8 / 67
第1章 入学前
8話 デート
しおりを挟む
青く輝くロングヘアの少女がお散歩をしている。
雪夜だ。
しかし、雪夜はすれ違う人など、周りに対してとても敏感に反応している。
ある時には、おびえた表情で極端に人を避けようとする場面も見られた。
雪夜が向かった先はショッピングモール。
おもちゃ売り場に立ち寄り、くまのぬいぐるみを買っていた。
完璧お嬢様の印象だったから、ちょっと意外だった。
########
あれ、急に見えなくなったぞ。
お買い物の帰り道、誰かに会ってるのか……?
誰だろう。俺の知っている人物のような、知らない人物のような……。
ダメだ、ぼやけていてはっきり見えない。
あ、見えるようになった。
雪夜は青月館に帰っている。
青月館へ帰ると、雪夜はベッドに入り、ぬいぐるみを抱きしめながら布団をかぶって震えていた。
そして……######
…………
チュンチュン
朝陽に照らされて目を覚ます。
どうやら今のも夢だったようだ。
でも昨日の夢とは違い、断片的にしか覚えていない。
「アンタ! 朝ご飯まだ!?」
「えっ!?」
なんと俺の部屋にお隣さんの苺がいた。
ご飯って、朝もなの!?
「い、今用意する!」
昨日お話ができたことで少し距離が近くなった気がする。
これは良いことだ。バイトで料理の経験を積んでて良かった。
「今日も一日中家で勉強?」
朝食を食べながら話題をふる。
「当たり前でしょ」
頑張り屋さん。
「昼ご飯、俺の部屋の冷蔵庫に作っておくから、良かったらチンして食べて」
「うん」
さて、学校はまだない春休み。
予定は何もないけど、夢のこともあって雪夜が心配になったので、連絡をとってみた。
『おはよう、雪夜。今日お昼ご飯一緒に食べない?』
しばらくすると既読がつき、メッセージが帰って来た。
『ええ、構いませんわ。何時にどこへいけばよろしくて?』
◇◇◇
11時50分、食事街にて。
雪夜とは12時の約束だったがすでに雪夜は来ていた。
「ごめん、待った?」
「いいえ、私も今来たとこですわ。フィアスには声をかけておりませんの?」
「うーん、少し迷ったんだけど、今日は二人でお話がしたくて」
「……? とりあえず入りましょうか」
カランカラン
入ったのはイタリア料理店。
メニューを決めて、店員さんを呼ぶ。
「私はカルボナーラを。……特盛りで」
ボソッと呟き、雪夜は顔を赤らめて下を向いている。
「はい! カルボナーラ特盛ィッ!! ですね!!」
「なっ!?」
元気に注文を繰り返した店員さん。
特盛を強調されたことに反応して恥ずかしそうに顔をあげた雪夜。
「俺はこのクロスミイカの墨入りスパゲッティを……」
ガシッ
真っ黒なパスタの写真を指差して注文しかけたとたん、雪夜が妨げた。
「ごめんなさい……今はそれ以外のものにして下さります……?」
おびえた表情でお願いされた。どうしたんだろう。
「じゃあ俺もカルボナーラ特盛ィッ!! をください」
今度は掘り返すなという、雪夜の何とも言えない顔。
「かしこまりました! 少々お待ちください!!」
元気な店員さんが戻っていく。
「もしかしてイカ墨、嫌いだった?見た目あんなだけど美味しいんだぞ」
「そういうわけではありませんわ。ただ……今は黒いものを見たくありませんの」
「黒いもの……そういえば前にバスで黒いものが見えるとか言ってたね」
「ええ。その黒いものは全ての生物の周りに漂っていますわ。それが大きく、濃いものであるほど、気分が悪くなりますの。それが悲しくて、気持ち悪くて、憎しくて……。昨日は食事すらろくにできませんでしたわ。まさにバスでおじいさんが言っていたように、闇を具現化したようです」
「俺からもその闇って出てるの?」
「ええ、もちろん。ただ、糸の持つ黒いものは焦げたわたあめのように可愛らしく、恐れることはありません」
俺の闇はショボいらしい。
「でも他人の闇なんて雪夜には関係ないじゃない。無視しておけばいいんだよ」
「いいえ、他人の闇がなぜか私に移ってきますの。私の心を覆っていくように……。いくらか手で追い払ったりはできますが、もがくほどネズミ捕りのようにまとわりついてきて……。頭がどうにかなってしまいそうですわ」
闇の次元に干渉できるという雪夜。
無意識のうちに他人の闇を吸収してしまっているのだろうか。
「おまちどうさま! カルボナーラ特盛ィッ!! 2つです!」
白いカルボナーラが並べられる。
すると雪夜は勢いよく食べ始めた。
昨日は一日何も食べていなかったらしいし、無理もない。
◇◇◇
「ふう、おなかいっぱいですわ。次はどこか行きますの?」
「次か、特に考えて無かったな」
「でしたらちょっと付き合ってください。こっちですわ!」
お腹が膨れたからか、雪夜に元気が戻ったように見える。
このあたりは食事街をはじめ、いろんなお店がある。
その中で一番大きいお店が、ここショッピングモール。
夢でも雪夜が行っていたお店だ。
「ふふ、小中学生の頃はあまり自由に外出させてもらえなくて。一人暮らしをはじめてまだ家は恋しいですが、こうやってお出かけできるのはわくわくしますわ」
ごく普通な学生になった気分だった。
服屋さんでは、雪夜はいくつか試着して遊んでいた。
そして俺に変な帽子やサングラスをかけて笑う雪夜。
文房具屋には高次元世界ならではの変わった筆箱を見つけた。
なんとペンを入れて蓋を閉じると消えてしまい、逆の蓋を開けると取り出せるという。
ペットショップでは見たことのない生き物が売られていた。
中でもイキスギオオカブトの角はとても立派だった。
そして、おもちゃ屋さん。
「糸、見てください! このぬいぐるみとっても可愛いですわ!!」
雪夜が見つけたのは夢の中でも見たあのくまのぬいぐるみ。
「わ、生地もとってもふかふかだ」
ぬいぐるみの感触を堪能していると、雪夜がつぶらな瞳でこっちを見ている。
「えっ、どうしたの?」
「……欲しいですわ」
「良いじゃない。買ったら?」
「糸に買って欲しいですわ」
え、どういうこと!?
「あの、雪夜さん? そもそも俺のお金は松蔭家から頂いたものだし、俺が買っても間接的に雪夜が買っていることと変わらないと思うんだけど……」
「いいえ、元がどこのお金かなんて関係ありませんわ。自分で買ったぬいぐるみと誰かに買ってもらったぬいぐるみ、温かみが違いますもの。だめ……でしょうか……?」
うるうると上目遣いでこっちを見てくる。
雪夜ってこんな表情もできたのか!
「よし、俺からの感謝を込めたプレゼントだ」
「ありがとうございます! 大切にいたしますわ!」
雪夜にくまのぬいぐるみをプレゼントした。
◇◇◇
午後16時。
「糸、今日はとっても楽しかったですわ。できればまた明日も……どこかへ連れてってくれませんか?」
「もちろん。俺も楽しかったよ。じゃあまた明日」
俺と雪夜は別れた。
雪夜はぬいぐるみを抱きしめて、ルンルンと青月館へ向かっていた。
俺は反対方向の赤砂寮へ向かう。
「ああ、楽しかったですわ。もう黒いモヤモヤのことも忘れてしまいそうですわ」
「それは根本的な解決になっていないのでは?」
「!? だ、誰ですの……?」
雪夜は帰り道、凄そうなオーラをまとった男性と出会った。
雪夜だ。
しかし、雪夜はすれ違う人など、周りに対してとても敏感に反応している。
ある時には、おびえた表情で極端に人を避けようとする場面も見られた。
雪夜が向かった先はショッピングモール。
おもちゃ売り場に立ち寄り、くまのぬいぐるみを買っていた。
完璧お嬢様の印象だったから、ちょっと意外だった。
########
あれ、急に見えなくなったぞ。
お買い物の帰り道、誰かに会ってるのか……?
誰だろう。俺の知っている人物のような、知らない人物のような……。
ダメだ、ぼやけていてはっきり見えない。
あ、見えるようになった。
雪夜は青月館に帰っている。
青月館へ帰ると、雪夜はベッドに入り、ぬいぐるみを抱きしめながら布団をかぶって震えていた。
そして……######
…………
チュンチュン
朝陽に照らされて目を覚ます。
どうやら今のも夢だったようだ。
でも昨日の夢とは違い、断片的にしか覚えていない。
「アンタ! 朝ご飯まだ!?」
「えっ!?」
なんと俺の部屋にお隣さんの苺がいた。
ご飯って、朝もなの!?
「い、今用意する!」
昨日お話ができたことで少し距離が近くなった気がする。
これは良いことだ。バイトで料理の経験を積んでて良かった。
「今日も一日中家で勉強?」
朝食を食べながら話題をふる。
「当たり前でしょ」
頑張り屋さん。
「昼ご飯、俺の部屋の冷蔵庫に作っておくから、良かったらチンして食べて」
「うん」
さて、学校はまだない春休み。
予定は何もないけど、夢のこともあって雪夜が心配になったので、連絡をとってみた。
『おはよう、雪夜。今日お昼ご飯一緒に食べない?』
しばらくすると既読がつき、メッセージが帰って来た。
『ええ、構いませんわ。何時にどこへいけばよろしくて?』
◇◇◇
11時50分、食事街にて。
雪夜とは12時の約束だったがすでに雪夜は来ていた。
「ごめん、待った?」
「いいえ、私も今来たとこですわ。フィアスには声をかけておりませんの?」
「うーん、少し迷ったんだけど、今日は二人でお話がしたくて」
「……? とりあえず入りましょうか」
カランカラン
入ったのはイタリア料理店。
メニューを決めて、店員さんを呼ぶ。
「私はカルボナーラを。……特盛りで」
ボソッと呟き、雪夜は顔を赤らめて下を向いている。
「はい! カルボナーラ特盛ィッ!! ですね!!」
「なっ!?」
元気に注文を繰り返した店員さん。
特盛を強調されたことに反応して恥ずかしそうに顔をあげた雪夜。
「俺はこのクロスミイカの墨入りスパゲッティを……」
ガシッ
真っ黒なパスタの写真を指差して注文しかけたとたん、雪夜が妨げた。
「ごめんなさい……今はそれ以外のものにして下さります……?」
おびえた表情でお願いされた。どうしたんだろう。
「じゃあ俺もカルボナーラ特盛ィッ!! をください」
今度は掘り返すなという、雪夜の何とも言えない顔。
「かしこまりました! 少々お待ちください!!」
元気な店員さんが戻っていく。
「もしかしてイカ墨、嫌いだった?見た目あんなだけど美味しいんだぞ」
「そういうわけではありませんわ。ただ……今は黒いものを見たくありませんの」
「黒いもの……そういえば前にバスで黒いものが見えるとか言ってたね」
「ええ。その黒いものは全ての生物の周りに漂っていますわ。それが大きく、濃いものであるほど、気分が悪くなりますの。それが悲しくて、気持ち悪くて、憎しくて……。昨日は食事すらろくにできませんでしたわ。まさにバスでおじいさんが言っていたように、闇を具現化したようです」
「俺からもその闇って出てるの?」
「ええ、もちろん。ただ、糸の持つ黒いものは焦げたわたあめのように可愛らしく、恐れることはありません」
俺の闇はショボいらしい。
「でも他人の闇なんて雪夜には関係ないじゃない。無視しておけばいいんだよ」
「いいえ、他人の闇がなぜか私に移ってきますの。私の心を覆っていくように……。いくらか手で追い払ったりはできますが、もがくほどネズミ捕りのようにまとわりついてきて……。頭がどうにかなってしまいそうですわ」
闇の次元に干渉できるという雪夜。
無意識のうちに他人の闇を吸収してしまっているのだろうか。
「おまちどうさま! カルボナーラ特盛ィッ!! 2つです!」
白いカルボナーラが並べられる。
すると雪夜は勢いよく食べ始めた。
昨日は一日何も食べていなかったらしいし、無理もない。
◇◇◇
「ふう、おなかいっぱいですわ。次はどこか行きますの?」
「次か、特に考えて無かったな」
「でしたらちょっと付き合ってください。こっちですわ!」
お腹が膨れたからか、雪夜に元気が戻ったように見える。
このあたりは食事街をはじめ、いろんなお店がある。
その中で一番大きいお店が、ここショッピングモール。
夢でも雪夜が行っていたお店だ。
「ふふ、小中学生の頃はあまり自由に外出させてもらえなくて。一人暮らしをはじめてまだ家は恋しいですが、こうやってお出かけできるのはわくわくしますわ」
ごく普通な学生になった気分だった。
服屋さんでは、雪夜はいくつか試着して遊んでいた。
そして俺に変な帽子やサングラスをかけて笑う雪夜。
文房具屋には高次元世界ならではの変わった筆箱を見つけた。
なんとペンを入れて蓋を閉じると消えてしまい、逆の蓋を開けると取り出せるという。
ペットショップでは見たことのない生き物が売られていた。
中でもイキスギオオカブトの角はとても立派だった。
そして、おもちゃ屋さん。
「糸、見てください! このぬいぐるみとっても可愛いですわ!!」
雪夜が見つけたのは夢の中でも見たあのくまのぬいぐるみ。
「わ、生地もとってもふかふかだ」
ぬいぐるみの感触を堪能していると、雪夜がつぶらな瞳でこっちを見ている。
「えっ、どうしたの?」
「……欲しいですわ」
「良いじゃない。買ったら?」
「糸に買って欲しいですわ」
え、どういうこと!?
「あの、雪夜さん? そもそも俺のお金は松蔭家から頂いたものだし、俺が買っても間接的に雪夜が買っていることと変わらないと思うんだけど……」
「いいえ、元がどこのお金かなんて関係ありませんわ。自分で買ったぬいぐるみと誰かに買ってもらったぬいぐるみ、温かみが違いますもの。だめ……でしょうか……?」
うるうると上目遣いでこっちを見てくる。
雪夜ってこんな表情もできたのか!
「よし、俺からの感謝を込めたプレゼントだ」
「ありがとうございます! 大切にいたしますわ!」
雪夜にくまのぬいぐるみをプレゼントした。
◇◇◇
午後16時。
「糸、今日はとっても楽しかったですわ。できればまた明日も……どこかへ連れてってくれませんか?」
「もちろん。俺も楽しかったよ。じゃあまた明日」
俺と雪夜は別れた。
雪夜はぬいぐるみを抱きしめて、ルンルンと青月館へ向かっていた。
俺は反対方向の赤砂寮へ向かう。
「ああ、楽しかったですわ。もう黒いモヤモヤのことも忘れてしまいそうですわ」
「それは根本的な解決になっていないのでは?」
「!? だ、誰ですの……?」
雪夜は帰り道、凄そうなオーラをまとった男性と出会った。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
気象指揮官 ウェザーコンダクター
exa
ファンタジー
天鬼が空模様を左右する世界で、農民のナマリは両親と幼い弟妹、それから気のいい村人たちと力を合わせて貧しいながらもおだやかな暮らしを送っていた。
そんな日々が崩れたのは突然。
見たこともないほどの天鬼が空に集まり、生まれた暗雲が大量の雨を降らせ、濁流となって村を押し流してしまった。
弟妹を抱きしめてどうにか耐えるナマリは、空をにらみ無力な自分を呪いながら叫ぶ。
「散れ!雨雲なんて散ってしまえ!」
精いっぱいの叫びもむなしく濁流にのまれたナマリだったが、彼はふと目を覚ます。目のまえにいたのは、狐耳を生やした幻獣民の少女、シキ。
「助けが間に合わなくて申し訳ないっす……けど、あなたには素質がある気がするっす!」
シキはナマリに天鬼を操る力があるようだと言い、その気があるのなら帝都で天鬼を操る能力者、気象指揮官として学ぶことができると言った。
そんな力があるのならば村を、両親を助けられたのではないか。唇をかむナマリは、シキの言葉にうなずけない。
「ちなみに、気象指揮官の候補生は衣食住が保証されるっす」
「……だったら、行こう」
幼い弟妹を食わせていくため、ナマリは帝都に行くことを決めた。
「今は生き延びて、いつかこの村へ帰って来よう」
不可思議な力を持つなどと言われても信じられない彼の目標は、生活を安定させて弟妹を育てること。そして、いつかまた穏やかな村でのどかな暮らしを送ること。
ささやかな望みを胸に旅立った少年ナマリの行く先に、平穏はあるのか。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
〈完結〉昔酷いことをした姉はやっぱり今も酷かった。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」ゾーヤが経営する店がある朝出勤したら荒らされ、商品や宝石が盗まれていた。すぐさま警察に連絡し、捜査官が来たが、犯人の目星はついていた。姉のソフィヤだった。長女で婿を取って娘を儲けている姉は今では娘を放っておいてだらだらしている女だった。母と共に姉の部屋に乗り込んだゾーヤと、その姉との関係の裏にあるものは。
冬の兎は晴の日に虎と跳ねる。【センチネルバース】
古森きり
BL
魑魅魍魎、怪物、半獣が闊歩する魔都、中央無都。
怪物討伐専門株式会社[花ノ宮]事務所の事務員に就職した夜凪冬兎は“ミュート”のはずだった。
とある夜、帰寮した時に怪物に襲われる。
助けてくれたのは、怪物討伐専門株式会社[花ノ宮]事務所最強のセンチネル、華城晴虎だった。
レイタントとして保護された冬兎は、ガイドを持たない晴虎に寄り添ううち「彼のガイドになりたい」と願うようになっていく――。
BLoveに読み直しナッシング掲載。
小説家になろう、カクヨム、アルファポリスに掲載。
追放から始まる新婚生活 【追放された2人が出会って結婚したら大陸有数の有名人夫婦になっていきました】
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
役に立たないと言われて、血盟を追放された男性アベル。
同じく役に立たないと言われて、血盟を解雇された女性ルナ。
そんな2人が出会って結婚をする。
【2024年9月9日~9月15日】まで、ホットランキング1位に居座ってしまった作者もビックリの作品。
最終的には。9月9日~9月28日までホトラン20位以内をキープしてました@@:
結婚した事で、役に立たないスキルだと思っていた、家事手伝いと、錬金術師。
実は、トンデモなく便利なスキルでした。
最底辺、大陸商業組合ライセンス所持者から。
一転して、大陸有数の有名人に。
これは、不幸な2人が出会って幸せになっていく物語。
極度の、ざまぁ展開はありません。
偽聖女だとバレて王宮を追放された町娘。盗んだ国宝を返しに戻って来い!と指名手配されても今さら遅い。新天地で金に囲まれて楽しく暮らします。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
偽聖女だとバレて王宮を追放された町娘。盗んだ国宝を返しに戻って来い!と指名手配されても今さら遅い。新天地でジャラジャラ(金)に囲まれて楽しく暮らします。
異世界居酒屋さわこさん細腕繁盛記
鬼ノ城ミヤ(天邪鬼ミヤ)
ファンタジー
陸奥さわこ 3*才独身
父が経営していた居酒屋「酒話(さけばなし)」を父の他界とともに引き継いで5年
折からの不況の煽りによってこの度閉店することに……
家賃の安い郊外へ引っ越したさわこだったが不動産屋の手違いで入居予定だったアパートはすでに入居済
途方にくれてバス停でたたずんでいたさわこは、そこで
「薬草を採りにきていた」
という不思議な女子に出会う。
意気投合したその女性の自宅へお邪魔することになったさわこだが……
このお話は
ひょんなことから世界を行き来する能力をもつ酒好きな魔法使いバテアの家に居候することになったさわこが、バテアの魔法道具のお店の裏で居酒屋さわこさんを開店し、異世界でがんばるお話です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる