18 / 74
③
しおりを挟む
③颯太先輩と聡のいる所にレッドブルマとホワイトブルマが帰ってきた。エサを付けるためだ。レッドブルマの股下は乾ききらずに、まだ濡れたままで二人は視線のやり場にこまった。
ホワイトブルマは、アオイソメをチョンがけして釣りをするために海に入って行く。レッドブルマは、持参の網を持ってどこかへ行くようだ。
「レッドブルマ、何を捕まえるの」
「颯太先輩、小魚ですよ、一緒に来ますか」
二人は靴と靴下をぬいて素足でレッドブルマに付いて行った。すると、波打ち際に小魚がいたので、二人は両手を合わせるようにして小魚を捕り、レッドブルマに持って
行った。
「ありがとうございます。先輩、でも、この魚でもいいんですけど狙っているのはハゼに似た小魚なんです、いたっ、これこれ」
ハゼではないが形は似ていて砂浜に体を付けている小魚だ。
「これを、こうやって付けて出来上がり、先輩、すみませんが網を持っていってもらってもいいですか」
ホワイトブルマがキャッキャと喜んでいる。ハゼとコチ、両方が上下の針に釣れたのだ。
「ホワイトブルマ、やるね、釣りが上手いじゃん」
「ゆっくりと巻いて、かかってもすぐに上げず、二匹目をまつと、釣れたんですよ、でも、レッドブルマはすごいことになるかもです」
「すごいこと? 何?」
「それは、なるかどうかわからないので、お楽しみにしていてください、後、レッドブルマに近寄らないようにしてあげてください」
レッドブルマの方を見ると、真剣な顔つきで海の中に入ってリール竿を持っている。波が来ても動かない。
ホワイトブルマに近寄らないように言われたが、陸の一番近くまで行って何が始まるのか見ていた。
「おい、レッドブルマが竿を立てて糸を巻いたぞ」
「うん、少しずつ近寄らせているみたいだ」
「あっ、レッドブルマの竿がブルンブルン揺れて魚が釣れているぞ! でも、何やってんだ、竿を引かない」
二人は我慢出来ずに、靴と靴下をぬいてレッドブルマの隣に行ってしまった。
「おい、レッドブルマ完全に魚が引いてるぞ、あれ、目を閉じている・・・」
「今、魚が尻尾を口に入れて飲み込んでいる所です」
「レッドブルマ、何、言ってるんだ、早く上げないと針からにげるぞ」
「今、魚が半分飲み込んだ所です」
レッドブルマは、目を閉じて海底の魚が食べている様子を連想していた。
「想像はいいから、早く竿をあげろよ!」
「よし、四十ぐらい数えたので、ひきあげますよ」
「早く、巻けよ!」
「いいんです、このぐらいの速さで」
レッドブルマが引いていき、魚影が見えてきた。
「ああっ、でかいヒラメだ!」
「本当は網が必要なんですが、ここは砂浜なのでこのまま陸上げします。でも、もし、近くで逃げたら追いかけて捕まえてくださいね」
「針からとれねえよ、あっ、本当だ、こんな近くでとれちゃったぞ」
三人で追いかけると、突然、レッドブルマは両方の肘を伸ばして腹ばいでジャンプしてヒラメをゲットした。当然、ブルマの股ぐらいの濡れでは済まず、体の全面がびしょ濡れだ。
レッドブルマは大きなヒラメを両手で開いて見せながら、濡れたブルマとTシャツを気にしないで、笑顔で照れくさそうに颯太達をみた。
「レッドブルマ、すげえ、かっこいい~」
颯太先輩は濡れて透けているブラジャーよりも、レッドブルマの行為に感動していた。
「おばあちゃんがヒラメ食べたいって言ってたから、逃がしたくなかったの、へへへ~」
この騒ぎでホワイトブルマもやってきた。
「やっぱり、レッドブルマはヒラメ狙いだったんだ、でも、なかなか釣れないから、よかったね」
ホワイトブルマもレッドブルマの釣りに対する気構えを賞賛した。
「ホワイトブルマは、ブルーブルマを知っているかな」
「知らない~~」
「じゃあ、今度、紹介するね、でも、ブルーブルマは東の海、ホワイトブルマは西の海、どうしよう」
「私はここで会いたいな」
「じゃあ、誘ってみるね」
「濡れたから、もう、帰った方がいいよ、私も終わりにするから」
二人は、釣った魚を持って帰って行った。そして、取り残された二人は、浜崎君を誘って一緒に釣ろうと考えていた。
ホワイトブルマは、アオイソメをチョンがけして釣りをするために海に入って行く。レッドブルマは、持参の網を持ってどこかへ行くようだ。
「レッドブルマ、何を捕まえるの」
「颯太先輩、小魚ですよ、一緒に来ますか」
二人は靴と靴下をぬいて素足でレッドブルマに付いて行った。すると、波打ち際に小魚がいたので、二人は両手を合わせるようにして小魚を捕り、レッドブルマに持って
行った。
「ありがとうございます。先輩、でも、この魚でもいいんですけど狙っているのはハゼに似た小魚なんです、いたっ、これこれ」
ハゼではないが形は似ていて砂浜に体を付けている小魚だ。
「これを、こうやって付けて出来上がり、先輩、すみませんが網を持っていってもらってもいいですか」
ホワイトブルマがキャッキャと喜んでいる。ハゼとコチ、両方が上下の針に釣れたのだ。
「ホワイトブルマ、やるね、釣りが上手いじゃん」
「ゆっくりと巻いて、かかってもすぐに上げず、二匹目をまつと、釣れたんですよ、でも、レッドブルマはすごいことになるかもです」
「すごいこと? 何?」
「それは、なるかどうかわからないので、お楽しみにしていてください、後、レッドブルマに近寄らないようにしてあげてください」
レッドブルマの方を見ると、真剣な顔つきで海の中に入ってリール竿を持っている。波が来ても動かない。
ホワイトブルマに近寄らないように言われたが、陸の一番近くまで行って何が始まるのか見ていた。
「おい、レッドブルマが竿を立てて糸を巻いたぞ」
「うん、少しずつ近寄らせているみたいだ」
「あっ、レッドブルマの竿がブルンブルン揺れて魚が釣れているぞ! でも、何やってんだ、竿を引かない」
二人は我慢出来ずに、靴と靴下をぬいてレッドブルマの隣に行ってしまった。
「おい、レッドブルマ完全に魚が引いてるぞ、あれ、目を閉じている・・・」
「今、魚が尻尾を口に入れて飲み込んでいる所です」
「レッドブルマ、何、言ってるんだ、早く上げないと針からにげるぞ」
「今、魚が半分飲み込んだ所です」
レッドブルマは、目を閉じて海底の魚が食べている様子を連想していた。
「想像はいいから、早く竿をあげろよ!」
「よし、四十ぐらい数えたので、ひきあげますよ」
「早く、巻けよ!」
「いいんです、このぐらいの速さで」
レッドブルマが引いていき、魚影が見えてきた。
「ああっ、でかいヒラメだ!」
「本当は網が必要なんですが、ここは砂浜なのでこのまま陸上げします。でも、もし、近くで逃げたら追いかけて捕まえてくださいね」
「針からとれねえよ、あっ、本当だ、こんな近くでとれちゃったぞ」
三人で追いかけると、突然、レッドブルマは両方の肘を伸ばして腹ばいでジャンプしてヒラメをゲットした。当然、ブルマの股ぐらいの濡れでは済まず、体の全面がびしょ濡れだ。
レッドブルマは大きなヒラメを両手で開いて見せながら、濡れたブルマとTシャツを気にしないで、笑顔で照れくさそうに颯太達をみた。
「レッドブルマ、すげえ、かっこいい~」
颯太先輩は濡れて透けているブラジャーよりも、レッドブルマの行為に感動していた。
「おばあちゃんがヒラメ食べたいって言ってたから、逃がしたくなかったの、へへへ~」
この騒ぎでホワイトブルマもやってきた。
「やっぱり、レッドブルマはヒラメ狙いだったんだ、でも、なかなか釣れないから、よかったね」
ホワイトブルマもレッドブルマの釣りに対する気構えを賞賛した。
「ホワイトブルマは、ブルーブルマを知っているかな」
「知らない~~」
「じゃあ、今度、紹介するね、でも、ブルーブルマは東の海、ホワイトブルマは西の海、どうしよう」
「私はここで会いたいな」
「じゃあ、誘ってみるね」
「濡れたから、もう、帰った方がいいよ、私も終わりにするから」
二人は、釣った魚を持って帰って行った。そして、取り残された二人は、浜崎君を誘って一緒に釣ろうと考えていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
野良の陰陽師少女♪
健野屋文乃
児童書・童話
吾が名は、野良のあき!ゆきちゃんの心の友にして最強の式神使い?!
いつもは超名門女子小学校に通っている女の子のあき。
不可思議な式神たちと、心の友、引き籠り中の少女ゆきちゃんとの物語は進行中♪
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
『ハタオト!~働くオトナの保健室~(産業医と保健師のカルテ)』→“走るオトナの保健室、あなたの会社にもお伺いします。”
かまくらはじめ
経済・企業
現代日本で、今日も一生懸命働いている、「働く大人」の皆様へ。
こちらの小説作品は、働く人の健康を守る医療職、「産業保健師」の足立里菜を主人公にしたヒューマンドラマ小説です。
働いている人の「あるある」や、働くうえでお役に立つかもしれない知識、そして何より、健康や命の大切さを知ってほしくて書きました。恋愛要素もちょっとアリ。基本的には各Episodeで読み切りです。
☆★☆★☆【Episode① 産業保健ってなあに】26歳の看護師、足立里菜。勤め先の病院からクビを宣告されて意気消沈していたところで、地下鉄内で急病人に遭遇……! その人を助けたことがきっかけで、エリートサラリーマン風の医師・産業医の鈴木風寿とペアになって働き始める。初めての出動先は『サクラマス化学株式会社』。ところが訪問初日に、労災と社員のクーデターが発生!?
☆★☆★☆【Episode② 港区ラプソディ】友人のトモコに誘われて、六本木の超高級カラオケに行った里菜。そこで出会ったメンズは、国会議員、会社社長、成功した投資家という豪華メンバー。その後、投資ファンド『ジュリー・マリー・キャピタル』社員のメンタル不調について相談依頼を受け、会社に向かうことに……!
☆★☆★☆【Episode③ 魂の居場所】産業保健師足立里菜、初めての保健指導! でも鈴木先生と訪れた『エイチアイ石鹸株式会社』では、過去に何か事件があったようで……??
☆★☆★☆【Episode④ 最後の一滴】ハウスメーカー『シューシンハウス株式会社』で、アルコール依存症の社員に生活指導とサポートを行うことになった新人産業保健師、足立里菜。でも、思わぬ大失敗をしてしまって、鈴木先生と初めてのケンカに……!!?
できるだけ定期的に更新するよう心掛けます。ご意見・ご感想などがございましたら、是非お気軽にコメント下さい。Twitterもやっています(https://twitter.com/@Goto_Kamakura)。もしもこの作品を好きになって下さったら、「ブックマーク」「レビュー」頂けると泣いて喜びます。
※この物語は完全なるフィクションです。
「カクヨム」「小説家になろう」と重複投稿しています。
各Episodeでいったん完結しますが、連作として【Episode⑩】くらいまで書き続ける予定です。
今日の夜。学校で
倉木元貴
児童書・童話
主人公・如月大輔は、隣の席になった羽山愛のことが気になっていた。ある日、いつも1人で本を読んでいる彼女に、何の本を読んでいるのか尋ねると「人体の本」と言われる。そんな彼女に夏休みが始まる前日の学校で「体育館裏に来て」と言われ、向かうと、今度は「倉庫横に」と言われる。倉庫横に向かうと「今日の夜。学校で」と誘われ、大輔は親に嘘をついて約束通り夜に学校に向かう。
如月大輔と羽山愛の学校探検が今始まる
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
⭐︎登録お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐︎登録して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。
夏から夏へ ~SumSumMer~
崗本 健太郎
児童書・童話
作者、崗本 健太郎の小学生時代の回顧録であり、
誰しも経験する子供の頃の懐かしい思い出が詰まっている。
短編が150話ほど収録されており、
通勤や就寝前など隙間時間にも読みやすい構成だ。
作者と読者との地域性や遊びの違いや、
平成初期の時代を感じさせる作風も魅力である。
日常の喧騒を忘れて癒されたい人は是非!!
※毎日20時公開 全48話
下記サイトにて電子書籍で好評販売中!!
Amazon-Kindle:www.amazon.co.jp/kindle
BOOK WALKER:www.bookwalker.jp
美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
未来からやってきた高校生の白鳥希望は、変身して美少女仮面エスポワールとなり、3人の子ども達と事件を解決していく。未来からきて現代感覚が分からない望みにいたずらっ子の3人組が絡んで、ややコミカルな一面をもった年齢指定のない作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる