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61.やってきた帝都一等区
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俺たちは現在は帝都一等区に向かって、帝都三等区を歩いている。
学園からは帝都三等区が一番近い。
そして帝都一等区は四等区以外からなら入れるのでそのまま三等区に来たわけだ。
「じゃあモルフェ様は神様でしたか」
「急に様付けに変えるのはやめて。そう、僕は夢の神モルペウスだよ。モルペウスを知ってたのは君が初めてだ」
モルフェさんすごい嬉しそう。
俺が初めて会った時はモルペウスを知らなくて地味にショックだったんだろうな。
ムラサキはモルフェさん、夢の神モルペウスの名前を知っていた。
「僭越ながら。モルフェはどうして和澄やルナトといるですか?」
「2人は僕の弟子だからね!ちなみに2人にはもう1人神族の師匠がいるよ。名前はイヴ。僕を知っているならわかるよね」
「聖書にあるアダムとイヴですか?たしかその2人は最初の人類だったと記憶しておりますが」
ムラサキがそういうと、モルフェさんは神族について話し始めた。
神格を得ることができればそれで神族だ。
だからイヴさんは元々人類なんだし、ムラサキの言ってることは間違いじゃない。
閻魔大王が神族っていうのはなんか矛盾を感じるけどな。
「そのイヴさんというのは地獄の大神官、閻魔様なんですね」
「うんそうだよ。理解が早いね」
「いえ。一つ疑問に思ったのですが、悪魔とかってのはいるんでしょうか?一部宗教では悪神と呼ばれていますが」
そういや神がいるなら悪魔なんかもいるんじゃないのかな。
ムラサキは結構な神話オタクと見た。
「悪魔?悪魔ねぇ。僕の知る限りは発見してないよ。神格を持っていて、自分を悪魔と言ってる痛いやつなら何人も見たけどね」
それでも神格を持っていたなら、俺は尊敬こそしないが、敬意は抱けるな。
「和澄~。痛い発言をしていても敬意は抱けるとか思ってるでしょ?」
「そんなにわかりやすいですか?」
「うんすごくね。ちなみに敬意を抱くのは勝手だけど、そんないい奴らでもなかったよ。神格を脅しの道具やら、人殺しやらに使用する外道どもさ」
たしかにそんな奴らに敬意なんて抱けない。さっき敬意を抱いた俺をぶん殴りたい。
「そんなこんなだから悪魔はいないと思うよ」
「なるほどよくわかりました。説明ありがとうございます」
ムラサキは御礼を言って頭を下げる。モルフェさんも手を振っていいよいいよと言う。
そんなこんなで神格の話だけで、ブレードを保管している一等区についた。
正確には一等区へ入る門の前だ。
「これはルナト殿下。ご帰宅でございますか?」
「いいや。今日は手に入れたブレードの適性検査をここにいる奴らにしてもらおうと思ってな」
俺達を指さす。といってもミナとソルティアとムラサキ以外は、ブレードを所持してるんだけどな。
「なるほどそういうことでしたか。あ、カナンも一緒か」
「キエリオ先輩こんにちわ。ミナのことは覚えてますよね?適正検査はミナとソルティア様とムラサキくんですよ」
門番のキエリオさんは疑問府を浮かべている。
なるほど、何故全員じゃないのかって話か。
モルフェさんは前に出る。
「こんにちわ。僕は夢の神モルペウス。モルフェって呼んでね」
「あ、丁寧にありがとう僕。君はまだ子供だから受けないのかな?」
「僕は夢の神様だよ。モルペウスって知らないかな?」
門番さんはニコニコしながらうんうんと頷いている。
あぁ、これは子供が僕神様なのーって言ってると勘違いしてるな。
「あー、キエリオ=サジェス少佐。彼は正真正銘、神族だ。聖書や神話に出てくる神と同格のな」
「え、殿下まで何を言って・・・」
「まぁ信じてもらえないのも無理ないかぁ。正直、僕を神だとすぐに信じる君たちが異常だからね」
そういって俺達をみる。まぁイヴさんと先に出会っているし、閻魔がいるなら神もいるだろうって感覚だけどね。
「え、本当ですか!?あ、あのすいませんでした」
「ごめん。僕も話の腰を折って悪かったよ」
「そんなとんでもない」
「僕はブレードに使われている素材の一つが体内で適合しちゃってるからブレードは起動できないんだ」
そして俺はミナからブレードを受け取って起動してみせ、ヨシュア兄さんも自分のブレードを起動して見せた。
「は?え?はぁぁぁぁぁぁ!?じゃあ今ここにはブレード持ちが五人と同格が一人いるんですか!?」
「いきなりびっくりした。五人ってことはキエリオさんもブレード所持者?」
「あぁそうだよ。って君、よくみればマーフィー元帥の甥っ子さんじゃないか。たしか名前は和澄くんだったね。そっちはヨシュアくんだ。よく顔を見とくんだったよ」
「驚きました。俺のことまで知ってるなんて」
甥っ子って忘れられがちなんだ。現に、この前皇城に行ったときの警備の人も、俺を知らなかったし。
「ふふふ。真壁さんの部下だったことがあるからね。よく覚えているよ」
「え、父さんの?」
「ほんの数日だけどね。君のことすごい自慢してたよ。息子が可愛いってね」
父さん。まさか隊だった人全員にやってたんじゃなかろうな?
「それは何とも恥ずかしいところを」
「いやいや、感謝してるよ。数日だけだったけど俺にとって彼はずっと隊長だよ。今も行方不明って話だけど、どこかで生きてると信じてる」
え、聞いてないのか?父さんは殺されたってことを。雨宮さんは知っていたし軍全体に知れ渡ってる事かと思ってたのに。
「わざわざ掘り返すこともないぞ和澄」
「え、ルナト?」
「お前の顔を見ればわかる。別に隠してることでもないが、伝えるのはこの戦争が終わった後にしてくれ。士気が下がっても困る」
たしかに悲報を聞いて仇討ちに燃えるかもしれないけど、父さんが死んで恐怖やらショックやらで士気が下がっても困るか。
「わかったよルナト。じゃあここ通してもらってもいいですか?」
「どのみち殿下がいる以上封鎖なんてしないしね。どうぞ」
そういって俺達は門をくぐり抜ける。キエリオさんは手を振ってくれていた。
街を見ると所々損害がみえる。
そういえば一等区にきた、アメリカ軍の襲撃者は全員逃がしたらしいな。
「これは思ったより酷いですわね」
「ティア、瓦礫が振ってくる可能性もある。私から離れるなよ」
「はいですわ」
そういって肩を掴んでソルティアを抱き寄せるルナト。
俺もミナを守るために抱き寄せなければ!
そう思ったらミナが自分から俺の背中に飛び込んできた。俺は慌ててミナの太ももを持って支える。
「カーズくん!瓦礫が振ってきたらわたしのこと守ってよー」
「あぁ。けどおんぶじゃなきゃダメなのか?」
「ティアみたいに抱き寄せられるのは恥ずかしい・・・」
耳元でささやくな!可愛すぎる!けどこの情態も結構恥ずかしいと思うんだけどな。
まぁ幼馴染みとしては普通の行動なのだろう。
「相変わらず仲がいいなー」
「モルフェさんは自分で処理して下さいね」
「無理!僕は対人戦以外はポンコツだからね」
対人戦なら圧倒的に強いけどってことなのだろうか?
まぁ魔眼を使えば確実に勝利が約束されてるから当たり前なんだろうが。
「カナンはどうする?手を繋ぐか?」
「な、な、な、何を言ってるのヨシュア!い、一応手を繋ぐわ」
そう言ってるけど、兄さんとカナンさんはどうみても腕を組んでいるようにしかみえない。
俺達はトリプルデート中か!
何分か歩いて皇城を通り過ぎて、古びた建物についた。
苔やツタだらけで入り口がほとんどみえない。
「ここだぞ。おい、ワーゼ・ドロス!私だ、出てこい」
「私じゃわかりません。お引き取り願います」
「この!ワーゼ、私だルナトだ!」
そういうとドアが開いて、メガネをかけた黒髪のロングヘアの女性が出てきた。
てかすごい前髪。この人、前みえてるのか?
「ご用件をどうぞ」
「昨日の襲撃で所持者を失ったブレードの適性検査をしたい」
「え、昨日?なにかあったんですか?」
すごいだるそうに喋るなこの人。ていうか襲撃に気づかなかったのか?
「あーもう面倒だ。昨日運ばれてきたブレードの適性検査をしたい」
「なら最初からそう言って下さい」
うわっ。ルナトが珍しく額に青筋を浮かべてる。
ルナトって結構気が長い方だと思ってたんだけどな。
類は友を呼ぶってやつか。
「まぁいい。ブレード検査を受けるのは、ミナ・ヒューゲル、ソルティア・フォン・アクター、ムラサキ・フォン・グレースの三人だ」
「ミナ?ミナ!?ミナちゃんじゃなーい!」
「ワーゼちゃん気づくの遅い」
「あー彼がいつも話してる、貴女の男の子ね」
「ちょっとワーゼちゃん!?」
この人ミナと知り合いだったのか。そりゃそうか。命を狙われる危険な状況じゃなければ、ミナはブレード整備士をしていたんだから。
ていうかいつも話してる?ってどういうことだ?
「あら?まだくっついてないんだ。それは悪いことをしたわ」
「もう!ワーゼちゃんは本当にマイペースなんだから!」
おんぶをしてるから顔が見えないが、おそらく顔を真っ赤にしているだろうなミナ。
「おっほん。じゃあブレード適正検査をしてもらってもいいか?」
「あぁいいですよ。じゃあ三人とも、部屋の中に椅子があるからそこに座ってちょうだい」
そう言われて、俺達は建物の中に入る。
ミナは俺の背中から降りて席に着いた。ソルティアとムラサキも同様に席に着く。
そして、ワーゼさんは天井部屋のようなところに入って、ブレードを大量に持ってきた。
学園からは帝都三等区が一番近い。
そして帝都一等区は四等区以外からなら入れるのでそのまま三等区に来たわけだ。
「じゃあモルフェ様は神様でしたか」
「急に様付けに変えるのはやめて。そう、僕は夢の神モルペウスだよ。モルペウスを知ってたのは君が初めてだ」
モルフェさんすごい嬉しそう。
俺が初めて会った時はモルペウスを知らなくて地味にショックだったんだろうな。
ムラサキはモルフェさん、夢の神モルペウスの名前を知っていた。
「僭越ながら。モルフェはどうして和澄やルナトといるですか?」
「2人は僕の弟子だからね!ちなみに2人にはもう1人神族の師匠がいるよ。名前はイヴ。僕を知っているならわかるよね」
「聖書にあるアダムとイヴですか?たしかその2人は最初の人類だったと記憶しておりますが」
ムラサキがそういうと、モルフェさんは神族について話し始めた。
神格を得ることができればそれで神族だ。
だからイヴさんは元々人類なんだし、ムラサキの言ってることは間違いじゃない。
閻魔大王が神族っていうのはなんか矛盾を感じるけどな。
「そのイヴさんというのは地獄の大神官、閻魔様なんですね」
「うんそうだよ。理解が早いね」
「いえ。一つ疑問に思ったのですが、悪魔とかってのはいるんでしょうか?一部宗教では悪神と呼ばれていますが」
そういや神がいるなら悪魔なんかもいるんじゃないのかな。
ムラサキは結構な神話オタクと見た。
「悪魔?悪魔ねぇ。僕の知る限りは発見してないよ。神格を持っていて、自分を悪魔と言ってる痛いやつなら何人も見たけどね」
それでも神格を持っていたなら、俺は尊敬こそしないが、敬意は抱けるな。
「和澄~。痛い発言をしていても敬意は抱けるとか思ってるでしょ?」
「そんなにわかりやすいですか?」
「うんすごくね。ちなみに敬意を抱くのは勝手だけど、そんないい奴らでもなかったよ。神格を脅しの道具やら、人殺しやらに使用する外道どもさ」
たしかにそんな奴らに敬意なんて抱けない。さっき敬意を抱いた俺をぶん殴りたい。
「そんなこんなだから悪魔はいないと思うよ」
「なるほどよくわかりました。説明ありがとうございます」
ムラサキは御礼を言って頭を下げる。モルフェさんも手を振っていいよいいよと言う。
そんなこんなで神格の話だけで、ブレードを保管している一等区についた。
正確には一等区へ入る門の前だ。
「これはルナト殿下。ご帰宅でございますか?」
「いいや。今日は手に入れたブレードの適性検査をここにいる奴らにしてもらおうと思ってな」
俺達を指さす。といってもミナとソルティアとムラサキ以外は、ブレードを所持してるんだけどな。
「なるほどそういうことでしたか。あ、カナンも一緒か」
「キエリオ先輩こんにちわ。ミナのことは覚えてますよね?適正検査はミナとソルティア様とムラサキくんですよ」
門番のキエリオさんは疑問府を浮かべている。
なるほど、何故全員じゃないのかって話か。
モルフェさんは前に出る。
「こんにちわ。僕は夢の神モルペウス。モルフェって呼んでね」
「あ、丁寧にありがとう僕。君はまだ子供だから受けないのかな?」
「僕は夢の神様だよ。モルペウスって知らないかな?」
門番さんはニコニコしながらうんうんと頷いている。
あぁ、これは子供が僕神様なのーって言ってると勘違いしてるな。
「あー、キエリオ=サジェス少佐。彼は正真正銘、神族だ。聖書や神話に出てくる神と同格のな」
「え、殿下まで何を言って・・・」
「まぁ信じてもらえないのも無理ないかぁ。正直、僕を神だとすぐに信じる君たちが異常だからね」
そういって俺達をみる。まぁイヴさんと先に出会っているし、閻魔がいるなら神もいるだろうって感覚だけどね。
「え、本当ですか!?あ、あのすいませんでした」
「ごめん。僕も話の腰を折って悪かったよ」
「そんなとんでもない」
「僕はブレードに使われている素材の一つが体内で適合しちゃってるからブレードは起動できないんだ」
そして俺はミナからブレードを受け取って起動してみせ、ヨシュア兄さんも自分のブレードを起動して見せた。
「は?え?はぁぁぁぁぁぁ!?じゃあ今ここにはブレード持ちが五人と同格が一人いるんですか!?」
「いきなりびっくりした。五人ってことはキエリオさんもブレード所持者?」
「あぁそうだよ。って君、よくみればマーフィー元帥の甥っ子さんじゃないか。たしか名前は和澄くんだったね。そっちはヨシュアくんだ。よく顔を見とくんだったよ」
「驚きました。俺のことまで知ってるなんて」
甥っ子って忘れられがちなんだ。現に、この前皇城に行ったときの警備の人も、俺を知らなかったし。
「ふふふ。真壁さんの部下だったことがあるからね。よく覚えているよ」
「え、父さんの?」
「ほんの数日だけどね。君のことすごい自慢してたよ。息子が可愛いってね」
父さん。まさか隊だった人全員にやってたんじゃなかろうな?
「それは何とも恥ずかしいところを」
「いやいや、感謝してるよ。数日だけだったけど俺にとって彼はずっと隊長だよ。今も行方不明って話だけど、どこかで生きてると信じてる」
え、聞いてないのか?父さんは殺されたってことを。雨宮さんは知っていたし軍全体に知れ渡ってる事かと思ってたのに。
「わざわざ掘り返すこともないぞ和澄」
「え、ルナト?」
「お前の顔を見ればわかる。別に隠してることでもないが、伝えるのはこの戦争が終わった後にしてくれ。士気が下がっても困る」
たしかに悲報を聞いて仇討ちに燃えるかもしれないけど、父さんが死んで恐怖やらショックやらで士気が下がっても困るか。
「わかったよルナト。じゃあここ通してもらってもいいですか?」
「どのみち殿下がいる以上封鎖なんてしないしね。どうぞ」
そういって俺達は門をくぐり抜ける。キエリオさんは手を振ってくれていた。
街を見ると所々損害がみえる。
そういえば一等区にきた、アメリカ軍の襲撃者は全員逃がしたらしいな。
「これは思ったより酷いですわね」
「ティア、瓦礫が振ってくる可能性もある。私から離れるなよ」
「はいですわ」
そういって肩を掴んでソルティアを抱き寄せるルナト。
俺もミナを守るために抱き寄せなければ!
そう思ったらミナが自分から俺の背中に飛び込んできた。俺は慌ててミナの太ももを持って支える。
「カーズくん!瓦礫が振ってきたらわたしのこと守ってよー」
「あぁ。けどおんぶじゃなきゃダメなのか?」
「ティアみたいに抱き寄せられるのは恥ずかしい・・・」
耳元でささやくな!可愛すぎる!けどこの情態も結構恥ずかしいと思うんだけどな。
まぁ幼馴染みとしては普通の行動なのだろう。
「相変わらず仲がいいなー」
「モルフェさんは自分で処理して下さいね」
「無理!僕は対人戦以外はポンコツだからね」
対人戦なら圧倒的に強いけどってことなのだろうか?
まぁ魔眼を使えば確実に勝利が約束されてるから当たり前なんだろうが。
「カナンはどうする?手を繋ぐか?」
「な、な、な、何を言ってるのヨシュア!い、一応手を繋ぐわ」
そう言ってるけど、兄さんとカナンさんはどうみても腕を組んでいるようにしかみえない。
俺達はトリプルデート中か!
何分か歩いて皇城を通り過ぎて、古びた建物についた。
苔やツタだらけで入り口がほとんどみえない。
「ここだぞ。おい、ワーゼ・ドロス!私だ、出てこい」
「私じゃわかりません。お引き取り願います」
「この!ワーゼ、私だルナトだ!」
そういうとドアが開いて、メガネをかけた黒髪のロングヘアの女性が出てきた。
てかすごい前髪。この人、前みえてるのか?
「ご用件をどうぞ」
「昨日の襲撃で所持者を失ったブレードの適性検査をしたい」
「え、昨日?なにかあったんですか?」
すごいだるそうに喋るなこの人。ていうか襲撃に気づかなかったのか?
「あーもう面倒だ。昨日運ばれてきたブレードの適性検査をしたい」
「なら最初からそう言って下さい」
うわっ。ルナトが珍しく額に青筋を浮かべてる。
ルナトって結構気が長い方だと思ってたんだけどな。
類は友を呼ぶってやつか。
「まぁいい。ブレード検査を受けるのは、ミナ・ヒューゲル、ソルティア・フォン・アクター、ムラサキ・フォン・グレースの三人だ」
「ミナ?ミナ!?ミナちゃんじゃなーい!」
「ワーゼちゃん気づくの遅い」
「あー彼がいつも話してる、貴女の男の子ね」
「ちょっとワーゼちゃん!?」
この人ミナと知り合いだったのか。そりゃそうか。命を狙われる危険な状況じゃなければ、ミナはブレード整備士をしていたんだから。
ていうかいつも話してる?ってどういうことだ?
「あら?まだくっついてないんだ。それは悪いことをしたわ」
「もう!ワーゼちゃんは本当にマイペースなんだから!」
おんぶをしてるから顔が見えないが、おそらく顔を真っ赤にしているだろうなミナ。
「おっほん。じゃあブレード適正検査をしてもらってもいいか?」
「あぁいいですよ。じゃあ三人とも、部屋の中に椅子があるからそこに座ってちょうだい」
そう言われて、俺達は建物の中に入る。
ミナは俺の背中から降りて席に着いた。ソルティアとムラサキも同様に席に着く。
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