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第一章
十三話
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俺がこの世界にやってきて、どれくらい経ったろうか。
多分、3ヵ月か4ヵ月くらい?
この屋敷の中に流れる空気はいつも穏やかで、ゆったりと時が過ぎるようでいて、しかし気が付くと一日が終わってしまうから日付の感覚がいまいち鈍くなってしまった。
一日中ずっと本を読み漁ったり、庭園の手入れをしたり、紅茶の淹れ方を学んだり、お菓子作りに専念したり、はたまた何をするでもなくただボンヤリと過ごしたり。
今までの俺の人生からは想像もつかない程に長閑で自由な日々を、アルさんと共に過ごしてきた。
そんなある日の事だ。
いつも通りに起こしたアルさんの髪に櫛を通し、「今日はどんな髪型にしようか。」と頭を回転させていたところに思わぬ言葉が掛けられた。
「今日は少し、出かけないか?」
てっきりまだ微睡んでいるとばかり考えていたアルさんの声はいつになく明瞭で、どことなく弾んでいるように思えた。
出かけようだなんて、突然どうしたのだろうか。
「リョーは、ここへ来て一度も屋敷から出たことがなかったろう?」
確かにそうだ。
俺はこの屋敷内の全部屋への出入りを許可されているし、庭園にだって好きに出かけていた。
けれど庭園の先に聳える純白のロートアイアンの門扉から先へは、一歩たりとも出たことがない。
なぜなら、門扉の外には鬱蒼とした森が広がっていたからだ。
サバイバルの心得どころか自分が今どこにいるのかさえ分からない俺があの森に入るなんて、無謀どころか自殺行為としか思えない。
それ故に『まだ言葉が不安定だから。』と尤もらしい理由を付けて探索をすっかり後回しにしてしまっていた。
「そと、森。歩ける?」
言葉の端々から滲む不安を感じ取ったのか、アルさんがくるりと首をこちらへ向けて薄い唇の端を僅かに持ち上げた。
「歩く必要など無いさ。」
「???」
「今日はきっといい日になる。」
そう言って再び前を向いたアルさんの言葉の意図を掴めず、俺は首を傾げるばかり。
だが、彼が問題ないと言うのなら俺が心配する必要はない。
素直に楽しみにしておくことにしよう。
………と、思っていた時間が俺にもありました。
「ひぃいいいいい!お、おおおお、おろひてぇええええええ!!!!」
そんなあまりにも情けない悲鳴が、びゅうびゅうと吹き荒ぶ風の音に交じって快晴の空に木霊する。
「リョー、絶対に放さないから、そう怖がらずともよい。」
ぎゅううと強くしがみ付かれてきっと息苦しいだろうに、アルさんは文句も言わず俺を抱く腕に更に力を込めて安心させようとしてくれるが、残念ながら怖がるななんて無理な話である。
何故なら俺たちは今、地上数十メートル上空を生身のまま滑空しているのだから!!
何を言っているか分からないと思うから順を追って説明しよう。
アルさんのお出かけ宣言から俺たちはまったりとピクニックの用意を整え、昼食用のバスケットを手にして門扉の前に集まった。
アルさんはソワソワと落ち着きのない俺の頭を一撫ですると、「バスケットはしっかり抱えておくように。」と言い添えて突然俺を抱き上げた。
まさかのお姫様抱っこで。
羞恥と驚きのあまり思考停止している間にふと軽い浮遊感を覚えたかと思うと、次の瞬間には上空にいて、そして先の悲鳴に繋がったわけだ。
多分ジェットコースターってあんな感じなんだろうな………乗ったことないけど。
散々怖がる俺のために大幅に飛行速度を落としてもらえたことで少し冷静になった頭でそんな益体のないことを考える。
まぁ、未だに下は見れないけど。
「騒いだ、ごめん、なさい。」
アルさんの首にガッチリとしがみ付いていた両腕から僅かに力を抜くと、彼は目元を僅かに緩めて微笑んだ。
「いいや。むしろ、いつも大人しいリョーのあんな姿を見られて少し愉快だった。」
「ぐぬぬ……」
「ふふ、冗談だ。怒らないでくれ。」
「……おこってない。恥ずかしい、だけ。」
そう返した声は我ながら不貞腐れていたが、アルさんは気を悪くするでもなく相変わらずあるかなしかの微笑を浮かべていた。
目と鼻の先でそんな聖母みたいな表情しないでくれ、心臓に悪い。
なんてことを考えていたら、不意にアルさんが「おや。」と声を漏らした。
どうしたのだろうと彼の視線の先に目を向けると、そこには青々と茂った木々を細く裂くようにして横たわる灰色の砂利道があった。
「アルさん、あれ、何?」
「そうか……あの時リョーは朦朧としていたから、覚えていないのも当然か。」
「??」
首を傾げる俺に、アルさんは答える。
「リョーは、あの道に倒れていたのだ。」
「!」
成る程、そりゃあ覚えていないはずだ。
あの時の俺は本気でアルさんをお迎えの天使だと考えてしまう程に死にかけていたのだから。
「リョーを見つけた時は、本当に驚いたものだ。」
ですよね。
散歩に行ったら弓に射られた人間が死にかけていたんだから、驚くどころじゃないですよね。
「一番の驚きは、あの時の青年とこうして共に出かけている事だろうな。」
感慨深げに言うアルさんに、俺もうんうんと首肯して見せる。
俺だってこんなに長く彼の世話になるとは思っていなかったし、それ以上にこんなに気安い関係になるなんて想像すらしていなかった。
彼と送る長閑な共同生活は酷く甘美で、底なし沼のように俺を捉え、屋敷から離れ難くさせた。
そんな甘い幸せに浸りながらも、けれど、本当はずっと考えている事がある。
アルさんはいつになったら、見返りを求めるんだろうって。
怪我を治療し、贅沢な衣食住を与え、仕事を与え、かと言って召使いや奴隷扱いもせず、それどころかとても大事に扱ってくれる。
まるで宝物のように。
それが心底から不思議で、心地よく……不安だった。
いつか思わぬタイミングでとんでもない見返りを求められるんじゃないか。
この与えられた幸福はまやかしなんじゃないか、って。
チラリとアルさんの横顔を盗み見ると、彼はどこか懐かしそうに眼下を見下ろしていた。
悪意とは無縁と言わんばかりの穏やかな横顔。
アルさんは、俺が今まで出会って来た薄汚い人間達とは違う。
優しい、本当に、心から優しい人。
俺はそれを十分身を持って知っているくせに、彼から与えられる優しさを心から信じる事だけは、どうしてもできなかった。
彼の優しさを向けられる度、その優しさを疑う度、強く思う。
俺は、彼の側に居ていい人間じゃない。
俺のように卑しく惨めで薄汚い人間は、一刻も早く彼の元を去るべきなんだ。
いい加減、アルさんの優しさに甘えるのは止めなければならない。
「リョー?どうかしたか?」
俺の沈黙を不思議に思ったのだろう。
そう言って顔を覗き込んでくるアルさんの気遣わしげな眼差しに、どうしてか一瞬、酷く泣きたい気分になった。
「うぅん、何でも、ない。お腹すいたって、考えてた。」
にっこり。
いつもの通り笑って間の抜けた事を言ってみせると、アルさんはまた表情を和らげた。
「それは大変だ、少し急ごう。」
「え、ぁ、ま」
待って!
言い終えるよりも先に、グンっと強く後ろに引っ張られるような重力を合図に、俺は再び高速飛行の餌食になるのであった。
いくら誤魔化すにしたって、もうちょっと考えて物を言うんだった。
俺の馬鹿。
多分、3ヵ月か4ヵ月くらい?
この屋敷の中に流れる空気はいつも穏やかで、ゆったりと時が過ぎるようでいて、しかし気が付くと一日が終わってしまうから日付の感覚がいまいち鈍くなってしまった。
一日中ずっと本を読み漁ったり、庭園の手入れをしたり、紅茶の淹れ方を学んだり、お菓子作りに専念したり、はたまた何をするでもなくただボンヤリと過ごしたり。
今までの俺の人生からは想像もつかない程に長閑で自由な日々を、アルさんと共に過ごしてきた。
そんなある日の事だ。
いつも通りに起こしたアルさんの髪に櫛を通し、「今日はどんな髪型にしようか。」と頭を回転させていたところに思わぬ言葉が掛けられた。
「今日は少し、出かけないか?」
てっきりまだ微睡んでいるとばかり考えていたアルさんの声はいつになく明瞭で、どことなく弾んでいるように思えた。
出かけようだなんて、突然どうしたのだろうか。
「リョーは、ここへ来て一度も屋敷から出たことがなかったろう?」
確かにそうだ。
俺はこの屋敷内の全部屋への出入りを許可されているし、庭園にだって好きに出かけていた。
けれど庭園の先に聳える純白のロートアイアンの門扉から先へは、一歩たりとも出たことがない。
なぜなら、門扉の外には鬱蒼とした森が広がっていたからだ。
サバイバルの心得どころか自分が今どこにいるのかさえ分からない俺があの森に入るなんて、無謀どころか自殺行為としか思えない。
それ故に『まだ言葉が不安定だから。』と尤もらしい理由を付けて探索をすっかり後回しにしてしまっていた。
「そと、森。歩ける?」
言葉の端々から滲む不安を感じ取ったのか、アルさんがくるりと首をこちらへ向けて薄い唇の端を僅かに持ち上げた。
「歩く必要など無いさ。」
「???」
「今日はきっといい日になる。」
そう言って再び前を向いたアルさんの言葉の意図を掴めず、俺は首を傾げるばかり。
だが、彼が問題ないと言うのなら俺が心配する必要はない。
素直に楽しみにしておくことにしよう。
………と、思っていた時間が俺にもありました。
「ひぃいいいいい!お、おおおお、おろひてぇええええええ!!!!」
そんなあまりにも情けない悲鳴が、びゅうびゅうと吹き荒ぶ風の音に交じって快晴の空に木霊する。
「リョー、絶対に放さないから、そう怖がらずともよい。」
ぎゅううと強くしがみ付かれてきっと息苦しいだろうに、アルさんは文句も言わず俺を抱く腕に更に力を込めて安心させようとしてくれるが、残念ながら怖がるななんて無理な話である。
何故なら俺たちは今、地上数十メートル上空を生身のまま滑空しているのだから!!
何を言っているか分からないと思うから順を追って説明しよう。
アルさんのお出かけ宣言から俺たちはまったりとピクニックの用意を整え、昼食用のバスケットを手にして門扉の前に集まった。
アルさんはソワソワと落ち着きのない俺の頭を一撫ですると、「バスケットはしっかり抱えておくように。」と言い添えて突然俺を抱き上げた。
まさかのお姫様抱っこで。
羞恥と驚きのあまり思考停止している間にふと軽い浮遊感を覚えたかと思うと、次の瞬間には上空にいて、そして先の悲鳴に繋がったわけだ。
多分ジェットコースターってあんな感じなんだろうな………乗ったことないけど。
散々怖がる俺のために大幅に飛行速度を落としてもらえたことで少し冷静になった頭でそんな益体のないことを考える。
まぁ、未だに下は見れないけど。
「騒いだ、ごめん、なさい。」
アルさんの首にガッチリとしがみ付いていた両腕から僅かに力を抜くと、彼は目元を僅かに緩めて微笑んだ。
「いいや。むしろ、いつも大人しいリョーのあんな姿を見られて少し愉快だった。」
「ぐぬぬ……」
「ふふ、冗談だ。怒らないでくれ。」
「……おこってない。恥ずかしい、だけ。」
そう返した声は我ながら不貞腐れていたが、アルさんは気を悪くするでもなく相変わらずあるかなしかの微笑を浮かべていた。
目と鼻の先でそんな聖母みたいな表情しないでくれ、心臓に悪い。
なんてことを考えていたら、不意にアルさんが「おや。」と声を漏らした。
どうしたのだろうと彼の視線の先に目を向けると、そこには青々と茂った木々を細く裂くようにして横たわる灰色の砂利道があった。
「アルさん、あれ、何?」
「そうか……あの時リョーは朦朧としていたから、覚えていないのも当然か。」
「??」
首を傾げる俺に、アルさんは答える。
「リョーは、あの道に倒れていたのだ。」
「!」
成る程、そりゃあ覚えていないはずだ。
あの時の俺は本気でアルさんをお迎えの天使だと考えてしまう程に死にかけていたのだから。
「リョーを見つけた時は、本当に驚いたものだ。」
ですよね。
散歩に行ったら弓に射られた人間が死にかけていたんだから、驚くどころじゃないですよね。
「一番の驚きは、あの時の青年とこうして共に出かけている事だろうな。」
感慨深げに言うアルさんに、俺もうんうんと首肯して見せる。
俺だってこんなに長く彼の世話になるとは思っていなかったし、それ以上にこんなに気安い関係になるなんて想像すらしていなかった。
彼と送る長閑な共同生活は酷く甘美で、底なし沼のように俺を捉え、屋敷から離れ難くさせた。
そんな甘い幸せに浸りながらも、けれど、本当はずっと考えている事がある。
アルさんはいつになったら、見返りを求めるんだろうって。
怪我を治療し、贅沢な衣食住を与え、仕事を与え、かと言って召使いや奴隷扱いもせず、それどころかとても大事に扱ってくれる。
まるで宝物のように。
それが心底から不思議で、心地よく……不安だった。
いつか思わぬタイミングでとんでもない見返りを求められるんじゃないか。
この与えられた幸福はまやかしなんじゃないか、って。
チラリとアルさんの横顔を盗み見ると、彼はどこか懐かしそうに眼下を見下ろしていた。
悪意とは無縁と言わんばかりの穏やかな横顔。
アルさんは、俺が今まで出会って来た薄汚い人間達とは違う。
優しい、本当に、心から優しい人。
俺はそれを十分身を持って知っているくせに、彼から与えられる優しさを心から信じる事だけは、どうしてもできなかった。
彼の優しさを向けられる度、その優しさを疑う度、強く思う。
俺は、彼の側に居ていい人間じゃない。
俺のように卑しく惨めで薄汚い人間は、一刻も早く彼の元を去るべきなんだ。
いい加減、アルさんの優しさに甘えるのは止めなければならない。
「リョー?どうかしたか?」
俺の沈黙を不思議に思ったのだろう。
そう言って顔を覗き込んでくるアルさんの気遣わしげな眼差しに、どうしてか一瞬、酷く泣きたい気分になった。
「うぅん、何でも、ない。お腹すいたって、考えてた。」
にっこり。
いつもの通り笑って間の抜けた事を言ってみせると、アルさんはまた表情を和らげた。
「それは大変だ、少し急ごう。」
「え、ぁ、ま」
待って!
言い終えるよりも先に、グンっと強く後ろに引っ張られるような重力を合図に、俺は再び高速飛行の餌食になるのであった。
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