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精霊王達なら超級防御魔法くらいは知ってると思ったけど、この驚きようは知らなかった?
それとも私には発動できないと思った?
「大丈夫ですかルルシア様!」
モモさんが私を心配して駆け寄ってくる。
でも仮に直撃してても多分大事にならなかったと思うわ。
「大丈夫大丈夫。それよりもこんな狭い部屋で超級魔法は勘弁して欲しいわ」
これが瞬間火力高い魔法だったら部屋が爆発してたわよ。
「これが人類の知恵だってのかよ!」
「人間はその叡智でウチら精霊を精霊界まで追いやったんやから油断ならへん」
「俺達が生まれる前の話だろうが!当時でもこんな魔法みたことねぇぞ」
精霊界?
精霊の国家ってことかしら?
精霊王っていうくらいだものね。
それぞれの精霊の国王ってところなのかしらね。
「しかしまぁ自分すごいやん。見たところ雷属性の防御特化の超級魔法ってところやね。自分誰から教わったん?」
「えっと、育ての親みたいな方がいてその人から」
「へぇ、師匠に恵まれたんやなぁ。さぞ優秀な雷属性の使い手やったんやろ?こっちに来てから20年しか経ってへんけど、うちが知ってる雷魔法の使い手か?あのジェノバが子供を育てるとは思えへんし、ラフィールあたりか?」
ジェノバって人は知らないけど、ラフィール様って精霊王にも知られてる雷魔法の使い手なのね。
それともフルミニスが雷の精霊王だから知ってるだけ?
ちょっと気になるから聞いてみることにした。
「いえ、リリノアール様っていうゲカイガ帝国の皇帝なのだけれどわかるかしら?」
「ゲカイガのリリノアール?それって光魔法の使い手で超級魔法も使ってなかったかいな?」
「えぇそうよ。知ってるのね。私の魔法はほとんど陛下から教わったのよ!」
「それはおかしいな」
「え?」
おかしい?
でも私の魔法の師匠は陛下だけなのよ。
剣の師匠は騎士団長だけれど、彼は魔法が使えないもの。
「確かに上級魔法までなら、体に馴染んでない魔法でも使えるし教えることも可能や。でも超級魔法に関しては無理なんや」
「そんな!?でも私は確かに陛下から最初にこの魔法を教わったわ!」
「うーん、なるほどなぁ。ちょっと失礼するで?」
フルミニスが私の頭を触ると、なんだか頭が温かくなっていく。
まるで何かの魔法を使われてるような。
「なるほどなぁ。呪法で記憶を改ざんされたんやな」
「わかるの?」
「なんや、知っとるんかい。だったら話が早いで。超級魔法って言うのはな、身体に流れる属性が100%その属性になった時だけなんや」
「その属性だけ?」
「自分、雷魔法以外の出力は少ない、もしくは使えないやろ?」
「確かにそうです」
炎や水や風の属性の初級中級魔法は私も多少使うことはできる。
けど雷と相性の悪い土属性は使えないし、光や闇の魔法も使えない。
「せやろな。自分も超級魔法を使えとるもんな」
「でもだとしても、教えることはできるのではないですか?」
「超級魔法は他の魔法とは違う。実際に自分で見て解析し、脳にインプットしないといけないんや。自分、リリノアールにどう教わった?」
「詠唱方法と使用用途が解説されたものがありました・・・」
確かに、私は幼い時に陛下からそれを渡された。
陛下の超級魔法に対抗するためにって・・・
「多分その記憶は呪法で書き換えられたやろな。これは予想やけど、自分で作った可能性が高いな」
「そんなこともわかるの?」
「魔力効率が余りにも良すぎるんや。本来なら精霊王の超級魔法を無効化はできひん」
「待って。その言い方だと超級魔法は伝えるたびに出力が落ちると言うことになるわよね?」
「その通りや。超級魔法は教わった順にどんどん出力が落ちる魔法や。見様見真似じゃなくて、脳にインプットする時に処理落ちが起きてるからやろな」
そうなんだ。
だからマーティンのあの収束砲撃はあれだけの出力の低下が起きてたんだ。
「じゃあもし仮に私が誰かに超級魔法を教えたとしたら、アウラの超級魔法は止められる?」
「無理に決まってんだろ馬鹿が!」
「アウラの言う通りやな。流石に人間の使う超級魔法は防げると思うで。多分6回先のくらいで上級魔法しか防げなくなりそうやな」
「つまり7人目からは超級魔法と言えるものではなくなると」
「まぁ自分が見せてけば劣化は一回分になるだけや。子孫に伝わっても今ほどの魔法になると思わない程度でええし、模倣されても問題ない魔法って思っとけばええよ」
つまり逆に言えば、私が軍にこの魔法を指導した場合、圧倒的な防御力の軍隊が完成するのね。
それは余りにも恐ろしいわね。
逆に他の国がやっている可能性だってあるわけだもの。
「そこで提案なんやけど、自分うち下で魔法を学んでみーひんか?」
突発的に提案してきた彼女の言葉を私はどう答えるべき悩んだ。
カウンセリングに来たはずなのに、どうしてこうなったんだろう?
それとも私には発動できないと思った?
「大丈夫ですかルルシア様!」
モモさんが私を心配して駆け寄ってくる。
でも仮に直撃してても多分大事にならなかったと思うわ。
「大丈夫大丈夫。それよりもこんな狭い部屋で超級魔法は勘弁して欲しいわ」
これが瞬間火力高い魔法だったら部屋が爆発してたわよ。
「これが人類の知恵だってのかよ!」
「人間はその叡智でウチら精霊を精霊界まで追いやったんやから油断ならへん」
「俺達が生まれる前の話だろうが!当時でもこんな魔法みたことねぇぞ」
精霊界?
精霊の国家ってことかしら?
精霊王っていうくらいだものね。
それぞれの精霊の国王ってところなのかしらね。
「しかしまぁ自分すごいやん。見たところ雷属性の防御特化の超級魔法ってところやね。自分誰から教わったん?」
「えっと、育ての親みたいな方がいてその人から」
「へぇ、師匠に恵まれたんやなぁ。さぞ優秀な雷属性の使い手やったんやろ?こっちに来てから20年しか経ってへんけど、うちが知ってる雷魔法の使い手か?あのジェノバが子供を育てるとは思えへんし、ラフィールあたりか?」
ジェノバって人は知らないけど、ラフィール様って精霊王にも知られてる雷魔法の使い手なのね。
それともフルミニスが雷の精霊王だから知ってるだけ?
ちょっと気になるから聞いてみることにした。
「いえ、リリノアール様っていうゲカイガ帝国の皇帝なのだけれどわかるかしら?」
「ゲカイガのリリノアール?それって光魔法の使い手で超級魔法も使ってなかったかいな?」
「えぇそうよ。知ってるのね。私の魔法はほとんど陛下から教わったのよ!」
「それはおかしいな」
「え?」
おかしい?
でも私の魔法の師匠は陛下だけなのよ。
剣の師匠は騎士団長だけれど、彼は魔法が使えないもの。
「確かに上級魔法までなら、体に馴染んでない魔法でも使えるし教えることも可能や。でも超級魔法に関しては無理なんや」
「そんな!?でも私は確かに陛下から最初にこの魔法を教わったわ!」
「うーん、なるほどなぁ。ちょっと失礼するで?」
フルミニスが私の頭を触ると、なんだか頭が温かくなっていく。
まるで何かの魔法を使われてるような。
「なるほどなぁ。呪法で記憶を改ざんされたんやな」
「わかるの?」
「なんや、知っとるんかい。だったら話が早いで。超級魔法って言うのはな、身体に流れる属性が100%その属性になった時だけなんや」
「その属性だけ?」
「自分、雷魔法以外の出力は少ない、もしくは使えないやろ?」
「確かにそうです」
炎や水や風の属性の初級中級魔法は私も多少使うことはできる。
けど雷と相性の悪い土属性は使えないし、光や闇の魔法も使えない。
「せやろな。自分も超級魔法を使えとるもんな」
「でもだとしても、教えることはできるのではないですか?」
「超級魔法は他の魔法とは違う。実際に自分で見て解析し、脳にインプットしないといけないんや。自分、リリノアールにどう教わった?」
「詠唱方法と使用用途が解説されたものがありました・・・」
確かに、私は幼い時に陛下からそれを渡された。
陛下の超級魔法に対抗するためにって・・・
「多分その記憶は呪法で書き換えられたやろな。これは予想やけど、自分で作った可能性が高いな」
「そんなこともわかるの?」
「魔力効率が余りにも良すぎるんや。本来なら精霊王の超級魔法を無効化はできひん」
「待って。その言い方だと超級魔法は伝えるたびに出力が落ちると言うことになるわよね?」
「その通りや。超級魔法は教わった順にどんどん出力が落ちる魔法や。見様見真似じゃなくて、脳にインプットする時に処理落ちが起きてるからやろな」
そうなんだ。
だからマーティンのあの収束砲撃はあれだけの出力の低下が起きてたんだ。
「じゃあもし仮に私が誰かに超級魔法を教えたとしたら、アウラの超級魔法は止められる?」
「無理に決まってんだろ馬鹿が!」
「アウラの言う通りやな。流石に人間の使う超級魔法は防げると思うで。多分6回先のくらいで上級魔法しか防げなくなりそうやな」
「つまり7人目からは超級魔法と言えるものではなくなると」
「まぁ自分が見せてけば劣化は一回分になるだけや。子孫に伝わっても今ほどの魔法になると思わない程度でええし、模倣されても問題ない魔法って思っとけばええよ」
つまり逆に言えば、私が軍にこの魔法を指導した場合、圧倒的な防御力の軍隊が完成するのね。
それは余りにも恐ろしいわね。
逆に他の国がやっている可能性だってあるわけだもの。
「そこで提案なんやけど、自分うち下で魔法を学んでみーひんか?」
突発的に提案してきた彼女の言葉を私はどう答えるべき悩んだ。
カウンセリングに来たはずなのに、どうしてこうなったんだろう?
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