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九話
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「真琴君、番になりませんか?」
「お断りします」
あれから一週間が経った。皇先輩とのこの会話は日常茶飯事になってきていた。先輩は大学で俺を見かける度に先輩とこの会話をする。
先輩はどうだか分からないが俺はだいぶ心が乱されていた。いや、これは絆されていると言った方が正しいのかもしれない。
図書館で次の執筆に必要なネタ探しをしているとスマホに姉さんからメッセージが届いた。
『真琴、今大丈夫?』
『大丈夫だよ、どうしたの?』
『突然変な事聞くのも野暮かもしれないけれど、皇日向君って分かる?』
……なんで姉さんが先輩の事知っているんだろう。
『なんで姉さんが先輩知っているの?』
『なんでって言われてもねぇ』
「お断りします」
あれから一週間が経った。皇先輩とのこの会話は日常茶飯事になってきていた。先輩は大学で俺を見かける度に先輩とこの会話をする。
先輩はどうだか分からないが俺はだいぶ心が乱されていた。いや、これは絆されていると言った方が正しいのかもしれない。
図書館で次の執筆に必要なネタ探しをしているとスマホに姉さんからメッセージが届いた。
『真琴、今大丈夫?』
『大丈夫だよ、どうしたの?』
『突然変な事聞くのも野暮かもしれないけれど、皇日向君って分かる?』
……なんで姉さんが先輩の事知っているんだろう。
『なんで姉さんが先輩知っているの?』
『なんでって言われてもねぇ』
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