玄牝観の奇怪な事件

六角堂

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33 解剖、四阿にて

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「ど、どういうことですか、それは」
「どうもこうもないわい。普通に考えれば、息子の仁礼を皇族の一員に列させるのが目的で、にもかかわらず当の息子が死んでしまえば、葎華のやつとて諦めざるをえぬはずだ」
「そう言われてみれば、それは、確かに…」
 王葎華に鍵探しを命じた客のなにがしは、まさか慈善じぜんで庇護を申し出たわけではあるまい。皇族の血を引く王仁礼を最大限、政治的な謀略に活用すべく母の王葎華に庇護と交換条件を申し出たのであって、肝心の王仁礼がこの世の人でなくなれば、全ては御破算ごはさんのはずである。
「にもかかわらず、あやつは、息子の仁礼が死んだ後、すぐにわざわざ別邸づとめの別の者(女中某)をなずけてまで、鍵探しを続けさせておる」
 王葎華とても、見返りが消滅したあとも無償で任務(?)を完遂かんすいしようとするほど義理堅ぎりがたい性分ではあるまい。にもかかわらず、を続けた理由は一体なんなのか。
 が、琅玕は、
「息子ぬきでも、御母堂本人に対して、鍵さえ手に入れてくればそれなりの見返りが約束されたとしたら、どうです」
「…いや、まさか」
 老乾道は、さすがに面食らった顔。
「我々の推測が当たっていたとして、いくら貴重といえど、せいぜい古代の秘仏や秘神像ていどの物に、そこまでするか?」
「あるいはこちらの想像が間違っておって、そんなものではなく、どんな犠牲を払っても手に入れたいと思うようなものが扉の向こうにはあるのやもしれませぬぞ、それこそ、御母堂ひとり死ぬまで贅沢をさせてやっても惜しくないようなものが」
 鍵探しを命じてきた、王葎華の客のなにがしの方にしてみれば、皇族の落とし胤である王仁礼を当代尖晶王殿下の対抗馬に仕立て上げ、いずれは帝位につけて権勢を振るうという野望は、王仁礼亡き後である今はもはや諦めるしかない。
 しかし王仁礼は銀の鍵を発見できぬまま死んだ。鍵が、琅玕別邸のどこかに存在するのはほぼ確かである(と思われる)のに、だ。
 が、その母たる王葎華は、今ならまだ、鍵のありかとされる琅玕の別邸に、
 ―――死んでしまった息子の、生前のつとめ先。
 と言うことで、伝手つてがなくもない(実際に女中某を手懐けて鍵を探し出させている)。
「扉の向こうにあるものが、具体的になんであるかはさておいて、ともかく、あの御母堂なら、そういう条件を提示されれば大喜びで鍵探しを継続いたしましょうぞ」
 あれは外面こそいかにも我が子を溺愛できあいする母で通っておったようだが、本音ではおのれの身と欲望の方がよほど大事でござろう、息子など己が安楽な生活を手に入れるための道具でしかござるまい、と辛辣しんらつきわまりない琅玕。
 菱陽起は、さすがにいささか複雑そうな顔をしている。
 王葎華の側にしてみれば、息子なき今、「共家の妾の母」の地位すら夢の泡と消え、このままなら自分はしけた道観で、死ぬまで冴えない坤道ぐらしをするしかない(それでも下働きの雑役婦だったころより遥かにましなのだが)。
 それにくらべれば、
 ―――銀の鍵さえ探し出して来るのなら、あるていど裕福な暮らしは保証してやる。
 とでも言われれば、
「これは、乗らぬはずがござるまい」
「…まあ、それはその通りだ」
 老乾道は、苦い顔をしながらも、それはさすがに認めた。
「とはいえ、息子がもし生きていて、皇帝即位への夢ふたたびとなれば、それは、そちらの方が良いに決まっているからな」
 ひとくちに贅沢と言っても、もし本当に自分の産んだ息子が帝位につき、おのれは皇太后こうたいごう国母こくもだとなれば、出来ることの桁が違う。文字通りの酒池肉林とて幾らでも出来よう。それだけでなく、ひとたび権勢を手に入れれば、政治権力を玩具おもちゃにして遊ぶことすら可能になる。面白半分に重臣を罷免ひめん幇間たいこもちを要職につけ、悪法を制定し民衆が苦しむ様を見て楽しむ快楽は、一度やったら止められまい。
「ま、今の時点であの御母堂がそこまで考えておるかどうかまでは、わかりませんが」
 菱先生には今宵はあの御母堂と共に過ごされるのでござろう、なればそのあたりの真意をとっくりと聞いておいていただきたい、と琅玕。
 老乾道は、渋い顔で沈黙している。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「御母堂は、呼ばぬでもよろしいのですか」
「呼んでくれるなと言われているのだ」
 一同は一旦いったん宴の席を引き払い、墓地隣の庭園へと向かっていた。
 無論、王仁礼とされる遺体を解剖するためである。先刻、ふいと話が途切れたところに丁度、準備が整ったと坤道が知らせにきた。
 坤道は、ただそう伝えろと言われて来ただけで、なんの準備であるかなど知るまい。知ったら卒倒するかもしれない。
 王葎華は、菱陽起の宿坊で、解剖の結果を聞くべく待っている、はずである。埋葬された自分の息子の、腐敗しかけの黒焦げ遺体が掘り出され、腹を裂かれて臓物ぞうもつを引きずり出されるさまなど見とうない、結果だけ知らせて欲しいと言われておるそうな。まあ無理もないことか。
 中天に、満月が煌々こうこうと輝いている。そろそろ日付も変わろうという時刻、風こそほとんどないが、吐く息が白く曇り、寒気が骨まで沁み通りそうに冷え込んでくる。
 道すがら、本堂の裏手のあたりで、
「おッと先生にお姫さん、お疲れさんでござんす。そっちの老体ろうたいさんも」
 もともと薄汚れた着物をさらに泥で汚した苑環と鉢合わせた。
塩梅あんばいはどうだ」
「言われた通り、棺ごと、御指定の場所まで運んどきやしたぜ」
 …庭園の四阿は石造り、腰くらいの高さまでの低い壁が三方を囲んでいるが、それより上と残りの一方向は、普段は吹きさらしである。ただしいまはその解放部分にふる屏風びょうぶ衝立ついたて幔幕まんまくのようなものなどが張り巡らされて、中は見えない。
 入り口であろう石段の組まれた横には、泥まみれの白木の棺。その周囲にたむろしているのは、顔に傷があるやら、袖口から彫り物が覗くやら、熊じみた髭面ひげづらの巨漢やら、世辞にも良民には見えぬ男どもが数人。
 その連中が、琅玕が姿を現すや、いっせいに背筋をただし、
「「「先生、お疲れさんでござんす」」」
 声をそろえて一同、一糸いっし乱れぬ身のこなしで、小腰こごしをかがめて一礼。
「ああ、お前達もご苦労」
 琅玕は、慣れた様子で鷹揚おうように答え、ふところを探ると革の小袋を取り出し、一同の目の前で苑環に渡した。
「今回は全部で五両だ。配分は任せる、めるんじゃないぞ」
「「「いつもありがとうござんす!」」」
 再度、揃ってうやうやしく一礼。
「普段ならここで解散させるところだが、今回は、もう少し付き合ってもらいたい」
「へい、何なりと」
 琅玕は、あれこれと男どもに指示を出しながら、幔幕をくぐって中へと入った。
中には、おなじく石造りの卓と腰掛。昼間なら、庭園を眺めつつ茶の一杯など楽しむべき場所なのだろう。中は案外広いが、そちこちに持ち込んだ道具類の箱のほか、何十本も蝋燭ろうそくを立てて灯した燭台しょくだい灯明とうみょうなどがごたごたといくつも立てられ、明るいことは明るいが、いささか立て込んでいる。横長の卓には薄い木の板が敷かれていた。執刀はこの上でするのだろう。
「さて、さっさと準備をはじめよう」
 琅玕は卓の足元に置いてあった道具箱をひらいて中身をあらためはじめた。何種類もの解剖刀、鉗子かんし鑷子せっし円弧えんこの針、絹糸、薬の入った瓶がいくつも。その他、なんに使うかさっぱりわからぬ道具もある。さらには何種類もののみ金槌かなづち、ヤットコ、てつぐし、あげく小型ののこぎりまで、知らぬ者が見たら大工道具としか思えまい。 
 琅玕は、道具のチェックを終えると立ち上がり、やおら上着を脱ぎ捨てた。道具箱のとなりにあったかごをひらくとその中に脱いだものを放り込み、紐を取り出して髪をくくり、長い袖をたすきけして筒袖つつそでの白衣を着る。
「紫翠、お前も早く術着を着ろ。菱先生はどうなさいます」
 いよいよこれから解剖をおこなうのである。老乾道は、さすがに薄気味悪そうな顔をして、
「さて、どうしたものかな」
 と、あらぬ方向を眺めた。本音を言うなら裸足で走って逃げ出したいのだろうが、立場にともなう責任は無論のこと、動かぬ証拠をおのれの目で確認したいのも、それはそれで本心のようだ。
「まあ結構です、見慣れぬものを見て卒倒されても困りますゆえ、寒くて申し訳ないが外でゆっくりお待ちくだされ。結論が出たらお呼び致します」
「ああ、それではそうさせて貰おうか」
 いくぶんほっとした表情で、菱陽起がうなずく。琅玕は苑環を呼び、老乾道を外で待たせるよう指示。
「了解でやす。御老体、おもてなしは出来やしませんがこっちへどうぞ。ところで先生、王仁礼のやつは、その卓の上に寝かせりゃよろしいので?」
「ああ、頼む」
 やりとりを聞いて、慌てたように幔幕をすべり出る菱陽起。
 外では、棺のふたから釘を抜くらしいきしんだ音。オイよく押さえろ、手を離すな、などと声が響き、ややあって、
「オイ誰か幕を押さえとけ、入れねえからな。じゃ持ち上げるぞ、一、二の…」
 死装束を着せられた炭のかたまりの、肩のあたりを苑環が、足の方を熊髭男がかついで四阿に入ってきた。
 先日、琅玕に手伝わされた破落戸ふたりの遺体と同じで、両手足をいくぶん曲げて体の前に突きだした、妙な姿勢そのままで帷子かたびらを着せられていた。
「理由は、俺にもまだわからんのだが、この姿勢はどうも焼死体に共通する特徴のようだ。俺は、これまでそう何体も焼死体を見たわけではないが、俺の見たものは皆おなじような姿勢をしていたし、文献資料や聞いた話でも同様の姿勢が見られるという」
「さすがに、もう身体は硬くはないですな」
 卓の上に寝かせながら、苑環がつぶやく。死後硬直のことであろう。死後の数刻後から始まって、今のような寒い時期なら四、五日間は硬まったままだが、その後はだんだんと柔らかくなっていく。ただ、それでもこの特徴的な姿勢は変わらぬらしい。
 多少、時間の経ったしかばねであるから、その周囲にはこの寒いのにもめげずにはえの群れがブンブンとしつこく飛び回る。口や鼻、耳の穴の周りにはすでにうごめく結構な数のうじが見え、いささかえた匂いもただようが、形の変わるほどの変化は見られない。
「唯一違うのは、これだな」
 琅玕は帷子の帯を解き、遺体の前を開いた。
「破落戸ふたりは死後すぐに解剖できたから、これはない」
 指さしたのは、妙にふくらんだ腹部ふくぶ
「あの、まさかこの方は、御子おこを妊娠中に焼け死なれたのでは…」
「違うから安心しろ。これはな、腹水ふくすいと言って、体の中のくさった水が腹にまってきているだけの話だ」
 外側はさほど変化はなくとも、体の内側では着々と腐敗が進んでいるものなのだそうだ。
「先生、水汲んできやしたぜ」
 片目の一文字に潰れた男が、ぬっと幔幕の隙間から顔と手桶ておけを覗かせた。
「ご苦労。それと、空の手桶も何個か頼む」
 言いながら、琅玕はなにやら、道具類の中から竿ざおのようなものを持ち出した。
「太い竹ならそれほど手間もかからぬが、細竹のふしを抜くとなると、職人が面倒臭がってなあ」
 などと言いながら、運び込まれた空の手桶を、少し離れたところに置かせる。
釣り竿(ではないが)の片方の端を手桶の中に入れ、桶の取手に紐で結んで固定。もう片方の先端はするどななめにがれている。その、とがった先を、遺体の脇腹わきばらのあたりから、ゆっくりと慎重に刺しはじめた。
「うわ…」
 手桶が動かぬように、押さえさせられていた苑環が、心底嫌そうな声を上げた。
嫌な匂いが四阿じゅうに満ちる。静かな音を響かせて、白っぽく濁った水が、手桶のなかに溜まりはじめる。
「腹水が溜まってしまった後の遺体はな、こうして水抜きをしたあとでないと腹を切り開けん」
 琅玕はいつのまにか、紙と筆を握っていた。悪臭なぞどこ吹く風で、腰をかがめて濁った水の溜まりつづける手桶に顔をつっこむようにして、細竹の筒先から流れてくる腹水の濁り具合、色がどうした、血液の混ざり具合がこうしたと、ぶつぶつ呟きながら紙になにやら書き記していく。
「俺ぁ、墓泥棒の方はともかくも、先生のかいの現場で直接おてつだいするなぁ実は初めてなんだよなあ」
 いつもこんな調子かい、ほっとくとこの汚ねえ水に素手つっこんだりとかし始めたりとかしねえか、大丈夫か、と苑環が紫翠にささやく。
「今回するかどうかは知りませんが、実際そういうことをなさったことはございますね。そういう時に止めるとこっちが叱られます」
「うへえ、大変だなあんたも」
 そんなことを言い合っていても、琅玕は全く頓着しない。ふたりの会話なぞもはや耳に入っていないものと思われる。
「ん?」
 衝立ついたての向こうで、なにやら人の声が聞こえた。
 離して下さい、なんだこの怪しい野郎、何の用だ、いえこっちもお役目なんです、云々。どうも穏やかでない。
「やっと来たか」
 そうつぶやいて、琅玕が立ち上がる。腕をのばして幔幕をめくると、
「ああどうも先生、遅くなりまして申し訳ありません」
 彫り物の覗く腕に肩のあたりをつかまれて、着付けを乱したひょろ細い男が一人。はたから面白げに眺める菱陽起。
「それは私が呼んだ者だ、離してやれ」
「はあ、先生がそうおっしゃるなら」
 渋々といった様子で手を離す彫り物男。ひょろ細い男の方は、バランスを崩して二、三歩ふらついたが、どうにか体勢を整えてペコリと律儀に頭を下げた。
らんはんどうどのではありませんか」
「ああどうも、ないしつさままでこのような時間にこのような所まで、ご苦労様でございます」
 数日前、破落戸ふたりの焼死体を解剖したときも呼ばれてやってきて、遺体の素描を描いた絵師だった。
「コラ藍斑銅、お前、確か宋灰廉の孫弟子だったな」
 四阿の入り口で仁王立ち、闇に胴間声どうまごえを響かせる琅玕。
 ひょろ細い絵師は、首をすくめた。
「俺は今日、ここの観がお前の大師匠の隠居先と初めて知ったぞ」
「は、はあそれは、誰も先生にお伝えしていなかったので?」
「ふん、故意に隠していたとまでは思わんでおいてやる。まあいい、兎にも角にも 解剖の方が最優先だ。それが終わったあとでとっくりと聞きたいことが山ほどあるぞ。覚悟しておけ」
「ど、どうかお手柔らかに…」
 踵を返す琅玕と、びくつきながら後を追う藍斑銅。
「ともかくこれでようやく面子が揃った。本格的に、解剖がはじめられる」

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