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③ 希望は美聖女仮面デビルワールに操られている文也にくすぐり責めを受け、美聖女仮面デビルワールは、魔少年こと流星によって別世界を見せられている。正気でいるのは、希望だけである。
 希望はくすぐり責めを受けながら考えた。流星の魔眼に見つめられている美聖女仮面デビルワールはそのまま別世界いてもらって文也を元に戻すにはどうしたら良いか。ここで、重要なのは流星も美聖女仮面デビルワールに操られている中で本能に目覚めて状況を理解しないままやっている点だ。
 文也の本能にも刺激を与えてチャンスを伺った。
「文也君、アッハ~ン、ウッフ~ン・・・」
 希望は、いろいろなかわいいポーズをして、くすぐられながらも誘惑した。「えっ、ちょっと待ってカメラは、どこかな、あれっ」
 文也は希望の思惑通りにカメラを探し出した。もっとも、持ってきてないので探してもない。希望は、三人とも正常ではないので見られても大丈夫と考え、変身した。
 赤いアイマスク、白いマントとミニスカワンピースにベルト、口紅濃い赤、頭には羽根付き白いベレー帽、白手袋にロングブーツ、首に十字架のペンダント、手には魔法のステッキを持ってポーズをとる。エレガントで上品な美少女仮面姿になった。
「みんなの夢守るため戦いましょう、美少女仮面エスポワール!」
 カメラを探していた文也が、ポカーンと口を開けてキラキラ光っている美少女仮面エスポワールを、まるできれいな輝きに吸い取られるかのように笑顔だ。「文也さん、わたくしを見てください。アッハ~ン、ウッフ~ン」
 美少女仮面エスポワールは、足を折り曲げながら上げてアンスコをチラチラさせたりしてお色気で文也に近づいた。
「今です、エスポワールエレガントフラッシュ!」
 文也が光の粒子に囲まれて、それが消えそうな時に希望は変身を解いた。
「あっ、希望、あれ、ここは・・・」
「私の部屋よ、あの大木先生が変身した美聖女仮面デビルワールに操られていたの」
 大木先生に会ってから記憶がなくなっていたので現状を理解し始めていたが、なぜ、魔少年が魂の抜けたような姿で美聖女仮面を見ているのか、そして、美聖女仮面が痛がっているのかがわからなかった。
「いってぇえぇえぇええっ、いてっ、いてっ、いってぇえええええええ~~!」

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