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第3章 王座争奪戦
40話 特訓開始
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「今日はここまでだ。また明日も遅刻するなよ」
午後の授業が終わり、担任の鬼島が教室を出て行く。
「は~、やっと終わったでやんす」
「そういえば尻口くんと幸坂くんは王座戦のチームどうだった?」
「おいらのチーム、全員無能力者で、ゴリゴリの男ばっかりだったでやんす」
尻口くんは肩を落とす。
ガラガラ!!!
「尻口ィ!! 今から特訓すんぞォ!!!」
突然、ゴリゴリの男達が入って来た。
「ひいいいい!!!!! 嫌でやんすぅぅ!!」
「俺達無能力者は努力と根性でなんとかするしかねえだろがァァ!! はよこい!!」
「せめて女の子と練習したいでやんす!! 帰って寝たいでやんす!!」
えっほっ、えっほっ、バタン!!
抵抗もむなしく、尻口くんは先輩方のゴチゴチの肩に抱えられて連れ去られていった。
「恐ろしいねぇ。ボクのチームはおとなしそうな人達だから良かったぁ」
ガラガラ
「…………」
今度はおとなしそうな人達が教室に入って来た。
「あれ? ボクのチームメイトさん達だぁ」
「…………幸坂……練習…………」
「えっ、えっ!?!? 離してぇ!! 嫌だぁぁぁ!! 糸くん助けてぇぇぇ!!!」
ズルズルズル……バタン
幸坂くんも連れて行かれてしまった。
見かけによらず、やる気に満ち溢れた人達だったようだ。
「二人とも連れて行かれちゃったし、俺も練習に行こうかな」
俺は体操服に着替え、約束の第四運動場へ向かった。
◇◇◇
夕方17時。
北区域、第四運動場。
この運動場は確かに人が少なく、すぐにチームを見つけることができた。
「お、九重。来てくれたか」
「はい! お疲れ様です」
来ていたのは、体操服姿の一ノ瀬先輩、小雲先輩、菊音さんの3人。
「よし、時間になったし始めるとしよう。まずは準備体操から」
一ノ瀬先輩は、前で屈伸や震脚、アキレス腱などの体制を取り、掛け声をかけてくれる。
1、2、3、4という掛け声に対して、俺達は5、6、7、8と返す。
続いて小雲先輩と菊音さん、一ノ瀬先輩と俺がペアになり、入念に柔軟を行う。
「よーし、準備体操終わり。これから練習に入る前に必ず今の一連の流れをするように。今日の練習は、基礎体力作りだ。まずは軽くグラウンドを5周してもらおう!」
「さ、5周!?」
そこそこ広いグラウンドを見渡す。
「ああ。大丈夫、今日は自分のペースでゆっくり走り切ればそれでいい。それじゃ、スタート!」
爽やか運動部の一ノ瀬先輩が先陣を切って走っていく。
本来、一ノ瀬先輩は監督であり選手ではないのだから走る必要はないのだが、運動部ではない俺達のお手本になるために走ってくれる。
最初はみんな一ノ瀬先輩について行っていたが、次第に隊列は長くなっていき、気が付くと1周、2週と差が広がっていった。
一ノ瀬先輩が圧倒的な速さでまずゴール。
「はあ……はあ……」
次に同じペースで走っていた小雲先輩と俺が一緒にゴールして、ペタンと地面に膝突く。
そして最後に菊音さんがゴール。
しばらく息の上がっている俺達の間に会話はなかった。
「みんなナイスランだ。ほら」
一ノ瀬先輩はゴールした後に児童販売機でスポーツドリンクを買ってくれていて、全員に配ってくれた。
「あ……ありがとうございます……」
「想像以上にしんどいもんやな……」
「はは、毎日走っていれば自然と息も上がらなくなるさ」
ま、毎日こんなに走るの!? って思ったのはきっと俺だけじゃない。
「よし、休憩したし、次はスピードを上げるためにダッシュだ!」
「また走るんですか!?」
「ああ。一瞬の隙をついて相手のバッジを破壊するワンディングという競技には、足の速さが重要だ。20 mのダッシュを往復10本! いくぞ!」
俺と菊音さんは白目を剥き、沈黙した。
「菊音ちゃん、糸くん。頑張るばい!」
汗だくの小雲先輩が励ましてくれる。
「「は、はい!」」
地獄のダッシュが始まった。
「はい!」
パン!!
一ノ瀬先輩の手を叩く合図と共に、一人ずつ20 mをダッシュする。
「はいっ!!」
パン!!
「はいっ!!」
パン!!
「ラストォ!! 九重!!」
パン!!
「うおおおおおおおおお!!!!」
タッタッタッタッ!!!
なんとか小雲先輩と俺は走りぬいた。
菊音さんは8本目でリタイアした。
「ゼーー、ゼーーーー」
「ヒューー、ヒューーーー」
一ノ瀬先輩以外は地面に倒れ込む。
「よく走りぬいたな!! 二宮もナイスファイトだ!!」
俺達よりも速いスピードでダッシュしていた一ノ瀬先輩はケロっとしている。
運動部ってマジですごいな……。
「よし、今日のトレーニングはここまでだ。みんなこっちに座ってくれ」
運動場の端っこで、三角座りで円を囲む。
「ここからは方針についてのミーティングだ。トレーニングも大切だが、王座争奪戦はチームの戦だから作戦も大事だ。まずはトーナメント表を見てくれ」
俺達はしおりのトーナメント表を確認する。
「俺達は27だから、17~32までのチームからなるBブロック。なんと、このブロックには超能力者がいない。つまり、一番ランキングの高い能力者はうちの七道だ」
時谷未来と雪夜がAブロック。
心乃さんと朝日さんがCブロック。
フィアスがDブロック。
空原幻は不出場だ。
確かに、超能力者はBブロックにいない。
「だが、油断はできない。Bブロックに6位以内の能力者はいないが、7位の七道の他に8位、11位、13位といったハイレベルの能力者が集まっている。しかも、チーム19には8位と11位と40位の3人の能力者がいる。決勝に行くためには、このチームに勝たなくてはならない」
「メンバー編成と作戦が鍵を握りそうですね」
「ああ。俺は相手の能力者たちについて分析を行い、練習でお前たちの適正を判断し、作戦と編成を考える。お前たちは今は体力と敏速性を身につけてくれ。では、今日は以上だ! お疲れ様!」
「「お疲れ様でした!」」
◇◇◇
練習を行っていた第四運動場は、北区域の一番北の奥にある。
地図としては、北から 第四運動場→セトル・ブラッディレッド(高学年のCクラス寮)→食事街→セトル・イエローレモンシフォン(高学年のBクラス寮)→セトル・ブルーオーシャン(高学年のAクラス寮)→チューベローズ校舎→青月館(低学年のAクラス寮)→黄泉荘(低学年のBクラス寮)→食事街→赤砂寮(低学年のCクラス寮) となっている。
小雲先輩と菊音さんと俺は体がヘトヘトで、ノロノロと寮に向かって帰っていた。すると、セトル・イエローレモンシフォンを過ぎたあたりで小雲先輩が声をかけてくれた。
「菊音ちゃん、糸くん、大丈夫? 二人ともここから結構距離あるんやろ」
「はい。俺はなんとか……」
菊音さんはゆらゆらと揺れている。
「き、菊音さん、魂が! 魂が出てます!」
「えっ! あ、ごめんなさい。なんでしょうか」
「ふふ。ちょっと二人とも休憩していきよ。温泉、行こ?」
「お、温泉!?」
「うん。セトル・ブルーオーシャンの温泉、えげつなく広いんよ。ここに住んでる住人と一緒やったらタダやし、どう?」
「良いんですか! 是非入りたいです!」
セトル・ブルーオーシャンにお邪魔することになった。
午後の授業が終わり、担任の鬼島が教室を出て行く。
「は~、やっと終わったでやんす」
「そういえば尻口くんと幸坂くんは王座戦のチームどうだった?」
「おいらのチーム、全員無能力者で、ゴリゴリの男ばっかりだったでやんす」
尻口くんは肩を落とす。
ガラガラ!!!
「尻口ィ!! 今から特訓すんぞォ!!!」
突然、ゴリゴリの男達が入って来た。
「ひいいいい!!!!! 嫌でやんすぅぅ!!」
「俺達無能力者は努力と根性でなんとかするしかねえだろがァァ!! はよこい!!」
「せめて女の子と練習したいでやんす!! 帰って寝たいでやんす!!」
えっほっ、えっほっ、バタン!!
抵抗もむなしく、尻口くんは先輩方のゴチゴチの肩に抱えられて連れ去られていった。
「恐ろしいねぇ。ボクのチームはおとなしそうな人達だから良かったぁ」
ガラガラ
「…………」
今度はおとなしそうな人達が教室に入って来た。
「あれ? ボクのチームメイトさん達だぁ」
「…………幸坂……練習…………」
「えっ、えっ!?!? 離してぇ!! 嫌だぁぁぁ!! 糸くん助けてぇぇぇ!!!」
ズルズルズル……バタン
幸坂くんも連れて行かれてしまった。
見かけによらず、やる気に満ち溢れた人達だったようだ。
「二人とも連れて行かれちゃったし、俺も練習に行こうかな」
俺は体操服に着替え、約束の第四運動場へ向かった。
◇◇◇
夕方17時。
北区域、第四運動場。
この運動場は確かに人が少なく、すぐにチームを見つけることができた。
「お、九重。来てくれたか」
「はい! お疲れ様です」
来ていたのは、体操服姿の一ノ瀬先輩、小雲先輩、菊音さんの3人。
「よし、時間になったし始めるとしよう。まずは準備体操から」
一ノ瀬先輩は、前で屈伸や震脚、アキレス腱などの体制を取り、掛け声をかけてくれる。
1、2、3、4という掛け声に対して、俺達は5、6、7、8と返す。
続いて小雲先輩と菊音さん、一ノ瀬先輩と俺がペアになり、入念に柔軟を行う。
「よーし、準備体操終わり。これから練習に入る前に必ず今の一連の流れをするように。今日の練習は、基礎体力作りだ。まずは軽くグラウンドを5周してもらおう!」
「さ、5周!?」
そこそこ広いグラウンドを見渡す。
「ああ。大丈夫、今日は自分のペースでゆっくり走り切ればそれでいい。それじゃ、スタート!」
爽やか運動部の一ノ瀬先輩が先陣を切って走っていく。
本来、一ノ瀬先輩は監督であり選手ではないのだから走る必要はないのだが、運動部ではない俺達のお手本になるために走ってくれる。
最初はみんな一ノ瀬先輩について行っていたが、次第に隊列は長くなっていき、気が付くと1周、2週と差が広がっていった。
一ノ瀬先輩が圧倒的な速さでまずゴール。
「はあ……はあ……」
次に同じペースで走っていた小雲先輩と俺が一緒にゴールして、ペタンと地面に膝突く。
そして最後に菊音さんがゴール。
しばらく息の上がっている俺達の間に会話はなかった。
「みんなナイスランだ。ほら」
一ノ瀬先輩はゴールした後に児童販売機でスポーツドリンクを買ってくれていて、全員に配ってくれた。
「あ……ありがとうございます……」
「想像以上にしんどいもんやな……」
「はは、毎日走っていれば自然と息も上がらなくなるさ」
ま、毎日こんなに走るの!? って思ったのはきっと俺だけじゃない。
「よし、休憩したし、次はスピードを上げるためにダッシュだ!」
「また走るんですか!?」
「ああ。一瞬の隙をついて相手のバッジを破壊するワンディングという競技には、足の速さが重要だ。20 mのダッシュを往復10本! いくぞ!」
俺と菊音さんは白目を剥き、沈黙した。
「菊音ちゃん、糸くん。頑張るばい!」
汗だくの小雲先輩が励ましてくれる。
「「は、はい!」」
地獄のダッシュが始まった。
「はい!」
パン!!
一ノ瀬先輩の手を叩く合図と共に、一人ずつ20 mをダッシュする。
「はいっ!!」
パン!!
「はいっ!!」
パン!!
「ラストォ!! 九重!!」
パン!!
「うおおおおおおおおお!!!!」
タッタッタッタッ!!!
なんとか小雲先輩と俺は走りぬいた。
菊音さんは8本目でリタイアした。
「ゼーー、ゼーーーー」
「ヒューー、ヒューーーー」
一ノ瀬先輩以外は地面に倒れ込む。
「よく走りぬいたな!! 二宮もナイスファイトだ!!」
俺達よりも速いスピードでダッシュしていた一ノ瀬先輩はケロっとしている。
運動部ってマジですごいな……。
「よし、今日のトレーニングはここまでだ。みんなこっちに座ってくれ」
運動場の端っこで、三角座りで円を囲む。
「ここからは方針についてのミーティングだ。トレーニングも大切だが、王座争奪戦はチームの戦だから作戦も大事だ。まずはトーナメント表を見てくれ」
俺達はしおりのトーナメント表を確認する。
「俺達は27だから、17~32までのチームからなるBブロック。なんと、このブロックには超能力者がいない。つまり、一番ランキングの高い能力者はうちの七道だ」
時谷未来と雪夜がAブロック。
心乃さんと朝日さんがCブロック。
フィアスがDブロック。
空原幻は不出場だ。
確かに、超能力者はBブロックにいない。
「だが、油断はできない。Bブロックに6位以内の能力者はいないが、7位の七道の他に8位、11位、13位といったハイレベルの能力者が集まっている。しかも、チーム19には8位と11位と40位の3人の能力者がいる。決勝に行くためには、このチームに勝たなくてはならない」
「メンバー編成と作戦が鍵を握りそうですね」
「ああ。俺は相手の能力者たちについて分析を行い、練習でお前たちの適正を判断し、作戦と編成を考える。お前たちは今は体力と敏速性を身につけてくれ。では、今日は以上だ! お疲れ様!」
「「お疲れ様でした!」」
◇◇◇
練習を行っていた第四運動場は、北区域の一番北の奥にある。
地図としては、北から 第四運動場→セトル・ブラッディレッド(高学年のCクラス寮)→食事街→セトル・イエローレモンシフォン(高学年のBクラス寮)→セトル・ブルーオーシャン(高学年のAクラス寮)→チューベローズ校舎→青月館(低学年のAクラス寮)→黄泉荘(低学年のBクラス寮)→食事街→赤砂寮(低学年のCクラス寮) となっている。
小雲先輩と菊音さんと俺は体がヘトヘトで、ノロノロと寮に向かって帰っていた。すると、セトル・イエローレモンシフォンを過ぎたあたりで小雲先輩が声をかけてくれた。
「菊音ちゃん、糸くん、大丈夫? 二人ともここから結構距離あるんやろ」
「はい。俺はなんとか……」
菊音さんはゆらゆらと揺れている。
「き、菊音さん、魂が! 魂が出てます!」
「えっ! あ、ごめんなさい。なんでしょうか」
「ふふ。ちょっと二人とも休憩していきよ。温泉、行こ?」
「お、温泉!?」
「うん。セトル・ブルーオーシャンの温泉、えげつなく広いんよ。ここに住んでる住人と一緒やったらタダやし、どう?」
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