる。
「………は?いや、うん……すまん、何だって?」
真っ直ぐ向けられた目が『コイツ正気か?』と雄弁に語っていてちょっと面白い。
「あの人、助けてあげた?」
「いや………何年か前に闇市で取り引きされていた奴隷達を一纏めに掻っ攫って奴隷販売業者共を破産に追いこんだだけだ。」
「どうして?」
「お前の髪に似た色を持つ奴隷がいるって情報があったからだ。まぁ、結果は言わずとも分かるだろう。」
「その、後は……?」
「奴隷共は解放したが……殆どは自力じゃ人間社会に復帰できなくなってたんでな。そういう奴等はエテレインに引き入れ、適当に仕事を与えた。」
なるほど。
ならばそれは彼女に……否、彼女達にとっては充分すぎる程の救いであったはずだ。
それに、昨夜見たあの店は、彼女達を尊厳ある人間として扱っていた。
だから彼女はあんな風に優しく微笑み、そして人を愛することができたのだ。
俺には出来なかった事だし、与えられなかった物だ。
「やっぱり、優しい。」
「……あのやり取りをどう見たらそう受け取ることができるんだ?」
訝しげな表情で小首を傾げる男に一層笑みが深まる。
「あなたは、あの人に、機会、あげた。」
「機会?」
「ん。人間に戻る機会、あげた。」
「人間に、戻る機会………」
「人間に戻ること。すごく、すごくすごーく、大変。むずかしい。」
一度失った尊厳は、例え取り戻したとて完璧には戻らない。
何かが欠落する。
穴だらけの俺からすれば、彼女は立派な人間だった。
娼婦という環境に身を置いて尚、彼女は誰より人間らしく生きている。
それがどれ程得難いものか。
「あなたは、優しい。」
彼はこれから、更に表の健全な世界で生きる機会をも与えると言う。
彼女の思いを利用して使い潰すこともできただろうに。
「あの人、うらやましい。」
10年前に俺が無くした物を、与えられなかった物を、全て持っている彼女が。
「……なぁ。」
そっと。
俺の言葉を聞き入っていた彼が俺の肩口へと額を預けて囁く。
「俺が優しく見えたなら、それはお前がそうさせてんだよ。」
「俺?」
「そうだ。」
甘えるように擦り寄る彼の髪が首筋をくすぐる。
「アイツ等は少し……お前に似ているから。」
「………」
「あの日何もできなかった弱さの償いを、していたのかもな。」
深緑の瞳が上目遣いにこちらを見上げ、解けるように笑みを象った。
「早く思い出せよ。そうしたら、羨むこともなくなる。」
「…………ん。」
「いいコだ。」
ちゅ。
軽いリップ音と共に彼は姿勢を正し、再び歩き始める。
甘い空気と温もりに酔ってしまったのか。
今度は俺が彼の肩口へと頭を預け、揺り籠のように心地よい振動へと身を任せた。
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