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空調機械室の亡霊

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あたりを見回して誰にも見られていない事を確認すると、レスラー体型の大柄な警備員・志田が鍵を回し、古い鉄扉を開ける。
室内からは一瞬空調機の轟音が漏れ、直ぐに扉は閉じられ施錠される。
直ぐに警備員・志田の姿は室内に消えた。
部屋の入り口に無造作に置かれているランタンのスイッチが入れられると、埃っぽい室内には不要になった什器や応接セット、ベッドなどが、無造作に積み上げられている。志田は粗大ゴミの隙間を縫うように部屋の奥に進み、古いサイドボードの上に置かれた安ウィスキーのボトルを鷲掴みしゴクゴクと喉を鳴らして、
「ふぅ~!美味え‼︎ 今夜のお楽しみは何だろうなぁ⁈」
古びたベッドに横たわる女に、空調機の轟音にも負けない大声で語りかける。
身長は160センチくらいか、Eカップはある豊かな乳房に括れたウエスト、美しく引き締まった尻の持ち主である。肌は染みひとつなく透き通るように白い。
女の名前は澤田初美39歳、目鼻立ちの整った井川遥似の美女である。
もともとこのリッチモンドホテルレジデンスの総支配人だったが、半年前に行方不明になり未だ発見されていない拉致被害者である。
手足を荒縄で縛られて、身動き出来ない格好にされ、猿履を装着された哀れな姿だ。
志田の姿を見てブルブル震え出して、大粒の涙が溢れ出て来ている。
首を左右に振り、何かを懇願しているかの様に見える。
「さあて、宴の前の前戯と行くかぁ‼︎」
志田は初美の猿履を解き顎を太い指で顎を掴むと、パックリと開け放たれた可憐な唇に常人のものとはいえない巨大な肉塊を喉奥まで咥えさせる。
長い黒髪を鷲掴みにし頭を前後に振らせながら初美の喉壁の感触を楽しみ始める。
初美は鼻腔から粘液を溢れ出させ、瞳には涙が溢れている。
大量の唾液が口元から溢れて出し、なんともエロティックな形相で志田の肉塊にしゃぶり付いている。
「ううっ!ゲッげえー‼︎ 」
志田の無茶な喉責めで時折り嗚咽し逆流した胃液が鼻から噴き出す被虐の初美の形相が、大男の興奮を唆る。
あっという間に大量の白濁した粘液を初美の喉奥に放出すると、
「さあて、そろそろ先生の部屋に移動するか!」
志田の言葉に初美は全身を震わせながら、シクシクと涙を流し始める。
初美ひ猿履を再び装着されると大型のスーツケースに収納されて、志田と共に空調機室を後にする。
最上階の先生と呼ばれる人物の部屋の前に到着すると、志田は部屋のインターホンのボタンを押す。
扉の向こうには黒革のボディースーツ姿の若い女が待ち受けている。
身長は155センチと言ったところか、筋肉質な肉体美の持ち主である。
顔立ちは若い頃の広末涼子似で愛らしく、栗毛色のボブカットがお似合いだ。
しかしその瞳は決して笑う事なく、相当な冷酷なオーラを醸し出している。
股間には長さ25センチ、太さは4センチもあろうか無数の突起が浮き出ている特大のペニスバンドがそそり立ち黒く光を放っている。
「待ってたわよ~♪ 志田!」
女は張型を右手で扱きながら、志田とスーツケースに収められた初美を嬉しそうに迎えいれる。
「先生、お待たせ致しました。コラっ!初美ぃっ‼︎ 早く出るんだ‼︎ 」
志田はスーツケースを乱暴に開けると、荒縄で縛り上げられた初美の黒髪を掴んで引きずり出す。
この先生と呼ばれる女はゲームクリエイターのマリカ27歳、世界的ヒット作品を連発して富豪の地位を得た人物である。
ここホテルリッチモンドレジデンスの最上階ワンフロアを25歳の若さで購入し、日々ゲーム開発に没頭している若き実業家である。
一方では闇のマーケットで違法ゲームを売り捌き、巨万の富を得続けている。
一般女性を拉致監禁し調教して淫獣化させるゲームで、実在の女性を囚えて莫大な映像データを作成し、AIを駆使して実像の人間の画像がゲーム上に登場するという、世界の変態ゲーマー達から絶大な評価を得ている。
ゲームが完成してリリースされると、モデルになった女性はマリカが裏で操る奴隷市場でオークションにかけられて、落札者に届けられるという極悪非道なシステムである。
スーツケースから取り出された初美は黒革のパンティーだけ装着させられて、両手を天井から吊し上げられて開脚姿勢で木製の張りに荒縄で固定されたまま、恐ろしさのあまり失禁し革のパンティーの隙間から陰水が流れ出している。
志田はマリカの指示で初美の革のパンティーの両サイドのフックを外すと、パンティーの内側に生える2本の張型が二つの穴から陰汁の糸を引きながら床に抜け落ちる。
「まだまだ気分が乗らないわぁ!志田、お願いよ…」
マリカはボディースーツを荒っぽく脱ぎ捨て20人掛けの純白の革製ソファーに尻を下ろして両脚を大きく広げて志田を呼ぶ。
志田は指示に従うように、マリカの股間に顔を当てて舌での奉仕を始める。
マリカは自身の股間に装着していた巨大な張型に、音を立ててむしゃぶりついている。
貼り付けられ恐れ慄く初美をよそに、マリカの激しい喘ぎ声が部屋の中に響いている。

荒川初美39歳は、17年前にアメリカの大学を卒業してリッチモンドホテルにコンシェルジュとして入社した。
29歳で同僚の先輩フロント支配人と結婚後、成績優秀で37歳の若さで同ホテルが経営するレジデンスの総支配人に就任、現在に至る。
事の発端は初美が館内を巡回中にマリカの部屋から尋常ではない女性の悲鳴を聞き、警備員の志田に警戒するように指示を出した事に始める。
悲鳴の主はいうまでもなく、前作のゲームの犠牲者であった。
実は武闘派暴力団員だった志田は、高額の報酬でマリカのボディーガードであり拉致の実行犯、そして性欲の処理役として仕える悪党である。
マリカの指示なら人殺しさえ仕出かす、凶暴な元地下プロレスラーである。
マリカは志田から報告を受けて、口封じも兼ねて今回作成するゲームのヒロインを初美に決めてしまった。
前作のゲーム作成は初美の遭遇で頓挫し、被害者もゲーム完成前に中国の富豪に売却してしまった。
そのためマリカの初美への憎悪が煮え繰り返り、今回のゲームは極悪極まりない内容で仕上げる意欲が強い。
はらわたを煮え繰り返したマリカの凄まじい拷問が、初美の熟した美しい肉体を滅ぼそうとしている。





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