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③
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③ 美月が学校に戻って来る前日、美月の机とイスをきれいにしている弘子の姿があった。
翔は、そんな弘子を見て手伝い始め、一緒に、気持ち良く美月が勉強できるように、机とイスのパイプを丁寧に拭き始める。
「翔、本当に今までのこと、ごめんね」
「幼なじみの弘子だから、もう、謝ってくれたし、気にしなくてもいいよ、謝罪する勇気があってすごい! でも、正直、心のどこかに、美月にしたことに対して許せない自分がいる」
「ありがとう、翔に簡単に許されたら、かえって重い気持ちになっちゃうよ、でも、これからの私を見て、少しずつ許してもらえるようにする、私は、生まれ変わるの」
「弘子の目、顔つき、優しくなったな」
「バカ、やっと、翔の気持ちを整理したのに、また、好きになっちゃうよ」
「うん、嫌いになってほしいというのも微妙だな」
「翔、やっぱり、優しいね、ははは~」
「翔、美月を好きだよね」
「うん、好きだよ」
「私は、翔よりも美月、好きかも」
美月は、退院して自宅にいた。
家のことでするべきことを一覧にした。お母さんと太陽、星奈で、だれが何をできるか話し合った。他の人を頼らなくても、出来る範囲の生活を考えた。
「入院中に、出来なくてごめんね」
「弘子お姉ちゃんが、泊まってくれていっぱいしてくれたよ」
家族、三人は美月がいなかった時の弘子の奮闘ぶりを話してくれた。お母さんの部屋では、弘子が涙を流して美月とのことで謝罪してくれたことを話してくれた。
「お母さん、心配させてごめんね」
「ごめんね、美月、気がついてあげられなくて」
「弘子と話し合ったよ、私、自分だけで何とかしようとして、弘子を、悪者にしてしまったのかもしれない、だから、これからは、何かあったら、すべてオープンにして、風通しの良い生活にするから、その時、何か合っても、やりなおしが出来ると信じて」
「無理しないで、逃げる勇気も大事、転校しても、通信教育でもいいと思う、体操をお母さんのためにやり続けなくてもいいよ」
「お母さん、ありがとう」
美月は、お母さんに抱きついた。
お母さんの話を聞いて、美月は、弘子に感謝しかなかった。今は、翔よりも弘子が好きになった。
翔のメールのブロックを解いたのでメールがきた。弘子と一緒に美月の机とイスをきれいにしたことと、クラスのみんなと体操部の仲間が、美月の登校を待っているという内容だった。
明日は、美月が病院から帰って初めて登校する日だ。
翔は、そんな弘子を見て手伝い始め、一緒に、気持ち良く美月が勉強できるように、机とイスのパイプを丁寧に拭き始める。
「翔、本当に今までのこと、ごめんね」
「幼なじみの弘子だから、もう、謝ってくれたし、気にしなくてもいいよ、謝罪する勇気があってすごい! でも、正直、心のどこかに、美月にしたことに対して許せない自分がいる」
「ありがとう、翔に簡単に許されたら、かえって重い気持ちになっちゃうよ、でも、これからの私を見て、少しずつ許してもらえるようにする、私は、生まれ変わるの」
「弘子の目、顔つき、優しくなったな」
「バカ、やっと、翔の気持ちを整理したのに、また、好きになっちゃうよ」
「うん、嫌いになってほしいというのも微妙だな」
「翔、やっぱり、優しいね、ははは~」
「翔、美月を好きだよね」
「うん、好きだよ」
「私は、翔よりも美月、好きかも」
美月は、退院して自宅にいた。
家のことでするべきことを一覧にした。お母さんと太陽、星奈で、だれが何をできるか話し合った。他の人を頼らなくても、出来る範囲の生活を考えた。
「入院中に、出来なくてごめんね」
「弘子お姉ちゃんが、泊まってくれていっぱいしてくれたよ」
家族、三人は美月がいなかった時の弘子の奮闘ぶりを話してくれた。お母さんの部屋では、弘子が涙を流して美月とのことで謝罪してくれたことを話してくれた。
「お母さん、心配させてごめんね」
「ごめんね、美月、気がついてあげられなくて」
「弘子と話し合ったよ、私、自分だけで何とかしようとして、弘子を、悪者にしてしまったのかもしれない、だから、これからは、何かあったら、すべてオープンにして、風通しの良い生活にするから、その時、何か合っても、やりなおしが出来ると信じて」
「無理しないで、逃げる勇気も大事、転校しても、通信教育でもいいと思う、体操をお母さんのためにやり続けなくてもいいよ」
「お母さん、ありがとう」
美月は、お母さんに抱きついた。
お母さんの話を聞いて、美月は、弘子に感謝しかなかった。今は、翔よりも弘子が好きになった。
翔のメールのブロックを解いたのでメールがきた。弘子と一緒に美月の机とイスをきれいにしたことと、クラスのみんなと体操部の仲間が、美月の登校を待っているという内容だった。
明日は、美月が病院から帰って初めて登校する日だ。
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