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「あっ、ライム白い線から落ちた!はい、罰ゲーム」
「えっ、まじ?うわあ……」
「罰ゲームは、何がいいかなあ……そうだっ、次の信号待ちの間ひとりで熱唱ね!」
「いーねっ、曲はもちろん俺たちのデビュー曲の……」
道路上の白線の上だけを歩きながらワイのワイの騒がしい彼らは、これでもデビュー日を間近に控えたダンス&ボーカルグループ『ahorn』の五人。
お調子者の杉並温がいつものように遠田杏慈と篠田来夢を巻き込み「白い線から落ちたら地獄ゲーム」に興じている。それを見守るように歩く加藤桜輔はメンバーの中でも一番背が高く、その隣を歩く相良笑とは一つしか歳が違わないのにもかかわらず、二人が並んで歩く後ろ姿は随分と年の離れた兄弟のようだった。
「おいっ、お前らうるせえよ……っはあ、こんなんで……大丈夫か?」
そんな彼らを引率しているような状態の賀成千宙はそう言うと、もう一度大きなため息を吐く。彼らと共に過ごすようになってからというもの、賀成は修学旅行や部活を引率する顧問を見る度に、心の中で多大なる敬意を表するようになっていた。
「ってかさあ、ほんとにこんな所にあるの?」
「それな、どんどん何もなくなってくんだけど?」
駅から歩くことすでに三十分。住宅街を通り過ぎると辺りにはほとんど人の気配もない。
それどころか舗装されていた道路は砂利道にかわり、草木がやたらと活き活きしている。野山の雰囲気が色濃くなり、「白い線から落ちたら地獄ゲーム」も成り立たなくなってしまったハルが堪らず声を上げ、アンジもそれに続くように文句を言い始めていた。
「あとちょっとだから、文句言うなって。ほらたしか……この辺を右に……」
「賀成さん、もしかして……迷った?」
いつの間にか辺りの景色はすっかり森の奥深くのようになり、賀成自身も自分の記憶を疑い始めている。
「っく、流石オースケ。うるせーから、アイツらには言うなよ?」
オースケはその様子を素早く察知して、他のメンバーにはバレないようにこっそりと賀成に話しかけたのだった。
今から十年前、賀成は今日のようにその場所を目指したことがあった。その時はahornのメンバーとは違う五人と一緒だったわけで……しかもこんな風に引率するような立場ではなく自身が最年少のメンバーだったのだから、当時の賀成は今日のハルたちのように何も考えずに歩いてくることができたのだ。しかし賀成には、こんなに荒れ果てて鬱蒼とした道を通った記憶は一切ない。三年前に引退し、ahornのマネージャーになった賀成は当時のマネージャーの顔を思い浮かべながら、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「ブレイク祈願なんだからさあ、もっと有名な代々木なんちゃらとかに行ったほうが良くない?」
「まじそれ。ってか、草ウザっ。賀成さん、オレもう足かゆいんだけどっ!」
「しょうがないだろ、ずっと……うちの事務所は此処って決まってるんだから」
またしても文句を言い始めたハルとアンジにそう答え、賀成はメンバーの中で唯一頼りになるオースケと地図を確認し合いながらけもの道を押し進んでゆく。
*
「……おっ、ほらっ、着いた!」
平均身長175センチの彼らの背丈と変わらないほどに伸びきった雑草をガサっとかき分けると、途端に辺りの空気はふっと軽くなり、拓けたその場所には立派な……とは言い難い、かなり寂れた神社が現れた。さすがのオースケもそれを目にすると、賀成に向かって「大丈夫なの?」とそっと耳打ちする。
オースケの心配をわざと聞き流していた賀成でさえもその様子を目の当たりにすると懐かしさと侘しさでいっぱいになり、「随分と寂れちゃったな……」と感慨深げに口にしてしまうほどだった。
「えっ、めっちゃボロいじゃん?」
賀成とオースケに続き少し後からその場所に辿り着いたハルたちはそんな風に何の遠慮もなく、大きな声で次々と思ったことを口にしていた。
「ホントだぁ……ねえ、これって逆に縁起悪くない?」
デビューに向け日々ボイトレに励んでいる成果を存分に感じられるようなその声は、吹き抜けのような空へと響き、辺りに何度もこだましている。
「うるうせえな。此処だって立派な芸能の神様が祀られてる神社なんだから、そんなこと言ったら失礼だろ」
そんな風にため息交じりの賀成に窘められてもなお、ハルたちに反省した様子はみられない。それどころかハルは「やっほー」という声を様々な音階で響かせるという新しい遊びを編み出したようだ。こんな風にどんな場所ででも楽しみを見つけられることは彼らの長所といえる、しかしTPOの概念が些か欠落していることは大きな欠点だ。メジャーデビューに向けた準備を進めている中で、この欠点こそが賀成にとっての一番の不安の種だった。
*
「みてみて、忠犬ハチ公がいるっ!ねーねーライム、インスタ用に写真撮って?」
ハルとアンジは境内を見渡すと、早速傾きかけた狛犬を見つけたようだった。
「それさ、ハチ公じゃなくて狛犬でしょ?」
アンジの間抜けな発言に吹き出しつつも、ライムも楽しそうに二人を追いかける。
「それそれ、早くはやく」
ハルがライムを急かしスマホを手渡した時にはもう、アンジはその狛犬の側にしゃがみ込んで決め顔を模索し始めていた。
相変わらずはしゃいでいるハルが「どうしよっかな?」と弾んだ声を出し、その狛犬の台座に足をかけようとすると、「おいっ!それはさすがに……」とスマホを構えていたライムが慌ててそれをやめさせようとした。しかしハルはライムの制止を無視し、ひょいっと狛犬に飛び乗ると狛犬に抱きつく様なポーズをとろうとしている。呆れたライムが「あーあ」と声をあげても時すでに遅し。狛犬はハルの重みでグラっと傾き、台座の側にしゃがんでいたアンジが「うわあ」と言って飛び退ける。状況を瞬時に理解したハルも、さすがに「しまった」という顔を浮かべ、ライムは思わずギュッと目を瞑る。その騒ぎに気付いた他のメンバーも含め、そこにいた全員が倒れゆく狛犬とハルに注目した。
──その時。
一筋の鋭い光が辺りを照した。それは一瞬のできごとだった。閃光はものすごいスピードで境内を駆け抜け、辺りの木々にぶつかりながら屈折を繰り返し空へと昇ってゆく。そして、時が止まってしまったかのような彼らの上空で一度激しく光ると、次の瞬間「ドシャン」という爆音とともに……落ちた。
「えっ、まじ?うわあ……」
「罰ゲームは、何がいいかなあ……そうだっ、次の信号待ちの間ひとりで熱唱ね!」
「いーねっ、曲はもちろん俺たちのデビュー曲の……」
道路上の白線の上だけを歩きながらワイのワイの騒がしい彼らは、これでもデビュー日を間近に控えたダンス&ボーカルグループ『ahorn』の五人。
お調子者の杉並温がいつものように遠田杏慈と篠田来夢を巻き込み「白い線から落ちたら地獄ゲーム」に興じている。それを見守るように歩く加藤桜輔はメンバーの中でも一番背が高く、その隣を歩く相良笑とは一つしか歳が違わないのにもかかわらず、二人が並んで歩く後ろ姿は随分と年の離れた兄弟のようだった。
「おいっ、お前らうるせえよ……っはあ、こんなんで……大丈夫か?」
そんな彼らを引率しているような状態の賀成千宙はそう言うと、もう一度大きなため息を吐く。彼らと共に過ごすようになってからというもの、賀成は修学旅行や部活を引率する顧問を見る度に、心の中で多大なる敬意を表するようになっていた。
「ってかさあ、ほんとにこんな所にあるの?」
「それな、どんどん何もなくなってくんだけど?」
駅から歩くことすでに三十分。住宅街を通り過ぎると辺りにはほとんど人の気配もない。
それどころか舗装されていた道路は砂利道にかわり、草木がやたらと活き活きしている。野山の雰囲気が色濃くなり、「白い線から落ちたら地獄ゲーム」も成り立たなくなってしまったハルが堪らず声を上げ、アンジもそれに続くように文句を言い始めていた。
「あとちょっとだから、文句言うなって。ほらたしか……この辺を右に……」
「賀成さん、もしかして……迷った?」
いつの間にか辺りの景色はすっかり森の奥深くのようになり、賀成自身も自分の記憶を疑い始めている。
「っく、流石オースケ。うるせーから、アイツらには言うなよ?」
オースケはその様子を素早く察知して、他のメンバーにはバレないようにこっそりと賀成に話しかけたのだった。
今から十年前、賀成は今日のようにその場所を目指したことがあった。その時はahornのメンバーとは違う五人と一緒だったわけで……しかもこんな風に引率するような立場ではなく自身が最年少のメンバーだったのだから、当時の賀成は今日のハルたちのように何も考えずに歩いてくることができたのだ。しかし賀成には、こんなに荒れ果てて鬱蒼とした道を通った記憶は一切ない。三年前に引退し、ahornのマネージャーになった賀成は当時のマネージャーの顔を思い浮かべながら、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「ブレイク祈願なんだからさあ、もっと有名な代々木なんちゃらとかに行ったほうが良くない?」
「まじそれ。ってか、草ウザっ。賀成さん、オレもう足かゆいんだけどっ!」
「しょうがないだろ、ずっと……うちの事務所は此処って決まってるんだから」
またしても文句を言い始めたハルとアンジにそう答え、賀成はメンバーの中で唯一頼りになるオースケと地図を確認し合いながらけもの道を押し進んでゆく。
*
「……おっ、ほらっ、着いた!」
平均身長175センチの彼らの背丈と変わらないほどに伸びきった雑草をガサっとかき分けると、途端に辺りの空気はふっと軽くなり、拓けたその場所には立派な……とは言い難い、かなり寂れた神社が現れた。さすがのオースケもそれを目にすると、賀成に向かって「大丈夫なの?」とそっと耳打ちする。
オースケの心配をわざと聞き流していた賀成でさえもその様子を目の当たりにすると懐かしさと侘しさでいっぱいになり、「随分と寂れちゃったな……」と感慨深げに口にしてしまうほどだった。
「えっ、めっちゃボロいじゃん?」
賀成とオースケに続き少し後からその場所に辿り着いたハルたちはそんな風に何の遠慮もなく、大きな声で次々と思ったことを口にしていた。
「ホントだぁ……ねえ、これって逆に縁起悪くない?」
デビューに向け日々ボイトレに励んでいる成果を存分に感じられるようなその声は、吹き抜けのような空へと響き、辺りに何度もこだましている。
「うるうせえな。此処だって立派な芸能の神様が祀られてる神社なんだから、そんなこと言ったら失礼だろ」
そんな風にため息交じりの賀成に窘められてもなお、ハルたちに反省した様子はみられない。それどころかハルは「やっほー」という声を様々な音階で響かせるという新しい遊びを編み出したようだ。こんな風にどんな場所ででも楽しみを見つけられることは彼らの長所といえる、しかしTPOの概念が些か欠落していることは大きな欠点だ。メジャーデビューに向けた準備を進めている中で、この欠点こそが賀成にとっての一番の不安の種だった。
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「みてみて、忠犬ハチ公がいるっ!ねーねーライム、インスタ用に写真撮って?」
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「それさ、ハチ公じゃなくて狛犬でしょ?」
アンジの間抜けな発言に吹き出しつつも、ライムも楽しそうに二人を追いかける。
「それそれ、早くはやく」
ハルがライムを急かしスマホを手渡した時にはもう、アンジはその狛犬の側にしゃがみ込んで決め顔を模索し始めていた。
相変わらずはしゃいでいるハルが「どうしよっかな?」と弾んだ声を出し、その狛犬の台座に足をかけようとすると、「おいっ!それはさすがに……」とスマホを構えていたライムが慌ててそれをやめさせようとした。しかしハルはライムの制止を無視し、ひょいっと狛犬に飛び乗ると狛犬に抱きつく様なポーズをとろうとしている。呆れたライムが「あーあ」と声をあげても時すでに遅し。狛犬はハルの重みでグラっと傾き、台座の側にしゃがんでいたアンジが「うわあ」と言って飛び退ける。状況を瞬時に理解したハルも、さすがに「しまった」という顔を浮かべ、ライムは思わずギュッと目を瞑る。その騒ぎに気付いた他のメンバーも含め、そこにいた全員が倒れゆく狛犬とハルに注目した。
──その時。
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