16 / 32
同居人と良い雰囲気になってるけど、俺は先へ進むのが怖い
3
しおりを挟む
賢太郎が帰ってきて、健は安心半分不安半分だった。横にいてくれるだけで嬉しいのだが、賢太郎に申し訳ない気持ちもある。賢太郎が大事で、ずっと一緒にいたいと思っているのに、彼のために痛みを堪えて頑張れる気がしない。……所詮、その程度の気持ちなのだと突き付けられているような気がして、後ろめたい気分だった。
その日の晩御飯のポトフは美味しかった。キャベツや人参の甘みが優しく体に染み込んでいくようで、重い気分が少しだけ和らいだ。
夜、同じ布団に入るとき、少し体が強張った。賢太郎は健の頭を撫でて優しく口付けをし、「おやすみ」と笑いかけてくれた。彼は性急に事を進めたいわけではないらしく、本当にただ、健と同じ布団で眠りたいと思っているようだ。
――やっぱり賢太郎が好きだ、この気持ちは嘘じゃない。キスを返しながら、健は繰り返し自分に言い聞かせた。
***
優しい夜を何度も繰り返して、それでも健の気分は晴れなかった。あれから何度も風呂場で練習しているのに、不安を払拭するほどの結果が出てくれないのだ。
もし、『そのとき』になったらどうすればいいのだろう。賢太郎が自分のことを求めてくれているのに、「今はごめん、無理」とすげなく断るなんて絶対にできない。かと言って、最後まで行為を完遂できる自信もなかった。
『そのとき』が来ることを恐れて賢太郎の優しさに甘んじていたが、そんな安穏とした日々にもいつかは終わりが来る。練習を始めて何週間か経った頃、晩御飯の後片付けも終わってテレビの前で一段落していると、賢太郎が体を近づけてきた。
「今日も疲れた」
「お疲れ様。今日の、きゅうりと白きくらげ? のサラダ。美味しかった」
「ん、白きくらげだよ。良かった、喜んでもらえて。最近、少し元気なさそうだったから心配だった」
「……ありがとう。大丈夫だよ」
図星を突かれて健は動揺したが、笑顔で誤魔化した。頬に賢太郎の手が添えられ、気づいたときには唇が重なっていた。
湿った吐息が唇にかかり、心地良かった。労いの気持ちを込めて優しく頬を撫でていると、賢太郎の舌が口内に入ってきて、歯列をなぞられる。息が唇の隙間から漏れていった。服の裾から手が入り込んで、素肌に触れる。指先のひやりとした感触に小さな悲鳴を上げると、賢太郎が遠慮がちに目を合わせてぼそりと呟いた。
「良い?」
その言葉の示す意味は分かっている。その先を想像するだけで息が苦しくなって、少しの期待と大きな不安が頭を支配する。
「風呂入ってからじゃ、だめ?」
賢太郎に縋りついて懇願する。この先は未知で恐ろしい。だから、少しでも先送りしたかった。
「分かった。じゃあ、後でな」
健の身体の震えを知ってか知らずか、賢太郎は頭を撫でてくれた。腹の底にあった冷たい鉛玉のような不安が、少しだけ軽くなった。しかし、風呂場に入るころには、その重さが再び健の動きを鈍らせていた。
風呂で声を押し殺しながら、賢太郎の身体の一部が入ってくるであろう箇所を広げようとする。彼と同じ布団に入るようになってから、こうして一人で試しているけれど、二本目の指が入らない。何も入れられなかった最初からしたら大きな進歩だが、このままでは行為を完遂するのはどう考えても無理だ。ここからどうすれば良いのか分からない。恐怖で身体が竦んで、息が上がる。
本当に何も知らない頃は、ただ期待を募らせていた。痛みと恐怖を知ってしまった今、もうその頃には戻れない。一人だから上手くいかないのだろうか。賢太郎と一緒にやってみたら、案外すんなり入ってしまうのだろうか。
結局どうにもならないまま、健は風呂から出た。髪を乾かしてリビングに戻ると、布団の上で賢太郎が寝転がっていた。
「結構長かったな」
「……そうだね」
曖昧な相槌を打つことしか出来なかった健は、恐る恐る布団の隅に座る。賢太郎は健の頬に手を当て、額と額をくっつけてきた。
「大丈夫か? 不安なら無理しなくて良いから」
「……大丈夫」
詰めた息を吐き出すと、思考の風通しも良くなった気がした。目の前の賢太郎に焦点を合わせる。賢太郎は心配そうな顔をしていたけれど、健が軽くキスしたのを合図に、二人で布団に倒れ込んだ。
健の服を脱がせて覆い被さる賢太郎は、恐怖のせいで知らない人に見える。顔も身体も賢太郎なのに。震える手で賢太郎の背を掻き抱く。賢太郎も健を抱きしめ返してくれた。賢太郎の身体は熱かった。……自分が冷えているだけなのかもしれないけれど。
「好きだ、健。大丈夫」
質量を持った賢太郎の言葉が、背中を支えてくれるようだった。その言葉だけで頑張れる気がした。賢太郎が首筋に舌を這わせる感触で、身体が歓喜に震える。胸に触れる手が熱くて、冷えた身体に温もりが移っていくようだ。
賢太郎の言葉に勇気を貰って、先に進めるはずだと思った。けれど、彼の手が下の方にずれて行くにつれ、健の身体は分かりやすく硬直してしまった。大丈夫か、と賢太郎は声をかけてくれる。大丈夫、と健も復唱する。けれど、言葉に身体と心がついていかない。温もりを貰ったはずの身体は末端から冷えていく。自分の指を入れたときの恐怖と圧迫感が消えてくれない。
もし上手くいかなかったらどうしよう。賢太郎のことが好きなのに、痛みに耐えられないのは何故だろう。彼に見放されてしまうことが、健には一番耐えられないことだった。
賢太郎は健の身体にたくさん触れてくれた。その温かさに心が何度も支えられる。けれど、それにも限りがあった。賢太郎の指先が冷たくなっていく。いけない、このままでは駄目だ。頭の中で警鐘が鳴り響く。
賢太郎の指先が尻に触れたとき、風呂の中で息を殺し苦しんだ記憶がよみがえる。健は反射的に賢太郎の腕を握った。
「……賢太郎、ごめん。無理だ」
賢太郎の顔に落胆の色が浮かんでいる。それを見て、心臓が冷えた刃に刺されたように健は動けなくなった。
その後のことはあまり覚えていない。ただ、賢太郎と同じ布団に入るのが申し訳なくて、最近使っていなかったベッドに横たわった記憶は残っていた。
翌朝目を開けると、隣で窮屈そうに賢太郎が眠っていた。彼の耳に顔を寄せて謝罪の言葉を呟くと、健は起き上がって身支度をし、家を後にした。
その日の晩御飯のポトフは美味しかった。キャベツや人参の甘みが優しく体に染み込んでいくようで、重い気分が少しだけ和らいだ。
夜、同じ布団に入るとき、少し体が強張った。賢太郎は健の頭を撫でて優しく口付けをし、「おやすみ」と笑いかけてくれた。彼は性急に事を進めたいわけではないらしく、本当にただ、健と同じ布団で眠りたいと思っているようだ。
――やっぱり賢太郎が好きだ、この気持ちは嘘じゃない。キスを返しながら、健は繰り返し自分に言い聞かせた。
***
優しい夜を何度も繰り返して、それでも健の気分は晴れなかった。あれから何度も風呂場で練習しているのに、不安を払拭するほどの結果が出てくれないのだ。
もし、『そのとき』になったらどうすればいいのだろう。賢太郎が自分のことを求めてくれているのに、「今はごめん、無理」とすげなく断るなんて絶対にできない。かと言って、最後まで行為を完遂できる自信もなかった。
『そのとき』が来ることを恐れて賢太郎の優しさに甘んじていたが、そんな安穏とした日々にもいつかは終わりが来る。練習を始めて何週間か経った頃、晩御飯の後片付けも終わってテレビの前で一段落していると、賢太郎が体を近づけてきた。
「今日も疲れた」
「お疲れ様。今日の、きゅうりと白きくらげ? のサラダ。美味しかった」
「ん、白きくらげだよ。良かった、喜んでもらえて。最近、少し元気なさそうだったから心配だった」
「……ありがとう。大丈夫だよ」
図星を突かれて健は動揺したが、笑顔で誤魔化した。頬に賢太郎の手が添えられ、気づいたときには唇が重なっていた。
湿った吐息が唇にかかり、心地良かった。労いの気持ちを込めて優しく頬を撫でていると、賢太郎の舌が口内に入ってきて、歯列をなぞられる。息が唇の隙間から漏れていった。服の裾から手が入り込んで、素肌に触れる。指先のひやりとした感触に小さな悲鳴を上げると、賢太郎が遠慮がちに目を合わせてぼそりと呟いた。
「良い?」
その言葉の示す意味は分かっている。その先を想像するだけで息が苦しくなって、少しの期待と大きな不安が頭を支配する。
「風呂入ってからじゃ、だめ?」
賢太郎に縋りついて懇願する。この先は未知で恐ろしい。だから、少しでも先送りしたかった。
「分かった。じゃあ、後でな」
健の身体の震えを知ってか知らずか、賢太郎は頭を撫でてくれた。腹の底にあった冷たい鉛玉のような不安が、少しだけ軽くなった。しかし、風呂場に入るころには、その重さが再び健の動きを鈍らせていた。
風呂で声を押し殺しながら、賢太郎の身体の一部が入ってくるであろう箇所を広げようとする。彼と同じ布団に入るようになってから、こうして一人で試しているけれど、二本目の指が入らない。何も入れられなかった最初からしたら大きな進歩だが、このままでは行為を完遂するのはどう考えても無理だ。ここからどうすれば良いのか分からない。恐怖で身体が竦んで、息が上がる。
本当に何も知らない頃は、ただ期待を募らせていた。痛みと恐怖を知ってしまった今、もうその頃には戻れない。一人だから上手くいかないのだろうか。賢太郎と一緒にやってみたら、案外すんなり入ってしまうのだろうか。
結局どうにもならないまま、健は風呂から出た。髪を乾かしてリビングに戻ると、布団の上で賢太郎が寝転がっていた。
「結構長かったな」
「……そうだね」
曖昧な相槌を打つことしか出来なかった健は、恐る恐る布団の隅に座る。賢太郎は健の頬に手を当て、額と額をくっつけてきた。
「大丈夫か? 不安なら無理しなくて良いから」
「……大丈夫」
詰めた息を吐き出すと、思考の風通しも良くなった気がした。目の前の賢太郎に焦点を合わせる。賢太郎は心配そうな顔をしていたけれど、健が軽くキスしたのを合図に、二人で布団に倒れ込んだ。
健の服を脱がせて覆い被さる賢太郎は、恐怖のせいで知らない人に見える。顔も身体も賢太郎なのに。震える手で賢太郎の背を掻き抱く。賢太郎も健を抱きしめ返してくれた。賢太郎の身体は熱かった。……自分が冷えているだけなのかもしれないけれど。
「好きだ、健。大丈夫」
質量を持った賢太郎の言葉が、背中を支えてくれるようだった。その言葉だけで頑張れる気がした。賢太郎が首筋に舌を這わせる感触で、身体が歓喜に震える。胸に触れる手が熱くて、冷えた身体に温もりが移っていくようだ。
賢太郎の言葉に勇気を貰って、先に進めるはずだと思った。けれど、彼の手が下の方にずれて行くにつれ、健の身体は分かりやすく硬直してしまった。大丈夫か、と賢太郎は声をかけてくれる。大丈夫、と健も復唱する。けれど、言葉に身体と心がついていかない。温もりを貰ったはずの身体は末端から冷えていく。自分の指を入れたときの恐怖と圧迫感が消えてくれない。
もし上手くいかなかったらどうしよう。賢太郎のことが好きなのに、痛みに耐えられないのは何故だろう。彼に見放されてしまうことが、健には一番耐えられないことだった。
賢太郎は健の身体にたくさん触れてくれた。その温かさに心が何度も支えられる。けれど、それにも限りがあった。賢太郎の指先が冷たくなっていく。いけない、このままでは駄目だ。頭の中で警鐘が鳴り響く。
賢太郎の指先が尻に触れたとき、風呂の中で息を殺し苦しんだ記憶がよみがえる。健は反射的に賢太郎の腕を握った。
「……賢太郎、ごめん。無理だ」
賢太郎の顔に落胆の色が浮かんでいる。それを見て、心臓が冷えた刃に刺されたように健は動けなくなった。
その後のことはあまり覚えていない。ただ、賢太郎と同じ布団に入るのが申し訳なくて、最近使っていなかったベッドに横たわった記憶は残っていた。
翌朝目を開けると、隣で窮屈そうに賢太郎が眠っていた。彼の耳に顔を寄せて謝罪の言葉を呟くと、健は起き上がって身支度をし、家を後にした。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
【完結】はじめてできた友だちは、好きな人でした
月音真琴
BL
完結しました。ピュアな高校の同級生同士。友達以上恋人未満な関係。
人付き合いが苦手な仲谷皇祐(なかたにこうすけ)は、誰かといるよりも一人でいる方が楽だった。
高校に入学後もそれは同じだったが、購買部の限定パンを巡ってクラスメートの一人小此木敦貴(おこのぎあつき)に懐かれてしまう。
一人でいたいのに、強引に誘われて敦貴と共に過ごすようになっていく。
はじめての友だちと過ごす日々は楽しいもので、だけどつまらない自分が敦貴を独占していることに申し訳なくて。それでも敦貴は友だちとして一緒にいてくれることを選んでくれた。
次第に皇祐は嬉しい気持ちとは別に違う感情が生まれていき…。
――僕は、敦貴が好きなんだ。
自分の気持ちに気づいた皇祐が選んだ道とは。
エブリスタ様にも掲載しています(完結済)
エブリスタ様にてトレンドランキング BLジャンル・日間90位
◆「第12回BL小説大賞」に参加しています。
応援していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。
ピュアな二人が大人になってからのお話も連載はじめました。よかったらこちらもどうぞ。
『迷いと絆~友情か恋愛か、親友との揺れる恋物語~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/416124410/923802748
春風の香
梅川 ノン
BL
名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。
3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。
オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした
たっこ
BL
【加筆修正済】
7話完結の短編です。
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。
後輩に嫌われたと思った先輩と その先輩から突然ブロックされた後輩との、その後の話し…
まゆゆ
BL
澄 真広 (スミ マヒロ) は、高校三年の卒業式の日から。
5年に渡って拗らせた恋を抱えていた。
相手は、後輩の久元 朱 (クモト シュウ) 5年前の卒業式の日、想いを告げるか迷いながら待って居たが、シュウは現れず。振られたと思い込む。
一方で、シュウは、澄が急に自分をブロックしてきた事にショックを受ける。
唯一自分を、励ましてくれた先輩からのブロックを時折思い出しては、辛くなっていた。
それは、澄も同じであの日、来てくれたら今とは違っていたはずで仮に振られたとしても、ここまで拗らせることもなかったと考えていた。
そんな5年後の今、シュウは住み込み先で失敗して追い出された途方に暮れていた。
そこへ社会人となっていた澄と再会する。
果たして5年越しの恋は、動き出すのか?
表紙のイラストは、Daysさんで作らせていただきました。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる