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幽邃庵の女主人
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すたすたと軽い足音を立てて、女性が歩いている。
俺はと言えば、大事そうにその手に抱えられてどこかへ運ばれているようだ。
それにしても、茶碗になってしまったのだから仕方がないが、自分で動く事が出来ないというのは大変だ。どうせ生まれ変わるにしても、せめて移動くらいは自分の意思で出来るものがよかった。
しかし、手足がないので動けないというのは解るが、何故、外を見る事は出来るのだろう。視力は生前と変わらないくらいありそうだが、目がないのに見えるというのは不思議な感覚だ。
あと、どういうわけか音も聞こえるんだよな…耳なんかないのに。
ちなみに、見える方向は自分の意思で切り替える事が出来る。普段は正面(どっちの方向だか解らないが)を見ていて、別の方向に意識を向けるとそっちを見る事が出来るようだ。
360度見渡せるのは少し面白いが、それだけなので、あまり意味がない。せめて自分で移動出来れば…
ちなみに上下の角度も普通に見える範囲であり、極端に上を向いたり下を向いたりは出来ないみたいだ。
ところで、俺をこんな目に遭わせたアイツは一体何者なんだろう?
やっぱり神様ってヤツなのか?ミスで俺を死なせたとか言ってたよな…俺は死ぬはずじゃなかった、とも。
なんてことしてくれたんだ、まったく。今更ながらに腹が立ってきたぞ。
そんな風に怒りを覚えても、ただの茶碗には何をすることも出来ず、ただ女性に抱えられて移動するだけしか出来ない。
はぁ、まぁその内生き返らせてくれるみたいだし、それを待とう。
しかし、この女性の所へ連れて来られるとは思わなかったな。こんな美人と暮らせるなんて幸せだろうが、結局俺は茶碗なので何も出来ないじゃないか…クソ。
鼻歌混じりに歩く女性が向かった先は、和室だった。茶の湯の道具などは見当たらないが、俺にとっては落ち着く場所だ。
部屋には庭が見渡せる立派な窓があり、これまた立派な樫のテーブルの上に茶たくが置かれている。あれが俺の居場所か?
昔から、茶たくの上に茶碗が置かれると、花が咲いたみたいで綺麗だよなと思っていたけど、今は俺がその茶碗なんだから気取った事を言うとナルシストっぽくて気持ち悪い。
予想通り、俺を茶たくの上において、もう一式の茶碗と茶たくを用意すると、女性はどこかへ行ってしまった。
そう言えば、大事な客が来るとか言っていたな…恋人かな?あんな美人なんだから、恋人の一人や二人いてもおかしくないが、ちょっと寂しい。
俺は茶碗だし、口をきいたこともない相手に、そんな感情を向けるなんておかしな話だが。
しばらくすると、女性はかなり年上の男性を連れて戻ってきた。…いかがわしいジジイじゃあるまいな?この人に手出しをしたら許さんぞ、茶碗だけど。
「ようこそいらっしゃいました、先生。お掛けになって下さい」
「ありがとう、失礼するよ。すまないが、足を崩してもいいかな?歳のせいか正座は膝が痛くてね…若い頃の怪我が今になって響いてくるとは、歳はとりたくないものだ」
先生と呼ばれた男性は、人のよさそうな笑顔を見せて席に座った。…ん?位置関係的に、俺を使うのはこの爺さんか?
え…待ってくれ、爺さんに使われるの?それってつまり…そこで俺は考えるのを止めた。
「しかし、君も立派になったものだね。ここは幽邃庵と言ったかな?今では一国一城の主か、かつての教え子が立派になったのを見られるなら、歳を取るのも悪くないか」
「先生に背中を教えて頂きましたから。あの時、私がやりたいと言った事を否定しないでいてくれたのは、先生だけです。本当に感謝してもしきれません」
女性はお湯を沸かして、急須に入れつつ会話をしている。実に無駄のない、流れるような所作だ…この人、茶道関係者か?
若いのに大したもんだ…うちの妹も同じくらいの年齢だと思うが、こんなに落ち着いてないぞ。美人さも段違いだし。
「はっは、君の奇抜な発想は、普通の大人なら止めてしかるべきだったと思わなくもないんだよ。こうして実際に店に来てみるまでは、半信半疑だったというのが正直な所だ」
「私としては、こんなに早く先生にお会いすることになるなんて、信じたくありませんでした…そんなにご病気が進行していたなんて」
この爺さん、どっか悪いのか?元気そうに見えるけど…確かになんか儚い感じがするな、線が細いというか、透けて見えるというか…え、透けてる?!
その時、俺は爺さんを初めて見た時に感じた違和感の正体に気付いた。この爺さん、ぼんやりと身体が透けて、向こう側が見えてるじゃないか。しかも、気付いてみればどんどん薄くなっていってるぞ…どうなってる?
そんな風に慌ててみても、茶碗の俺には何も出来ず、状況は変わらない。しばらく会話の無いまま、二人は外の庭を眺めているようだ。
そして不意に、爺さんが俺を手に取った。ああ、いよいよその瞬間が来てしまうのか…うう、勘弁してくれ。
「これは、良い物だね。茶器にはあまり詳しくないが、何か謂れのある物なのかな?」
「いえ、最近偶然手に入れたもので、由来や所以は解りません。ただ、風合いが素晴らしいのと、何故か落ち着く感覚がするので、大事にしています」
「ほう。確かに、まるで自分の内面を見つめられているような感じがするな。かといって、嫌な感じはしない。むしろ、逆に心地が良いくらいだ」
内面が見えると言うか、向こうが透けて見えてるんだけど…嫌な感じしないの?本当に?俺だったらスゲー嫌なんだが…
しげしげと俺を覗き込む爺さんの顔がアップになる。そういや、匂いは解らないな。この位の年代の爺さんはコロンだかなんだかの匂いがキツイもんだが…そう思っていたら、段々と爺さんの唇が近づいてきた。あ、ヤバイ…せめて視点を変えよう。
爺さんが俺に口を付けた瞬間、急に色々な光景がフラッシュバックして、俺の中に流れ込んできた。走馬灯って奴?ショックで死んじゃうのかな、俺…
ああ、最後にキスしたのが爺さんって…よく考えたらキスなんて、6年前に付き合って、即行フラれた彼女以来だったのに、ちくしょう。
散々貢がされた挙句に浮気されて終わったんだよな。キスしたら滅茶苦茶口を拭かれてダメージデカかったんだ…クソ、トラウマにトラウマ重ねやがって…!せめて、あの女性が使ってくれればなぁ…でも、大事にしてるって言ってたし、俺って来客用?役得も無いのか、俺には。
その後、ポツリポツリと二人は会話をして、やがて爺さんは帰っていった。
女性はどこか寂しそうに俺を洗って、よく拭いた後、そのまま縁側へ俺を持っていった。
幽かに虫の鳴き声が聞こえる。枯山水って言うんだっけな?中々見事な庭だ。
女性はポットのお湯を急須に入れて、俺にお茶を注いだ。
「……」
注がれたお茶には手を付けず、女性は黙って俺でその手を温めるように両手でしっかり握っている。
こうされると何も見えないんだが、女性の柔らかい手で触れられているのは心地いいもんだ。
茶碗がスケベで何が悪い?!…いや、スケベな茶碗って意味解らんな、隠語みたいで何かイヤだ。
少し中のお茶が冷めてきた所で、女性は俺の中身をグイっと呷った。
おおおお…こんな美人とキス出来るなんて…最高だ!生きてた甲斐があった!あれ?一回死んだんだっけ。
さっきの爺さんの事は忘れよう、ノーカウントだ、人工呼吸みたいなもんだろ、あんなの。
「さて、寝るとしようか」
女性はもう一度俺を綺麗に洗って、水気を拭き取り、茶箪笥の中にしまった。
最後に見たその顔は、とても寂しそうに見えた。
俺はと言えば、大事そうにその手に抱えられてどこかへ運ばれているようだ。
それにしても、茶碗になってしまったのだから仕方がないが、自分で動く事が出来ないというのは大変だ。どうせ生まれ変わるにしても、せめて移動くらいは自分の意思で出来るものがよかった。
しかし、手足がないので動けないというのは解るが、何故、外を見る事は出来るのだろう。視力は生前と変わらないくらいありそうだが、目がないのに見えるというのは不思議な感覚だ。
あと、どういうわけか音も聞こえるんだよな…耳なんかないのに。
ちなみに、見える方向は自分の意思で切り替える事が出来る。普段は正面(どっちの方向だか解らないが)を見ていて、別の方向に意識を向けるとそっちを見る事が出来るようだ。
360度見渡せるのは少し面白いが、それだけなので、あまり意味がない。せめて自分で移動出来れば…
ちなみに上下の角度も普通に見える範囲であり、極端に上を向いたり下を向いたりは出来ないみたいだ。
ところで、俺をこんな目に遭わせたアイツは一体何者なんだろう?
やっぱり神様ってヤツなのか?ミスで俺を死なせたとか言ってたよな…俺は死ぬはずじゃなかった、とも。
なんてことしてくれたんだ、まったく。今更ながらに腹が立ってきたぞ。
そんな風に怒りを覚えても、ただの茶碗には何をすることも出来ず、ただ女性に抱えられて移動するだけしか出来ない。
はぁ、まぁその内生き返らせてくれるみたいだし、それを待とう。
しかし、この女性の所へ連れて来られるとは思わなかったな。こんな美人と暮らせるなんて幸せだろうが、結局俺は茶碗なので何も出来ないじゃないか…クソ。
鼻歌混じりに歩く女性が向かった先は、和室だった。茶の湯の道具などは見当たらないが、俺にとっては落ち着く場所だ。
部屋には庭が見渡せる立派な窓があり、これまた立派な樫のテーブルの上に茶たくが置かれている。あれが俺の居場所か?
昔から、茶たくの上に茶碗が置かれると、花が咲いたみたいで綺麗だよなと思っていたけど、今は俺がその茶碗なんだから気取った事を言うとナルシストっぽくて気持ち悪い。
予想通り、俺を茶たくの上において、もう一式の茶碗と茶たくを用意すると、女性はどこかへ行ってしまった。
そう言えば、大事な客が来るとか言っていたな…恋人かな?あんな美人なんだから、恋人の一人や二人いてもおかしくないが、ちょっと寂しい。
俺は茶碗だし、口をきいたこともない相手に、そんな感情を向けるなんておかしな話だが。
しばらくすると、女性はかなり年上の男性を連れて戻ってきた。…いかがわしいジジイじゃあるまいな?この人に手出しをしたら許さんぞ、茶碗だけど。
「ようこそいらっしゃいました、先生。お掛けになって下さい」
「ありがとう、失礼するよ。すまないが、足を崩してもいいかな?歳のせいか正座は膝が痛くてね…若い頃の怪我が今になって響いてくるとは、歳はとりたくないものだ」
先生と呼ばれた男性は、人のよさそうな笑顔を見せて席に座った。…ん?位置関係的に、俺を使うのはこの爺さんか?
え…待ってくれ、爺さんに使われるの?それってつまり…そこで俺は考えるのを止めた。
「しかし、君も立派になったものだね。ここは幽邃庵と言ったかな?今では一国一城の主か、かつての教え子が立派になったのを見られるなら、歳を取るのも悪くないか」
「先生に背中を教えて頂きましたから。あの時、私がやりたいと言った事を否定しないでいてくれたのは、先生だけです。本当に感謝してもしきれません」
女性はお湯を沸かして、急須に入れつつ会話をしている。実に無駄のない、流れるような所作だ…この人、茶道関係者か?
若いのに大したもんだ…うちの妹も同じくらいの年齢だと思うが、こんなに落ち着いてないぞ。美人さも段違いだし。
「はっは、君の奇抜な発想は、普通の大人なら止めてしかるべきだったと思わなくもないんだよ。こうして実際に店に来てみるまでは、半信半疑だったというのが正直な所だ」
「私としては、こんなに早く先生にお会いすることになるなんて、信じたくありませんでした…そんなにご病気が進行していたなんて」
この爺さん、どっか悪いのか?元気そうに見えるけど…確かになんか儚い感じがするな、線が細いというか、透けて見えるというか…え、透けてる?!
その時、俺は爺さんを初めて見た時に感じた違和感の正体に気付いた。この爺さん、ぼんやりと身体が透けて、向こう側が見えてるじゃないか。しかも、気付いてみればどんどん薄くなっていってるぞ…どうなってる?
そんな風に慌ててみても、茶碗の俺には何も出来ず、状況は変わらない。しばらく会話の無いまま、二人は外の庭を眺めているようだ。
そして不意に、爺さんが俺を手に取った。ああ、いよいよその瞬間が来てしまうのか…うう、勘弁してくれ。
「これは、良い物だね。茶器にはあまり詳しくないが、何か謂れのある物なのかな?」
「いえ、最近偶然手に入れたもので、由来や所以は解りません。ただ、風合いが素晴らしいのと、何故か落ち着く感覚がするので、大事にしています」
「ほう。確かに、まるで自分の内面を見つめられているような感じがするな。かといって、嫌な感じはしない。むしろ、逆に心地が良いくらいだ」
内面が見えると言うか、向こうが透けて見えてるんだけど…嫌な感じしないの?本当に?俺だったらスゲー嫌なんだが…
しげしげと俺を覗き込む爺さんの顔がアップになる。そういや、匂いは解らないな。この位の年代の爺さんはコロンだかなんだかの匂いがキツイもんだが…そう思っていたら、段々と爺さんの唇が近づいてきた。あ、ヤバイ…せめて視点を変えよう。
爺さんが俺に口を付けた瞬間、急に色々な光景がフラッシュバックして、俺の中に流れ込んできた。走馬灯って奴?ショックで死んじゃうのかな、俺…
ああ、最後にキスしたのが爺さんって…よく考えたらキスなんて、6年前に付き合って、即行フラれた彼女以来だったのに、ちくしょう。
散々貢がされた挙句に浮気されて終わったんだよな。キスしたら滅茶苦茶口を拭かれてダメージデカかったんだ…クソ、トラウマにトラウマ重ねやがって…!せめて、あの女性が使ってくれればなぁ…でも、大事にしてるって言ってたし、俺って来客用?役得も無いのか、俺には。
その後、ポツリポツリと二人は会話をして、やがて爺さんは帰っていった。
女性はどこか寂しそうに俺を洗って、よく拭いた後、そのまま縁側へ俺を持っていった。
幽かに虫の鳴き声が聞こえる。枯山水って言うんだっけな?中々見事な庭だ。
女性はポットのお湯を急須に入れて、俺にお茶を注いだ。
「……」
注がれたお茶には手を付けず、女性は黙って俺でその手を温めるように両手でしっかり握っている。
こうされると何も見えないんだが、女性の柔らかい手で触れられているのは心地いいもんだ。
茶碗がスケベで何が悪い?!…いや、スケベな茶碗って意味解らんな、隠語みたいで何かイヤだ。
少し中のお茶が冷めてきた所で、女性は俺の中身をグイっと呷った。
おおおお…こんな美人とキス出来るなんて…最高だ!生きてた甲斐があった!あれ?一回死んだんだっけ。
さっきの爺さんの事は忘れよう、ノーカウントだ、人工呼吸みたいなもんだろ、あんなの。
「さて、寝るとしようか」
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