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★【R18】Episode3 妄想、はかどる。※2022年1月1日 改訂版アップロード
Episode3 妄想、はかどる。~謎は解けたが、酷すぎることに~ ※変態注意です!
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ひんぎゃああああああああ!!!!!!!!!!
ルナは全速力で、廊下を駆けていた。ひたすら生徒指導室を目指して。
職員室の電話が鳴りやまないことや、ネットで検証サイトまでもが早くも立てられてしまったという噂も、心の中で絶叫しながら廊下を駆けるルナの耳に、既にしっかりと入っていた。
一時間目は、ルナのクラスは急遽、自習となっていた。
そして、今、生徒指導室には月光淫慈愛のエロティックノベルの主要人物たちが集められてしまっているらしかった。
ヒロインの相戸リョウコだけでなく、オオツキ先生も、惨いにもほどがある性的虐めを小説の中で行っていた花谷メグミたちまでも。もちろん、複数の教師たちも同席しているであろう。
ハァハァと息を切らせるルナの目に、生徒指導室の扉が入った。
今はルナにとって、別の意味でのハァハァタイムだ。
ルナが耳を澄まさなくても、生徒指導室の中からの声はしっかりと聞こえてきた。
泣きじゃくる声、そして泣きじゃくりながらも必死で否定し、自分たちの身の潔白を訴えている花谷メグミのものだと思われる声までもが、ルナの胸を突き刺した。
「うちら、相戸さんを虐めたりなんかしてないって! 碌に話したこともないのに! ねえ、そうだよね、相戸さん! それに”乳首に糸”とか、”アソコに制汗スプレー”とか、何のことだよ!」
揉めている。相当に揉めている。
生徒指導室の前のルナは、大きな深呼吸をした。
自首しよう。
この事件について、教室で自習中の生徒と同じく無関係の振りをしたって、すぐにIPアドレスやら何やらで、自分があのエロティックノベルを書いた月光淫慈愛であることが暴かれてしまうのは、もはや時間の問題だ。
自首するというルナの決意。
このことだけは、褒められたことかもしれない。
もう一度、大きな深呼吸をしたルナは、生徒指導室の扉に手をかけた。
「ごめんなさい!!!!!」
言葉通り飛び込んでいったルナは、ほぼ九十度の角度で頭を下げた。その白い旋毛を被害者たちへと見せた。
「あの小説は……っ……あのエロティックノベルは私が書いたんです!!! 私の趣味で、書き出すと止まらなくなって、相戸さんとオオツキ先生が話しているところや、どこかの鍵を渡しているところを見て、インスピレーションを感じちゃって……イマジネーションも膨らんでいって……登場人物たちのモデルにしただけなんです! 本当にごめんなさい!!!!!」
変態小説家・月光淫慈愛を名乗る女子生徒が、いきなり飛び込んできたということにポカーンとする一同。
しかし、すぐに怒りが生徒指導室内を満たしていったことを、ルナもその肌でゾッと感じ取った。
「君は……リョウコと同じクラスの生徒か?」
怒りを抑え込んだ声音で、真っ先に口を開いたのは、あのオオツキ先生だ。
オオツキ先生は相戸リョウコを、他の教師や生徒たちが同席しているこのような場において、彼女を名字ではなく「リョウコ」と名前で呼び捨てにしている。
彼女たちが特別な関係であるのは、事実だったのか? オオツキ先生は淫行教師であったのか?
「何か勘違いしているのかもしれないが、リョウコは私の孫娘なんだよ。まだ十代のうちに同級生との間で妊娠して結婚した私の長女が産んだね……学校内で鍵を渡すなんてやり取りをしたことは、公私混同をした私が迂闊だったのかもしれないがね。この娘(こ)の母親が治る見込みは低い難病だと診断され入院したから、うちの家内が自宅の鍵を借りて面倒を見に行っていたんだよ……」
なんと、相戸リョウコとオオツキ先生は、特別な関係であっても、男女間の愛など通常は発生し得ない関係であった。
彼が相戸リョウコに見せたあの優しい視線は、自分の孫娘に対する祖父のものであったというオチ。
それに、相戸リョウコが年が離れた男の人と一緒に歩いていたという目撃情報は、おそらく、まだ三十代の彼女の父親とのものだったのかもしれない。
オオツキ先生の傍らで、最大の被害者ともいえる相戸リョウコは泣きじゃくっていた。顔を真っ赤にして、幼い子供のように泣きじゃくり続けていた。
「ほんと、気持ち悪い。いつも人のことをジロジロ見てくるだけかと思ってたら、私とおじいちゃんで、こんなイヤらしいことまで妄想していたなんて……っ……!!!」
相戸リョウコと同じく泣きじゃくりながらも、怒りをも剥き出しにしてきたのは、同じく実名でエロティックノベルに登場させられた花谷メグミたちであった。
「あんた! うちらに何の恨みがあンだよ!!! いっつもニタニタしてキモい奴だと思ってたけど、こんなことまでしやがるなんて、サイッテー!!! ホント、死んでよ!!!」
花谷メグミは、下着が見えそうなほどにスカートを翻し、髪を振り乱して、ルナへと飛びかかってきた。
「死んでよ!!!」というその言葉通り、花谷メグミからは本気の殺意が発せられていた。
「花谷!」
「花谷さん!!」
同席していた男性教師と女性教師が、花谷メグミの両腕を両サイドから咄嗟に押さえつけたため、ルナは殺意の飛び蹴りを喰わらずにすんだが。
「絶対に訴えてやるかンね! 人の人生、メチャメチャにしやがって!!! 土下座したって、許さないから!!!」
花谷メグミも、彼女の取り巻きたちも真っ赤な顔で涙とともに、吠え続ける。
まさに、超修羅場だ。
「あ、あの……皆さん、ここでこうして、揉め続けるよりも先に、まずは問題のエロ小説をネット上から削除するのが先決なのでは……」
この場に同席していたヒョロヒョロした若い男性教師が、オズオズと口を開く。
確かにその通りである。
ルナはポケットからスマホを取り出した。
一刻も早く削除するために。
あの小説そのものはテキストエディタに残している。しかし、月光淫慈愛はもう飛躍どころではなく、筆を折らなければならない。
心を持った生身の人間を、皆、それぞれ人間関係や生活を構築している人間を傷つけたうえ、その名誉までをも汚してしまったのだから。
「あ、あれ……?」
しかし、ルナはなかなか「コクコクカキカキ」にログインできなかった。
何度、挑戦しても「パスワードが違います」と画面には表示される。
扉を開けようにも、その鍵がカチリとはまらないのだ。
ログインIDは使用しているメールアドレスであるが、ログインパスワードは、ルナの西暦での誕生日と自分の名前の順番を入れ替えたり、前後させたものが定番であったのは間違いない。けれども、今はそれがなぜか一致しない。
思い返せば、今朝だって数回の挑戦ののち、やっとログインすることができた。その時にログインできたパスワードを、ルナはどこにも書き留めてはいなかった。
書き留めなくても、忘れるわけがないと思っていたパスワードに、こんな非常事態の超修羅場に限ってなかなか辿り着けない。
「入れない……パスワードが違ってるって……」
ルナの絶望の言葉に、相戸リョウコが「わあああああああああ」と泣き叫ぶ声は、さらに大きくなっていった。
「……てんめえええ!!!」
ついに、火事場の馬鹿力というべきか自分の両腕を押さえつけていた教師たちの腕を振り払った花谷メグミの飛び蹴りが、ルナの腹部にストレートに入った。
「ぐげええええ!!」
ルナは見事に飛んでいった。左手のスマホも飛んでいった。
もんどりうって生徒指導室の床に仰向けに倒れたルナに手を貸す者は、誰一人としていなかった。
教師たちですら、呆れた視線をルナに投げつけるばかりであった。
エロティックノベルをシコシコと書き綴っていた女子高生・鍵田ルナの妄想が引き起こしてしまった本当に洒落にならない大事件。
本件は、ルナの両親にも連絡がいくのは確実だ。
彼女の両親は自分たちの子供が、やたら人に執着して妄想を膨らませ過ぎるアブナイ奴であったことを突き付けられてしまううえ、被害者たちから多額の慰謝料だって請求されるであろう。
けれども、月光淫慈愛の最後の作品となったあの小説は、ネット上で祭となったこともあり、アクセス数、ブックマーク数ともに過去最高を記録し「コクコクカキカキ」内の公式ランキングにもランクインしていた。
さらに言うなら、ルナの願い通り、たくさんの読者からの熱いハートを、その身を焦がすほどに注入されることとなった。
(了)
ひんぎゃああああああああ!!!!!!!!!!
ルナは全速力で、廊下を駆けていた。ひたすら生徒指導室を目指して。
職員室の電話が鳴りやまないことや、ネットで検証サイトまでもが早くも立てられてしまったという噂も、心の中で絶叫しながら廊下を駆けるルナの耳に、既にしっかりと入っていた。
一時間目は、ルナのクラスは急遽、自習となっていた。
そして、今、生徒指導室には月光淫慈愛のエロティックノベルの主要人物たちが集められてしまっているらしかった。
ヒロインの相戸リョウコだけでなく、オオツキ先生も、惨いにもほどがある性的虐めを小説の中で行っていた花谷メグミたちまでも。もちろん、複数の教師たちも同席しているであろう。
ハァハァと息を切らせるルナの目に、生徒指導室の扉が入った。
今はルナにとって、別の意味でのハァハァタイムだ。
ルナが耳を澄まさなくても、生徒指導室の中からの声はしっかりと聞こえてきた。
泣きじゃくる声、そして泣きじゃくりながらも必死で否定し、自分たちの身の潔白を訴えている花谷メグミのものだと思われる声までもが、ルナの胸を突き刺した。
「うちら、相戸さんを虐めたりなんかしてないって! 碌に話したこともないのに! ねえ、そうだよね、相戸さん! それに”乳首に糸”とか、”アソコに制汗スプレー”とか、何のことだよ!」
揉めている。相当に揉めている。
生徒指導室の前のルナは、大きな深呼吸をした。
自首しよう。
この事件について、教室で自習中の生徒と同じく無関係の振りをしたって、すぐにIPアドレスやら何やらで、自分があのエロティックノベルを書いた月光淫慈愛であることが暴かれてしまうのは、もはや時間の問題だ。
自首するというルナの決意。
このことだけは、褒められたことかもしれない。
もう一度、大きな深呼吸をしたルナは、生徒指導室の扉に手をかけた。
「ごめんなさい!!!!!」
言葉通り飛び込んでいったルナは、ほぼ九十度の角度で頭を下げた。その白い旋毛を被害者たちへと見せた。
「あの小説は……っ……あのエロティックノベルは私が書いたんです!!! 私の趣味で、書き出すと止まらなくなって、相戸さんとオオツキ先生が話しているところや、どこかの鍵を渡しているところを見て、インスピレーションを感じちゃって……イマジネーションも膨らんでいって……登場人物たちのモデルにしただけなんです! 本当にごめんなさい!!!!!」
変態小説家・月光淫慈愛を名乗る女子生徒が、いきなり飛び込んできたということにポカーンとする一同。
しかし、すぐに怒りが生徒指導室内を満たしていったことを、ルナもその肌でゾッと感じ取った。
「君は……リョウコと同じクラスの生徒か?」
怒りを抑え込んだ声音で、真っ先に口を開いたのは、あのオオツキ先生だ。
オオツキ先生は相戸リョウコを、他の教師や生徒たちが同席しているこのような場において、彼女を名字ではなく「リョウコ」と名前で呼び捨てにしている。
彼女たちが特別な関係であるのは、事実だったのか? オオツキ先生は淫行教師であったのか?
「何か勘違いしているのかもしれないが、リョウコは私の孫娘なんだよ。まだ十代のうちに同級生との間で妊娠して結婚した私の長女が産んだね……学校内で鍵を渡すなんてやり取りをしたことは、公私混同をした私が迂闊だったのかもしれないがね。この娘(こ)の母親が治る見込みは低い難病だと診断され入院したから、うちの家内が自宅の鍵を借りて面倒を見に行っていたんだよ……」
なんと、相戸リョウコとオオツキ先生は、特別な関係であっても、男女間の愛など通常は発生し得ない関係であった。
彼が相戸リョウコに見せたあの優しい視線は、自分の孫娘に対する祖父のものであったというオチ。
それに、相戸リョウコが年が離れた男の人と一緒に歩いていたという目撃情報は、おそらく、まだ三十代の彼女の父親とのものだったのかもしれない。
オオツキ先生の傍らで、最大の被害者ともいえる相戸リョウコは泣きじゃくっていた。顔を真っ赤にして、幼い子供のように泣きじゃくり続けていた。
「ほんと、気持ち悪い。いつも人のことをジロジロ見てくるだけかと思ってたら、私とおじいちゃんで、こんなイヤらしいことまで妄想していたなんて……っ……!!!」
相戸リョウコと同じく泣きじゃくりながらも、怒りをも剥き出しにしてきたのは、同じく実名でエロティックノベルに登場させられた花谷メグミたちであった。
「あんた! うちらに何の恨みがあンだよ!!! いっつもニタニタしてキモい奴だと思ってたけど、こんなことまでしやがるなんて、サイッテー!!! ホント、死んでよ!!!」
花谷メグミは、下着が見えそうなほどにスカートを翻し、髪を振り乱して、ルナへと飛びかかってきた。
「死んでよ!!!」というその言葉通り、花谷メグミからは本気の殺意が発せられていた。
「花谷!」
「花谷さん!!」
同席していた男性教師と女性教師が、花谷メグミの両腕を両サイドから咄嗟に押さえつけたため、ルナは殺意の飛び蹴りを喰わらずにすんだが。
「絶対に訴えてやるかンね! 人の人生、メチャメチャにしやがって!!! 土下座したって、許さないから!!!」
花谷メグミも、彼女の取り巻きたちも真っ赤な顔で涙とともに、吠え続ける。
まさに、超修羅場だ。
「あ、あの……皆さん、ここでこうして、揉め続けるよりも先に、まずは問題のエロ小説をネット上から削除するのが先決なのでは……」
この場に同席していたヒョロヒョロした若い男性教師が、オズオズと口を開く。
確かにその通りである。
ルナはポケットからスマホを取り出した。
一刻も早く削除するために。
あの小説そのものはテキストエディタに残している。しかし、月光淫慈愛はもう飛躍どころではなく、筆を折らなければならない。
心を持った生身の人間を、皆、それぞれ人間関係や生活を構築している人間を傷つけたうえ、その名誉までをも汚してしまったのだから。
「あ、あれ……?」
しかし、ルナはなかなか「コクコクカキカキ」にログインできなかった。
何度、挑戦しても「パスワードが違います」と画面には表示される。
扉を開けようにも、その鍵がカチリとはまらないのだ。
ログインIDは使用しているメールアドレスであるが、ログインパスワードは、ルナの西暦での誕生日と自分の名前の順番を入れ替えたり、前後させたものが定番であったのは間違いない。けれども、今はそれがなぜか一致しない。
思い返せば、今朝だって数回の挑戦ののち、やっとログインすることができた。その時にログインできたパスワードを、ルナはどこにも書き留めてはいなかった。
書き留めなくても、忘れるわけがないと思っていたパスワードに、こんな非常事態の超修羅場に限ってなかなか辿り着けない。
「入れない……パスワードが違ってるって……」
ルナの絶望の言葉に、相戸リョウコが「わあああああああああ」と泣き叫ぶ声は、さらに大きくなっていった。
「……てんめえええ!!!」
ついに、火事場の馬鹿力というべきか自分の両腕を押さえつけていた教師たちの腕を振り払った花谷メグミの飛び蹴りが、ルナの腹部にストレートに入った。
「ぐげええええ!!」
ルナは見事に飛んでいった。左手のスマホも飛んでいった。
もんどりうって生徒指導室の床に仰向けに倒れたルナに手を貸す者は、誰一人としていなかった。
教師たちですら、呆れた視線をルナに投げつけるばかりであった。
エロティックノベルをシコシコと書き綴っていた女子高生・鍵田ルナの妄想が引き起こしてしまった本当に洒落にならない大事件。
本件は、ルナの両親にも連絡がいくのは確実だ。
彼女の両親は自分たちの子供が、やたら人に執着して妄想を膨らませ過ぎるアブナイ奴であったことを突き付けられてしまううえ、被害者たちから多額の慰謝料だって請求されるであろう。
けれども、月光淫慈愛の最後の作品となったあの小説は、ネット上で祭となったこともあり、アクセス数、ブックマーク数ともに過去最高を記録し「コクコクカキカキ」内の公式ランキングにもランクインしていた。
さらに言うなら、ルナの願い通り、たくさんの読者からの熱いハートを、その身を焦がすほどに注入されることとなった。
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