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じゃあ女の子にするよ。戻れないから覚悟してね
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最後の女性化施術の全ての準備が整い、私はベッドで眠っている一輝クンに声をかけた。
起き上がった彼は一瞬なんでここに寝ているのかわからなかったらしいが、
「あの、僕ひょっとして…」
「終わったよ」
一輝クンに答える聡美ちゃんの声に…、
「あ…終わったんだ…」
恥ずかしげに両手で顔を隠し、体を左右にゆするった後、聡美ちゃんと私に向かって恥ずかしそうに笑う彼。
「覚悟は出来た?」
「う、うん」
私の問いかけに軽くうなづいた後、
「なんだか、無我夢中だったし、もうほーっとして夢みたいだった…」
男のあれを咥えてしまった事がよっぽど恥ずかしかったのか、うつむき加減で言う一輝クンの頭を軽くなでた後、私は用意していた器具を彼に見せる。その奇妙な形をした物を見てちょっとびっくりする彼に、私はそれのスイッチを入れて見せた。先端のオバールの塊みたいな長細い物の先がまばゆい光を放ち始める。
「一輝クン、これはあなたの体に入って卵巣と子宮を形成する物。ちょっと痛いけど、これをあなたの股間の側に置くから、自分の意思でこのスイッチを押して欲しいの。そうすればあなたの股間にこれが撃ち込まれて体内にめり込んでいくからね」
私の言葉に、今まで女性化していった男の子と同様に一輝クンも驚きの声を上げた。
「以前は自分で差し込んだんだけど、うまくまっすぐ入らなかったり、失敗したり…」
「痛そう…」
不安げな声で言う一樹クンに私は諭す様に言う。
「それと一輝クン、これが体の中に入ったらすぐに神経と血管があなたの体内とこの器具に張り巡らされる。もう取り出せないし二度と男の子には戻れないから覚悟をしてね。いい?」
少し大きくそして丸くなり始めた目でじっと私を見つめる一輝クン。そして、
「わかりました」
そう一言言って恥ずかしそうにうつむく彼。
そんな彼を私はベッド横の椅子に座る様に促し、座った彼のバスタオルの裾を捲り上げて、股間の精巣の真ん中に光る器具とそれを発射する装置を設置する。
バスタオルを胸に巻いて椅子に座った一輝クンは心なしか震えている。
「怖い?」
「う、うん、ちょっと…」
「大丈夫、すぐ終わるから」
彼の髪を軽く撫でて落ち着かせ、私は彼に小さなスイッチを手渡して、椅子に座る彼のすぐ右に立つ。聡美ちゃんは彼を挟んで反対側に立つ。和之は無粋にも奥のベッドルームで煙草を吸っているらしい。
「いいよ、一輝クン、いつでも」
怖がらない様に私はありったれの笑顔で彼に言うと、目をつぶり大きく深呼吸をし始める彼。しかしなかなかスイッチの握られた彼の右手は動かない。
「どうしたの?何かまだ心残り?」
気になって私が訪ねると、彼はすっかり白くなり、頬にうっすらと赤みが差し始めた顔を私に向け、そして微笑む。
「先生…」
「なあに?」
一瞬うつむいた後、再び彼は私に微笑む。その顔は昨日ぶっきらぼうな言葉を喋ってた少年の顔ではなく、これから女の子になりつつある優しい笑顔のボーイッシュな女の子の顔。
「女の事、いっぱい教えてね」
そしてピンク色のスイッチの握られた彼の右手が大きく動く。と数秒後、彼の口からはうめく様な声が漏れ始めた。
「うーっ!うーっ!」
彼のうめき声を聞くやいなや私は彼のバスタオルの裾をめくる。例の物は彼のぺちゃんこになった精巣の真ん中に見事に突き刺さっていた。
「聡美ちゃん、おっけー」
そう言うと私と聡美ちゃんはほぼ同時に彼の横に座り込み、彼の顔を挟む様に彼の頬に自分の頬をくっつける。
「ほら、一輝クン。成功したよ!」
「頑張って!すぐ終わるから!」
私達の声が聞こえているのか聞こえてないのかほからないけど、彼のうめき声は更に大きくなり、体を左右に震わせ始める。
彼が普通の男の子だったならともかく、筋肉が消え女の体になり始めた彼をしっかり固定するには私と聡美ちゃんで十分だった。
痛みには限界がある。痛みが頂点に達すると、脳から痛みを感じさせない成分が出て、痛みは逆に消えていく。女の子の場合はそれが比較的すぐに来るんだけど、まだ体質かせ男の子の彼は、その作用が遅い。多分かなりの痛みに違いないだろう。
やがて彼の顔が少し穏やかになり、うめき声は次第に大きく荒い息使いに変わっていく。
「一輝クン、覚えておいてね。最初の刺す痛みはあなたが始めて男の子とエッチする時の痛みと同じ、そして今の痛みは今後あなたに月に一度訪れる生理の痛みとおんなじなの」
彼を励ます様に頬を彼にぴったりくっつけて話す私に、顔をしかめつつ軽くうなづく一輝クン。
「一輝クンさ、女の子になったら男には無い痛い事や苦しい事とか辛い事山程待ってるんだよ。でもね、女同士こうやってさ、なぐさめあうの」
聡美ちゃんも彼に頬をくっつけながら彼の頭をぎゅっと抱きかかえながら言う。
程なく、一輝クンの股間に設置してある器具からボーンと柔らかいチャイムの音。無事に終わったという合図の音。
「はーい、一輝クンお疲れ様。無事終わったよ」
こう言って私は一輝クンの頬に軽くキス。
「一輝クン、体はまだ男の子に近いけど、たった今から一輝クンは女の子として扱われるからね」
聡美ちゃんも彼の頬に軽くキス。
まだ荒い息使いをしながらもびっくりしている彼に、
「あ、女の子同士のキスなんて珍しくないからさ」
と聡美ちゃんが続ける。
「和之、わかってると思うけど今から一輝クンは女の子だからさ、勝手に入ってくるんじゃないわよ」
私の声に奥の部屋のベッドに座って相変わらず煙草を吸ってる和之が軽く相槌を打つ。
「さてと…」
そう言いつつ私は彼の股間のに付いた血や汗の汚れを綺麗にふき取り、傍らのテーブルから小さく折りたたんだレースの目立つ布切れの一つを手に取る。そして、
「一輝クン、いくよ」
そすいいつつ、彼の両足にそれを通していく。それは真っ白でレースとか色の付いた小花をあしらった、女の子のショーツ。
「あ…あ…」
声にならない声を口にして体を起こしてその様子を見る彼。と、
「はい一輝クン、ちょっとごめんね」
そう言いつつ聡美ちゃんも机の上から残りのストラップの付いた布、それは一輝クンが履かされているショーツとお揃いの小花とレースの付いた…。
「一輝クン、初ブラだよ」
そう言いつつ、可愛いブラジャーのストラップをすっかり滑らかになった彼の両手に通し、肩にかける。
「着けるよー」
ほぼ同時に一輝クンの下半身を可愛いショーツが引き締め、ブラのホックが背中で微かに音を立てる。
「あ…あ…、ぼ、ぼく…」
右手で履かされたショーツの裾のフリンジと股間を触り、その手でブラのカップとストラップをなぞり、私の方に恥ずかしそうな笑顔を向ける彼。
「一輝クン、まだ女の子の名前決めてないの?」
「あ、うん、まだ…」
「じゃ、とりあえず今は一輝ちゃんだね」
聡美ちゃんに一輝ちゃんと言われ、はにかんでうつむく彼。
「一輝ちゃん、今のあなたの胸はAってとこね。付けてるブラのカップはCだから大きく感じるけど、まああと一時間後にはそれくらいになるからさ」
「え?あと一時間て」
「これから約一時間の間にあなたの女の人生決まっちゃうから。あと、はいこれ」
私は両手でわざとらしく背中に隠していたものを、はいって感じで一輝ちゃんに差し出す。
「あ、これって…」
「そう、ここの施設の女性の制服。聡美ちゃんが着てるのと同じデザインだよ」
嬉しそうに彼は私の手からそのピンクと白のツートンのワンピースを手に取ると、教えてもいないのにそれを体に当てる仕草をした。
「じゃ、着てみて」
「あ、はい!」
「着方わかる?」
「あ、お姉ちゃんがこういうの着てるの時々見てましたから」
姉貴からお姉ちゃんへ。いつしか女の子らしい喋り口調になった彼は、大切そうにそのワンピースを胸元で抱えて私に軽くお辞儀すると、背中のチャックを開ける。細くしなやかになりつつある両足を通し、ふっくらと丸みを帯び始めた太股と小さいながらも可愛くふくらみ始めたヒップがワンピースで覆われていく。
「最初だからチャックあげたげる」
一輝ちゃんがワンピに両肩を通したのを見届けた聡美ちやんは、背中のフラスチック製のチャックに手をかけ、そして、
「いくよっ」
と意地悪そうに言うと、チーッという音と共に制服のワンピは一樹ちゃんの体に密着した。
「あっあーーーっ」
生まれて初めてのワンピと体全体を包まれる不思議な心地に、思わず声を上げる一輝ちゃん。
「あとこれ」
そう言うと聡美ちゃんは手にした白とピンクに金色のラメが入ったスカーフを彼の首に形良く巻きつけていく。
「わー、可愛くなったじやん!ほらこっち来て!」
そう言うと彼女は一輝ちゃんの手を強引に引いて部屋の隅の姿見の所へ連れて行く。
「ほらっほらっ一輝ちゃん、こっち来て!」
「や、やだ、恥ずかしいもん…」
多分無意識なんだろうか、女言葉を口にしてむずかる一輝ちゃんを鏡の前に立たせる聡美ちゃん。
「わ、わあ…」
鏡に映る聡美ちゃんと同じワンピを来た自分の姿を見て、おもわず口に片手を当てる一輝ちゃん。その姿はとりたてて可愛いとはいかないまでも、ボーイッシュな普通の女の子そのもの。少なく見てももう男の子には見えない。
しばし鏡の前で並ぶ二人。聡美ちやんが可愛いポーズを取ると、一輝ちやんもぎこちなくそのポーズを真似してそして二人で笑って、ふと一輝ちゃんの胸をそっと触る聡美ちゃん。
「おっぱい、出てきたね」
「あ、これブラのカップの膨らみだし」
「ううん、さっきあれ入れられる前さ、ちゃんと胸チェックしたよ。小さいけどもう普通に女の胸だったし、バストトップもつんとなってたし」
そう言いながら聡美ちゃんは一輝ちゃんの背中のブラのホックとストラップを指でなぞると、
「やん!」
と言って肩をすくめる一輝ちゃん。
「おっぱいは女である証拠、そして背中に透けるブラの線は女の印」
そう言って再び一輝ちゃんの背中のブラのホックを指でなぞると、一瞬だけど感じている女の表情を顔に浮かべる一輝ちゃん。
「あとさ、女って何?こんなに体柔らかくなるの?筋肉なんて殆どないじゃん…」」
そう言いながら一輝ちゃんは自分の左の二の腕を右でつまんでぷるぷるさせる。
「大丈夫、もっと柔らかくなるからさ」
そこを指で突きながら意地悪そうに言う聡美ちゃん。
「でもさ、なんかやっぱり普通の女と違う…」
鏡を見直してしんみりという一輝ちゃん。
「そりゃそうだよ。まだお尻小さいし、ウエストにくびれないし」
「あ、うんそうだよね…」
「大丈夫、あと一時間したらさ」
「あ、あの僕これから?一時間て…あ、あつ…」
聡美ちやんと会話していた一輝ちゃんが突然お腹に手をやる。
「え、一輝ちゃん、お腹痛いの?」
「う、うんちょっと…」
「姫先生!もう始まっちゃったみたい!」
私を呼ぶ聡美ちゃんの声に私も急いで一輝ちゃんの元へ駆け寄る。
「もう始まったの?よっぽど順応性あるのね」
「先生!早く」
「そうね」
私と聡美ちゃんで一輝ちゃんを肩に抱えて、小走りに部屋の奥のドアに向かいドアを開けると、そこには巨大なガラスのカプセル状の物を中心に、いろいろ物々しい機械が揃った部屋。
「一輝ちゃん。あなたはあと一時間位で女の子になるんだげと、その間女としてどれだけ性的に感じるかで、あなたの女としての仕上がりが違ってくるの」
「え、それって、どういう事なの?」
「訳を話してる時間ないわ。早くこの中に入って!」
聡美ちゃんが慣れた手付きで機械を操作すると、ガラスのカプセルの一部が小さくスライドしていく・
「一輝ちゃん。早く中に入って!」
ものものしい不気味とも思えるその装置に一輝ちゃんも少し戸惑っている様子。
「さ、早く!」
せかされる様にそのガラスカプセルの中におそるおそる入っていく彼。と、
「一輝ちゃん。怖がらないで。あとね、気持ちよかったら声あげていいし、くすぐったかったら笑っていいし、悲しかったら泣いていいしさ」
「え、だから、どういう事なの?僕これから何されるの?」
「だーかーら、女の子になりにきたんでしょっ」
そう言うと聡美ちゃんはカプセルのドアをバターンと閉める。カプセルの内側から両手をそれに付いてなにやら不安そうに何か喋ってる一輝ちゃんだけと、声はもう聞こえない。
「じゃね。可愛くなるんだよ」
部屋の扉から出て行く私に続いて聡美ちゃんがそういい残して部屋から出て行く。
デスクに座った私がメインのスイッチを入れると、三台のモニターの画面が変わり、不安そうに何か独り言を呟いてるカプセルの中の一輝ちゃんの声が聞こえ、薄い水色の光が篭っているカプセルの中の彼の姿が角度を変えて大写しになる。
(あの子が女の子としての適正があるのか、本当にわかるのはこれからなんだよね)
そそくさと聡美ちゃんも私の横に来てモニターを覗きこむ。
「うまくいってよね、頼むから」
そう呟いて私はいくつかのスイッチをオンにして、少し大きなメインのスイッチを入れると、モニター横のスピーカーから鈍い動力の音が聞こえ始める。その音に一瞬怯えた様子の一輝ちゃんの口から、小さな叫び声。そしてだんんだんそれは大きくなり、がっくりと膝をつく彼。そしてカプセルの上からは刺すような光が彼に浴びせられる。
「ああああっ!」
カプセルの中で倒れてもがく様に体を動かす彼の体に無数の薄い水色の小さな光が現われ、彼の体を這いまわるに動いていく。
もう男の声は出なくなったのか、低い女声でうめき続ける彼。
今彼には三つの事が同時に起こっている。
一つは彼の体を思春期前の状態に一旦戻す事。
二つは、彼の体にXX型の細胞を無数に作っていく事。今後彼の体のXY型の細胞は分裂をやめて破壊され、新しく出来たXX型の細胞がその分を補い、分裂して増えていく。
そして三つ目は、彼のお腹に埋め込まれたきらきら光るあの細長い物質。その上半分はまるで羽を広げる様に左右に別れ、その先端に卵巣を、そして残りの部分は卵管に姿を変えていく。下半分はそのまま太くなり筒状に変化し、子宮に変わっていく。いずれも思春期前の女の子の状態まで成長する。
うつぶせに倒れて体をばたつかせて悲鳴を上げていた一輝ちゃんがだんだんおとなしくなっていく。彼の体の上を這いずり回る小さな光は薄い水色一色だったのが、次第にピンクが混じる様になっていく。装置から発せられる細胞のセンサーに、彼のXX型になった細胞が反応し始めているらしい。
「ああん…ううん…」
お腹の中に小さな卵巣と子宮が出来上がって、体の細胞の半分を女にされた一輝ちゃんの声がだんだん穏やかになっていく。
「そろそろ…かな」
細身の腕時計を見ながら私は独り言を呟く。ここまで十分、もういい頃だろう。
「次に行く?」
「うん、そうね」
聡美ちゃんの言葉に私はうなずくと、更に三つのスイッチを入れ、最後にメインのスイッチを入れる。
一輝ちゃんの入ってる装置から動力の音が消え、今度は軽いモーター音みたいなのが聞こえ始める。
今度は一輝ちゃんの全身の細胞のうち、XY型は死滅し、XX型の細胞が急速に新陳代謝を始める。要は全身の細胞が分裂と老化消滅を繰り返し、何度も入れ替わる。その過程で骨格は一輝ちゃんに出来た卵巣から出る女性ホルモンにより、次第に女のサイズに変わっていく。
肩幅、腕、足、胸、背骨の骨格は小さくなり、その養分全てが彼の骨盤を変形・肥大させるんだ。
「一輝ちゃん、どんな体になるんだろ」
わくわくした様子で聡美ちゃんがモニターに顔を近づける。
うつぶせになってうんうん唸ってた一輝ちゃんが何かにふと気づいた様子で顔を上げた。暫くすると、
「う、うーん…」
と声を上げうつぶせのまま立ち上がろうとするが、すぐにまたへたって倒れてしまう。彼の体の上に何か思い物がのしかっている感じになっているんだろう。何度かそれを繰り返した後、
「うーっ」
と声を上げ、うつぶせのまま体を荒々しく左右にゆさぶり始める。
「始まったね…」
モニターを覗く聡美ちゃんがぼそっと呟く横で、私は彼が暴れてカプセルな体とか頭をぶつけないか注意を払っていた。
うつぶせになったまま体を揺らし、低いながらも女声になってしまった一輝ちゃんはようやく押しつぶされる様な感覚から解放されたのか、上半身を持ち上げる。彼の着ているワンピースのスクエアネックの襟元からは小さいながらも胸の谷間がはっきりと覗いていた。と突然、
「やだっやだあーっ」
女の体になっていく一輝ちゃんの口から、低い女声でそんな言葉が出始める、でも私と聡美ちゃんは別に驚かなかった。既に一輝ちゃんの体の中では子供位の大きさに無事に完成した卵巣と子宮の神経が、彼の脳に繋がろうとしている。彼の声はその時一瞬拒絶反応が出る為のもの。
「やだっ!女になるの怖い!」
「なに!このぽちゃぽちゃの体!」
「こんな体で生きていけない!」
けっこうあらん限りの声でやだやだと足をばたつかせたり、両手で胸をぎゅっとかかえこんだり。私が今まで見てきた中でもかなりの拒絶反応だった。
「一輝ちゃん。根は男の子だったみたいね。ちょっとかわいそうな気もするけど」
「あたしはほとんど何も言わずにされるままだったけどな。女になる前に既にお医者さんからお前は女だって言う診断されちゃってたし」
「まあ、もう今更男の子に戻せないから仕方ないわね…」
モニターを観ながら好き勝手な事を言う私と聡美ちゃんだった。
そんな一輝ちゃんの抵抗もつかの間、次第に動作がおとなしくなっていく一輝ちゃん。頭の中が女の子になりはじめた頃だと思う。うつぶせのまま、
「うーん…」
とうめく様な声を上げ下半身を揺らし始める。ふと、彼の着ているワンピースの白とピンクのラインに少し変化が現れているのが私にはわかった。
「お尻、大きくなってきてない?」
「さっきからだよ」
聡美ちゃんは既に彼の体の変化に気づいていたらしい。
まだ性的な部分は男性なんだろうか、ゆっくりと腰を前後に動かし始める彼。ワンピースのお尻の部分に目立ち始めた、小さいけど丸いヒップライン。そのうち腰の部分がだんだん横に広がり、ウエストも彼のひじのあたりで切り換えが出来始めたのが白とピンクのツートンのワンピの線の変化でわかる。
「…お尻…重い…」
うつぶせのまま体を弓なりに起こして顔を上げてそうつぶやいた彼の表情は、さっきまでの苦しそうなものではなく、可愛くなった目を閉じ、口をうっすらと開け、何か寝言を言ってる女の子の表情になっている。
ウエストのくびれはだんだんはっきりとわかる様になり、そこにおおきな関節が出来たみたいに前後左右に腰を動かし始める。ヒップは丸みと可愛さを残したまま次第に大きくなり、とうとうスカートから可愛い花柄のショーツが見え隠れし始める。そこから覗く太股は大きく成長していく彼のヒップに追従する様にボリュームアップしはじめ、むっちりとしていく。
ようやく自分でもワンピのスカートからパンツが覗いている事がわかったみたい。彼の頭の中に出来始めた恥じらいの気持ちなのか、片手でぎこちなくワンピの裾を直そうとする一輝ちゃん。でも初めての女の子の服なのか、なかなかうまくいかない。
そうしているうちに今度は彼が触っているヒップを包むショーツの裾から、柔らかくなったヒップの肉がどんどんはみ出していく。
「や、やだ…」
パンツが覗いている事の恥じらいなのか、それとも女の形になっていく自分の恥じらいなのか、腰を前後にゆらしながらやだやだを繰り返しつぶやく一輝ちゃん。そして暫くもぞもぞした後、
「や、やーーーーーん!」
初めて女の子のヒップの重みを感じた彼は、とうとう初めて女の子の悲鳴をあげ、くるっと仰向けになった。
仰向けになってもはっきりとわかる胸の膨らみ、女としてはまだまだだけどはっきりとひょうたん形になった体。彼の体に出来上がってきた卵巣と子宮を守る為の皮下脂肪が下腹部をふっくらとさせ女性のビーナスラインが出来始める。ワンピのスカート部にはもう男性器の膨らみは見当たらず、お腹と太股が膨らんできたためか、女性特有のY字型の線が出来初めている。
「や、やだ…」
一度女の悲鳴を上げた一輝ちゃんは、もう女の体にされているという恥じらいはなくなったのか、口からは女のよがり声が出始める。と同時に胸元を両手でしっかりと抱き、腰は前後中心の男の子の性衝動から次第に腰で円を描く女の悶えた時の動きになっていく。
そしてようやくワンピの裾を引っ張って覗いていたパンツを隠そうとした彼。だがその手は胸に戻す途中で自分の股間の場所で止まり、さっきまではっきりと付いている間隔があった自分の男性器をまさぐる様な仕草を始める。
「無い…もう、無い…」
独り言を言った彼は、片手でワンピの上から自分の股間を探る様な仕草から、まさぐる手付きになり、もう片方の手で胸元をさわり始める。と一瞬彼の手が止まり、驚いた様に両手を自分の顔に近づけた。
一輝クンの手の指はさっきまでの半分の細さになり、爪の部分は長く延び、白くすべすべになり、そして、柔らかく冷たくなっていた。
「…おんな…おんな…」
そうつぶやいて、ぐっと目をつぶる彼、そして、
「女の子の匂い…」
一輝ちゃんの体は早くも女のフェロモンを出し始めているらしい。とうとう女として男を魅了する準備が出来たんだ。
「わーーーん!」
一声叫んだ彼は、いつのまにか肩まで伸びた髪をぎこちない手付きで掻き揚げ、鼻まで伸びた前髪を手で払い、再び冷たく細く柔らかくなった手でワンピースの上から自分の胸をつかみ、そしてもう片方の手をワンピの裾の中に入れ、自分の股の間をまさぐりはじめる。
「おんな…オンナ…女なんだ!」
自分に言い聞かせてるんだろうか。可愛いけど、嬉しいのか悲しいのか判らない声を上げながら彼は荒々しく膨らんだ胸を揉みくだき、履かされた可愛いショーツ越しに女に変わりつつある自分の股間を愛撫し始める。
卵巣と子宮の源細胞を挿入された彼の股間は、その傷口が細長く延びて浅い割れ目の様になり、その片方は男性器の根元に達するとそれを出来た割れ目の中に閉じ込めていく。
そしてその割れ目の中であかちゃんのそれの大きさになった包茎状態の男性器は、次第に皮が消え中身は綺麗なつるつるの薄いピンク色の突起に変わり、尿道が閉じとうとう男性器としての役割が消え、女性としては大きいけどクリトリスに変わりつつある所だった。
最初は激しく胸と股間を両手で触っていた一輝ちゃんの手付きは、だんだんおとなしく優雅になり一人エッチをする女の子らしくなっていく。とその時、
「あ、足が変…」
仰向けの状態で足を突然ばたつかせる一輝ちゃん。既に年頃の女の子として必要最低限の骨盤の大きさと股間の広さを得た彼。とうとう今度は両足が内側にぐっとねじれ始める。
それに伴って既に女性サイズに小さくなっていた足の甲は内股に固定され、両膝もだんだん閉じた状態で固まっていく。
「あ…あ…」
膝を閉じたまま体を左右に揺らしながら喘ぎ続ける一輝ちゃんの片方の手はワンピの裾からショーツの中に入っていく。
「こ、これ、なに、なんなの?」
彼の片手はクリトリスに変わりつつある小さくなった自分の男性器を探り当てたらしい。と同時に自分の股間に出来た、ぺちゃんこになった精巣が入っていた袋の奥に出来た浅い割れ目の中が湿っていくのを感じているはず。
そこはほどなく粘膜で覆われ、やがて尿道と繋がる小さな孔が開くだろう。
最初はぎこちなかった一輝ちゃん動きは、とうとう一人エッチする女の子の姿と変わらなくなっていく。そして、
「ポーン」
と体の改造を終了するチャイムの音が部屋中に響く。
女性生殖器の源細胞移植から、一輝ちゃんの体の改造まで四十分経過。残された時間はあと二十分。全体としては遅れ気味だけど、各プロセスは概ね時間通り。
あと二十分で一輝ちゃんを女として覚醒させなければならない。
カプセル中の全ての機械が止まったのを計器と音で確認してその中に飛び込み、一輝ちゃんの乱れた服を治す私。
すぐさま待機していた和之が、背も縮み一回りも二周りも小さくなって、ヒップだけが大きくなって放心状態になっている一輝ちゃんをお姫様だっこで抱きかかえる。だけど、
「和之!言ったでしょ!一輝ちゃんを女の子として扱えって!」
「聞いたよ」
「何よその格好!パンツ一枚じゃない!」
「暑いし、仕方ねーだろ!」
トランクス一枚の姿で一輝ちゃんを抱きかかえる彼に私はもう呆れて怒鳴ったけど、彼は全然動じない。
「それにさ、イケメンのこの格好の方が女は嬉しがるんだぜ」
その言葉にあきれ返って両手を腰にあてる私。
「わかったわよ和之!あとお願いね!」
「わーったよ姫(私)さん」
抱きかかえられた一輝ちゃんがふと我に返り、自分がされている事に驚いた様子で目を大きくさせている。
「あ、あの、これって」
「知ってるだろ、お姫様だっこ。なあ、お姫様」
お姫様の言葉に恥ずかしさで顔を真っ赤にした一輝ちゃんが、今度は嬉しそうな表情。
「なんだか、すごく気持ちいい。大切にされてるみたいで」
そう言いながら抱かれたまま彼の首に両手を回す一輝ちゃん。
「さあ、それじゃ最後の仕上げといくか」
「え、何を…」
「黙って俺に任せとけ」
一輝ちゃんを抱きかかえてベッドルームに入り、ベッド脇で彼を降ろす和之。と、突然、
「あっああっ」
ベッド脇の床に足を降ろされた一輝ちゃんが小さな悲鳴を上げて尻餅をつく。そして、
「な、何、この体…お尻重くて…足が、ねじれてる」
「生まれて初めて女の体になったんだからさ、仕方ねーよ。そのうち慣れるさ」
笑いながら片手で一輝ちゃんを引き起こしながら和之が言う。そして彼の前に立たされた一輝ちゃんが再び驚きの声を上げる。
「どうしたんだ?」
「ぼ、ぼく…の、体…」
可愛くなった目をぱちぱちさせ、口を半開きにしながら自分の体のあちこちを触る一輝ちゃん。そう、ついさっきまで和之と背格好はあまり変わらなかったのに。
背丈は和之のあごの辺りまでになり、肩幅は一回り小さくなり、胸は和之の二周りも小さくなっていた。その反面彼の胸にはもう目立つ二つの膨らみがあり、和之と違って、胸の膨らみのすぐ下から体はくびれ、ヒップラインが始まっていた。大きく丸く柔らかくなったヒップは逆に和之のそれよりはるかに大きく…。
「なんか変…胸のすぐ下からヒップが出来てる」
「体…すっごい柔らかい…」
体のあちこちを触りながら独り言みたいに言った後、
「こんなに…なっちゃった…」
和之の目をしっかり見据えながら恥ずかしそうに言う一輝ちゃん。
「お前、可愛くなったな。宝塚の新人の男役の女の子がすっぴんだったらこんな感じかな」
「僕、なんだか子供になったみたい」
「子供じゃねーよ。お前はもうほぼ女の体になったんだ。化粧すればもっと可愛くなるぜ」
「そうなの?お化粧覚えなきゃ…」
そういいかけた一輝ちゃんの体を力強くぎゅっと抱きしめる和之。先程とは違い一輝ちゃんの柔らかくなった背中の肉に彼の指がぎゅっと食いこんでいく。
「あ、ちょっと…」
一瞬和之から逃れようと抵抗した一輝ちゃんだったけど、すぐに和之のされるままになり、無意識のうちに目を閉じ、両手を彼の腰に回していく。
「柔らかくて可愛くなったなあ、それに女の香りがするぜ」
和之のその言葉に、目を開けてとろんとした目を和之に向ける一輝ちゃん。
「んふっ、僕柔らかくなったでしょ?」
イケメンで暖かくて力強い和之の手にしっかりと抱きしめられ、一輝ちゃんの頭は一瞬でショートしたみたいだった。
「ああ、可愛くなったご褒美」
そう言うと、和之は一輝ちゃんをしっかりと抱きかかえ直し、いつのまにか柔らかくなってしまった一輝ちゃんの唇に自分の唇を当てる。
「うっううっ」
強引にキスをされた一輝ちゃんが今度は足をばたばたし始める。
「か、和之さん!」
「どうした?」
「和之さんの、あれ、僕に当たってる」
もはや和之にとって、一輝ちゃんは普通の女の子にしか見えないらしい。彼の物はほぼ女の体になった一輝ちゃんに敏感に反応していた。
「お前だって男だった時可愛い女の子見たら…」
「僕そんなに可愛くなった?」
そう言って和之の腰に回していた手を彼の肩にかけ、弱々しくなった手の指でしっかりと彼の肩を掴む一輝ちゃん。
「女の子がキスする時って、どうやるのかわかんないけど…」
そう言いながら一輝ちゃんは小さくなった体でおもいっきり背伸びして、和之の唇に自分の唇を当てる。小さく滑らかになった一輝ちゃんの唇が和之の口に滑り込み、つんつんと彼の舌を刺激し始めた。
それに答える様に和之は、柔らかく丸くなった一輝ちゃんのヒップを愛撫し始めると、とうとう一輝ちゃんはそれに答える様に自分の下腹部をぎゅっと和之の下腹部に押し付け始めた。
「信じらんない。僕も二日前まではそんなだったのに…男の人とこんな事するなんて夢にも思わなかったのに…」
ふと彼から唇を外し、とろんとした目で和之をじっと見つめながらそういう一輝ちゃん。
「これからは、する方からされる方になるんだもんな」
黙って小さくうなづく一輝ちゃんのヒップを片手で撫でながら、おもむろに彼の着ているワンピースのチャックに手をかける和之。
はっきり聞こえたチーッという音と
「うわっ」
という一輝ちゃんの声がほぼ同時に聞こえた。
和之はそんな一輝ちゃんのワンピの肩を抜くと、Bカップ位に成長した可愛い花柄のブラで包まれた胸が現れる。小さいながらも胸元にははっきりと谷間も出来ていた。
強張った様子で和之から目を逸らし、無意識っていう感じで両手で胸を隠す一輝ちゃん。
「恥ずかしいのか?」
「…怖い…」
「どうだ?女として始めて服を脱がされた気分は?」
「そんな意地悪な事言うのやめてよ」
再び和之は一輝ちゃんの背中に両手を回し、腕の中で軽く抵抗する彼を気にも留めず、ブラのホックを外しにかかる。
「ち、ちょっと!」
一輝ちゃんの胸にふわっとした開放感と、軽い重みが感じられたと思う。次の瞬間一輝ちゃんは言葉を失い呆然とした表情ですっかり変わってしまった自分の胸元を見つめた。
「初めて、見るかも…」
ふっくらとした丸い二つの膨らみの上に、苺色に染まって大きく丸く、つんと上向きになったバストトップ。両手の指でそっとそれをなぞり、
「ん…」
と思わず声を上げる一輝ちゃん。
強張ってた彼の顔はだんだん笑顔になり、口に笑みが浮かんでくる。
「僕に、おっぱいできちゃった…」
そう言いながら嬉しそうに顔を上げて和之の顔を見る彼。
そんな彼をいきなり抱きかかえ、再びお姫様だっこで傍らのベッドに寝かせる彼。
「え、な、何?」
驚いてまた再び強張った表情する一輝ちゃん。
そして和之はショーツ一枚になった一輝ちゃんの体にのしかかり、露になった彼の出来たばかりの胸の膨らみを優しい手つきで愛撫し始める。
「ち、ちょっと!ちょっと!」
あおむけになって和之に組み伏せられた一輝ちゃんが抵抗しようとするが、もはや柔らかい脂肪の塊になってしまった一輝ちゃんの力は到底及ばなかった。
とうとう和之は一輝ちゃんの膨らんだ胸の片方を口に含み、舌でバストトップを愛撫し始めると、
「あっあーーーん!」
女の子がそうする様に一輝ちゃんがのけぞり、とうとう今まで出した事の無い声で女のよがり声を上げる。
「やだやだ!やーん!」
初めての女としての気持ちよさにあらん限りの声を上げる一輝ちゃんの胸を口で攻め続ける和之。そしてふと彼が胸から口を外すと、多分初めての事でかなり刺激が強かったのだろうか、一輝ちゃんの胸の乳輪はふっくらと膨らみ、綺麗な円筒形のバストトップがツンと上を向いている。
「次、こっちな」
「ちょっと!僕、どうしていいかわかんないよ!」
「されるまま、感じるまま、それでいいさ。お前はもう女なんだから」
そう言いつつもう片方の胸に吸い付く和之。一輝ちゃんの悲鳴に似たよがり声が再び。でもそれは最初と違ってどことなく嬉しそうな声だった。
二人の様子をじっとモニター越に見る私。これ何なの?と事情知らない人は思うかも知れない。しかし、これは当施設で男の子を女の子に変えるプロセスでも重要な事。それは数年前偶然に見つかった事。そして発見したのは当の和之だった。
それまでは、自然に女になるまであの装置に閉じ込めておいた。ところが、ある男の子があの機械の中で女の子に変えられている途中、ものすごく性的に興奮して暴れだした事がある。
その子を担当していた和之が強引に装置からその子を引っ張り出して、ベッドの上で女の子として慰めてあげたのが始まり。ところが変身中に女としての性的興奮を経験したその子は、性的肉体的そして精神的にも、今までのどの子よりも理想的な女の子になってしまった。
それ以来、余程の事が無い限り、どのトレーナーもこの方法を取っている。最も和之の場合は本来女の子にすべきじゃない男の子も女の子に変えてしまい、その結果何人か女子高校生になって後精神を病んで入院する事になってしまったが。
「聡美ちゃんさ、男の子が女の子に目覚める瞬間て、いつ見ても面白くて可愛いよね?」
横で一緒にモニターを覗きこんでいる聡美ちゃんにふと声をかける私。ところが彼女の様子はいつもと違っていた。少し怒った様な目と顔でじっとモニターを睨み、口では何かぶつぶつと数を数えているらしい。
(何やってんだろこの子)
と思いつつ、可愛いAVみたいな二人の様子をみながら、私はぼーっと過去のあの日の事を思い出していた。
そうなんだ。実は私も元男の子だった。しかもこのブロジェクトの初回、私が高校生の時殆ど試験的に行われ、多分高校の時に行われた身体検査とか精神鑑定とかのデータを元に、密かに選抜された他の二十人と一緒に半ば強引に誘拐まがいの事までされて施設に連れて来られた。
いきなり手術室みたいな処のベッドに寝かされ、気が付いた時にはお腹に卵巣と子宮が埋められていた。それから怖い女先生達に仕草やメイク、考え方までスパルタで女の全てを強制的に叩き込まれ、刃向かったり拒否したりしたらビンタが飛んできた。
百八十度変わる生活に頭がおかしくなる事も有ったけど、胸が膨らみ、お尻が大きくなり、体が白く丸みを帯びていくにつれ、あきらめの気持ちが芽生え、運命だと思う様になった。
そしてトレーナーと言われる男に抱かれ、いつのまにか出来た女の大事な処に男の物が入った時、初めて女の喜びを知った。でもそれまでに二人が自殺し、五人が精神をわずらい廃人となっていった。
当時、この苦しみを他人にも味合わせて自分を慰めようと、自らこの仕事を選んだ。だけど…今は逆に男の子になりたい女の子の夢をかなえてあげよう。いつしかそんな気持ちになり、こうしてこの仕事を続けている。
昨日まで男の子だった一輝ちゃんが、女の体にかわりつつある中、名うてのプレイボーイでもある和之に女の全ての感じる処をせめられる衝撃は多分言葉では表せないだろう。
「もっと、もっとさわって!」
「ああん、女にされてるーって気がするー!」
とか言いながら嬉しそうな声を上げる一輝ちゃん。実際まだ一輝ちゃんはまだ女に変わる途中の体。
和之の手や口は一輝ちゃんのうなじと首筋を白く細く整え、胸はBからCに形よく膨らませ、乳輪をさらにふっくら膨らませていく。ウェストはきゅっと細く、そしてヒップは更に大きく女の形に変えられていく。
「そろそろ、あれいくか…。毎度ながらあまり気乗りしないけどな」
「え、あれって?」
和之はベッドの一輝ちゃんの上から足元にずれ、彼の股間に顔を移す。
「え、ちょっと…」
一輝ちゃんのはいてるショーツの股間を鼻ですこしぐりぐりした後、彼のはいているそれに両手をかける和之。
「あ、ちょっと、ちょっとーーー!」
とうとう和之は一輝ちゃんのショーツを膝まで降ろし、そして彼の股間に顔を埋める。その途端、
「キャッ!」
一輝ちゃんの口からごく普通に女声になった悲鳴が出る。
「一応女の形になってるが、姫、これ結構苦労するぜ」
モニター越しに見ている私に聞こえる様にはっきりとした声でそう言う和幸。
「や、やめてっ、そこ僕だってまだ見てないのに!」
「今は見ない方がいいぜ…」
そう言うと彼は、もうCカップ近くまで膨らんだ胸を両手で優しく掴み、バストトップに人差し指を当てて愛撫し、そしてまだ完全にクリトリスに変化していない、普通の女の子の数倍位の多きさのそれを舌でもてあそび始める。
「わっわあっ!」
驚いた一輝ちゃんがそれから逃れようとしてるけど、もう筋肉もすっかり消えた一輝ちゃんに和之の両手を跳ね除ける力はなく、只足だけをわめきながらばたばたと動かしている。そんな事おかまいなしに和之は平然と一輝ちゃんにいわゆる三点攻めを続ける。
もうほぼ女の体になった一輝ちゃんだけど、まだ女としての大事な部分はまだ未完成だった。クリトリスは女にしてはまだ大きいし、後に外陰部に変わる精巣が入っていた袋の部分は、真ん中にあの組織を挿入された傷口が縦長に延びているものの、まだぐちゃぐちゃしていて気味悪い形。そしてそれ以前に一輝ちゃんの体にはまだ膣が出来ていない。
「わーっわーっ、ちょっと!ちょっとやめてーっ!」
相変わらず和之を蹴飛ばしそうな勢いで足をばたつかせ、あらん限りの悲鳴を上げる一輝ちゃんにお構いなく舌で彼の股間を攻め続ける和之。彼が何も動じないのを見ている限り、何事もなくうまく行ってるのだろう。多分一輝ちゃんのクリトリスは次第に小さくなり、精巣の名残の袋は次第に柔らかくなり、その奥の割れ目にはだんだん粘膜が張っていってるはず…。
「やっやだあーーーっ」
一声大きく叫んだ一輝ちゃんがベッドの上に力尽きたみたいになる。ばたつかせる足はだんだん力なくなり、あえぐ様な声を出汁、驚いた様な悲しげな目線で天井をじっと見つめ始める。
次第に足のばたばたも消え、女の子がそうするみたいに両手を握って胸元に当てる一輝ちゃん。天井を見つめる彼の目はだんだんうつろになり、半開きになった口元から可愛らしい息遣いが聞こえる様になっていく。しばしそれが続いた後、
「あっああん…」
一輝ちゃんの口からそんな声が漏れた後、彼は自分の胸にあてがわれた和之の両手の二の腕を自分の両手でしっかりと掴んで引き寄せ始める。
(もっと、ぎゅっと、力強くして)
流石に和之にはそれがわかったらしい。彼は一輝ちゃんの股間の割れ目に出来たばかりの粘膜をもてあそぶ舌を止め、そしてすっかり女性サイズに小さくなった彼のクリトリスを力強く舌で愛撫し始める。
「あ、あーーん!」
すっかり普通の女の子の悶え声になった一輝ちゃんが一声上げ、とうとう普通の女の子の様に体をゆっくりとくねらせ始める。
「ああん、すごい…」
「もっと、もっと強くして…」
和之の手を離した一輝ちゃんは、その手で和之の頭とか顔を優しい手付きでなで始める。
「僕…僕、もう女、女なんだ…」
そう言ってふいに上半身を起こしたかと思うと、いきなり和之の前に座り直す一輝ちゃん。和之の愛撫でCまで膨らんだ胸がぷるんと揺れ、いつのまにかその座り姿は女の子のぺたん座り。そして同じく体を起こしてあぐらをかいた和之の顔を泣きそうな顔でじっと見つめる。
そして、和之のブリーフ越に彼の大きくなったものを両手で大事そうに持ち、
「ああん…ああん…」
とまるでおねだりする様な可愛い声で彼に詰め寄る。皆その意味がわかった。
(エッチしたい…女としてエッチしてみたい)
一輝ちゃんはあきらかにそう思っていた。ただ昨日まで男の子だった彼の最後のプライドなのか、それとももうすっかり女の子の心になってしまった羞恥心のせいなのか。口に出して言えない様子。
「だめだ、それだけはな」
冷たく言い張る和也に、
「ううん…ううん…」
すっかり小さくなった肩を震わせて、なおもおねだりする一輝ちゃん。
と、いつりまにか私の横を離れてスマホいじってたらしい聡美ちゃんが、怒った様子で私の元につかつかと歩いてくる。
「一輝ちゃん!いいかげんにしなよ!」
そうマイクに向かって叫び、
「どうしたのよ一体…」
という私の声に答えもせず、再び奥の椅子に座ってスマホをいじり始める。
「まだお前は女として完成してないんだよ。まだ男を喜ばせる機能がそこにない」
和之の言葉に、
「えーーーーっ」
と言って自分の股間に手をやって見つめる一輝ちゃん。そんな彼に和之は女の子にする様に一輝ちゃんの頭をいいこいいこする様になでる。
「それにさ、お前の初体験はお前の彼氏の為にしっかりとっときな」
なでられるままに一輝ちゃんが答える。
「僕に彼氏って、なんだろ実感わかない」
「お前なら比較的早いかもな」
と、一輝ちゃんは顔を振って少し伸びた前髪を軽く払うと、再び和之のトランクス越に彼の股間の大きくなった物に手をやり、少女の微笑みを向け、そして彼のトランクスを脱がしにかかる。
「お。おい…」
驚いた彼に、優しく微笑む一輝ちゃん。
「じゃあ、お礼したげる」
そう言って冷たく細く柔らかくなった手で和之のそれを大切そうに両手で持ち、軽く愛撫する一輝ちゃん。
「いいの。そうやったげなさい、優しくしてあげなさいって声が頭の中で聞こえるの…」
「じゃあ、やってみろ」
一輝ちゃんの言葉に片方の膝にトランクスをひっかけたままベッドの上で大股を広げる和之。
「はい」
としおらしく返事した一輝ちゃんだけど、やはり少しびくびくしているらしい。
「昨日まで僕男の子だったのに…」
「女の子になっても、こういう事絶対しないと思ってたのに…」
体が女になり始めた頃のあれは口に入れればいいという勢いだったんだろうか。今は和之のものに顔を近づけつつも、なかなか口に含めない。彼は今度は女として、和之のものをなぐさめてあげなければならないからだろう。
「あ、でも、なんだか、あ…」
そういいつつ一輝ちゃんは、私が昨日綺麗なハート型に整えてあげた股間の茂みに右手を伸ばす。その手の指に当たっているはもうすっかり女性のクリトリスに変わった、昨日は今見てる和之のものと同じ位の大きさだった小さな突起物。
「昨日は、こんなだったのにね…」
独り言みたいにつぶやく一輝ちゃん。そして、
「どうやればいいかわかんないけど」
「やりたい様にすればいいさ」
和之の言葉に一輝ちゃんはすっかり女の目になった瞳を輝かせる。
「バイバイ、男の子の僕…」
和之の前でペタン座りのまま、前のめりになって大事そうに彼のものを口にほおばる一輝ちゃんの後ろ姿が一台のモニターに映っている。小さくなった肩と胸部、そして細くなったウエストからぐっと左右にハート型に綺麗に張り出したヒップ。背中にまだうっすらと残るブラジャーの跡。
しかめっつらっぽかった和之の顔にだんだんと笑顔が浮かび、口から鼻息にも似た声が出て来る。
「おい、お前本当に初めてか?やけに上手いじゃんか?」
和之の言葉に口に彼のものをほおばったまま、笑みを浮かべて胸元で小さくブイサインを振る一輝ちゃん。そんな一輝ちゃんの、もはやテニスボール位に膨らんで形良くなった二つの膨らみに和之が両手を当てる。
「う、うふん…」
それを手のひらで転がす様に優しく触ると、嬉しそうな声をあげる一輝ちゃん。そしてとうとうペタン座りのまま大きくなった腰をなまめかしくゆらし始める彼。
「もうすっかり女の子だね…」
いつの間に私の横に来たのか、聡美ちゃんが正面近くから映している一台のモニターを覗き込みながら独り言。と、
「あー、顔変わってきてる…」
いきなりの聡美ちゃんの言葉に私も少し驚く。
「え、本当?」
「本当だよ、ほら」
顔つきは純女ちゃんになってから少しずつ変わるのが一般的だけど、時々身体改造の途中で顔つきが変わってくるケースがある。
「一輝ちゃん、神様に選ばれたんだ」
「そうみたいね」
モニターを観つつ顔を向け合い微笑む聡美ちゃんと私。
まず頬がふっくらと丸みを帯び、面長だったボーイッシュな顔が丸顔に変わっていく。額も丸くなりはじめ、私が整えた眉はその形をとどめたまま、薄い眉毛に生え変わっていく。目はぱっちりと丸く大きくなり、うるうるきらきらの目に、そして彼の睫毛はまるでマスカラを引いたみたいに更に長く伸び自然にカールしていく。
ふっくらした頬は自然なばら色のチークがうっすらかかり、彼のものを含む唇が、だんだん厚ぼったくつんと上を向き始める。髪の毛はいつしか伸び肩にかかっていた。
「わあ、かわいい…」
自分より可愛くなったと思って気に入らなかったのか、聡美ちゃんが口を尖らせつつも本音の独り言を言った。
と、
「おい、口をはずせ」
いきなりの和之の言葉に、彼のものを口に入れたまま一輝ちゃんがきょとんとする。
「口はずせ!お前にゃまだ無理だ!」
彼のその言葉に股間から顔を外し、体を起こして、
(え、なんで?)
て顔をしている一輝ちゃんの胸元に、和之の股間からぴゅっという感じで白い物が飛んでいく。それは一輝ちゃんの大きく膨らんだ胸にべっとりとかかってしまう。
「きゃっ」
一輝ちゃんの口から今まで聞いた事のない甲高い女の短い悲鳴。そしてそれが何なのか、どういう事なのか、指でそれを触りながら呆然としていた一輝ちゃんは、それがわかったのか、嬉しそうな顔で和之をじっと見つめた。
「和之さん、僕で女を感じてくれた…」
そう言いかけた一輝ちゃんは大きく丸くなった目を開け、驚いた様子で口に手を当てた。
「ぼ、僕の、声が…」
和之の物をオーラルエッチしてあげた彼の声は、彼の知らないうちに二オクターブ位上がっていた。それはまるでアニメの女の子みたいな、ロリっぽい声。
「うそっうそーっ」
ロリ声になってしまった一輝ちゃんが口に手を当てたまま、周囲をきょろきょろと見渡す仕草を見せ、口に当てた手で自分ま唇を触り、次に両手を自分の頬に当てた。
「な、何この唇、ほっぺた…」
怖い物でも触るかの様な表情の一輝ちゃんに、
「お前、顔変わってるぜ」
意地悪そうな笑みを浮かべて言う和之。
「まじ?うそー!うそー!」
可愛いロリ声でそう叫び、重くなったお尻をもぞもぞさせてベッドから降り、傍らのシャワールームの中の鏡の前に行く一輝ちゃん。その途中、
「何この体!走りにくい!」
と言ってたのが小声だけどモニターのスピーカーからはっきり聞こえた。
鏡の前に立つと再び目を大きくして口に手を当てて声にならない声を上げる。
「どうしたんだよ、可愛くなったじゃないか。声もすっげーロリ声になったし」
トランクスをはき直した和之が頭を掻きながらシャワールームに入っていく。
「お、お姉ちゃん…」
「は、なんだ?」
そう言って両手を胸元で組み怯える顔つきでじっと鏡を見つめる一輝ちゃん。
「ねえ、どうしよう…」
「どうしたんだよ一体さ!」
一輝ちゃんは大きくため息をついてぼそっと言う。
「お姉ちゃんそっくりになっちゃった」
「えーそうなのか?」
「どうしよう…お姉ちゃんに怒られる…」
その言葉を聞いて大声で笑う和之。私もつられてぷっと吹き出してしまう
「なんだよ、お前のお姉ちゃんもそんなに可愛いのかよ」
「う、うん…」
そしてようやく彼は和之に胸元に白い液体をかけられた事に気づいた。もう一度それを指で触り、そして興味深げにそれを鼻に持っていく。
「この匂いって、こんなにいい匂いだったっけ?」
「はあ?俺にはそうは思わないがな」
「なんだろ…花の香りみたい」
「お前も昨日までは、それを出せる体だっただろ?変なにおいだって思わなかったか?」
「多分、昨日まではね。でも…」
傍らのティッシュの箱からペーパーを取り出し、それをふき取ってもう一度その匂いを嗅ぐ一輝ちゃん。
「なんか、じーんとする匂い」
ほっぺたふっくらの丸顔の可愛い女の子になった一輝ちゃん。特に薄かった唇はさっき和之とのオーラルエッチのせいなのか知らないけど、ふっくらぽちゅっとして厚ぼったく、そして、
「これ、アヒル口って言うんだっけ…」
つんと上を向いたその上唇は、可愛げのあるアヒル口に変わっていた。だんだん鏡の中の一輝ちゃんの顔に笑顔が戻り、ぷくぷくになったほっぺたとか、女として魅力的になった唇とかを指で触り始める。
「あ、ひょっとして、お姉ちゃんより可愛くなったかも…」
洗面台の前で片手を突き、お尻を突き出す様な格好で鏡の中の自分とにらめっこする一輝ちゃん。どうみても女の子というか、昨日まではとっぽい兄ちゃんだったのが、もう男受け要素満載の女の子になったしまった一輝ちゃんに、和之の男の部分がむくむくと再び反応し始めたらしい。
「それでいいんだよ、女はいつも自分が一番と思っときゃいい」
和之の言葉が聞こえてるのかどうか、相変わらず体をそらして鏡を見つめている一輝ちゃん。本人は気づいてないだろうけど、無意識といったその格好、そして細くくびれたウエストから始まる綺麗で大きなヒップライン。
和之はそっと一輝ちゃんの後ろに近づき、背中越しに可愛く大きく膨らんだ胸を両手でしっかりと包みこみ、肩にあごを乗せてつぶやく様に話す。
「すげー可愛い女になったな。俺、お前と一発やりたくなっちゃった…」
「な、何よ、その一発って…」
「ばっくれんなよ、わかってんだろ…」
そう言って和之は一輝ちゃんのお尻に当てた下半身をくねらす様に動かし始める。
「ち、ちょっと和之さん…」
和之に抱きしめられたまま鏡を見つめる一輝ちゃんの目元がだんだんトロンとなって、とうとう口からかすかな喘ぎ声まで。
「な、ちゃんとした女になったらさ、連絡くれよ…」
一輝ちゃんも嫌がってなかった。洗面台からくるっと和之の方を向いた彼は、大きくなった目をぱちぱちさせなかせ、和之の顔をじっと見つめた。
「僕でいいなら、いい…」
と和之にしなだれかかって言おうとした時、
「和之!」
私の横でマイクに向かって大声を出す聡美ちゃん。
「和之!聞こえてるよ!もうあんたの仕事終わったんでしょ!早く出なよ!」
「るせーな、冗談だよ」
大声でやり返す和之だった。
びっくりしている私の横で聡美ちゃんが続ける。
「一輝ちゃん!次あるんだから早く出なよ!それと女の名前早く決めてよ!性別と戸籍の変更書類作んなきゃいけないんだからさ!」
明らかにいつもの聡美ちゃんとは違ってなんかすごく怒りっぽい。でも、私は
(あ、まさか…)
とある事を想像してしまった。
起き上がった彼は一瞬なんでここに寝ているのかわからなかったらしいが、
「あの、僕ひょっとして…」
「終わったよ」
一輝クンに答える聡美ちゃんの声に…、
「あ…終わったんだ…」
恥ずかしげに両手で顔を隠し、体を左右にゆするった後、聡美ちゃんと私に向かって恥ずかしそうに笑う彼。
「覚悟は出来た?」
「う、うん」
私の問いかけに軽くうなづいた後、
「なんだか、無我夢中だったし、もうほーっとして夢みたいだった…」
男のあれを咥えてしまった事がよっぽど恥ずかしかったのか、うつむき加減で言う一輝クンの頭を軽くなでた後、私は用意していた器具を彼に見せる。その奇妙な形をした物を見てちょっとびっくりする彼に、私はそれのスイッチを入れて見せた。先端のオバールの塊みたいな長細い物の先がまばゆい光を放ち始める。
「一輝クン、これはあなたの体に入って卵巣と子宮を形成する物。ちょっと痛いけど、これをあなたの股間の側に置くから、自分の意思でこのスイッチを押して欲しいの。そうすればあなたの股間にこれが撃ち込まれて体内にめり込んでいくからね」
私の言葉に、今まで女性化していった男の子と同様に一輝クンも驚きの声を上げた。
「以前は自分で差し込んだんだけど、うまくまっすぐ入らなかったり、失敗したり…」
「痛そう…」
不安げな声で言う一樹クンに私は諭す様に言う。
「それと一輝クン、これが体の中に入ったらすぐに神経と血管があなたの体内とこの器具に張り巡らされる。もう取り出せないし二度と男の子には戻れないから覚悟をしてね。いい?」
少し大きくそして丸くなり始めた目でじっと私を見つめる一輝クン。そして、
「わかりました」
そう一言言って恥ずかしそうにうつむく彼。
そんな彼を私はベッド横の椅子に座る様に促し、座った彼のバスタオルの裾を捲り上げて、股間の精巣の真ん中に光る器具とそれを発射する装置を設置する。
バスタオルを胸に巻いて椅子に座った一輝クンは心なしか震えている。
「怖い?」
「う、うん、ちょっと…」
「大丈夫、すぐ終わるから」
彼の髪を軽く撫でて落ち着かせ、私は彼に小さなスイッチを手渡して、椅子に座る彼のすぐ右に立つ。聡美ちゃんは彼を挟んで反対側に立つ。和之は無粋にも奥のベッドルームで煙草を吸っているらしい。
「いいよ、一輝クン、いつでも」
怖がらない様に私はありったれの笑顔で彼に言うと、目をつぶり大きく深呼吸をし始める彼。しかしなかなかスイッチの握られた彼の右手は動かない。
「どうしたの?何かまだ心残り?」
気になって私が訪ねると、彼はすっかり白くなり、頬にうっすらと赤みが差し始めた顔を私に向け、そして微笑む。
「先生…」
「なあに?」
一瞬うつむいた後、再び彼は私に微笑む。その顔は昨日ぶっきらぼうな言葉を喋ってた少年の顔ではなく、これから女の子になりつつある優しい笑顔のボーイッシュな女の子の顔。
「女の事、いっぱい教えてね」
そしてピンク色のスイッチの握られた彼の右手が大きく動く。と数秒後、彼の口からはうめく様な声が漏れ始めた。
「うーっ!うーっ!」
彼のうめき声を聞くやいなや私は彼のバスタオルの裾をめくる。例の物は彼のぺちゃんこになった精巣の真ん中に見事に突き刺さっていた。
「聡美ちゃん、おっけー」
そう言うと私と聡美ちゃんはほぼ同時に彼の横に座り込み、彼の顔を挟む様に彼の頬に自分の頬をくっつける。
「ほら、一輝クン。成功したよ!」
「頑張って!すぐ終わるから!」
私達の声が聞こえているのか聞こえてないのかほからないけど、彼のうめき声は更に大きくなり、体を左右に震わせ始める。
彼が普通の男の子だったならともかく、筋肉が消え女の体になり始めた彼をしっかり固定するには私と聡美ちゃんで十分だった。
痛みには限界がある。痛みが頂点に達すると、脳から痛みを感じさせない成分が出て、痛みは逆に消えていく。女の子の場合はそれが比較的すぐに来るんだけど、まだ体質かせ男の子の彼は、その作用が遅い。多分かなりの痛みに違いないだろう。
やがて彼の顔が少し穏やかになり、うめき声は次第に大きく荒い息使いに変わっていく。
「一輝クン、覚えておいてね。最初の刺す痛みはあなたが始めて男の子とエッチする時の痛みと同じ、そして今の痛みは今後あなたに月に一度訪れる生理の痛みとおんなじなの」
彼を励ます様に頬を彼にぴったりくっつけて話す私に、顔をしかめつつ軽くうなづく一輝クン。
「一輝クンさ、女の子になったら男には無い痛い事や苦しい事とか辛い事山程待ってるんだよ。でもね、女同士こうやってさ、なぐさめあうの」
聡美ちゃんも彼に頬をくっつけながら彼の頭をぎゅっと抱きかかえながら言う。
程なく、一輝クンの股間に設置してある器具からボーンと柔らかいチャイムの音。無事に終わったという合図の音。
「はーい、一輝クンお疲れ様。無事終わったよ」
こう言って私は一輝クンの頬に軽くキス。
「一輝クン、体はまだ男の子に近いけど、たった今から一輝クンは女の子として扱われるからね」
聡美ちゃんも彼の頬に軽くキス。
まだ荒い息使いをしながらもびっくりしている彼に、
「あ、女の子同士のキスなんて珍しくないからさ」
と聡美ちゃんが続ける。
「和之、わかってると思うけど今から一輝クンは女の子だからさ、勝手に入ってくるんじゃないわよ」
私の声に奥の部屋のベッドに座って相変わらず煙草を吸ってる和之が軽く相槌を打つ。
「さてと…」
そう言いつつ私は彼の股間のに付いた血や汗の汚れを綺麗にふき取り、傍らのテーブルから小さく折りたたんだレースの目立つ布切れの一つを手に取る。そして、
「一輝クン、いくよ」
そすいいつつ、彼の両足にそれを通していく。それは真っ白でレースとか色の付いた小花をあしらった、女の子のショーツ。
「あ…あ…」
声にならない声を口にして体を起こしてその様子を見る彼。と、
「はい一輝クン、ちょっとごめんね」
そう言いつつ聡美ちゃんも机の上から残りのストラップの付いた布、それは一輝クンが履かされているショーツとお揃いの小花とレースの付いた…。
「一輝クン、初ブラだよ」
そう言いつつ、可愛いブラジャーのストラップをすっかり滑らかになった彼の両手に通し、肩にかける。
「着けるよー」
ほぼ同時に一輝クンの下半身を可愛いショーツが引き締め、ブラのホックが背中で微かに音を立てる。
「あ…あ…、ぼ、ぼく…」
右手で履かされたショーツの裾のフリンジと股間を触り、その手でブラのカップとストラップをなぞり、私の方に恥ずかしそうな笑顔を向ける彼。
「一輝クン、まだ女の子の名前決めてないの?」
「あ、うん、まだ…」
「じゃ、とりあえず今は一輝ちゃんだね」
聡美ちゃんに一輝ちゃんと言われ、はにかんでうつむく彼。
「一輝ちゃん、今のあなたの胸はAってとこね。付けてるブラのカップはCだから大きく感じるけど、まああと一時間後にはそれくらいになるからさ」
「え?あと一時間て」
「これから約一時間の間にあなたの女の人生決まっちゃうから。あと、はいこれ」
私は両手でわざとらしく背中に隠していたものを、はいって感じで一輝ちゃんに差し出す。
「あ、これって…」
「そう、ここの施設の女性の制服。聡美ちゃんが着てるのと同じデザインだよ」
嬉しそうに彼は私の手からそのピンクと白のツートンのワンピースを手に取ると、教えてもいないのにそれを体に当てる仕草をした。
「じゃ、着てみて」
「あ、はい!」
「着方わかる?」
「あ、お姉ちゃんがこういうの着てるの時々見てましたから」
姉貴からお姉ちゃんへ。いつしか女の子らしい喋り口調になった彼は、大切そうにそのワンピースを胸元で抱えて私に軽くお辞儀すると、背中のチャックを開ける。細くしなやかになりつつある両足を通し、ふっくらと丸みを帯び始めた太股と小さいながらも可愛くふくらみ始めたヒップがワンピースで覆われていく。
「最初だからチャックあげたげる」
一輝ちゃんがワンピに両肩を通したのを見届けた聡美ちやんは、背中のフラスチック製のチャックに手をかけ、そして、
「いくよっ」
と意地悪そうに言うと、チーッという音と共に制服のワンピは一樹ちゃんの体に密着した。
「あっあーーーっ」
生まれて初めてのワンピと体全体を包まれる不思議な心地に、思わず声を上げる一輝ちゃん。
「あとこれ」
そう言うと聡美ちゃんは手にした白とピンクに金色のラメが入ったスカーフを彼の首に形良く巻きつけていく。
「わー、可愛くなったじやん!ほらこっち来て!」
そう言うと彼女は一輝ちゃんの手を強引に引いて部屋の隅の姿見の所へ連れて行く。
「ほらっほらっ一輝ちゃん、こっち来て!」
「や、やだ、恥ずかしいもん…」
多分無意識なんだろうか、女言葉を口にしてむずかる一輝ちゃんを鏡の前に立たせる聡美ちゃん。
「わ、わあ…」
鏡に映る聡美ちゃんと同じワンピを来た自分の姿を見て、おもわず口に片手を当てる一輝ちゃん。その姿はとりたてて可愛いとはいかないまでも、ボーイッシュな普通の女の子そのもの。少なく見てももう男の子には見えない。
しばし鏡の前で並ぶ二人。聡美ちやんが可愛いポーズを取ると、一輝ちやんもぎこちなくそのポーズを真似してそして二人で笑って、ふと一輝ちゃんの胸をそっと触る聡美ちゃん。
「おっぱい、出てきたね」
「あ、これブラのカップの膨らみだし」
「ううん、さっきあれ入れられる前さ、ちゃんと胸チェックしたよ。小さいけどもう普通に女の胸だったし、バストトップもつんとなってたし」
そう言いながら聡美ちゃんは一輝ちゃんの背中のブラのホックとストラップを指でなぞると、
「やん!」
と言って肩をすくめる一輝ちゃん。
「おっぱいは女である証拠、そして背中に透けるブラの線は女の印」
そう言って再び一輝ちゃんの背中のブラのホックを指でなぞると、一瞬だけど感じている女の表情を顔に浮かべる一輝ちゃん。
「あとさ、女って何?こんなに体柔らかくなるの?筋肉なんて殆どないじゃん…」」
そう言いながら一輝ちゃんは自分の左の二の腕を右でつまんでぷるぷるさせる。
「大丈夫、もっと柔らかくなるからさ」
そこを指で突きながら意地悪そうに言う聡美ちゃん。
「でもさ、なんかやっぱり普通の女と違う…」
鏡を見直してしんみりという一輝ちゃん。
「そりゃそうだよ。まだお尻小さいし、ウエストにくびれないし」
「あ、うんそうだよね…」
「大丈夫、あと一時間したらさ」
「あ、あの僕これから?一時間て…あ、あつ…」
聡美ちやんと会話していた一輝ちゃんが突然お腹に手をやる。
「え、一輝ちゃん、お腹痛いの?」
「う、うんちょっと…」
「姫先生!もう始まっちゃったみたい!」
私を呼ぶ聡美ちゃんの声に私も急いで一輝ちゃんの元へ駆け寄る。
「もう始まったの?よっぽど順応性あるのね」
「先生!早く」
「そうね」
私と聡美ちゃんで一輝ちゃんを肩に抱えて、小走りに部屋の奥のドアに向かいドアを開けると、そこには巨大なガラスのカプセル状の物を中心に、いろいろ物々しい機械が揃った部屋。
「一輝ちゃん。あなたはあと一時間位で女の子になるんだげと、その間女としてどれだけ性的に感じるかで、あなたの女としての仕上がりが違ってくるの」
「え、それって、どういう事なの?」
「訳を話してる時間ないわ。早くこの中に入って!」
聡美ちゃんが慣れた手付きで機械を操作すると、ガラスのカプセルの一部が小さくスライドしていく・
「一輝ちゃん。早く中に入って!」
ものものしい不気味とも思えるその装置に一輝ちゃんも少し戸惑っている様子。
「さ、早く!」
せかされる様にそのガラスカプセルの中におそるおそる入っていく彼。と、
「一輝ちゃん。怖がらないで。あとね、気持ちよかったら声あげていいし、くすぐったかったら笑っていいし、悲しかったら泣いていいしさ」
「え、だから、どういう事なの?僕これから何されるの?」
「だーかーら、女の子になりにきたんでしょっ」
そう言うと聡美ちゃんはカプセルのドアをバターンと閉める。カプセルの内側から両手をそれに付いてなにやら不安そうに何か喋ってる一輝ちゃんだけと、声はもう聞こえない。
「じゃね。可愛くなるんだよ」
部屋の扉から出て行く私に続いて聡美ちゃんがそういい残して部屋から出て行く。
デスクに座った私がメインのスイッチを入れると、三台のモニターの画面が変わり、不安そうに何か独り言を呟いてるカプセルの中の一輝ちゃんの声が聞こえ、薄い水色の光が篭っているカプセルの中の彼の姿が角度を変えて大写しになる。
(あの子が女の子としての適正があるのか、本当にわかるのはこれからなんだよね)
そそくさと聡美ちゃんも私の横に来てモニターを覗きこむ。
「うまくいってよね、頼むから」
そう呟いて私はいくつかのスイッチをオンにして、少し大きなメインのスイッチを入れると、モニター横のスピーカーから鈍い動力の音が聞こえ始める。その音に一瞬怯えた様子の一輝ちゃんの口から、小さな叫び声。そしてだんんだんそれは大きくなり、がっくりと膝をつく彼。そしてカプセルの上からは刺すような光が彼に浴びせられる。
「ああああっ!」
カプセルの中で倒れてもがく様に体を動かす彼の体に無数の薄い水色の小さな光が現われ、彼の体を這いまわるに動いていく。
もう男の声は出なくなったのか、低い女声でうめき続ける彼。
今彼には三つの事が同時に起こっている。
一つは彼の体を思春期前の状態に一旦戻す事。
二つは、彼の体にXX型の細胞を無数に作っていく事。今後彼の体のXY型の細胞は分裂をやめて破壊され、新しく出来たXX型の細胞がその分を補い、分裂して増えていく。
そして三つ目は、彼のお腹に埋め込まれたきらきら光るあの細長い物質。その上半分はまるで羽を広げる様に左右に別れ、その先端に卵巣を、そして残りの部分は卵管に姿を変えていく。下半分はそのまま太くなり筒状に変化し、子宮に変わっていく。いずれも思春期前の女の子の状態まで成長する。
うつぶせに倒れて体をばたつかせて悲鳴を上げていた一輝ちゃんがだんだんおとなしくなっていく。彼の体の上を這いずり回る小さな光は薄い水色一色だったのが、次第にピンクが混じる様になっていく。装置から発せられる細胞のセンサーに、彼のXX型になった細胞が反応し始めているらしい。
「ああん…ううん…」
お腹の中に小さな卵巣と子宮が出来上がって、体の細胞の半分を女にされた一輝ちゃんの声がだんだん穏やかになっていく。
「そろそろ…かな」
細身の腕時計を見ながら私は独り言を呟く。ここまで十分、もういい頃だろう。
「次に行く?」
「うん、そうね」
聡美ちゃんの言葉に私はうなずくと、更に三つのスイッチを入れ、最後にメインのスイッチを入れる。
一輝ちゃんの入ってる装置から動力の音が消え、今度は軽いモーター音みたいなのが聞こえ始める。
今度は一輝ちゃんの全身の細胞のうち、XY型は死滅し、XX型の細胞が急速に新陳代謝を始める。要は全身の細胞が分裂と老化消滅を繰り返し、何度も入れ替わる。その過程で骨格は一輝ちゃんに出来た卵巣から出る女性ホルモンにより、次第に女のサイズに変わっていく。
肩幅、腕、足、胸、背骨の骨格は小さくなり、その養分全てが彼の骨盤を変形・肥大させるんだ。
「一輝ちゃん、どんな体になるんだろ」
わくわくした様子で聡美ちゃんがモニターに顔を近づける。
うつぶせになってうんうん唸ってた一輝ちゃんが何かにふと気づいた様子で顔を上げた。暫くすると、
「う、うーん…」
と声を上げうつぶせのまま立ち上がろうとするが、すぐにまたへたって倒れてしまう。彼の体の上に何か思い物がのしかっている感じになっているんだろう。何度かそれを繰り返した後、
「うーっ」
と声を上げ、うつぶせのまま体を荒々しく左右にゆさぶり始める。
「始まったね…」
モニターを覗く聡美ちゃんがぼそっと呟く横で、私は彼が暴れてカプセルな体とか頭をぶつけないか注意を払っていた。
うつぶせになったまま体を揺らし、低いながらも女声になってしまった一輝ちゃんはようやく押しつぶされる様な感覚から解放されたのか、上半身を持ち上げる。彼の着ているワンピースのスクエアネックの襟元からは小さいながらも胸の谷間がはっきりと覗いていた。と突然、
「やだっやだあーっ」
女の体になっていく一輝ちゃんの口から、低い女声でそんな言葉が出始める、でも私と聡美ちゃんは別に驚かなかった。既に一輝ちゃんの体の中では子供位の大きさに無事に完成した卵巣と子宮の神経が、彼の脳に繋がろうとしている。彼の声はその時一瞬拒絶反応が出る為のもの。
「やだっ!女になるの怖い!」
「なに!このぽちゃぽちゃの体!」
「こんな体で生きていけない!」
けっこうあらん限りの声でやだやだと足をばたつかせたり、両手で胸をぎゅっとかかえこんだり。私が今まで見てきた中でもかなりの拒絶反応だった。
「一輝ちゃん。根は男の子だったみたいね。ちょっとかわいそうな気もするけど」
「あたしはほとんど何も言わずにされるままだったけどな。女になる前に既にお医者さんからお前は女だって言う診断されちゃってたし」
「まあ、もう今更男の子に戻せないから仕方ないわね…」
モニターを観ながら好き勝手な事を言う私と聡美ちゃんだった。
そんな一輝ちゃんの抵抗もつかの間、次第に動作がおとなしくなっていく一輝ちゃん。頭の中が女の子になりはじめた頃だと思う。うつぶせのまま、
「うーん…」
とうめく様な声を上げ下半身を揺らし始める。ふと、彼の着ているワンピースの白とピンクのラインに少し変化が現れているのが私にはわかった。
「お尻、大きくなってきてない?」
「さっきからだよ」
聡美ちゃんは既に彼の体の変化に気づいていたらしい。
まだ性的な部分は男性なんだろうか、ゆっくりと腰を前後に動かし始める彼。ワンピースのお尻の部分に目立ち始めた、小さいけど丸いヒップライン。そのうち腰の部分がだんだん横に広がり、ウエストも彼のひじのあたりで切り換えが出来始めたのが白とピンクのツートンのワンピの線の変化でわかる。
「…お尻…重い…」
うつぶせのまま体を弓なりに起こして顔を上げてそうつぶやいた彼の表情は、さっきまでの苦しそうなものではなく、可愛くなった目を閉じ、口をうっすらと開け、何か寝言を言ってる女の子の表情になっている。
ウエストのくびれはだんだんはっきりとわかる様になり、そこにおおきな関節が出来たみたいに前後左右に腰を動かし始める。ヒップは丸みと可愛さを残したまま次第に大きくなり、とうとうスカートから可愛い花柄のショーツが見え隠れし始める。そこから覗く太股は大きく成長していく彼のヒップに追従する様にボリュームアップしはじめ、むっちりとしていく。
ようやく自分でもワンピのスカートからパンツが覗いている事がわかったみたい。彼の頭の中に出来始めた恥じらいの気持ちなのか、片手でぎこちなくワンピの裾を直そうとする一輝ちゃん。でも初めての女の子の服なのか、なかなかうまくいかない。
そうしているうちに今度は彼が触っているヒップを包むショーツの裾から、柔らかくなったヒップの肉がどんどんはみ出していく。
「や、やだ…」
パンツが覗いている事の恥じらいなのか、それとも女の形になっていく自分の恥じらいなのか、腰を前後にゆらしながらやだやだを繰り返しつぶやく一輝ちゃん。そして暫くもぞもぞした後、
「や、やーーーーーん!」
初めて女の子のヒップの重みを感じた彼は、とうとう初めて女の子の悲鳴をあげ、くるっと仰向けになった。
仰向けになってもはっきりとわかる胸の膨らみ、女としてはまだまだだけどはっきりとひょうたん形になった体。彼の体に出来上がってきた卵巣と子宮を守る為の皮下脂肪が下腹部をふっくらとさせ女性のビーナスラインが出来始める。ワンピのスカート部にはもう男性器の膨らみは見当たらず、お腹と太股が膨らんできたためか、女性特有のY字型の線が出来初めている。
「や、やだ…」
一度女の悲鳴を上げた一輝ちゃんは、もう女の体にされているという恥じらいはなくなったのか、口からは女のよがり声が出始める。と同時に胸元を両手でしっかりと抱き、腰は前後中心の男の子の性衝動から次第に腰で円を描く女の悶えた時の動きになっていく。
そしてようやくワンピの裾を引っ張って覗いていたパンツを隠そうとした彼。だがその手は胸に戻す途中で自分の股間の場所で止まり、さっきまではっきりと付いている間隔があった自分の男性器をまさぐる様な仕草を始める。
「無い…もう、無い…」
独り言を言った彼は、片手でワンピの上から自分の股間を探る様な仕草から、まさぐる手付きになり、もう片方の手で胸元をさわり始める。と一瞬彼の手が止まり、驚いた様に両手を自分の顔に近づけた。
一輝クンの手の指はさっきまでの半分の細さになり、爪の部分は長く延び、白くすべすべになり、そして、柔らかく冷たくなっていた。
「…おんな…おんな…」
そうつぶやいて、ぐっと目をつぶる彼、そして、
「女の子の匂い…」
一輝ちゃんの体は早くも女のフェロモンを出し始めているらしい。とうとう女として男を魅了する準備が出来たんだ。
「わーーーん!」
一声叫んだ彼は、いつのまにか肩まで伸びた髪をぎこちない手付きで掻き揚げ、鼻まで伸びた前髪を手で払い、再び冷たく細く柔らかくなった手でワンピースの上から自分の胸をつかみ、そしてもう片方の手をワンピの裾の中に入れ、自分の股の間をまさぐりはじめる。
「おんな…オンナ…女なんだ!」
自分に言い聞かせてるんだろうか。可愛いけど、嬉しいのか悲しいのか判らない声を上げながら彼は荒々しく膨らんだ胸を揉みくだき、履かされた可愛いショーツ越しに女に変わりつつある自分の股間を愛撫し始める。
卵巣と子宮の源細胞を挿入された彼の股間は、その傷口が細長く延びて浅い割れ目の様になり、その片方は男性器の根元に達するとそれを出来た割れ目の中に閉じ込めていく。
そしてその割れ目の中であかちゃんのそれの大きさになった包茎状態の男性器は、次第に皮が消え中身は綺麗なつるつるの薄いピンク色の突起に変わり、尿道が閉じとうとう男性器としての役割が消え、女性としては大きいけどクリトリスに変わりつつある所だった。
最初は激しく胸と股間を両手で触っていた一輝ちゃんの手付きは、だんだんおとなしく優雅になり一人エッチをする女の子らしくなっていく。とその時、
「あ、足が変…」
仰向けの状態で足を突然ばたつかせる一輝ちゃん。既に年頃の女の子として必要最低限の骨盤の大きさと股間の広さを得た彼。とうとう今度は両足が内側にぐっとねじれ始める。
それに伴って既に女性サイズに小さくなっていた足の甲は内股に固定され、両膝もだんだん閉じた状態で固まっていく。
「あ…あ…」
膝を閉じたまま体を左右に揺らしながら喘ぎ続ける一輝ちゃんの片方の手はワンピの裾からショーツの中に入っていく。
「こ、これ、なに、なんなの?」
彼の片手はクリトリスに変わりつつある小さくなった自分の男性器を探り当てたらしい。と同時に自分の股間に出来た、ぺちゃんこになった精巣が入っていた袋の奥に出来た浅い割れ目の中が湿っていくのを感じているはず。
そこはほどなく粘膜で覆われ、やがて尿道と繋がる小さな孔が開くだろう。
最初はぎこちなかった一輝ちゃん動きは、とうとう一人エッチする女の子の姿と変わらなくなっていく。そして、
「ポーン」
と体の改造を終了するチャイムの音が部屋中に響く。
女性生殖器の源細胞移植から、一輝ちゃんの体の改造まで四十分経過。残された時間はあと二十分。全体としては遅れ気味だけど、各プロセスは概ね時間通り。
あと二十分で一輝ちゃんを女として覚醒させなければならない。
カプセル中の全ての機械が止まったのを計器と音で確認してその中に飛び込み、一輝ちゃんの乱れた服を治す私。
すぐさま待機していた和之が、背も縮み一回りも二周りも小さくなって、ヒップだけが大きくなって放心状態になっている一輝ちゃんをお姫様だっこで抱きかかえる。だけど、
「和之!言ったでしょ!一輝ちゃんを女の子として扱えって!」
「聞いたよ」
「何よその格好!パンツ一枚じゃない!」
「暑いし、仕方ねーだろ!」
トランクス一枚の姿で一輝ちゃんを抱きかかえる彼に私はもう呆れて怒鳴ったけど、彼は全然動じない。
「それにさ、イケメンのこの格好の方が女は嬉しがるんだぜ」
その言葉にあきれ返って両手を腰にあてる私。
「わかったわよ和之!あとお願いね!」
「わーったよ姫(私)さん」
抱きかかえられた一輝ちゃんがふと我に返り、自分がされている事に驚いた様子で目を大きくさせている。
「あ、あの、これって」
「知ってるだろ、お姫様だっこ。なあ、お姫様」
お姫様の言葉に恥ずかしさで顔を真っ赤にした一輝ちゃんが、今度は嬉しそうな表情。
「なんだか、すごく気持ちいい。大切にされてるみたいで」
そう言いながら抱かれたまま彼の首に両手を回す一輝ちゃん。
「さあ、それじゃ最後の仕上げといくか」
「え、何を…」
「黙って俺に任せとけ」
一輝ちゃんを抱きかかえてベッドルームに入り、ベッド脇で彼を降ろす和之。と、突然、
「あっああっ」
ベッド脇の床に足を降ろされた一輝ちゃんが小さな悲鳴を上げて尻餅をつく。そして、
「な、何、この体…お尻重くて…足が、ねじれてる」
「生まれて初めて女の体になったんだからさ、仕方ねーよ。そのうち慣れるさ」
笑いながら片手で一輝ちゃんを引き起こしながら和之が言う。そして彼の前に立たされた一輝ちゃんが再び驚きの声を上げる。
「どうしたんだ?」
「ぼ、ぼく…の、体…」
可愛くなった目をぱちぱちさせ、口を半開きにしながら自分の体のあちこちを触る一輝ちゃん。そう、ついさっきまで和之と背格好はあまり変わらなかったのに。
背丈は和之のあごの辺りまでになり、肩幅は一回り小さくなり、胸は和之の二周りも小さくなっていた。その反面彼の胸にはもう目立つ二つの膨らみがあり、和之と違って、胸の膨らみのすぐ下から体はくびれ、ヒップラインが始まっていた。大きく丸く柔らかくなったヒップは逆に和之のそれよりはるかに大きく…。
「なんか変…胸のすぐ下からヒップが出来てる」
「体…すっごい柔らかい…」
体のあちこちを触りながら独り言みたいに言った後、
「こんなに…なっちゃった…」
和之の目をしっかり見据えながら恥ずかしそうに言う一輝ちゃん。
「お前、可愛くなったな。宝塚の新人の男役の女の子がすっぴんだったらこんな感じかな」
「僕、なんだか子供になったみたい」
「子供じゃねーよ。お前はもうほぼ女の体になったんだ。化粧すればもっと可愛くなるぜ」
「そうなの?お化粧覚えなきゃ…」
そういいかけた一輝ちゃんの体を力強くぎゅっと抱きしめる和之。先程とは違い一輝ちゃんの柔らかくなった背中の肉に彼の指がぎゅっと食いこんでいく。
「あ、ちょっと…」
一瞬和之から逃れようと抵抗した一輝ちゃんだったけど、すぐに和之のされるままになり、無意識のうちに目を閉じ、両手を彼の腰に回していく。
「柔らかくて可愛くなったなあ、それに女の香りがするぜ」
和之のその言葉に、目を開けてとろんとした目を和之に向ける一輝ちゃん。
「んふっ、僕柔らかくなったでしょ?」
イケメンで暖かくて力強い和之の手にしっかりと抱きしめられ、一輝ちゃんの頭は一瞬でショートしたみたいだった。
「ああ、可愛くなったご褒美」
そう言うと、和之は一輝ちゃんをしっかりと抱きかかえ直し、いつのまにか柔らかくなってしまった一輝ちゃんの唇に自分の唇を当てる。
「うっううっ」
強引にキスをされた一輝ちゃんが今度は足をばたばたし始める。
「か、和之さん!」
「どうした?」
「和之さんの、あれ、僕に当たってる」
もはや和之にとって、一輝ちゃんは普通の女の子にしか見えないらしい。彼の物はほぼ女の体になった一輝ちゃんに敏感に反応していた。
「お前だって男だった時可愛い女の子見たら…」
「僕そんなに可愛くなった?」
そう言って和之の腰に回していた手を彼の肩にかけ、弱々しくなった手の指でしっかりと彼の肩を掴む一輝ちゃん。
「女の子がキスする時って、どうやるのかわかんないけど…」
そう言いながら一輝ちゃんは小さくなった体でおもいっきり背伸びして、和之の唇に自分の唇を当てる。小さく滑らかになった一輝ちゃんの唇が和之の口に滑り込み、つんつんと彼の舌を刺激し始めた。
それに答える様に和之は、柔らかく丸くなった一輝ちゃんのヒップを愛撫し始めると、とうとう一輝ちゃんはそれに答える様に自分の下腹部をぎゅっと和之の下腹部に押し付け始めた。
「信じらんない。僕も二日前まではそんなだったのに…男の人とこんな事するなんて夢にも思わなかったのに…」
ふと彼から唇を外し、とろんとした目で和之をじっと見つめながらそういう一輝ちゃん。
「これからは、する方からされる方になるんだもんな」
黙って小さくうなづく一輝ちゃんのヒップを片手で撫でながら、おもむろに彼の着ているワンピースのチャックに手をかける和之。
はっきり聞こえたチーッという音と
「うわっ」
という一輝ちゃんの声がほぼ同時に聞こえた。
和之はそんな一輝ちゃんのワンピの肩を抜くと、Bカップ位に成長した可愛い花柄のブラで包まれた胸が現れる。小さいながらも胸元にははっきりと谷間も出来ていた。
強張った様子で和之から目を逸らし、無意識っていう感じで両手で胸を隠す一輝ちゃん。
「恥ずかしいのか?」
「…怖い…」
「どうだ?女として始めて服を脱がされた気分は?」
「そんな意地悪な事言うのやめてよ」
再び和之は一輝ちゃんの背中に両手を回し、腕の中で軽く抵抗する彼を気にも留めず、ブラのホックを外しにかかる。
「ち、ちょっと!」
一輝ちゃんの胸にふわっとした開放感と、軽い重みが感じられたと思う。次の瞬間一輝ちゃんは言葉を失い呆然とした表情ですっかり変わってしまった自分の胸元を見つめた。
「初めて、見るかも…」
ふっくらとした丸い二つの膨らみの上に、苺色に染まって大きく丸く、つんと上向きになったバストトップ。両手の指でそっとそれをなぞり、
「ん…」
と思わず声を上げる一輝ちゃん。
強張ってた彼の顔はだんだん笑顔になり、口に笑みが浮かんでくる。
「僕に、おっぱいできちゃった…」
そう言いながら嬉しそうに顔を上げて和之の顔を見る彼。
そんな彼をいきなり抱きかかえ、再びお姫様だっこで傍らのベッドに寝かせる彼。
「え、な、何?」
驚いてまた再び強張った表情する一輝ちゃん。
そして和之はショーツ一枚になった一輝ちゃんの体にのしかかり、露になった彼の出来たばかりの胸の膨らみを優しい手つきで愛撫し始める。
「ち、ちょっと!ちょっと!」
あおむけになって和之に組み伏せられた一輝ちゃんが抵抗しようとするが、もはや柔らかい脂肪の塊になってしまった一輝ちゃんの力は到底及ばなかった。
とうとう和之は一輝ちゃんの膨らんだ胸の片方を口に含み、舌でバストトップを愛撫し始めると、
「あっあーーーん!」
女の子がそうする様に一輝ちゃんがのけぞり、とうとう今まで出した事の無い声で女のよがり声を上げる。
「やだやだ!やーん!」
初めての女としての気持ちよさにあらん限りの声を上げる一輝ちゃんの胸を口で攻め続ける和之。そしてふと彼が胸から口を外すと、多分初めての事でかなり刺激が強かったのだろうか、一輝ちゃんの胸の乳輪はふっくらと膨らみ、綺麗な円筒形のバストトップがツンと上を向いている。
「次、こっちな」
「ちょっと!僕、どうしていいかわかんないよ!」
「されるまま、感じるまま、それでいいさ。お前はもう女なんだから」
そう言いつつもう片方の胸に吸い付く和之。一輝ちゃんの悲鳴に似たよがり声が再び。でもそれは最初と違ってどことなく嬉しそうな声だった。
二人の様子をじっとモニター越に見る私。これ何なの?と事情知らない人は思うかも知れない。しかし、これは当施設で男の子を女の子に変えるプロセスでも重要な事。それは数年前偶然に見つかった事。そして発見したのは当の和之だった。
それまでは、自然に女になるまであの装置に閉じ込めておいた。ところが、ある男の子があの機械の中で女の子に変えられている途中、ものすごく性的に興奮して暴れだした事がある。
その子を担当していた和之が強引に装置からその子を引っ張り出して、ベッドの上で女の子として慰めてあげたのが始まり。ところが変身中に女としての性的興奮を経験したその子は、性的肉体的そして精神的にも、今までのどの子よりも理想的な女の子になってしまった。
それ以来、余程の事が無い限り、どのトレーナーもこの方法を取っている。最も和之の場合は本来女の子にすべきじゃない男の子も女の子に変えてしまい、その結果何人か女子高校生になって後精神を病んで入院する事になってしまったが。
「聡美ちゃんさ、男の子が女の子に目覚める瞬間て、いつ見ても面白くて可愛いよね?」
横で一緒にモニターを覗きこんでいる聡美ちゃんにふと声をかける私。ところが彼女の様子はいつもと違っていた。少し怒った様な目と顔でじっとモニターを睨み、口では何かぶつぶつと数を数えているらしい。
(何やってんだろこの子)
と思いつつ、可愛いAVみたいな二人の様子をみながら、私はぼーっと過去のあの日の事を思い出していた。
そうなんだ。実は私も元男の子だった。しかもこのブロジェクトの初回、私が高校生の時殆ど試験的に行われ、多分高校の時に行われた身体検査とか精神鑑定とかのデータを元に、密かに選抜された他の二十人と一緒に半ば強引に誘拐まがいの事までされて施設に連れて来られた。
いきなり手術室みたいな処のベッドに寝かされ、気が付いた時にはお腹に卵巣と子宮が埋められていた。それから怖い女先生達に仕草やメイク、考え方までスパルタで女の全てを強制的に叩き込まれ、刃向かったり拒否したりしたらビンタが飛んできた。
百八十度変わる生活に頭がおかしくなる事も有ったけど、胸が膨らみ、お尻が大きくなり、体が白く丸みを帯びていくにつれ、あきらめの気持ちが芽生え、運命だと思う様になった。
そしてトレーナーと言われる男に抱かれ、いつのまにか出来た女の大事な処に男の物が入った時、初めて女の喜びを知った。でもそれまでに二人が自殺し、五人が精神をわずらい廃人となっていった。
当時、この苦しみを他人にも味合わせて自分を慰めようと、自らこの仕事を選んだ。だけど…今は逆に男の子になりたい女の子の夢をかなえてあげよう。いつしかそんな気持ちになり、こうしてこの仕事を続けている。
昨日まで男の子だった一輝ちゃんが、女の体にかわりつつある中、名うてのプレイボーイでもある和之に女の全ての感じる処をせめられる衝撃は多分言葉では表せないだろう。
「もっと、もっとさわって!」
「ああん、女にされてるーって気がするー!」
とか言いながら嬉しそうな声を上げる一輝ちゃん。実際まだ一輝ちゃんはまだ女に変わる途中の体。
和之の手や口は一輝ちゃんのうなじと首筋を白く細く整え、胸はBからCに形よく膨らませ、乳輪をさらにふっくら膨らませていく。ウェストはきゅっと細く、そしてヒップは更に大きく女の形に変えられていく。
「そろそろ、あれいくか…。毎度ながらあまり気乗りしないけどな」
「え、あれって?」
和之はベッドの一輝ちゃんの上から足元にずれ、彼の股間に顔を移す。
「え、ちょっと…」
一輝ちゃんのはいてるショーツの股間を鼻ですこしぐりぐりした後、彼のはいているそれに両手をかける和之。
「あ、ちょっと、ちょっとーーー!」
とうとう和之は一輝ちゃんのショーツを膝まで降ろし、そして彼の股間に顔を埋める。その途端、
「キャッ!」
一輝ちゃんの口からごく普通に女声になった悲鳴が出る。
「一応女の形になってるが、姫、これ結構苦労するぜ」
モニター越しに見ている私に聞こえる様にはっきりとした声でそう言う和幸。
「や、やめてっ、そこ僕だってまだ見てないのに!」
「今は見ない方がいいぜ…」
そう言うと彼は、もうCカップ近くまで膨らんだ胸を両手で優しく掴み、バストトップに人差し指を当てて愛撫し、そしてまだ完全にクリトリスに変化していない、普通の女の子の数倍位の多きさのそれを舌でもてあそび始める。
「わっわあっ!」
驚いた一輝ちゃんがそれから逃れようとしてるけど、もう筋肉もすっかり消えた一輝ちゃんに和之の両手を跳ね除ける力はなく、只足だけをわめきながらばたばたと動かしている。そんな事おかまいなしに和之は平然と一輝ちゃんにいわゆる三点攻めを続ける。
もうほぼ女の体になった一輝ちゃんだけど、まだ女としての大事な部分はまだ未完成だった。クリトリスは女にしてはまだ大きいし、後に外陰部に変わる精巣が入っていた袋の部分は、真ん中にあの組織を挿入された傷口が縦長に延びているものの、まだぐちゃぐちゃしていて気味悪い形。そしてそれ以前に一輝ちゃんの体にはまだ膣が出来ていない。
「わーっわーっ、ちょっと!ちょっとやめてーっ!」
相変わらず和之を蹴飛ばしそうな勢いで足をばたつかせ、あらん限りの悲鳴を上げる一輝ちゃんにお構いなく舌で彼の股間を攻め続ける和之。彼が何も動じないのを見ている限り、何事もなくうまく行ってるのだろう。多分一輝ちゃんのクリトリスは次第に小さくなり、精巣の名残の袋は次第に柔らかくなり、その奥の割れ目にはだんだん粘膜が張っていってるはず…。
「やっやだあーーーっ」
一声大きく叫んだ一輝ちゃんがベッドの上に力尽きたみたいになる。ばたつかせる足はだんだん力なくなり、あえぐ様な声を出汁、驚いた様な悲しげな目線で天井をじっと見つめ始める。
次第に足のばたばたも消え、女の子がそうするみたいに両手を握って胸元に当てる一輝ちゃん。天井を見つめる彼の目はだんだんうつろになり、半開きになった口元から可愛らしい息遣いが聞こえる様になっていく。しばしそれが続いた後、
「あっああん…」
一輝ちゃんの口からそんな声が漏れた後、彼は自分の胸にあてがわれた和之の両手の二の腕を自分の両手でしっかりと掴んで引き寄せ始める。
(もっと、ぎゅっと、力強くして)
流石に和之にはそれがわかったらしい。彼は一輝ちゃんの股間の割れ目に出来たばかりの粘膜をもてあそぶ舌を止め、そしてすっかり女性サイズに小さくなった彼のクリトリスを力強く舌で愛撫し始める。
「あ、あーーん!」
すっかり普通の女の子の悶え声になった一輝ちゃんが一声上げ、とうとう普通の女の子の様に体をゆっくりとくねらせ始める。
「ああん、すごい…」
「もっと、もっと強くして…」
和之の手を離した一輝ちゃんは、その手で和之の頭とか顔を優しい手付きでなで始める。
「僕…僕、もう女、女なんだ…」
そう言ってふいに上半身を起こしたかと思うと、いきなり和之の前に座り直す一輝ちゃん。和之の愛撫でCまで膨らんだ胸がぷるんと揺れ、いつのまにかその座り姿は女の子のぺたん座り。そして同じく体を起こしてあぐらをかいた和之の顔を泣きそうな顔でじっと見つめる。
そして、和之のブリーフ越に彼の大きくなったものを両手で大事そうに持ち、
「ああん…ああん…」
とまるでおねだりする様な可愛い声で彼に詰め寄る。皆その意味がわかった。
(エッチしたい…女としてエッチしてみたい)
一輝ちゃんはあきらかにそう思っていた。ただ昨日まで男の子だった彼の最後のプライドなのか、それとももうすっかり女の子の心になってしまった羞恥心のせいなのか。口に出して言えない様子。
「だめだ、それだけはな」
冷たく言い張る和也に、
「ううん…ううん…」
すっかり小さくなった肩を震わせて、なおもおねだりする一輝ちゃん。
と、いつりまにか私の横を離れてスマホいじってたらしい聡美ちゃんが、怒った様子で私の元につかつかと歩いてくる。
「一輝ちゃん!いいかげんにしなよ!」
そうマイクに向かって叫び、
「どうしたのよ一体…」
という私の声に答えもせず、再び奥の椅子に座ってスマホをいじり始める。
「まだお前は女として完成してないんだよ。まだ男を喜ばせる機能がそこにない」
和之の言葉に、
「えーーーーっ」
と言って自分の股間に手をやって見つめる一輝ちゃん。そんな彼に和之は女の子にする様に一輝ちゃんの頭をいいこいいこする様になでる。
「それにさ、お前の初体験はお前の彼氏の為にしっかりとっときな」
なでられるままに一輝ちゃんが答える。
「僕に彼氏って、なんだろ実感わかない」
「お前なら比較的早いかもな」
と、一輝ちゃんは顔を振って少し伸びた前髪を軽く払うと、再び和之のトランクス越に彼の股間の大きくなった物に手をやり、少女の微笑みを向け、そして彼のトランクスを脱がしにかかる。
「お。おい…」
驚いた彼に、優しく微笑む一輝ちゃん。
「じゃあ、お礼したげる」
そう言って冷たく細く柔らかくなった手で和之のそれを大切そうに両手で持ち、軽く愛撫する一輝ちゃん。
「いいの。そうやったげなさい、優しくしてあげなさいって声が頭の中で聞こえるの…」
「じゃあ、やってみろ」
一輝ちゃんの言葉に片方の膝にトランクスをひっかけたままベッドの上で大股を広げる和之。
「はい」
としおらしく返事した一輝ちゃんだけど、やはり少しびくびくしているらしい。
「昨日まで僕男の子だったのに…」
「女の子になっても、こういう事絶対しないと思ってたのに…」
体が女になり始めた頃のあれは口に入れればいいという勢いだったんだろうか。今は和之のものに顔を近づけつつも、なかなか口に含めない。彼は今度は女として、和之のものをなぐさめてあげなければならないからだろう。
「あ、でも、なんだか、あ…」
そういいつつ一輝ちゃんは、私が昨日綺麗なハート型に整えてあげた股間の茂みに右手を伸ばす。その手の指に当たっているはもうすっかり女性のクリトリスに変わった、昨日は今見てる和之のものと同じ位の大きさだった小さな突起物。
「昨日は、こんなだったのにね…」
独り言みたいにつぶやく一輝ちゃん。そして、
「どうやればいいかわかんないけど」
「やりたい様にすればいいさ」
和之の言葉に一輝ちゃんはすっかり女の目になった瞳を輝かせる。
「バイバイ、男の子の僕…」
和之の前でペタン座りのまま、前のめりになって大事そうに彼のものを口にほおばる一輝ちゃんの後ろ姿が一台のモニターに映っている。小さくなった肩と胸部、そして細くなったウエストからぐっと左右にハート型に綺麗に張り出したヒップ。背中にまだうっすらと残るブラジャーの跡。
しかめっつらっぽかった和之の顔にだんだんと笑顔が浮かび、口から鼻息にも似た声が出て来る。
「おい、お前本当に初めてか?やけに上手いじゃんか?」
和之の言葉に口に彼のものをほおばったまま、笑みを浮かべて胸元で小さくブイサインを振る一輝ちゃん。そんな一輝ちゃんの、もはやテニスボール位に膨らんで形良くなった二つの膨らみに和之が両手を当てる。
「う、うふん…」
それを手のひらで転がす様に優しく触ると、嬉しそうな声をあげる一輝ちゃん。そしてとうとうペタン座りのまま大きくなった腰をなまめかしくゆらし始める彼。
「もうすっかり女の子だね…」
いつの間に私の横に来たのか、聡美ちゃんが正面近くから映している一台のモニターを覗き込みながら独り言。と、
「あー、顔変わってきてる…」
いきなりの聡美ちゃんの言葉に私も少し驚く。
「え、本当?」
「本当だよ、ほら」
顔つきは純女ちゃんになってから少しずつ変わるのが一般的だけど、時々身体改造の途中で顔つきが変わってくるケースがある。
「一輝ちゃん、神様に選ばれたんだ」
「そうみたいね」
モニターを観つつ顔を向け合い微笑む聡美ちゃんと私。
まず頬がふっくらと丸みを帯び、面長だったボーイッシュな顔が丸顔に変わっていく。額も丸くなりはじめ、私が整えた眉はその形をとどめたまま、薄い眉毛に生え変わっていく。目はぱっちりと丸く大きくなり、うるうるきらきらの目に、そして彼の睫毛はまるでマスカラを引いたみたいに更に長く伸び自然にカールしていく。
ふっくらした頬は自然なばら色のチークがうっすらかかり、彼のものを含む唇が、だんだん厚ぼったくつんと上を向き始める。髪の毛はいつしか伸び肩にかかっていた。
「わあ、かわいい…」
自分より可愛くなったと思って気に入らなかったのか、聡美ちゃんが口を尖らせつつも本音の独り言を言った。
と、
「おい、口をはずせ」
いきなりの和之の言葉に、彼のものを口に入れたまま一輝ちゃんがきょとんとする。
「口はずせ!お前にゃまだ無理だ!」
彼のその言葉に股間から顔を外し、体を起こして、
(え、なんで?)
て顔をしている一輝ちゃんの胸元に、和之の股間からぴゅっという感じで白い物が飛んでいく。それは一輝ちゃんの大きく膨らんだ胸にべっとりとかかってしまう。
「きゃっ」
一輝ちゃんの口から今まで聞いた事のない甲高い女の短い悲鳴。そしてそれが何なのか、どういう事なのか、指でそれを触りながら呆然としていた一輝ちゃんは、それがわかったのか、嬉しそうな顔で和之をじっと見つめた。
「和之さん、僕で女を感じてくれた…」
そう言いかけた一輝ちゃんは大きく丸くなった目を開け、驚いた様子で口に手を当てた。
「ぼ、僕の、声が…」
和之の物をオーラルエッチしてあげた彼の声は、彼の知らないうちに二オクターブ位上がっていた。それはまるでアニメの女の子みたいな、ロリっぽい声。
「うそっうそーっ」
ロリ声になってしまった一輝ちゃんが口に手を当てたまま、周囲をきょろきょろと見渡す仕草を見せ、口に当てた手で自分ま唇を触り、次に両手を自分の頬に当てた。
「な、何この唇、ほっぺた…」
怖い物でも触るかの様な表情の一輝ちゃんに、
「お前、顔変わってるぜ」
意地悪そうな笑みを浮かべて言う和之。
「まじ?うそー!うそー!」
可愛いロリ声でそう叫び、重くなったお尻をもぞもぞさせてベッドから降り、傍らのシャワールームの中の鏡の前に行く一輝ちゃん。その途中、
「何この体!走りにくい!」
と言ってたのが小声だけどモニターのスピーカーからはっきり聞こえた。
鏡の前に立つと再び目を大きくして口に手を当てて声にならない声を上げる。
「どうしたんだよ、可愛くなったじゃないか。声もすっげーロリ声になったし」
トランクスをはき直した和之が頭を掻きながらシャワールームに入っていく。
「お、お姉ちゃん…」
「は、なんだ?」
そう言って両手を胸元で組み怯える顔つきでじっと鏡を見つめる一輝ちゃん。
「ねえ、どうしよう…」
「どうしたんだよ一体さ!」
一輝ちゃんは大きくため息をついてぼそっと言う。
「お姉ちゃんそっくりになっちゃった」
「えーそうなのか?」
「どうしよう…お姉ちゃんに怒られる…」
その言葉を聞いて大声で笑う和之。私もつられてぷっと吹き出してしまう
「なんだよ、お前のお姉ちゃんもそんなに可愛いのかよ」
「う、うん…」
そしてようやく彼は和之に胸元に白い液体をかけられた事に気づいた。もう一度それを指で触り、そして興味深げにそれを鼻に持っていく。
「この匂いって、こんなにいい匂いだったっけ?」
「はあ?俺にはそうは思わないがな」
「なんだろ…花の香りみたい」
「お前も昨日までは、それを出せる体だっただろ?変なにおいだって思わなかったか?」
「多分、昨日まではね。でも…」
傍らのティッシュの箱からペーパーを取り出し、それをふき取ってもう一度その匂いを嗅ぐ一輝ちゃん。
「なんか、じーんとする匂い」
ほっぺたふっくらの丸顔の可愛い女の子になった一輝ちゃん。特に薄かった唇はさっき和之とのオーラルエッチのせいなのか知らないけど、ふっくらぽちゅっとして厚ぼったく、そして、
「これ、アヒル口って言うんだっけ…」
つんと上を向いたその上唇は、可愛げのあるアヒル口に変わっていた。だんだん鏡の中の一輝ちゃんの顔に笑顔が戻り、ぷくぷくになったほっぺたとか、女として魅力的になった唇とかを指で触り始める。
「あ、ひょっとして、お姉ちゃんより可愛くなったかも…」
洗面台の前で片手を突き、お尻を突き出す様な格好で鏡の中の自分とにらめっこする一輝ちゃん。どうみても女の子というか、昨日まではとっぽい兄ちゃんだったのが、もう男受け要素満載の女の子になったしまった一輝ちゃんに、和之の男の部分がむくむくと再び反応し始めたらしい。
「それでいいんだよ、女はいつも自分が一番と思っときゃいい」
和之の言葉が聞こえてるのかどうか、相変わらず体をそらして鏡を見つめている一輝ちゃん。本人は気づいてないだろうけど、無意識といったその格好、そして細くくびれたウエストから始まる綺麗で大きなヒップライン。
和之はそっと一輝ちゃんの後ろに近づき、背中越しに可愛く大きく膨らんだ胸を両手でしっかりと包みこみ、肩にあごを乗せてつぶやく様に話す。
「すげー可愛い女になったな。俺、お前と一発やりたくなっちゃった…」
「な、何よ、その一発って…」
「ばっくれんなよ、わかってんだろ…」
そう言って和之は一輝ちゃんのお尻に当てた下半身をくねらす様に動かし始める。
「ち、ちょっと和之さん…」
和之に抱きしめられたまま鏡を見つめる一輝ちゃんの目元がだんだんトロンとなって、とうとう口からかすかな喘ぎ声まで。
「な、ちゃんとした女になったらさ、連絡くれよ…」
一輝ちゃんも嫌がってなかった。洗面台からくるっと和之の方を向いた彼は、大きくなった目をぱちぱちさせなかせ、和之の顔をじっと見つめた。
「僕でいいなら、いい…」
と和之にしなだれかかって言おうとした時、
「和之!」
私の横でマイクに向かって大声を出す聡美ちゃん。
「和之!聞こえてるよ!もうあんたの仕事終わったんでしょ!早く出なよ!」
「るせーな、冗談だよ」
大声でやり返す和之だった。
びっくりしている私の横で聡美ちゃんが続ける。
「一輝ちゃん!次あるんだから早く出なよ!それと女の名前早く決めてよ!性別と戸籍の変更書類作んなきゃいけないんだからさ!」
明らかにいつもの聡美ちゃんとは違ってなんかすごく怒りっぽい。でも、私は
(あ、まさか…)
とある事を想像してしまった。
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