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53.何で内輪揉めばかり起きるのだろう
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俺達は一晩休息をとり、家にいた全員で早朝から学校に向かっていた。結局叔母さんは昨日は帰ってこなかったが、帝都はそこまで酷い状況なのだろうか?
「叔母さんになにかあったのかな?」
「不足の事態とまでは言わんが、すぐに家に帰れる状況ではなかったのだろう。香澄のことだ。大方事態の収拾に協力しているとかだろう」
ルナトの意見に安堵を覚える。俺も叔母さんに限ってなにかあったとは思わないけど、万が一だってあるんだ。誰かがそう言葉にしてくれるだけで安心感が生まれる。
「カズくん、わたし達はわたし達のできることをしよ!」
「守ってもらう身としては恥ずかしいですけどね。ワタクシも出来る限り雑務なんかは請け負いますわ」
「ありがとう2人とも。ここに兵士が来られない以上、闘える俺達が警備兵にならなきゃいかんし」
それにミナもソルティアも俺達の心の拠り所としていつも支えてくれてるんだ。代わりと言っちゃなんだけど、戦闘ができないなら守るのは当然。持ちつ持たれつって言うしな。
「殿下はまだわかるとして、あなた達本当に13歳か疑うレベルよ。しっかりし過ぎじゃないかしら?」
「そうかなお母さん?」
「えぇ!アタシがあなた達ぐらいの頃はショッピングをしまくってたわよ。ファッションの話題で持ち切りね」
メアリーさんは青春時代はリア充だったんだ。俺だってこんな事態にならなければ遊び行ったりしてたんだけどな。
「メアリー、和澄は君に近いよ。完膚なきまでに心をぶっ壊れた所為で、ちょっとだけ性格が歪んだだけだよ」
モルフェさんまで失礼なことをいう。完膚なきまで容赦なく壊してきたのはそっちなのに!あ、睨まれた。ごめんなさい・・・許して下さい何でもしますから。モルフェさん普段ニコニコしてるけど怒ると怖いんだ!
「そうなのねぇ。たしかにこの中じゃ普通男子よね。ルナト様は殿下だし、ソルティア様は殿下の婚約者だし、ミナはブレード持ちの整備の仕事をしてたしね」
「そうですよね!俺は普通だよ!」
「和澄。普通の中学生はな。大事な人間のために命は貼らないぞ?」
「何をバカなことを言ってるんだルナト。普通の人間なら大事な人のために身体張るだろう?」
俺は疑問府を頭に浮かべるが、ルナトは呆れたように両手を上に向けてやれやれと頭を振る。
「普通の人間はな。目の前に死が迫っていたら、どうやって他人に押し付けるかを考えるんだ」
「それは俺だって考えるさ。他人なんかより自分の命のがかわいいさ」
「私が言っているのは、その対象を親しい者に向ける者もいるということだ」
そんなやついるのか?さすがに家族や大切な人を犠牲にしてまで生き永らえたいなんて到底思えない。
「理解できないって顔だな。まぁそれはお前のいいところだ」
ルナトは苦笑いしながら言う。見ればみんな頷いてる。俺はなんかわからないが、無性に恥ずかしくなったので頭をかいた。照れ隠しだ。
そんなこんな話をしてると学校に着く時間も早い。校庭に行くと1人の男性が、ヨシュア兄さんとカナンさんと話をしていた。
「あ、和澄くん達。おはよう。昨日はしっかり休めた?」
「おはようございます。カナンさんが先生ぽい会話をできてることに驚いてます」
「いや、ぽいじゃなくて先生だから」
「自分の行動を思い返してみてください」
「どこかおかしなことがあったかしら?」
カナンさん本気で疑問に思ってる。カナンさんのイメージは彼女が学校に赴任してから完全に崩れ落ちた。初日もそうだけどこの人はコミュニケーションに疎い!
「あはは、カナンちゃんは相変わらず破天荒のようだね」
「何を言っているんですか雨宮さん!それもカナンの良いところですよ。自分の芯を貫くその姿勢・・」
「あ、いいよ。ヨシュアのカナン語りはうるせぇ」
ヨシュア兄さんが固まってる。普段周りでは誰もストレートに言わないが、この人は平気で指摘した。名前呼びもそうだけど、この人顔も日本人だ。
「お前が真壁の倅かぁ?和澄って言ったか?」
真壁?母さんが父さんの知り合い?部下じゃなさそうだし友達かな?ぱっと見30代くらいだしありえそうだ。
「雨宮。こいつは真壁忠澄の息子、真壁和澄で間違い無いぞ」
「これは殿下。飛んだご無礼を・・・。お前らなぜ頭を下げないんだ!」
軍人なのはわかってたけどルナトに頭をすぐ下げるってことは真面目なんだろうな。
「なんでって、ねぇ?」
「毎日一緒にいたらそう言ったことしなくなりますよ」
「バカ!この方は皇帝のご子息で、次代皇帝になるに十分あるお方だぞ!」
雨宮って人はそういうけど、俺とルナトはもう完全に友達だ。親友と言っても差し支えないほどに深い仲だ。まぁ一緒に修行したしな。今更口調も変えれない。
「ルナト、この自体どうにかしてくれ」
「ルナトくんこの人誰ー?」
俺はルナトを呼び捨てにしたらこの人どう言った反応するか気になって試してみた。ミナもそれに便乗する。俺たちの意図を汲み取ったか、ソルティアが呆れた顔をしている。
「ル、ルナト殿下を呼び捨てだトォ!貴様なんたる無礼か!」
「やめないか雨宮!お前は上官であるマーフィーやアンデルには敬語は使わんだろぉが!」
ルナトからの激励で一瞬萎れるが、再び息を取り戻し叫ぶ。
「ですが!この程度の若造がルナト様を呼び捨てにするなんて!」
「私が許可したなのだ。友達なのだし問題ないだろう?」
「節度ある行動をです。親しき仲にも礼儀ありって!」
「相変わらず頭が堅い!ところで雨宮よお前何しに来たんだ?」
ルナトも諦めちゃったよ。もう少しがんばろうぜ!
「あぁそうでした。帝都の現状報告に来た次第です」
「大将自らか?お前はこう言った報告はいつも補佐のやつに頼んでいただろう?」
大将!?そんな大物だったのかこの人。でもたしかに大将がなぜ伝令をしているのか疑問に思うな。
「恥ずかしながら我が隊の者は全滅。レオンの隊もです」
驚いた。帝国軍は将を隊長にして小隊を組むって聞いたけど、大将の小隊が全滅とは。
「一体帝都で何が起こっている?」
「帝都ではアメリカ軍の魔眼部隊の強襲に合いました。全区に襲撃が合いましたが事態は現在は終息しつつあります」
魔眼部隊・・・。たしかに俺達の学園にきたやつも全員魔眼持ちだったな。
「他に戦死者はどれくらいいる?」
「いえ、これといった戦死者は。ただレオンが右手を失う重傷、マーフィーくんが脇腹を深く斬られる重傷です。また四等区は一人、一等区は全員の賊の逃走を許してしまい、情報源を得られませんでした。一等区はほとんどの大将が出張ったのですが実力者が多く戦況は拮抗したそうです」
叔父さんが重傷!?叔父さんに重傷を負わせることのできる人間が敵にも来てたのか。まさか斑鳩か?
話してるところに赤髪の少女が来る。ベロニカだ。ブレードは取り上げたので魔眼持ちって事が以外は普通の少女だ。校舎内なら自由にしていいって言ったけど校庭まで来ちゃダメだろう。
「カズスミっちー。ごめん祐樹ちんのタオル新しいの貰おうと思って」
「ダメだろう校舎内から出てきちゃ。一応ベロニカ達は捕虜なんだぞ」
「ごめん・・・」
そう言うと後ろから殺気を感じた。俺は咄嗟に<未来視>を使用する。ベロニカの身体が真っ二つになる光景が視えた。俺は振り向いて忌纏を使い斬撃を止めた。大太刀のブレードだ。
「どういうつもりですか。雨宮大将?」
「こちらこそ聞きたいな?ルールを守らなかった捕虜は死刑。当たり前のことだろう?」
そんなことで・・・!ルールと言ってもほんの少し出ただけだ。それで誰かが被害を被ったわけでもないのに!
「ごめんカズスミっち・・・」
「ベロニカは悪い事だと思ってるし反省もしています。十分に酌量の余地はあると思うのですが?」
「そんな子供のようなこと通じると思っているのか?そいつは敵だぞ?貴様も、逆賊の斑鳩と同様に裏切り者か!今そこを退けば国家反逆罪で逮捕で済ましてやる」
「どうしてもベロニカを殺すと言うんですね?」
「無論だ。それが規律というものだ」
「そうですか・・・ミナ!」
こいつ・・・頭にきた!ルール、ルールって何のためにルールがあると思ってるんだ!いっぺん地べたに這いつくばらせて話をさせてやる!
「え、でも・・・」
「ミナ。和澄にブレードを渡してやれ。雨宮の頭の堅さは一回どうにかしないとと思っていた。それに隊の者全員が死んで気が立っているんだろう。年下の和澄に敗れれば思い直すこともあるであろう」
「わかりました。カズくん」
ミナは俺に向かってブレードを投げて俺はキャッチする。指輪とナックルグローブを嵌めてブレードを起動した。
「万が一があるからベロニカもルナトのところに」
「わかった。ホントにゴメンカズスミっち」
そういうとベロニカはルナトの方に走っていく。そこへ雨宮が斬りかかろうとする。俺は高速でベロニカと雨宮の間に入り斬撃を受けとめた。
「ふざけんなよ!あんたは自分の隊の者が全滅したからその憂さ晴らしがしたいだけだろうが!」
「お前・・・いいだろう。お前から先に刑執行だ。職務執行妨害、並びに国家反逆罪だ。喜べ大将自らがお前を死刑にしてやる」
できるもんならやってみろ!俺と雨宮大将の戦闘が始まった。
「叔母さんになにかあったのかな?」
「不足の事態とまでは言わんが、すぐに家に帰れる状況ではなかったのだろう。香澄のことだ。大方事態の収拾に協力しているとかだろう」
ルナトの意見に安堵を覚える。俺も叔母さんに限ってなにかあったとは思わないけど、万が一だってあるんだ。誰かがそう言葉にしてくれるだけで安心感が生まれる。
「カズくん、わたし達はわたし達のできることをしよ!」
「守ってもらう身としては恥ずかしいですけどね。ワタクシも出来る限り雑務なんかは請け負いますわ」
「ありがとう2人とも。ここに兵士が来られない以上、闘える俺達が警備兵にならなきゃいかんし」
それにミナもソルティアも俺達の心の拠り所としていつも支えてくれてるんだ。代わりと言っちゃなんだけど、戦闘ができないなら守るのは当然。持ちつ持たれつって言うしな。
「殿下はまだわかるとして、あなた達本当に13歳か疑うレベルよ。しっかりし過ぎじゃないかしら?」
「そうかなお母さん?」
「えぇ!アタシがあなた達ぐらいの頃はショッピングをしまくってたわよ。ファッションの話題で持ち切りね」
メアリーさんは青春時代はリア充だったんだ。俺だってこんな事態にならなければ遊び行ったりしてたんだけどな。
「メアリー、和澄は君に近いよ。完膚なきまでに心をぶっ壊れた所為で、ちょっとだけ性格が歪んだだけだよ」
モルフェさんまで失礼なことをいう。完膚なきまで容赦なく壊してきたのはそっちなのに!あ、睨まれた。ごめんなさい・・・許して下さい何でもしますから。モルフェさん普段ニコニコしてるけど怒ると怖いんだ!
「そうなのねぇ。たしかにこの中じゃ普通男子よね。ルナト様は殿下だし、ソルティア様は殿下の婚約者だし、ミナはブレード持ちの整備の仕事をしてたしね」
「そうですよね!俺は普通だよ!」
「和澄。普通の中学生はな。大事な人間のために命は貼らないぞ?」
「何をバカなことを言ってるんだルナト。普通の人間なら大事な人のために身体張るだろう?」
俺は疑問府を頭に浮かべるが、ルナトは呆れたように両手を上に向けてやれやれと頭を振る。
「普通の人間はな。目の前に死が迫っていたら、どうやって他人に押し付けるかを考えるんだ」
「それは俺だって考えるさ。他人なんかより自分の命のがかわいいさ」
「私が言っているのは、その対象を親しい者に向ける者もいるということだ」
そんなやついるのか?さすがに家族や大切な人を犠牲にしてまで生き永らえたいなんて到底思えない。
「理解できないって顔だな。まぁそれはお前のいいところだ」
ルナトは苦笑いしながら言う。見ればみんな頷いてる。俺はなんかわからないが、無性に恥ずかしくなったので頭をかいた。照れ隠しだ。
そんなこんな話をしてると学校に着く時間も早い。校庭に行くと1人の男性が、ヨシュア兄さんとカナンさんと話をしていた。
「あ、和澄くん達。おはよう。昨日はしっかり休めた?」
「おはようございます。カナンさんが先生ぽい会話をできてることに驚いてます」
「いや、ぽいじゃなくて先生だから」
「自分の行動を思い返してみてください」
「どこかおかしなことがあったかしら?」
カナンさん本気で疑問に思ってる。カナンさんのイメージは彼女が学校に赴任してから完全に崩れ落ちた。初日もそうだけどこの人はコミュニケーションに疎い!
「あはは、カナンちゃんは相変わらず破天荒のようだね」
「何を言っているんですか雨宮さん!それもカナンの良いところですよ。自分の芯を貫くその姿勢・・」
「あ、いいよ。ヨシュアのカナン語りはうるせぇ」
ヨシュア兄さんが固まってる。普段周りでは誰もストレートに言わないが、この人は平気で指摘した。名前呼びもそうだけど、この人顔も日本人だ。
「お前が真壁の倅かぁ?和澄って言ったか?」
真壁?母さんが父さんの知り合い?部下じゃなさそうだし友達かな?ぱっと見30代くらいだしありえそうだ。
「雨宮。こいつは真壁忠澄の息子、真壁和澄で間違い無いぞ」
「これは殿下。飛んだご無礼を・・・。お前らなぜ頭を下げないんだ!」
軍人なのはわかってたけどルナトに頭をすぐ下げるってことは真面目なんだろうな。
「なんでって、ねぇ?」
「毎日一緒にいたらそう言ったことしなくなりますよ」
「バカ!この方は皇帝のご子息で、次代皇帝になるに十分あるお方だぞ!」
雨宮って人はそういうけど、俺とルナトはもう完全に友達だ。親友と言っても差し支えないほどに深い仲だ。まぁ一緒に修行したしな。今更口調も変えれない。
「ルナト、この自体どうにかしてくれ」
「ルナトくんこの人誰ー?」
俺はルナトを呼び捨てにしたらこの人どう言った反応するか気になって試してみた。ミナもそれに便乗する。俺たちの意図を汲み取ったか、ソルティアが呆れた顔をしている。
「ル、ルナト殿下を呼び捨てだトォ!貴様なんたる無礼か!」
「やめないか雨宮!お前は上官であるマーフィーやアンデルには敬語は使わんだろぉが!」
ルナトからの激励で一瞬萎れるが、再び息を取り戻し叫ぶ。
「ですが!この程度の若造がルナト様を呼び捨てにするなんて!」
「私が許可したなのだ。友達なのだし問題ないだろう?」
「節度ある行動をです。親しき仲にも礼儀ありって!」
「相変わらず頭が堅い!ところで雨宮よお前何しに来たんだ?」
ルナトも諦めちゃったよ。もう少しがんばろうぜ!
「あぁそうでした。帝都の現状報告に来た次第です」
「大将自らか?お前はこう言った報告はいつも補佐のやつに頼んでいただろう?」
大将!?そんな大物だったのかこの人。でもたしかに大将がなぜ伝令をしているのか疑問に思うな。
「恥ずかしながら我が隊の者は全滅。レオンの隊もです」
驚いた。帝国軍は将を隊長にして小隊を組むって聞いたけど、大将の小隊が全滅とは。
「一体帝都で何が起こっている?」
「帝都ではアメリカ軍の魔眼部隊の強襲に合いました。全区に襲撃が合いましたが事態は現在は終息しつつあります」
魔眼部隊・・・。たしかに俺達の学園にきたやつも全員魔眼持ちだったな。
「他に戦死者はどれくらいいる?」
「いえ、これといった戦死者は。ただレオンが右手を失う重傷、マーフィーくんが脇腹を深く斬られる重傷です。また四等区は一人、一等区は全員の賊の逃走を許してしまい、情報源を得られませんでした。一等区はほとんどの大将が出張ったのですが実力者が多く戦況は拮抗したそうです」
叔父さんが重傷!?叔父さんに重傷を負わせることのできる人間が敵にも来てたのか。まさか斑鳩か?
話してるところに赤髪の少女が来る。ベロニカだ。ブレードは取り上げたので魔眼持ちって事が以外は普通の少女だ。校舎内なら自由にしていいって言ったけど校庭まで来ちゃダメだろう。
「カズスミっちー。ごめん祐樹ちんのタオル新しいの貰おうと思って」
「ダメだろう校舎内から出てきちゃ。一応ベロニカ達は捕虜なんだぞ」
「ごめん・・・」
そう言うと後ろから殺気を感じた。俺は咄嗟に<未来視>を使用する。ベロニカの身体が真っ二つになる光景が視えた。俺は振り向いて忌纏を使い斬撃を止めた。大太刀のブレードだ。
「どういうつもりですか。雨宮大将?」
「こちらこそ聞きたいな?ルールを守らなかった捕虜は死刑。当たり前のことだろう?」
そんなことで・・・!ルールと言ってもほんの少し出ただけだ。それで誰かが被害を被ったわけでもないのに!
「ごめんカズスミっち・・・」
「ベロニカは悪い事だと思ってるし反省もしています。十分に酌量の余地はあると思うのですが?」
「そんな子供のようなこと通じると思っているのか?そいつは敵だぞ?貴様も、逆賊の斑鳩と同様に裏切り者か!今そこを退けば国家反逆罪で逮捕で済ましてやる」
「どうしてもベロニカを殺すと言うんですね?」
「無論だ。それが規律というものだ」
「そうですか・・・ミナ!」
こいつ・・・頭にきた!ルール、ルールって何のためにルールがあると思ってるんだ!いっぺん地べたに這いつくばらせて話をさせてやる!
「え、でも・・・」
「ミナ。和澄にブレードを渡してやれ。雨宮の頭の堅さは一回どうにかしないとと思っていた。それに隊の者全員が死んで気が立っているんだろう。年下の和澄に敗れれば思い直すこともあるであろう」
「わかりました。カズくん」
ミナは俺に向かってブレードを投げて俺はキャッチする。指輪とナックルグローブを嵌めてブレードを起動した。
「万が一があるからベロニカもルナトのところに」
「わかった。ホントにゴメンカズスミっち」
そういうとベロニカはルナトの方に走っていく。そこへ雨宮が斬りかかろうとする。俺は高速でベロニカと雨宮の間に入り斬撃を受けとめた。
「ふざけんなよ!あんたは自分の隊の者が全滅したからその憂さ晴らしがしたいだけだろうが!」
「お前・・・いいだろう。お前から先に刑執行だ。職務執行妨害、並びに国家反逆罪だ。喜べ大将自らがお前を死刑にしてやる」
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