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第四章
第二十四話 想定外のあれやこれや
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ウォルフ達がガープに到着し、一泊明けての朝。ウォルフはヴァレイと共に、宿の部屋で空を眺めていた。
「食事は本当に旨いし、温泉は気持ちいいんだが。やる事がない…」
昨夜も今朝も、出てきたのはキクアオイ風の料理で『和食』というものだった。山間部と言う事もあって、元々魚には期待していなかったのだが、どうやら渓谷で釣れる淡水魚がいるらしく、癖が無く非常に脂がのっていて旨い。
ウォルフは基本的に好き嫌いはあまり無いタイプだが、それでも好みはある。王都周辺には海が無いので、普段食卓に上るのは大概が肉と野菜であり、魚というのは滅多に食べられないものだ。無論、川魚自体は王都でも獲れるし、販売もされているが、あまり美味しくないのが現状である。なので、どちらかというと魚は苦手な部類だったのだが、いい意味で期待を裏切られた事は嬉しくて仕方が無かった。
そんなこんなで、昨晩と今朝の食事には満足したものの、いかんせん無趣味な男であるから、それらが終わると途端にやる事がなくなった。温泉は気持ちがいいとはいえ、空いた時間の度に入るわけにもいかない。
鍛錬の為に外でも走ってこようかと思っても、ヴァレイがついてくる。無表情で、しかも無言で付いて回るヴァレイが居たのでは行動し辛い。そもそも歓楽街の中を走り回る事も出来ないし、かといって、さすがに宿の庭先で剣を振るうのは躊躇われた。よって、室内で筋トレくらいしかやる事がなかったのだが、さすがにそれだけでは時間が余り過ぎる。
セヴィ達女性陣は、買い物がてらの情報収集に出かけていた。一緒に行こうかと思ったが、アイテールが人の姿で行動したいというので諦めた。よくよく考えてみれば、女性の買い物について行ったところで、手持ち無沙汰なのは変わらないだろう。
そしてダンテもまた、情報収集の為に外出している。彼の場合はシノビとしての力を遺憾なく発揮する為、単独行動の方がいいという判断だ。ウォルフもその訓練を受けているが、やはりヴァレイを連れていくのは無理があった。
(かといって部屋で待っていろというと、不気味なくらい動かないからな…)
昨晩の夕食後、寝る前にもう一度温泉に入った後戻ってきたウォルフ達は、灯りの消えた部屋で一人、微動だにせず座っているヴァレイを見て恐怖を感じていた。万が一、何も知らない宿の従業員が見たら、死体と間違われかねない。
ヴァレイのおかげで、ここまで移動してくるのにはとても助かったが、人の中で生活をするならアイテール以上に色々覚えさせる必要があるなとウォルフは思った。
「あー、ヴァレイ。何か話したい事とかはあるか?話は出来るよな」
「肯定します。会話対応可能です。質問をどうぞ」
「…ああ、うん」
なんというか、人形と喋るとこんな感じなのだろうか。ユーディットがもっと幼い頃、いつも持ち歩いていたぬいぐるみと話しているのを見た記憶があるが、こんな無機質な返事をされたら傷ついただろうなとウォルフは項垂れた。
ご質問をと言われても、逆に困ってしまう。何か話題になる事はないかと考えて、ふと疑問が浮かんだ。
「そう言えば、文字は読めるのか?ほら、これはなんて書いてある?」
ウォルフは、たまたま目に入った観光案内のチラシを手に取って、適当な文字を指差した。ヴァレイはそれを見つめた後、先程と同じ調子で淡々と答えていく。
「一部可。文字情報に未知の定型を感知しました。完全な解読は困難と判断、データの更新が必要です」
「えーと…それはつまり、所々なら読めるが、知らない文字は読めないから教えてくれ…って事でいいのか?」
「肯定します。データの更新が必要です」
じっとこちらを見ているような、見ていないような視線を投げ掛けられて、ウォルフは唸った。昔、弟達に勉強を教えてやった事はあるので、教えるのは問題ないだろう。どうせやる事もないのだし、やってみるかと思った所で、不意にドアをノックされた。女将だろうか?
少しの間を置いて、部屋に入ってきたのは、どう見ても昨日の女将ではない若い女性だった。
「失礼致します。本日は大女将がお休みを頂いておりますので、私が代理を務めさせて頂きます。若女将のアズと申します。宜しくお願い致します」
「あ、ああああ、ソソソソソソレハドウモ…!?ア、リガトッ!ゴザイマス…恐縮デす…!」
思わぬ展開に、完全にウォルフの頭はパニックになっている。高齢の女性ならば恐怖を感じずに済むと思っていたのに、まさかの女将代理である。しかも、ちょうどウォルフが恐れる年頃の女性だ。これは全くの想定外であった。
そんな不意打ちにも逃げ出さず、挨拶を返しただけでも成長したように見えるが、単に恐怖で身動きが取れないだけなのだが。
「マスターから激しい発汗と震えを検知。怯えていると判断しました。…状況から原因を特定、排除しますか?」
そんなウォルフを見て、ヴァレイが恐ろしい進言をする。意識を飛ばしかけていたウォルフは、それに反応して慌ててヴァレイを制止した。
「よ、よせ!後でちゃんと説明するから、今は何もしなくていい!頼む!」
「命令を受諾。状態、静観で待機します」
「?」
慌てるウォルフと、冷静にみえるヴァレイのやり取りの意味が解らず、若女将のアズは首を傾げている。歳の頃はウォルフより少し年上の20代半ばくらいだろうが、仕草はなんとも幼くて、一般的には可愛らしいとされる女性のはずだ。だが、それもウォルフにしてみれば、いつ寝首を搔きにくるか解らない、暗殺者の演技のように見えていた。
「それで、今夜のお夕食なのですが…お肉とお魚、どちらがよろしいでしょうか?」
「ヒャイッ!お、オオオオおお、鬼…お肉がイイ…ンジャナイカナー!?」
ウォルフは涙目になりながらも、必死にコミュニケーションを続けている。この場にダンテやエルエがいれば、間違いなく彼を褒めちぎる事だろう。なんだかんだ言って、あの二人はウォルフに甘い。
そんなウォルフの反応を見ながら、アズはクスっと笑って頭を下げた。
「お客様、面白い方ですね。それでは、お夕食はお肉料理を中心にさせて頂きます。失礼いたしました、ごゆっくり…」
「アッハイ…!ドウモ…」
アズが部屋を去って行くと、ウォルフの口から、とてつもなく大きな溜息が漏れた。それはまるで、魂まで抜け出てしまったかのような、特大の溜息だった。そんなウォルフの姿を見て、ヴァレイは不思議そうに疑問を投げかける。
「マスターは、先程のアズという女性に恐怖しているようでした。何故、排除を止めたのですか?」
「いや、別にあの人だけが怖いというわけじゃないんだ。実はな…」
異様に疲れた表情で、ウォルフはゆっくり説明を始めた。ヴァレイに理解してもらえるのか不安に思っていたが、意外にもすんなりと受け入れてもらえたらしい。相変わらず感情の読めない表情で、頷きながら口を開く。
「理解しました、確認します。敵対者でない限り排除は不要ということでよろしいでしょうか?」
「ああ、それでいい…間違っても普通の女性に攻撃するんじゃないぞ?」
「命令受諾。マスターの女性恐怖症についての情報を更新します」
「改めてそう言われると複雑だな。…はぁ、それもなんとかしないとな」
肩を落としながら、ウォルフは荷物の中から紙とペンを取り出すと、弟達に勉強を教えていた頃のように文字を書き、ヴァレイに教え始めるのだった。
「食事は本当に旨いし、温泉は気持ちいいんだが。やる事がない…」
昨夜も今朝も、出てきたのはキクアオイ風の料理で『和食』というものだった。山間部と言う事もあって、元々魚には期待していなかったのだが、どうやら渓谷で釣れる淡水魚がいるらしく、癖が無く非常に脂がのっていて旨い。
ウォルフは基本的に好き嫌いはあまり無いタイプだが、それでも好みはある。王都周辺には海が無いので、普段食卓に上るのは大概が肉と野菜であり、魚というのは滅多に食べられないものだ。無論、川魚自体は王都でも獲れるし、販売もされているが、あまり美味しくないのが現状である。なので、どちらかというと魚は苦手な部類だったのだが、いい意味で期待を裏切られた事は嬉しくて仕方が無かった。
そんなこんなで、昨晩と今朝の食事には満足したものの、いかんせん無趣味な男であるから、それらが終わると途端にやる事がなくなった。温泉は気持ちがいいとはいえ、空いた時間の度に入るわけにもいかない。
鍛錬の為に外でも走ってこようかと思っても、ヴァレイがついてくる。無表情で、しかも無言で付いて回るヴァレイが居たのでは行動し辛い。そもそも歓楽街の中を走り回る事も出来ないし、かといって、さすがに宿の庭先で剣を振るうのは躊躇われた。よって、室内で筋トレくらいしかやる事がなかったのだが、さすがにそれだけでは時間が余り過ぎる。
セヴィ達女性陣は、買い物がてらの情報収集に出かけていた。一緒に行こうかと思ったが、アイテールが人の姿で行動したいというので諦めた。よくよく考えてみれば、女性の買い物について行ったところで、手持ち無沙汰なのは変わらないだろう。
そしてダンテもまた、情報収集の為に外出している。彼の場合はシノビとしての力を遺憾なく発揮する為、単独行動の方がいいという判断だ。ウォルフもその訓練を受けているが、やはりヴァレイを連れていくのは無理があった。
(かといって部屋で待っていろというと、不気味なくらい動かないからな…)
昨晩の夕食後、寝る前にもう一度温泉に入った後戻ってきたウォルフ達は、灯りの消えた部屋で一人、微動だにせず座っているヴァレイを見て恐怖を感じていた。万が一、何も知らない宿の従業員が見たら、死体と間違われかねない。
ヴァレイのおかげで、ここまで移動してくるのにはとても助かったが、人の中で生活をするならアイテール以上に色々覚えさせる必要があるなとウォルフは思った。
「あー、ヴァレイ。何か話したい事とかはあるか?話は出来るよな」
「肯定します。会話対応可能です。質問をどうぞ」
「…ああ、うん」
なんというか、人形と喋るとこんな感じなのだろうか。ユーディットがもっと幼い頃、いつも持ち歩いていたぬいぐるみと話しているのを見た記憶があるが、こんな無機質な返事をされたら傷ついただろうなとウォルフは項垂れた。
ご質問をと言われても、逆に困ってしまう。何か話題になる事はないかと考えて、ふと疑問が浮かんだ。
「そう言えば、文字は読めるのか?ほら、これはなんて書いてある?」
ウォルフは、たまたま目に入った観光案内のチラシを手に取って、適当な文字を指差した。ヴァレイはそれを見つめた後、先程と同じ調子で淡々と答えていく。
「一部可。文字情報に未知の定型を感知しました。完全な解読は困難と判断、データの更新が必要です」
「えーと…それはつまり、所々なら読めるが、知らない文字は読めないから教えてくれ…って事でいいのか?」
「肯定します。データの更新が必要です」
じっとこちらを見ているような、見ていないような視線を投げ掛けられて、ウォルフは唸った。昔、弟達に勉強を教えてやった事はあるので、教えるのは問題ないだろう。どうせやる事もないのだし、やってみるかと思った所で、不意にドアをノックされた。女将だろうか?
少しの間を置いて、部屋に入ってきたのは、どう見ても昨日の女将ではない若い女性だった。
「失礼致します。本日は大女将がお休みを頂いておりますので、私が代理を務めさせて頂きます。若女将のアズと申します。宜しくお願い致します」
「あ、ああああ、ソソソソソソレハドウモ…!?ア、リガトッ!ゴザイマス…恐縮デす…!」
思わぬ展開に、完全にウォルフの頭はパニックになっている。高齢の女性ならば恐怖を感じずに済むと思っていたのに、まさかの女将代理である。しかも、ちょうどウォルフが恐れる年頃の女性だ。これは全くの想定外であった。
そんな不意打ちにも逃げ出さず、挨拶を返しただけでも成長したように見えるが、単に恐怖で身動きが取れないだけなのだが。
「マスターから激しい発汗と震えを検知。怯えていると判断しました。…状況から原因を特定、排除しますか?」
そんなウォルフを見て、ヴァレイが恐ろしい進言をする。意識を飛ばしかけていたウォルフは、それに反応して慌ててヴァレイを制止した。
「よ、よせ!後でちゃんと説明するから、今は何もしなくていい!頼む!」
「命令を受諾。状態、静観で待機します」
「?」
慌てるウォルフと、冷静にみえるヴァレイのやり取りの意味が解らず、若女将のアズは首を傾げている。歳の頃はウォルフより少し年上の20代半ばくらいだろうが、仕草はなんとも幼くて、一般的には可愛らしいとされる女性のはずだ。だが、それもウォルフにしてみれば、いつ寝首を搔きにくるか解らない、暗殺者の演技のように見えていた。
「それで、今夜のお夕食なのですが…お肉とお魚、どちらがよろしいでしょうか?」
「ヒャイッ!お、オオオオおお、鬼…お肉がイイ…ンジャナイカナー!?」
ウォルフは涙目になりながらも、必死にコミュニケーションを続けている。この場にダンテやエルエがいれば、間違いなく彼を褒めちぎる事だろう。なんだかんだ言って、あの二人はウォルフに甘い。
そんなウォルフの反応を見ながら、アズはクスっと笑って頭を下げた。
「お客様、面白い方ですね。それでは、お夕食はお肉料理を中心にさせて頂きます。失礼いたしました、ごゆっくり…」
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アズが部屋を去って行くと、ウォルフの口から、とてつもなく大きな溜息が漏れた。それはまるで、魂まで抜け出てしまったかのような、特大の溜息だった。そんなウォルフの姿を見て、ヴァレイは不思議そうに疑問を投げかける。
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「理解しました、確認します。敵対者でない限り排除は不要ということでよろしいでしょうか?」
「ああ、それでいい…間違っても普通の女性に攻撃するんじゃないぞ?」
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