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34.新クラス
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校舎が崩壊して十日が起ち、ウェストサンド学園は通常通りの授業が開始する。俺とミナとルナトと兄さんの四人で登校だ。学園に着くと校舎の崩壊の面影はすっかりなく元の形に戻っていた。
「はーまだ十日しか起ってないのに綺麗になるもんだね。現代技術すげぇな」
「軍の技術班は日々精進してるからな。そのうち法律で禁止されている携帯が持てる日も近いぞ」
帝国では情報漏洩の恐れで携帯の所有を禁止している。日本の技術促進やアメリカの魔眼持ちの登場により携帯の情報を完全保護する方法がなくなったためだ。かといってネット社会がなくなったわけではなく玩具としてタブレットは販売されている。
「21世紀ではわたしたち学生は携帯を持っているのが当たり前だったらしいよ」
21世紀は学生、特に女子高生=携帯というくらい日常的に使用される時代だった。
「俺の就職する警備隊は無線は導入してるらしいけどな」
「それは警備隊は迅速な対応が重要視されるからだヨシュア。私用の無線使用での情報漏洩に関して一切責任を取らないと言っている」
そんなこんな雑談しながら登校していると、前に歩いているスーツ姿のカナンさんを見つけた。こんな姿をみたら兄さんがまためんどくさいことになってしまうのではないか?しかし予想外に兄さんは心配そうな顔をしている。
「あら。あなた達おはよう。今日から殿下と和澄とミナのクラスの担任になるわ。改めてよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
「よろしくね、カナンちゃん」
俺とミナは返事をする。ルナトも手を挙げて応対する。そして兄さんは・・・
「カナン大丈夫か?お前コミュ障で警備隊にも友達がいないと言っていたじゃないか。心配だ」
意外だ。優しい性格のカナンさんは友達が多いかと思ったけど。
「う、うるさいわね!大丈夫よ」
カナンさんは顔を赤くして反論する。
「まぁ俺たちもいるし平気でしょ兄さん。下手したら俺たちがクラスの除け者になるかもしれないしな」
「その場合私達三人でいればいい」
「相手は貴族だしな。最悪はそれでいこう」
友達を作ろうにも相手は身分の違う相手だ。みんながみんなルナトのように寛容なわけでない。
俺たち5人はそのまま校舎に歩いていった。
◇◆◇◆◇
俺たちは心配してカナンさんから離れようとしない兄さんを、無理矢理引き剥がして正門で分かれ、校舎に入るとカナンさんは二階の職員室へと向かった。
中等部は一階なので歩いて行く。前の俺とミナのクラスは表面上の原型は戻っていたが、教室内の床はまだ穴が空いていて使えない。俺の氷で塞がれているけどな。ルナトのクラスは一番奥なのですこし歩いた。
「緊張するな。一応貴族だらけだって聞いたし」
「そうだねカズくん。わたしもドキドキしてる」
俺とミナは教室の前にきて緊張していた。ルナトは笑いながら言う。
「たかが教室に入るだけでそんなんでは身が持たんぞ。さぁ入ろう」
俺たちは教室に入る。ルナトは教室に入ってすぐ止まったので俺はぶつかった。
「急に止まるなよルナト。どうした?」
「うわールナトくん口パクパクさせて金魚みたい」
ミナの言ったとおりルナトは口をパクパクさせていた。何に驚いているのか目の前をみると腕を組んだ金髪の先が巻きロールの女性がいた。ホントにいるんだなこういう髪型にする人。
「あなたたちがカズスミさんにミナさんかしら?」
俺の名前が少しイントネーションが違うが彼女は俺たちのことを知っているらしい。まぁあんな校舎爆破事件のあとに転入するんだ。知っているのは当たり前か。
「そうです。今日からお世話になります。えっと・・・」
「ワタクシの名前はソルティア・フォン・アクター、ルナト殿下の婚約者ですわ。それからルナトと同じ口調でよろしくってよ。ワタクシだけ除け者なんて嫌ですもの」
やっぱルナトの婚約者か。ルナトはこの人をみて驚いてたんだ。ということは婚約者か?我に返ったルナトはソルティアに向かって叫ぶ。
「な、な、なんでお前がいるんだティア!お前通ってる学園はどうした!」
「転入手続きをしたに決まってるますわルナト様。安心して下さい。ちゃんと試験は不正なく満点合格での転入ですので」
「私はそういうことを言っているのではないのだが・・・」
愛称呼びといいルナトとソルティアは仲が良いのだろう。多分ルナトが危惧してるのは、ミナが狙われた場合ここは戦場になるのだ。
ルナトは修行で婚約者が死んでも我を保てるほど克服した。とはいえ婚約者が戦火に巻き込まれるのは嫌だろう。
「この一週間全然あなたと会えなくてワタクシは寂しかったんですのよ!少しくらい一緒にいてもいいじゃないですの!」
「あーわかったわかった。ったく父君には言ってあるのだろうな?」
「それは大丈夫でしてよ。もちろん御義父さまにも言ってありますわ。ゴミ掃除をすることを条件に転入の許可を得たんですの」
「ゴミ掃除って・・・。ん?いつも私が登校するとお山の大将の二人が俺を睨んできているのだが今日はいないな」
ルナトは周りを見渡して考え込む。例の問題貴族のマントル家とブラウス家の子息達を探しているのだろう。ルナトは何かに気づいた顔をしてソルティアの方を向く。なるほど、ゴミ掃除とはそういうことか。
「お前・・マントル家とブラウス家に何かしたのか!?」
「失礼ですわね。ワタクシは何もしてませんわよ」
「悪かった。どうして両家子息がいないのか理由を知っていたら説明してくれ」
ルナトは言い直す。ソルティアが何かしたのは明白だ。だがソルティア自身がなにかしたわけじゃないなら嘘はついていない。
「単純な話ですのよ。彼らは試験の不正が発覚してクラスを落とされたんですの」
「つまり不正の情報を手に入れてそれを密告したというわけだな」
「あらー鋭いわねルナト様」
――――――ゴツン。ルナトは思いっきりソルティアにげんこつをした。ソルティアさんは頭を押さえて涙目になる。
「バカモノ!下手に恨みをかって暗殺者でも送り込まれたらどーする」
「そんなに怒らなくても・・・。ワタクシはあなた方のためを思って・・・」
「それはありがたいがな!お前になにかあったら私は自分を許せん。頼むからもうこんなことはやめてくれ」
「ハイですの・・・」
ソルティアは反省はしているようだ。俺もミナが暗殺者を呼ぶよう可能性のあることをしたら同じように怒るかも知れない。でも主に俺とミナのためにやってくれたことだ。俺はフォローをいれる。
「まぁまぁルナトもその辺にして。気持ちはわかるけど俺たちのためにやってくれたんだ。ソルティアのしたことは俺は感謝してるよ。もし暗殺者を送り込まれたら俺たちで撃退すればいいだけの話じゃないか」
ミナをアメリカから守ろうとしているんだ。守る対象が一人増えたところでやることは変わらない。
「まぁ反省してるならいいんだ。ティア、お前は俺とは違って闘う力がないんだ。頼むから気を付けてくれ。俺もげんこつして悪かった。痛くないか?」
そう言ってルナトはソルティアの頭を撫でる。するとソルティアは表情を明るくさせる。
「はい大丈夫ですの!カズスミさんありがとうございます」
「あー少し発音が違うんだ。俺は和澄だ」
ソルティアは俺の名前を連呼するが、上手く発音できていない。するとミナがソルティアの前に行き言う。
「いいじゃない!ソルティアさんもカズくんって呼べば良いよ!そしたら間違いないし」
「カズさん・・・。そういうことにしますわ、ミナさんありがとうございます」
「ミナでいいよ。わたしもティアって呼んでもいいかな?」
「・・・ハイ大丈夫ですわ。よろしくお願い致します・・・ミナ」
「うん!よろしくねティア!」
ソルティアは顔を赤くしている。ルナトの婚約者なくらいだ。ソルティアも貴族の令嬢だろう。同年代の女の子に呼び捨てにされる体験は初めてなんだろうな。
「とりあえず席で話をしよう。もうホームルームも始まるしな。和澄とミナの席は出口に一番近い窓際にしたと父上が言っていた。いくぞ」
そうして席に案内された。俺とミナの席は窓際の一番後ろでその前にルナトとソルティアの席だ。ソルティアは雑談を交えた自分の話をし、しばらくしてこのクラスの新しい担任になったカナンさんが入室しホームルームが始まった。
「はーまだ十日しか起ってないのに綺麗になるもんだね。現代技術すげぇな」
「軍の技術班は日々精進してるからな。そのうち法律で禁止されている携帯が持てる日も近いぞ」
帝国では情報漏洩の恐れで携帯の所有を禁止している。日本の技術促進やアメリカの魔眼持ちの登場により携帯の情報を完全保護する方法がなくなったためだ。かといってネット社会がなくなったわけではなく玩具としてタブレットは販売されている。
「21世紀ではわたしたち学生は携帯を持っているのが当たり前だったらしいよ」
21世紀は学生、特に女子高生=携帯というくらい日常的に使用される時代だった。
「俺の就職する警備隊は無線は導入してるらしいけどな」
「それは警備隊は迅速な対応が重要視されるからだヨシュア。私用の無線使用での情報漏洩に関して一切責任を取らないと言っている」
そんなこんな雑談しながら登校していると、前に歩いているスーツ姿のカナンさんを見つけた。こんな姿をみたら兄さんがまためんどくさいことになってしまうのではないか?しかし予想外に兄さんは心配そうな顔をしている。
「あら。あなた達おはよう。今日から殿下と和澄とミナのクラスの担任になるわ。改めてよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」
「よろしくね、カナンちゃん」
俺とミナは返事をする。ルナトも手を挙げて応対する。そして兄さんは・・・
「カナン大丈夫か?お前コミュ障で警備隊にも友達がいないと言っていたじゃないか。心配だ」
意外だ。優しい性格のカナンさんは友達が多いかと思ったけど。
「う、うるさいわね!大丈夫よ」
カナンさんは顔を赤くして反論する。
「まぁ俺たちもいるし平気でしょ兄さん。下手したら俺たちがクラスの除け者になるかもしれないしな」
「その場合私達三人でいればいい」
「相手は貴族だしな。最悪はそれでいこう」
友達を作ろうにも相手は身分の違う相手だ。みんながみんなルナトのように寛容なわけでない。
俺たち5人はそのまま校舎に歩いていった。
◇◆◇◆◇
俺たちは心配してカナンさんから離れようとしない兄さんを、無理矢理引き剥がして正門で分かれ、校舎に入るとカナンさんは二階の職員室へと向かった。
中等部は一階なので歩いて行く。前の俺とミナのクラスは表面上の原型は戻っていたが、教室内の床はまだ穴が空いていて使えない。俺の氷で塞がれているけどな。ルナトのクラスは一番奥なのですこし歩いた。
「緊張するな。一応貴族だらけだって聞いたし」
「そうだねカズくん。わたしもドキドキしてる」
俺とミナは教室の前にきて緊張していた。ルナトは笑いながら言う。
「たかが教室に入るだけでそんなんでは身が持たんぞ。さぁ入ろう」
俺たちは教室に入る。ルナトは教室に入ってすぐ止まったので俺はぶつかった。
「急に止まるなよルナト。どうした?」
「うわールナトくん口パクパクさせて金魚みたい」
ミナの言ったとおりルナトは口をパクパクさせていた。何に驚いているのか目の前をみると腕を組んだ金髪の先が巻きロールの女性がいた。ホントにいるんだなこういう髪型にする人。
「あなたたちがカズスミさんにミナさんかしら?」
俺の名前が少しイントネーションが違うが彼女は俺たちのことを知っているらしい。まぁあんな校舎爆破事件のあとに転入するんだ。知っているのは当たり前か。
「そうです。今日からお世話になります。えっと・・・」
「ワタクシの名前はソルティア・フォン・アクター、ルナト殿下の婚約者ですわ。それからルナトと同じ口調でよろしくってよ。ワタクシだけ除け者なんて嫌ですもの」
やっぱルナトの婚約者か。ルナトはこの人をみて驚いてたんだ。ということは婚約者か?我に返ったルナトはソルティアに向かって叫ぶ。
「な、な、なんでお前がいるんだティア!お前通ってる学園はどうした!」
「転入手続きをしたに決まってるますわルナト様。安心して下さい。ちゃんと試験は不正なく満点合格での転入ですので」
「私はそういうことを言っているのではないのだが・・・」
愛称呼びといいルナトとソルティアは仲が良いのだろう。多分ルナトが危惧してるのは、ミナが狙われた場合ここは戦場になるのだ。
ルナトは修行で婚約者が死んでも我を保てるほど克服した。とはいえ婚約者が戦火に巻き込まれるのは嫌だろう。
「この一週間全然あなたと会えなくてワタクシは寂しかったんですのよ!少しくらい一緒にいてもいいじゃないですの!」
「あーわかったわかった。ったく父君には言ってあるのだろうな?」
「それは大丈夫でしてよ。もちろん御義父さまにも言ってありますわ。ゴミ掃除をすることを条件に転入の許可を得たんですの」
「ゴミ掃除って・・・。ん?いつも私が登校するとお山の大将の二人が俺を睨んできているのだが今日はいないな」
ルナトは周りを見渡して考え込む。例の問題貴族のマントル家とブラウス家の子息達を探しているのだろう。ルナトは何かに気づいた顔をしてソルティアの方を向く。なるほど、ゴミ掃除とはそういうことか。
「お前・・マントル家とブラウス家に何かしたのか!?」
「失礼ですわね。ワタクシは何もしてませんわよ」
「悪かった。どうして両家子息がいないのか理由を知っていたら説明してくれ」
ルナトは言い直す。ソルティアが何かしたのは明白だ。だがソルティア自身がなにかしたわけじゃないなら嘘はついていない。
「単純な話ですのよ。彼らは試験の不正が発覚してクラスを落とされたんですの」
「つまり不正の情報を手に入れてそれを密告したというわけだな」
「あらー鋭いわねルナト様」
――――――ゴツン。ルナトは思いっきりソルティアにげんこつをした。ソルティアさんは頭を押さえて涙目になる。
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「ハイですの・・・」
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「まぁまぁルナトもその辺にして。気持ちはわかるけど俺たちのためにやってくれたんだ。ソルティアのしたことは俺は感謝してるよ。もし暗殺者を送り込まれたら俺たちで撃退すればいいだけの話じゃないか」
ミナをアメリカから守ろうとしているんだ。守る対象が一人増えたところでやることは変わらない。
「まぁ反省してるならいいんだ。ティア、お前は俺とは違って闘う力がないんだ。頼むから気を付けてくれ。俺もげんこつして悪かった。痛くないか?」
そう言ってルナトはソルティアの頭を撫でる。するとソルティアは表情を明るくさせる。
「はい大丈夫ですの!カズスミさんありがとうございます」
「あー少し発音が違うんだ。俺は和澄だ」
ソルティアは俺の名前を連呼するが、上手く発音できていない。するとミナがソルティアの前に行き言う。
「いいじゃない!ソルティアさんもカズくんって呼べば良いよ!そしたら間違いないし」
「カズさん・・・。そういうことにしますわ、ミナさんありがとうございます」
「ミナでいいよ。わたしもティアって呼んでもいいかな?」
「・・・ハイ大丈夫ですわ。よろしくお願い致します・・・ミナ」
「うん!よろしくねティア!」
ソルティアは顔を赤くしている。ルナトの婚約者なくらいだ。ソルティアも貴族の令嬢だろう。同年代の女の子に呼び捨てにされる体験は初めてなんだろうな。
「とりあえず席で話をしよう。もうホームルームも始まるしな。和澄とミナの席は出口に一番近い窓際にしたと父上が言っていた。いくぞ」
そうして席に案内された。俺とミナの席は窓際の一番後ろでその前にルナトとソルティアの席だ。ソルティアは雑談を交えた自分の話をし、しばらくしてこのクラスの新しい担任になったカナンさんが入室しホームルームが始まった。
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