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「──時代は繰り返す。しかし、一瞬として全く同じ過去を繰り返すことはない。
我々人類はいつの時代も戦ってきた。ある時は国のため、ある時は神のため……その度に男たちはその命を賭し、そして儚くも強く散りゆくことで彼らは英雄と呼ばれた。
そんな歴史の中で、どれだけの愛が崩れ落ちたのだろうか。どれだけの涙が流れ、どれだけの心が壊れたのだろう。何故、それに気が付かなかったのだろう……
さあ、今こそ気付くのだ。
数多の哀しみの上に成り立っていた時代に、いよいよ終わりを告げるために。
そう、我々は気が付かなくてはいけない。
これまでの歴史の中で、どんな争いが起ころうとも人類は歌うことをやめなかったということに。
これまでの歴史の中で、どんな悲しみに襲われようとも人類は踊ることをやめなかったということに。
そう、我々はもう気が付かなくてはいけない。
そのことこそが『世界平和の実現』という我々人類の『進化』への鍵だったということに。
『オンガクガセカイヲカエル』
数えきれない程のアーティストたちが声の限りに叫び続けてきたこの言葉を実現することで、我々はやっと本物の世界平和に手が届く。いや、そこに辿り着くことこそが、人類の進化といえるのではないか。
人間同士で争うことをやめ、他者の思考や信仰を認め、いつぞやの英雄がその姿をかえる。
私にはもうみえている。新たな時代が到来する近い未来が。
それは、新世界と呼んでも過言ではないだろう。
愛に溢れ、笑顔に溢れる世界。
そして、音楽に救われるその世界の先頭に立つ彼らの姿。
それはさながら新しい英雄の姿。
それはさながら新しい神の姿。
さあ、時はきた。
命がけで表現する者よ。
さあ、時はきた。
命をかけてそれを推す者達よ。
他が為を想い我を示せ。
これは決して争いではない。しかし命を懸けて挑むのだ。
これは新たな信仰ではない。しかしその想いの全てを捧げるのだ。
いわば神の領域、新世界の創造。
そしていざゆかん、音楽に救われたその先……新世界へ。
『Reach a Stage of God.』
今ここに、開幕────」
我々人類はいつの時代も戦ってきた。ある時は国のため、ある時は神のため……その度に男たちはその命を賭し、そして儚くも強く散りゆくことで彼らは英雄と呼ばれた。
そんな歴史の中で、どれだけの愛が崩れ落ちたのだろうか。どれだけの涙が流れ、どれだけの心が壊れたのだろう。何故、それに気が付かなかったのだろう……
さあ、今こそ気付くのだ。
数多の哀しみの上に成り立っていた時代に、いよいよ終わりを告げるために。
そう、我々は気が付かなくてはいけない。
これまでの歴史の中で、どんな争いが起ころうとも人類は歌うことをやめなかったということに。
これまでの歴史の中で、どんな悲しみに襲われようとも人類は踊ることをやめなかったということに。
そう、我々はもう気が付かなくてはいけない。
そのことこそが『世界平和の実現』という我々人類の『進化』への鍵だったということに。
『オンガクガセカイヲカエル』
数えきれない程のアーティストたちが声の限りに叫び続けてきたこの言葉を実現することで、我々はやっと本物の世界平和に手が届く。いや、そこに辿り着くことこそが、人類の進化といえるのではないか。
人間同士で争うことをやめ、他者の思考や信仰を認め、いつぞやの英雄がその姿をかえる。
私にはもうみえている。新たな時代が到来する近い未来が。
それは、新世界と呼んでも過言ではないだろう。
愛に溢れ、笑顔に溢れる世界。
そして、音楽に救われるその世界の先頭に立つ彼らの姿。
それはさながら新しい英雄の姿。
それはさながら新しい神の姿。
さあ、時はきた。
命がけで表現する者よ。
さあ、時はきた。
命をかけてそれを推す者達よ。
他が為を想い我を示せ。
これは決して争いではない。しかし命を懸けて挑むのだ。
これは新たな信仰ではない。しかしその想いの全てを捧げるのだ。
いわば神の領域、新世界の創造。
そしていざゆかん、音楽に救われたその先……新世界へ。
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今ここに、開幕────」
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